電撃オンライン

声優が豪華すぎた『アンジェリークSpecial』の思い出。今でも守護聖の皆さんには様づけは必須。ルヴァ様…!【メモリの無駄づかい】

長雨
公開日時

 三つ子の魂百までと言われますが、幼少期に限らず、ゲームを遊んだ思い出は脳に深く刻まれるもの。

 何年、何十年たっても、「なんでオレ(私)、こんなこと覚えてるんだろ…」と愕然とするような記憶が残りがちでして。

 そんな脳のメモリ(記憶・容量)を無駄づかいしている例を語ります! 今回はスーパーファミコン用ソフト『アンジェリーク』の移植作として発売された、『アンジェリークSpecial』の思い出を語らせていただきます。

『アンジェリークSpecial』とは?

 『アンジェリーク』は、1994年に光栄(現在のコーエーテクモゲームス)より発売されたスーパーファミコン用の女性向け恋愛シミュレーションゲームです。世にいう乙女ゲームの始祖と言える作品で、名前だけは聞いたことある方も多いのではないでしょうか。

 本作の主人公は、宇宙を統べる女王候補に選ばれた普通の女子高生・アンジェリーク。彼女はライバルである名家の令嬢・ロザリアと共に、女王に仕える9人の守護聖たちの力を借りながら、大陸を育成する女王試験に挑むことになります。そのなかで、守護聖たちと恋が芽生えたり、女王候補としての自覚が目覚めたり……。

 『アンジェリークSpecial』は移植版で、PC-FX、セガサターン、PlayStation、Windows 95版など、さまざまな機種で発売されました。
 

いつまでも輝く女王試験の思い出

 私のゲーム歴は子どもの頃に出会ったPlayStationからで、主にRPGやアドベンチャーなどのストーリー重視のものを遊んでいました。そんななか、ある日かわいいパッケージイラストに惹かれて手に取ったのが『アンジェリークSpecial』です。

 初めてプレイしたときは、「少女漫画のような世界を、自分で操作できるなんてすごい!」とカルチャーショックを受けましたよね。ストーリーが決まっている漫画や小説と違って、相手との関係や物語の結末を自分で築いていけるというシミュレーションゲームにすっかり魅了されてしまいました。

 『アンジェリークSpecial』の完成度が、乙女ゲーム第1作目とは思えないほど高かったのも、大好きになった要因の1つだなと思います。

 守護聖様たちは総勢9人もおり、10代前半から20代後半までと年齢層も広く、個性もバリエーション豊かで、しかもボイスつき! キザやツンデレなど、現代でも人気の性格を、90年代当時から採用していたのがすごいです。王道の属性は、いつまでも魅力が色あせないってことなのかもしれませんね。

・「誇り」を与える光の守護聖ジュリアス(声優:速水奨)
・「安らぎ」をもたらす闇の守護聖クラヴィス(声優:塩沢兼人)
・「勇気」を運ぶ風の守護聖ランディ(声優:林延年)
・「優しさ」をもたらす水の守護聖リュミエール(声優:飛田展男)
・「強さ」を与える炎の守護聖オスカー(声優:堀内賢雄)
・「豊かさ」をもたらす緑の守護聖マルセル(声優:結城比呂)
・「器用」を与える鋼の守護聖ゼフェル(声優:岩田光央)
・「美しさ」をもたらす夢の守護聖オリヴィエ(声優:子安武人)
・「知恵」を与える地の守護聖ルヴァ(声優:関俊彦)

 個人的に“年下に振り回される苦労人・世話焼きが好き”というマニアックなキャラの趣味が出来たのは、本作のルヴァ様のせいだと思ってます。ルヴァ様は"知恵"を司る地の守護聖様で、おっとりした学者肌のキャラクター。執務室に会いに行くことが出来るのですが、本棚に囲まれた落ち着いた空間で、読書好きなこともあって部屋にも憧れました。

 この原稿を書いているときに改めて実感したのですが、守護聖様たちを敬称で呼ぶ癖が抜けません。これは、脳内に女王試験時代の記憶が残り続けているせいでしょうね(笑)。


長雨:男女問わず、好きなキャラがいれば何でも遊んでみる雑食ライター。ゲーマーの性で効率のいいプレイを求めがちなのに、不器用なせいで、回り道ばっかりしているタイプです。


本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

関連する記事一覧はこちら