【経営者は語る第7回】アニメ配信とゲームサービスの融合を目指すBIGLOBE

文：電撃オンライン

■ポータルサイトの名前は、現在検討中

──サービスの差別化ではなく、総合的な事業メリットとして見た場合の話ですが、現在プロバイダ事業とWebコンテンツ事業を手がけているNECビッグローブであれば、サーバーリソースやトラフィックリソース、持っているネットワークソリューションから考えて、オンラインゲーム事業でもコスト面で有利になりそうですが、その点はいかがですか？

杉浦氏：そこは活きると思います。とくにネットワークインフラの部分ですね。もともとISP事業者ですから太いバックボーンを持っていて、それをそのまま使えますから。データセンターを借りて一からスタートする場合、相応の費用が発生します。それと比べたとき、アドバンテージはあると思いますね。固定費を節約できる分、ゲームコンテンツを充実させるといったことが可能になります。

　ただ、従来のBIGLOBEサービスに必要なインフラ運用と、オンラインゲームに適したインフラ運用は異なると思います。それぞれの運用ポリシーやセキュリティポリシーを分けて管理する必要があり、運用コスト面も含めてオンラインゲームの運営に最適なノウハウを確立する必要がある、というのは確かですね。

──たしかにゲームの双方向サービスと、ストリーミングなどの片方向サービスでは、適した方法が違う場面は多そうですね。ちなみに、Lievoを引き継いだ時点では会員情報もそのまま持ち越されるはずですが、その登録情報はどこかのタイミングで、NECビッグローブのほかの登録情報と統合されるのでしょうか？

杉浦氏：そうですね。そこでもやはりまず考えなければならないのは、「アニメワン」のIDとの統合ですね。

──ところで、ポータルサービスそのものの名前はLievoで行くのでしょうか？ お話をお聞きするかぎり、大胆に変えてしまうのも一案のように思えるのですが。

杉浦氏：そこはまさに検討中です。「変えたほうがよい」とおっしゃる方もけっこういて。「ゲームワン」とかにできるかどうかは別として、ゲームというキーワードの入った形にできるといいなあと考えています。

室橋氏：SEO（サイト検索対策）的なことも考えると、いろいろ迷うところですが、そこも含めて検討しています。

──そこはLievoの資産といえる部分ですもんね。では最後に、今後のNECビッグローブのゲームサービスにどんなことを期待してもらいたいか、読者の方へのメッセージをいただけたらと思います。

杉浦氏：現時点ではコンテンツの数が少ないですが、これを広げていって、より多くのお客様に楽しんでいただける形にしたいと思っています。アニメコンテンツのシナジーなど、NECビッグローブならではの企画を打ち出していきたいと思いますので、ご期待ください。

室橋氏：現在、BIGLOBEゲームのサイトで『ゲームの食卓』というコンテンツのプロデュースをやらせていただいています。これに似たような形とは限りませんが、Lievo上でもそこでしか見られないようなコンテンツを追加していきたいと思います。ぜひ、ご期待ください。

──本日はありがとうございました。

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