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2014年1月21日(火)

『魔都紅色幽撃隊』キャラ名鑑+インタビュー:支我正宗(声:沢城千春)。ゴーストハントを的確にサポートする、車椅子の天才メガネ青年

文:長雨

 アークシステムワークスが4月に発売するPS3/PS Vita用ソフト、『魔都紅色幽撃隊(まとくれないゆうげきたい)』。今回は、本作に登場する支我正宗(声:沢城千春)について、キャストインタビュー付きで紹介していく。

『魔都紅色幽撃隊』

 『魔都紅色幽撃隊』は、今井秋芳監督が手掛ける『學園ジュヴナイル伝奇』シリーズの最新作で、『東京魔人學園伝奇』『九龍妖魔學園紀』と世界観を共有する學園ジュヴナイル伝奇アドベンチャー+RPG。プロデューサーは金沢十三男さん、キャラクターデザインは倉花千夏さん、音楽はThe Key Project、OP曲は植松伸夫さんが担当している。

 なお、キャストインタビュー中には、通りすがった今井監督や金沢プロデューサーから補足やツッコミ(!?)が入ることも。まだオフィシャルには公開されていない裏情報が語られていることもあるので、ぜひ開発スタッフのコメントにも注目してほしい。


【支我正宗(しが まさむね)/声:沢城千春】

「俺がサポートする」

『魔都紅色幽撃隊』

――主人公のゴーストハントをサポートする、車椅子に乗った天才青年――

 新宿区暮綯(くれない)學園3年生。冷静沈着で、学年ナンバーワンの学力を持つ。夕隙社でアルバイトをしている。

 脚が悪く、戦闘では、中継車から仲間をサポートする。趣味はPCと車椅子テニス。

 常にノートパソコンを持ち歩き、その図書館いらずの知識の豊富さには、クラスメイトも夕隙社のスタッフも一目置いている。

【ボイスの試聴】

『魔都紅色幽撃隊』 『魔都紅色幽撃隊』

◆支我正宗 プロフィール

●得意科目:物理 ●部活:テニス部
●出身地:長野県 ●血液型:B型
●誕生日:12月20日 ●年齢:17歳 ●身長:176cm

『魔都紅色幽撃隊』

◆支我正宗のセリフの例

「ウィジャパッド、起動ッ!!」

「気を付けろ、新たな霊体反応だッ」

「《霊(ゴースト)》の動きを読むんだッ!!」


■沢城千春インタビュー:スポーツ好きなところは支我と共通!


『魔都紅色幽撃隊』

◆沢城千春(さわしろ ちはる) プロフィール

 演劇ユニット“デッドストックユニオン”にも参加し、『もう一つのシアター』(Theatre劇団子/紀伊国屋ホール)、『流れる雲よ2011』(アトリエッジ/新国立小劇場)など、さまざまな舞台にて活躍しているが、声優としても本格的に活動中。特技はギターや三線。趣味はプロ野球観戦。声優の沢城みゆきとは、実の姉弟の関係。


――沢城さんはこれまで舞台俳優としての活躍が多く、“ゲームキャラの声優”はほぼ初めてになるかと思いますが、実際に録音に挑戦してみて、いかがでしたか?

沢城:まず意識したのは、とにかく滑舌です。もちろん、舞台でも滑舌のよさは必要ですが、体全体で演技するぶん、そんなに意識していなくてもお客さんに伝わりやすいんですよね。

 でも、声だけで演技する時は、一字一句をはっきりと丁寧に伝えていかないとお客さんに伝わりません。収録中はその意識を高めて滑舌を意識しましたね。正直、ちょっとかんでしまって、リテイクを受けた部分もありましたけど(笑)。

――舞台と比べて、声だけで支我正宗というキャラクターを固めなければいけない部分も大変だったのでは?

沢城:声の高さをそろえないと、キャラがぶれちゃいますからね。最初にリハーサルをして、声の高さやイメージについて今井監督からご指導をいただいて、支我正宗という人物らしい声を調整していきました。こういった部分も、舞台とちょっと違って難しいところでしたね。

『魔都紅色幽撃隊』 『魔都紅色幽撃隊』

――ご自身が演じた支我正宗というキャラに関する第一印象を教えてください。

沢城:ぱっと絵を見た時に、僕とは180度違うキャラだなというのが第一印象でした(笑)。クールで学生ナンバーワンの実力を持つとか書いてあって、いっそう僕とは違う優等生のすごいキャラなんだなと思いました。すごすぎますよね、支我くんって。

――印象が違った点はありましたか?

沢城:演じる際の声のトーンについては、僕が思い描いていたものと今井監督の思い描いていたものが少し違っていましたね。僕は落ち着きがあって渋い声ということで、かなり低めに演じようと思っていたんですが、今井監督からはもう少し高めで軽い形でと指導を受けました。

 おそらく、リアルな形での高校生や学生というイメージを重視して、あえて自然な声のトーンでの演技を求められたんだと思います。

『魔都紅色幽撃隊』

――車椅子を使っていると聞くとひ弱そうなイメージですけど、実は車椅子テニスが得意でスポーツも優秀という設定もすごいですよね。ちなみに沢城さんは、スポーツはいかがですか?

