2012年10月1日（月）
『バイオハザード6』開発スタッフのリレーインタビュー開始！ 平林さんと佐々木さんは新主人公・ジェイクにまつわる秘密を明かす
カプコンから、10月4日に発売されるPS3/Xbox 360用ソフト『バイオハザード6』。ソフトを開発した平林良章プロデューサーと佐々木栄一郎ディレクターへのインタビューを掲載する。
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本作は、武器やアイテムを駆使して極限状態からの脱出を試みるサバイバルホラー『バイオハザード』シリーズの最新作。これまでのシリーズに登場したレオンとクリス、エイダに加えて、新たな主人公ジェイクの物語が描かれる。
インタビューは、本作についてさまざまなセクションの開発スタッフに多面的に語ってもらうというリレー形式で行われた。今回は、平林プロデューサーと佐々木ディレクターに、ソフトやキャラクターの開発経緯に加えて、舞台やゲームシステムなど、ベースとなる部分を語ってもらった。発売を目前に控え、楽しみにしている人はぜひチェックしてほしい。
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| ▲左が佐々木ディレクターで、右が平林プロデューサー。本作のキーマンの2人だ。 |
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■始まりはレオンとクリスが銃を構えた1枚のイラストから
――まずは、本作『6』がどういうコンセプトで作られたのか、教えていただけますか？
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| ▲平林良章さんにとって『6』は、初めてのプロデュース作品。チームをまとめ、完成までこぎつけた。 |
平林：大きなコンセプトは、「最高のホラーエンターテインメントを作りたい」というところからスタートとしています。本シリーズがサバイバルホラーの先駆者であることは自負しているので、その最新ナンバリングタイトルとして恥じないような作品にすると。それを踏まえて、どうしたらいいのかというところは、佐々木が考えていたいろいろな思いを、具体的に形作っていきました。
佐々木の中で重要なポイントとして、“群像劇を軸に『6』を作ってみたい”ということがありました。小林（小林裕幸プロデューサー）と僕に佐々木が持ってきたキービジュアルは、すでに世に出ているレオンとクリスが銃を構えているものでした。「こういう絵をみたい、ストーリーの広がりを作りたい」と。
――始まりは1枚のビジュアルだったんですね。
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平林：最初はストーリーから入っているのですが、ゲームとしても、ストーリーがからみあっていくようなシステム――現在は“クロスオーバー”と呼んでいるものが根幹にありました。ホラーなんだけど、ドラマチックや臨場感を感じられる展開が『6』のテーマです。
もう1つ、裏テーマがあります。人と人との関係や考え方、敵とプレイヤーの関係は次々に変化しています。また、敵のビジュアルも変わります。今回ジュアヴォという新たな敵と、ゾンビを復活させているのですが、ジュアヴォは形を次々に変化させていきます。この“変化”というポイントは、裏テーマとしてありました。
――発表までその存在が伏せられていましたが、開発が始まったのはいつごろですか？
平林：今から数えると3年半ほど前になります。『5』で持っている引きだしをすべて開けたので、開発が終わり引きだしを少し詰めて、新たなメンバーも合流して作り始めました。感覚的にはそこまで間があったわけではなくて、すぐに始まっています。
――企画立案時から、主人公を複数人用意して進めていこうと考えていたのでしょうか？
佐々木：まずは「レオンとクリスの絡みを見てみたい」という単純なところから始まったんですが、結果的に7人になりました。ホラーの流れの中で人間関係を描いていく中で、必要なパーツを探した結果として今の7人になりました。
――ファンの中では、バリーやレベッカを希望する人も多いような気がするのですが？
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| ▲本作をディレクションした佐々木栄一郎さん。登場する要素には、同氏の発案したものも多く含まれている。 |
佐々木：そうですね、彼ら2人の他にはハンクも毎回候補に挙がります。ただ、僕らが彼らを毛嫌いしているわけではなく、ストーリーラインを組み立てていくうえで選択した結果が、今いる7人になったのです。
――話を構築していく中では、他のキャラも候補に出ていたのでしょうか？
佐々木：当然検討しています。クレアも考えました。
平林：今回に関しては、キャラクターから考えているわけではなくて、ストーリーやシチュエーションの内容ありきで、それにあうキャラを選ぶという流れで決まっています。レオンとクリスのキービジュアルのシーンのように、そのキャラ以外は検討しない場合もあります。ただし、ストーリーを最後まで考えいく中では、現存しているキャラは、何かの検討材料になっていたと思いますね。
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