異論は認める。石田彰が演じた人気キャラランキング(ネタバレあり)【アニメ声優編】
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- やすちか
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甘く優しく響く唯一無二の声で、聴く人を魅了する声優の石田彰さん。
声優業界の方にもファンが多く、石田さんに憧れて声優を目指す人も多いという、老若男女に好かれていると言っても過言ではない石田さんの演じたアニメキャラクターの中から、独断と偏見で選んだキャラクターベスト10をご紹介します。
石田彰さんの声が大好きな筆者が苦渋の決断で選んだベスト10
筆者は『原神』で毎日神里綾人お兄様をパーティーに入れ、『FitBoxing2リズム&エクササイズ』でもヒロをインストラクターにして、日々石田さんのお声を浴びています。特にヒロの準備運動の時の「右回し~左回し」と言う時の少し鼻にかかった“だ”の発音が大好きです! 石田さんの鼻濁音の発音が特に好きなので、『羊でおやすみ』シリーズもいいですね!
石田さんが参加されている作品で大好きなキャラクターは数あれど、自分の中で明確な順位を意識した事はありませんでした。人気投票などでどれか1~3人にチェックを入れる時でも悩んでしまうので、改めて順位をつけるとか難しすぎる! しかし順位をつけないとランキングにならないので、悩みに悩んでベスト10を考えました。悩み過ぎたせいかリアルに高熱で寝込み、熱の間もずっと考えて考え抜いたランキングを、ぜひご覧いただければ幸いです。
ちなみに、ゲームが原作のアニメキャラは、筆者の中ではゲームキャラのジャンルな為、ランキング除外とさせていただきました。
1位:渚カヲル『新世紀エヴァンゲリオン』
「歌はいいね。歌は心を潤してくれる。リリンの生み出した文化の極みだよ」
1位は筆者が初めて石田彰さんという名前を認識した、カヲル君です。中二の春、水曜18:30から放送していた『新世紀エヴァンゲリオン』での衝撃の出会いから28年。爽やかに鼻歌を歌いながら登場し、叱られてばかりのシンジ君を全肯定してくれました。
そして入浴シーンでシンジ君の「もう寝なきゃ」という台詞に対して「…キミと?」という時の甘くて色気のあるお声に、14歳の筆者はシンジ君同様に動揺しました(家族の前で観てた)。 ミステリアスで何を言っているのかわからないよ!…なカヲル君でしたが、石田さんのお声の力で、説得力のある魅力的なキャラになったのだと思います。石田さんの“ミステリアスで全てを知っていそう”な含みのあるキャラを演じるイメージの元祖ではないでしょうか。エヴァキャラで唯一写真集を出しているキャラクターでもあります。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』のカヲル君の演技では、最後にシンジ君と話す際の少し寂し気ながらも晴れやかな声と、おまじないのシーンでの声も本当に素敵でした。
2位:八代目有楽亭八雲/菊比古『昭和元禄落語心中』
石田さんが演じられたキャラの中でも最高齢となる八雲と、その青年期となる菊比古の演じ分けがまず楽しめます。
菊比古の寄席に不慣れな時の焦りを感じる演技から、手ごたえを感じる事が出来た寄席での演技と、声から繊細な感情と芸の上達ぶりが伝わって来るのです。
八雲という複雑な心境を抱えたキャラクターの、実際にそういう苦労をしてきたんじゃ? と思うような感情の滲む声。その声のまま色っぽい女性や気っ風の良い男性など、落語の演目での登場人物をまた演じるわけです。それをキャラクターの年代別に。凄すぎて唸る事しか出来ない…。石田さんの様々な演技を余すことなく堪能できる作品です。
同時に関智一さん、山寺宏一さんと、3名の圧倒的な実力を持つ声優さんの落語を聞くことが出来るという、贅沢な作品でもあります。
3位:獣神官ゼロス『スレイヤーズ』
「それは秘密です」
最近トレンドにもなった“糸目の石田彰”の筆頭キャラがこちらのゼロスです。
笑顔を絶やさない自称“通りすがりの謎の神官”。敵か味方かわからない曲者で、飄々としているのに実はめちゃめちゃ強くて、人差し指を立ててウインクしながらの決め台詞「それは秘密です」があり、力を発揮する時は目が開くよ! という、この時点で究極に完成された“糸目の石田彰”キャラクターなのです!