沢城:実はですね、僕はスポーツ浮気性でして(笑)。というのも、小学校のころはサッカーをやっていたんですけど、途中ですごく野球をやりたくなっちゃいまして。でも、中途半端に他のスポーツに移るのはどうかなと思ったので、小学校時代はサッカーをやり続けたんですけど、中学に入ったら野球部へ移りました。

 野球は大好きで、今でも草野球で体を動かしているんですけど、高校に入った時に野球部がかなりガチなところだったので、もうちょっと気軽に楽しめるスポーツがないかなと思いまして。そこで出会ったのがハンドボールで、本当に楽しいスポーツだったんですけど、ケガが多くて大変でした(苦笑)。

『魔都紅色幽撃隊』 『魔都紅色幽撃隊』

――ハンドボールはそんなに激しいスポーツなんですか?

沢城:走ったり投げたりといろいろな要素があるうえに、選手同士の激しいぶつかり合いもありますからね。ボールもものすごい勢いで飛んできますし。指が折れたり鎖骨が折れたり、高校時代の半分くらいは、どこかしらにギプスを付けていたような気がします(苦笑)。

■子どものころ、姉と一緒に人魂事件に遭遇!?

『魔都紅色幽撃隊』
『魔都紅色幽撃隊』

――今井監督とお仕事をしてみて、どんな方だと思いましたか?

沢城:最初にお会いした時はなんだか怖そうな感じで、収録中にとちっちゃったら大声で怒鳴られちゃうんじゃないかと思ったんですけど、実際はすごく優しい方でした。演技の部分についても、すごく丁寧にいろいろご指導していただいて、本当に感謝しています。

――今回、夕隙社というオカルト系出版社が登場しますが、オカルト的な出来事に出会ったことはありますか?

沢城:僕自身は霊感がないんですけど、戦争をモチーフにした舞台をやった時に、霊感がある方から「千春の後ろに敬礼して立っている人がいたよ」と言われてドキドキしたことはあります。

 でも、そんな僕でも不思議な体験が1回だけありました。僕が保育園の時ですかね。うちは家族みんなで2階の部屋で寝ていたんですけど、その日は姉と僕の2人だけで先に布団に入ってました。なんだか寝付けないね、なんて話をしながら2人で寝ようとしていたら、なんだかタンスの上で人魂みたいなものが動いていて、「あれあれ?」って。

 何かの光だったのかもしれませんが、本当に人魂っぽくて、10分も20分も動き続けていたという不思議な体験でした。今でも姉と2人で「あんなことあったよね」と語り継いでいるという、とてもインパクトが大きかった人魂事件でした。

『魔都紅色幽撃隊』 『魔都紅色幽撃隊』

――ちなみに沢城さんはゲームは遊ぶほうですか?

沢城:小学校から高校くらいまでは、ずっとやってましたね。小学校のころなんかは対戦格闘ゲームにハマっちゃって、指にタコやマメができていることはしょっちゅうありました(苦笑)。わざわざ早起きして、学校に行く前にゲームを遊んでいた時期もありますね。

――ご自身が演じたキャラクター以外で気になるキャラクターについて教えてください。

沢城:すごくたくさんのキャラクターが登場しますよね。中でも、僕自身もギターを弾くので、小菅春吉が気になりますね。主人公や支我くんとは年齢が近いのに、この貫録はすごいですよね(笑)。あと、目立つ楽器を持ち歩いて外を平気で歩いていそうな部分も度胸があると思います。

『魔都紅色幽撃隊』
▲小菅春吉(声:関口英司)。

金沢:小菅はギターを弾いた音でゴーストを攻撃するキャラなんですよ。全周囲に攻撃判定があるので、実はけっこう便利です。

沢城:大注目ですね! きっと、キュイーンってギターを弾いて攻撃をするんでしょうね(笑)。

 外見的には同年齢とは思えない仲間たちも多くて、本当におもしろそうなキャラクターばかりだと思います。

――最後に、本作に期待するユーザーに向けてメッセージをお願いします。

沢城:個人的な感覚なんですけど、僕と支我くんは性格などが180度違うと思っているので、その違いやギャップを楽しんでもらえるとうれしいですね。ゲームを遊んだ後に僕のことを知っていただけると、こんな人があんなキャラを演じたんだと、少し驚いてもらえると思います(笑)。収録をしている時も、「もっと落ち着いて」と何度も言われました。支我くんは本当に優等生なキャラなんですよね。

 まだ声の仕事は勉強中ですが一生懸命頑張りました。ゲーム的にも學園モノとゴーストハントの要素が合わさっていて、とてもおもしろいものになっていると思いますので、ぜひご期待ください!

『魔都紅色幽撃隊』 『魔都紅色幽撃隊』 『魔都紅色幽撃隊』
▲インタビューを行った日は沢城さんの誕生日が近かったので、今井監督たちから誕生日ケーキをサプライズでプレゼント! 沢城さんのテンションがめちゃくちゃ上がってました!

(C) ARC SYSTEM WORKS/TOYBOX Inc.

データ

▼『アークシステムワークス25周年記念 公式キャラクターコレクション』
■プロデュース:アスキー・メディアワークス
■発行:KADOKAWA
■発売日:2013年10月24日
■定価:本体3,200円+税
※B5判256ページ(フルカラー)
 
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