2013年7月19日(金)
――例えば6月に追加されたカードはどのような流れで決まったのでしょう?
奥浜:まず中心となるURカードには、「強い弓武将がほしい」いうユーザーの意見を取り入れ、弓の名手である夏侯淵を入れました。もう1枚のURは弓以外の兵種で、夏侯淵と異なるタイプのトリッキーな武将として槍の関興を選択しました。
SR武将の2枚は、そろそろ新しい女性武将を追加しようということで歩夫人をピックアップしました。もう1枚は無料の“ブショーダスライト”に入れる強いカードを作ろうということになり、古いイラストしかなかった孫ヨクをリバイバル枠に。残りは兵種、タイプ、スキル、史実での立ち位置などを考慮してR荀攸とR祝融、UC陸抗を入れることになりました。
――「強い弓武将がほしい」という意見を中心に持ってこられたということは、強い弓武将が少ないのでしょうか?
奥浜:そういったわけではありませんが、弓の武将が好きなユーザーから見ると、他の兵種と比べて弱く感じるのかもしれません。弓は突き詰めると強いのですが、そこに到達するまでのハードルが少し高いんです。
五味:槍や騎兵と比べて、移動の遅さがネックになってきますね。
奥浜:攻撃力などのパラメータなら弓は強いのですが、速度が重要なゲームなので、移動が遅いせいで扱いづらく感じるんだと思います。
――では、やはり人気なのは騎兵ですか?
奥浜:人気があるのは槍ですね。確かに騎兵は移動が速くて強いのですが、その騎兵に対して有効なのが槍なんです。さらに、槍兵はコストパフォーマンスがいいので、槍に人気が偏ってしまっている、と。
五味:お手軽に作れるのが人気の秘訣でしょうか。
――先ほどパラメータは史実に基づいて設定しているとおっしゃいましたが、具体的にどのようにして決められているのでしょうか?
奥浜:具体的な数値にも基準があって、2枚目以降となる武将は、既存の同名カードと強さを比較し、スキルの性能を考慮してパラメータを決定しています。新規武将の場合は境遇や地位、容姿などが似通った武将を比較対象にしていますね。イラストとの兼ね合いもあって、馬に乗っているのに移動が遅いのは不自然なので、馬に乗っているイラストの場合は移動力の最低値といった基準もありますね。
――スキルの名称と効果も、やはり武将のイメージに合わせたものに?
奥浜:できる限りそうしています。夏侯淵を例に挙げると、史実でしんがり務めて逃げながら敵を射貫いた経歴があるので、弓兵の攻撃力を上げつつ自身の移動速度を上げる“刹那の奇襲”というスキルを持っています。そこからイメージして、速度と射手の攻撃力といった部分を合わせたスキルを持たせています。
▲6月に追加された夏侯淵のカード。パラメータとスキルは申し分なく、弓武将使いは垂涎もの!! |
――三国志について相当お詳しいですね。
奥浜:日々勉強ですね。武将をデザインをする時もいろんなデータを参考にしながら「三国志ファンならどれが一番うれしいか」を考えて作成しています。
五味・奥浜:少しでもおもしろいコンテンツを提供できるよう頑張ります。
五味:先ほど少し話した“装具”も新たな遊びの提案ですが、こちらからの一方的な提供だけではなく、皆さんの意見をどんどん反映させていこうと思っていますので、これからもよろしくお願いします。
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