4位:桂小太郎『銀魂』
「ヅラじゃない、桂だ」
石田さんキャラの中でも異彩を放つキャラが、このヅラ…いえ、桂でしょう。
黒髪長髪美形の真面目なキャラかと思いきや、とんでもないギャグキャラです。ラップを歌ったり、カレー片手に忍者修行(ひっそりエロ本購入)したりと、表情を変えずににボケ倒すクールな天然ボケキャラです。歌う事が大変珍しい石田さんがラップを!? と、ファンはざわつきました。その曲『攘夷が☆JOY』は、イベントの注意事項ver.などでも披露されてさらに驚かされました。
石田さんの新たな魅力を引き出してくれた、好意に値するキャラです(笑)。
5位:名取周一『夏目友人帳』
「きらめいてて、ごめん」
第7期となる『夏目友人帳 漆』の制作も発表された、人とあやかしの物語。名取さんは式を使役して祓い屋を営む傍ら、人気俳優という表の顔を持っています。
初期の頃こそちょっと胡散臭くて、妖を祓う事にも容赦がない人物でしたが、シリーズが進むごとに夏目との距離が近づき、彼の気持ちを考えて無理やり妖を祓う事もなくなってきました。夏目との友人のような、兄のような関係が見ていて心が洗われるようです。
筆者は優しい気持ちになりたい時、ちょっと泣きたくなった時によく『夏目友人帳』を見返すのですが、疲れた心を癒してくれる作品に、石田さんの優しい声が染みます…。お茶や温泉に誘ったりと、夏目に対する優しくてあま~い台詞が聞ける所もオススメポイントです。
6位:猗窩座『鬼滅の刃』
「おまえも鬼にならないか?」
映画公開時に声優発表となり、SNSのトレンドになりましたね。主人公の炭治郎たちが初めて邂逅する上弦の鬼です。圧倒的な力を見せつけられて、大きな犠牲を払う事となりました。強さに憑りつかれたような狂気を感じる反面、良く喋り、あまつさえ仲間に誘って来るという意外な一面もあります。(上弦集結の舞台挨拶で、石田さんがこの件を「リクルートには失敗しましたが…」とお話されていてニッコリしました。)強い者との戦闘中はあんなに名前を呼んで勧誘したり褒めたりしてくれるのに、上弦の鬼たちとはほぼ会話もしない所がツンデレ感がありちょっと嬉しかったり。力強く迫力のある声に圧倒されます。
今は出番が少ない時期ですが、いつか来るであろう無限城編で最大の見せ場が待っているので、その時を心待ちにしております。
7位:我愛羅『NARUTO -ナルト-』
「砂も岩も木ノ葉も霧も雲もない! あるのはただ“忍”だ!」
兵器として育てられた風の国・砂隠れの里の忍の我愛羅は、生い立ちから孤独で厳しい人生を歩みます。中忍試験で別チームを殺戮して最速でクリアしたり、ナルトの仲間たちも易々と倒して恐るべき強さを見せつけました。戦闘力だけでなく防御力も高く、クールでミステリアスな性格も相まって、当時の小学生男子には圧倒的に人気がありました(筆者調べ)。
眉はなく、目の周りの隈と、おでこの書かれた“愛”の字が印象的なビジュアルです。ナルトとの戦闘後は少しずつ心を開いてくれて、ピンチには駆けつけるようにもなってくれます。嬉しい! かつての強敵がいまの友大好き~。クールな声の他にも、幼少期の可愛い我愛羅の声も石田さんです。『NARUTO -ナルト- 疾風伝』での演説シーンは何度見ても良いものだ…。
8位:アスラン・ザラ『機動戦士ガンダムSEED』
■劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』本予告
石田さんの迷いを抱え憂いを帯びた少年の演技が光る、真面目で冷静沈着なエリートコーディネイターなアスラン。完璧そうな人物に見えますが、モテすぎるうえに、優しさゆえかはっきりとした態度がとれず女難に遭いがちです。
1作目は良かったのですが、2作目の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』のアスランは、考え過ぎるし誰かに頼ったりせず一人で決めてしまう不器用な所が目立ち、戦況でも女性間でもふらふらしているイメージがついてしまって残念です。
約20年ぶりの新作劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』では、迷いを断ち切って実力を発揮して活躍するアスランが見たい! キラとの純粋な熱い共闘が見たい!
