レビュー&攻略:『ゴーストランナー2』はサイバーパンクニンジャで自分も敵も一撃必殺! 超速リトライで試行錯誤が面白い!【電撃インディー#493】

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 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、505 Gamesと開発会社One More Levelが送り出すサイバーパンク・パルクール・アクションの続編『Ghostrunner 2(ゴーストランナー2)』のレビュー&攻略を紹介します。

 電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!

スピード感×爽快感×謎解き+サイバーパンクニンジャ!!

 本作は一人称視点で展開するステージクリア型のパルクールアクション。ゲームルールは非常に明確で、ステージ最奥を目指して敵を倒しながらひたすらゴールへ突き進むのみ。

 しかし、敵のどんな攻撃を受けても即死。奈落に落ちても即死。トラップに触っても即死などなど、かなり骨太なアクションゲーム。ボス以外の敵の攻撃でも一撃必殺なので、いかにクールに敵を斬り伏せ、鮮やかに障害物を駆け抜けていくかという最善手のルート構築を試行錯誤する点は、謎解きアクションの側面もあると思っています。

 即死ルールではありますが、リトライからゲームに戻るまでが異常に思えるほど早く、復帰地点がほぼ直前の状態から始まるためかなりのストレスフリー。ダメだった点を即座にやり直せる、別の手段を瞬時に試せるのが本作のとても良い点です。

 また複雑な操作やコマンドがなく単純なので攻撃やダッシュ、パリィ、ウォールランなど各アクションに集中しやすいのもポイント。もっとも困難なのは一人称視点ゆえの視点移動とルート構築になると思います。

カスタマイズ性とサイバーな街並みに隠された収集品

 敵の攻撃を避け、接近して斬る。アクションは単純ですが、機能を拡張するアップグレードの要素があります。前作はパズルのように組み合わせるものでしたが、今作はスロットに装着していくのみと簡略化。

 しかし、同カテゴリのアップグレードしか縦に積み上げられません。各スキルにメモリ(要はコスト)があり、なんでもかんでも装着できないなどのルールはあります。メモリやスロットの拡張は各ステージに隠されたアイテムを集めることで拡張されていきます。

 本体の機能を拡張するアイテムのほか、世界観を補完するアーカイブ的な収集品も存在します。ステージは基本的に一本道なので、横道に隠された収集品を入手するルートを模索するのも楽しみのひとつ。

 前作では収集品を探知するスキルがないとマップに表示されませんでしたが、今作では最初からマップに表示されるためスキル枠を消費しなくなったのも嬉しい点です。

 収集品のなかには、主人公が使う単分子カタナの見た目を変更できるものも存在。いかにもサイバーパンクな世界にピッタリのメカニカルなカタナもあり、鍔のないタイプから日本刀タイプまでさまざま。集めた収集品は拠点に飾られるので、収集品が充実していく楽しみが分かる方にはたまりませんよね。

拠点が追加されストーリーが奥深いものに&ミニゲームも!

 前作はひたすらステージを攻略していましたが、今作ではステージの合間に立ち寄ることができる拠点が存在。さまざまなNPCとの会話ができ、世界観の深掘りや厚みが増したように思います。

 この拠点には、上述のスキルを購入できるベンダーのほか収集品を眺めるコーナーもあります。ストーリーが進むに連れてNPCも増えていくほか、ローグライクな要素を混ぜた”ローグランナー.EXE”なるミニゲームも遊べます。

 ゲームルールは本編と同じですが、限られたリトライ回数でステージをクリアしていくミニゲームで、クリア報酬にグローブのスキンが手に入るというもの。ライフが増えるルートを通るか、スキルを確保するかとコチラでもルート構築に悩まされる内容でした。

攻略ポイント:敵の配置を理解して、ルートを模索

 敵も自分も一撃必殺というルールですが、リトライが増えることによるペナルティは一切ありません。何度も繰り返し挑戦し、敵の配置や攻撃タイミング、どのルートを通るかなどを模索するのが何よりの攻略法。

 ゲームが進行すると使用可能になる手裏剣や影分身を生むシャドー、衝撃波を放つテンペストといったスキルは使用時にエネルギーが必要ですが、状況を大幅に有利にしてくれるもの。敵をスタンさせて動きを止めたり、ドラム缶を爆発させて一気に殲滅したりと、あれこれ手段を講じるのも大切です。

 そしてとにかく動き続けること! 敵の中にはライフルやマシンガン、なかには照射型のレーザーで射撃してくる敵がいます。彼らがいるときはウォールランやジャンプで移動していても安心できません。射撃を振り切るつもりで動き続け、リロードの合間や死角に回り込んで一撃を繰り出すのが理想です。

 弾丸をジャストパリィで跳ね返して倒すのも手段のひとつ。アップグレードを重ねればレーザーすらガード可能になるので、自分のプレイスタイルや敵の構成によってアップグレードを変更するのも作戦のうち。

 敵の攻撃をかい潜って一撃を見舞い、何事もなかったかのように次のエリアへと向かうニンジャスタイルの爽快感は、やはり多くのリトライから生み出されるカタルシス的な面白さがあると思います。

 パズルのように一つずつ難所を解いていく面もあり、体験という見えない経験値が即座に反映されていくのを実感できる良いタイトルです。本作ならではのスピード感と爽快感に興味を持たれたら、ぜひプレイを!

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