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2013年9月25日(水)

『魔都紅色幽撃隊』深舟さゆり役の桜 稲垣早希さんインタビュー。キャスティング理由に関する今井監督コメントも独占掲載

文:そみん

 アークシステムワークスが2014年に発売するPS3/PS Vita用ソフト『魔都紅色幽撃隊(まとくれないゆうげきたい)』。そのメインヒロインである深舟さゆりを演じた桜 稲垣早希さんへのインタビューを掲載する。取材時にいあわせた今井監督のコメントも独占掲載するので、そちらもお見逃しなく。

『魔都紅色幽撃隊』

 本作は今井秋芳監督が手掛ける『學園ジュヴナイル伝奇』シリーズの最新作で、『東京魔人學園』や『九龍妖魔學園紀』と世界観を共有するシリーズ第3部にあたる作品となる。全13話からなるそれぞれの物語はADVパートとバトルパートで構成され、根底となる世界観やシステムは過去作を踏襲している。プロデューサーは金沢十三男さん、キャラクターデザインは倉花千夏さん、音楽はThe Key Project、OP曲は植松伸夫さんが担当している。

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『魔都紅色幽撃隊』 『魔都紅色幽撃隊』
▲左は深舟さゆり(みふね さゆり)で、右は声を演じる人気吉本芸人の桜 稲垣早希さん。さゆりは新宿区陽灯學園の3年生。凛とした雰囲気で強い意志を持つ。治療や回復などを行う自然霊を使役することができる。

■稲垣さんから見た深舟さゆりの魅力はどこ?

『魔都紅色幽撃隊』

――“ゲームキャラの声優”というオファーが来た時の感想を教えてください。

 めちゃくちゃうれしかったです! 声のお仕事はずっとやってみたいと思っていたんですけど、なかなか機会がなかったんです。

 実はアニメの声のお仕事もやったことがなくて、今回が本当に初めての声のお仕事となったので、気合を入れて頑張りました。

――実際に収録に挑戦してみて、いかがでしたか?

 すべてが初体験という状況で収録を迎えて、先ほど収録を終えたんですけど、難しかったです。NGを何回出したことやら(笑)。

――稲垣さんは舞台演劇をやっていますし、アニメキャラのモノマネもされているので、なんとなく声の演技にも慣れているようなイメージがありますが、やはり難しかったですか?

 モノマネとはやっぱり全然違いますね。すでにあるものを真似するのと、ゼロからキャラクターを作り上げて声を入れていくというのは、感覚的にもまったく違いますから。そのキャラクターに感情移入をしてしゃべるのは、今回が初めてでした。

 それから、逆に私の場合、ちょっと気を抜くとアスカのモノマネっぽくなってしまうので、そうならないように意識をしながら演技をした部分もあります。

 ちなみに舞台演劇ともちょっと違う部分がありまして、体を動かさずにマイクの前で声だけで演技をしていくというテンション作りがなかなか大変で難しかったです。

『魔都紅色幽撃隊』 『魔都紅色幽撃隊』

――収録はスムーズに進みましたか?

 う~ん。ほぼ録り直しだった気がします(苦笑)。(台本を見せながら)台本に○がついている部分がリテイクをした部分なんですけど、半分以上の部分に○がついています。

 キャラクターの性格などを考えて、今井監督からの指示を受けながら、そのイメージと照らし合わせながら演技をしていきました。

 何度も演技をして、本当に細かいニュアンスがうまく表現できるまで頑張りました。悲鳴の演技なんかも、何パターンも録りましたね。おもしろいもので、何度もいろいろと演技を試していく中で、奇跡的な表現が出てくることもありました。スタッフの皆さんが、私がやりやすいように収録の段取りを取ってくださったので、本当に感謝しています。

――稲垣さんがが演じた深舟さゆりというキャラに関する第一印象を教えてください。

 見た目は100点の美少女で、その時点でめっちゃうれしかったです! どうせ演じさせていただくなら、美少女にこしたことはないかなと(笑)。

 第一印象としては、ちょっとクールで気が強そうな女の子かなと思ったんですけど、私自身は全然クールじゃないので、性格的には真逆な感じなのかなと思いました。

 実際にお話を聞いたら、気が強くてツンデレでというキャラクターだったので、イラストを見た時の第一印象は合っていたんですけど、私自身はおちゃらけたタイプなので、「どうやって演じよう~!」と大変でした。

『魔都紅色幽撃隊』

――演じてみて、難しかった部分はありましたか?

 声のトーンを低めにしつつ、それでいて暗い感じはしない気が強いキャラクターを表現することになったんですけど、あまり普段は出さないような声なので、トーンを安定させるのが大変でした。ややもすると「少し声が高くなったね」とか「ちょっと声が出てないね」とか指摘をされました。

 やっぱり、気が強いようなセリフで声を張ると、ついついアスカに近くなっちゃうんですよね。私自身はツンデレのツンな部分を持っていないので、何かを参考にしようとするとアスカが出てきちゃうので、その制御が大変でした。そもそもの地声が高いので、かなり低いトーンを意識して演じた形です。

――普段の生活で、そういう低いトーンでしゃべることはありますか?

 周りの人に私が稲垣早希だと気付かれないようにしたい時に、あえて低くしゃべることがあります。私は普段コスプレをして番組などに出ていて、顔もコスプレ用の化粧をしているので、そんなに顔で気付かれることは少ないんですよ。逆に声で私だと気付かれることが多いので、気付かれたくない時は声をすごく低くしているんです。

――番組などで聞いている声とは少し違ったトーンの演技になるようで、楽しみです。ちなみに、印象に残っているセリフはありますか?

 普段は使わないようなツンデレのセリフも出てくるので、演技していて楽しかったです。

 特に印象深かったのは、告白をするようなセリフです。普段の私は関西弁なので、標準語でしゃべるのもちょっと珍しいんですけど、さらに「好きなの!」みたいな普段は言わない恋愛的なセリフをしゃべるのは……ちょっと鼻血が出そうになりました(笑)。そのぐらい頑張ったので、皆さんもぜひ頑張ってプレイして、さゆりちゃんの告白を聞いてほしいですね。

→稲垣さんを襲ったオカルトな体験とは?(2ページ目へ)

(C) ARC SYSTEM WORKS/TOYBOX Inc.

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データ

▼『アークシステムワークス25周年記念 公式キャラクターコレクション』
■発行:アスキー・メディアワークス
■発売日:2013年10月24日
■定価:3,360円(税込)
※B5判256ページ(フルカラー)
 
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