9位:一般細胞/がん細胞『はたらく細胞』
最初に声を聴いた時は、ん? 今この一般細胞から石田さんの声がしなかった? 気のせい? と自分の耳を疑いました。そんな事が何度か続いて、なんて贅沢なアニメ…と思っていたら、7話でその真の姿を現しましす。もともと可愛い顔の一般細胞が正体を問い詰められてイケメン顔になる瞬間が印象的でした。一般細胞の時は主張しすぎないプレーンなお声。がん細胞になってからは、自分たちの扱いを嘆き、憤る悲痛さを感じる声で、思わずがん細胞に同情しそうになってしまいました。悲しくも恐ろしい、人間の最強の敵です。
10位:フョードル・D『文豪ストレイドッグス』
■TVアニメ『文豪ストレイドッグス』第29話「咎与うるは神の業」予告
この予告だけでキャラの魅力が伝わるのではないでしょうか。真意が読めない。言葉遣いが丁寧。カリスマ性がある。皆がイメージする石田さんの声を全て詰め込んだようなキャラクターです。驚異的な頭脳を持った策略家で、カードのわずかな傷を全て記憶し、ハイ&ローに完全勝利する程です。言葉で人の心を掌握する事を楽しむような声にゾクゾクします。
ほかにもこんなキャラも…
ベスト10以外にも語りたいキャラをピックアップしたら、こんなに沢山いました。なかでもイチオシは拗ねる演技が可愛すぎる『天使になるもんっ!』のミカエルです。筆者は銀髪キャラに弱いのですが、石田さんの演じるキャラクターには銀髪・白髪キャラが多い気がします。一人称が“僕”か“私”のキャラにも弱いのですが…以下略。裏切るキャラは案外少ないような…?
・猪八戒『最遊記』…ベスト10入らないとかおかしいやろ。と自分でも思います。糸目キャラ。片眼鏡が良い。
・観月はじめ『テニスの王子様』…この声と性格でなんで糸目じゃないのか不思議に思えてくる。
・長田幻治『ゲゲゲの謎 鬼太郎誕生』…新たに誕生した糸目キャラ。「唵ッ!」の2文字で凄みを出す声が最高。
・アン・ジュンギ『暁のヨナ』…悪い糸目じゃないよ! お父さんキャラだよ。
・ピピ美(TVスペシャル青龍ver.)『ポプテピピック』…なめこおろし。
・ミカエル『天使になるもんっ!』…ラファエル様(声:森久保祥太郎)に翻弄されるミカエルが可愛い。寝起きの布団の作画が気合入りすぎてる。キャラデザも可愛くOPがクセになるアニメ。
・更夜/犬狼真君『十二国記』…六太といつまでも幸せに暮らして欲しい。でも寂しくないよう人とも関わって欲しい。
・綾部喜八郎『忍たま乱太郎』…趣味が穴掘りの先輩。マイペースで可愛い。
・水野光一『とんでぶーりん』…筆者のマイ・ファースト石田彰。
・仙水忍(少年時代)『幽遊白書』…「ここには人間はいなかったよ」樹との出会いのエピソードが好きです。
・フィッシュ・アイ『美少女戦士セーラームーンSuperS』…女性としか思えない美しい高音。
・ジュドー『剣風伝奇ベルセルク』…素直になれないちょっと生意気なお調子者演技が当時は新鮮でした。
・ゴクドー・ユーコット・キカンスキー『ゴクドーくん漫遊記』…アイドルとして歌うシーンもありました。キャラの名前が著名な俳句から来ていて元ネタを考えるのが楽しい作品でした。
・ウォンレイ『金色のガッシュベル!!』…リィエンへの強い想いが尊い。
・申公豹『仙界伝 封神演義』…最強の宝貝と最強の霊獣を操る最強の道士。“ぱおぺえ”で宝貝に変換出来た!
・鳴海先生『学園アリス』…金髪の美人な先生。人を魅了する能力を持つキャラに石田さんの声…ぴったりです。
・武蔵小麦『変ゼミ』…変態キャラ。見たことを後悔するレベルの変態が出てくるアニメ。よく地上波で放送出来たなぁ…。
・レレレのおじさん『深夜!天才バカボン』…お声に癒される。
・ガブリエル・ミラー『ソードアート・オンライン』…キリト君成長の為の強すぎラスボス。ラストシーンの恐れと叫びの演技が流石でした。
・ラーハルト『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』…敵だったキャラが味方に付く流れ大好き。主人公に忠義を尽くすキャラ大好き。つまり大好き。
・松田平太『ゴールデンカムイ』…クマの着ぐるみを来た小柄な男子です。
・多蕗桂樹『輪るピングドラム』…石田さんの声で眼鏡の先生いたらウキウキで学校行く。
・草摩晶『フルーツバスケット』…儚げで浮世離れした感じのキャラに最適解のお声。
・宗谷冬司『3月のライオン』…静かで神様のような将棋の名人。こちらも浮世離れキャラ。台詞は少ないが存在感が凄い。
もっともっと語り尽くせない程沢山のキャラを演じていらっしゃいますね。アニメキャラだけでこのボリューム…。どれだけ人に求められているかが伝わります。変わらないお声、進化する演技で、これからも魅了し続けて下さる事でしょう。
今後は『魔女と野獣』『来世は他人がいい』などのご出演を楽しみにしております!
皆さんも、ぜひご自身のマイベスト10を作ってみて下さいね!
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