『紅魔城レミリアII 妖幻の鎮魂歌』レビュー:十六夜咲夜が主人公の『東方』横スクロールアクションはフルボイス。博麗霊夢も使用可能【電撃インディー#523】

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  電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、12月14日よりNintendo Switch版、Steam版が発売中の『紅魔城レミリアII 妖幻の鎮魂歌』のレビュー記事をお届けします。

 なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!

『東方Project』がダークな横スクロールアクションに【紅魔城レミリアII 妖幻の鎮魂歌:レビュー】

 本作は『東方Project』の2D横スクロールアクションゲーム。『東方Project』の世界観やキャラクターを独自に解釈しており、特徴的な弾幕要素に加えて、アクション要素が加わった作品に仕上げたゴシックホラーアクションです。

 作中のキャラクターを描くのは、人気イラストレーターの晩杯あきら氏。もともとのキャラクターの特徴を抑えつつ、本作のダークファンタジーな雰囲気にアレンジが加えられたキャラクターデザインです。キャラクターたちは可愛らしさよりもクール、恐ろしいという表現に寄っており、登場する敵キャラクターもおぞましい造形のものばかり。

 ガッツリとしたホラーゲームほどではありませんが、純粋な驚かしや恐怖というよりは、世界観や雰囲気でジワジワと心細さを感じさせてくるタイプの作品。プレイしていると少し背筋が寒くなっていく感覚がありました。

 前作からアップデートされた点も多数あり、その1つがフルボイス化です。キャラクターのボイスは、十六夜咲夜役の沢城みゆきさん、レミリア・スカーレット役の喜多村英梨さんをはじめ、豪華声優陣が担当。新たに『東方Project』の世界観を拡張する作品としても注目したいところ。

 他にも、グラフィックのHD化、新規モードの追加など、前作からボリュームとクオリティが大幅に向上しています。

数多の敵を回避してクリアを目指す王道アクション【紅魔城レミリアII 妖幻の鎮魂歌:レビュー】

 ストーリーは主人公の十六夜咲夜が、レミリアたちと“来ない春”を探し、消えたと思われていた“紅魔城”へ向かうという内容です。ステージをクリアしていくごとに少しずつ物語が進んでいきます。

 ゲームシステムとしては、次々と現れる敵の攻撃を回避しながら先へ進み、ボスを倒してステージクリアを目指すというもの。

 ボスまでの道中は横スクロールアクションの王道とも言える形で、飛んでくる敵や落下してしまう崖などを避けながら進んでいきます。

 アクション操作は前作のものを引き継いでおり、ナイフを使った攻撃や、ジャンプから一定時間滞空できる飛翔に加え、本作からの追加されたバックステップなどがあります。

 操作の難易度としては、そこそこアクションゲーム歴がある筆者が慣れて思い通りに動かせるようになるまで数時間かかるくらい。昨今のゲームとしては少し難易度は高めな印象です。

 というのも、原作の弾幕ゲームを意識している影響か、クリアの鍵となるのは飛翔やバックステップで敵の攻撃やギミックを回避すること。これを咄嗟にできるようになる必要がありそうです。

 基本操作は難しさが目立ちましたが、プレイをアシストしてくれる機能もあります。それが本作からパワーアップしたサブウェポンとパートナーシステムです。

 ゲーム開始時にプレイヤーは最大3つのサブウェポンとパートナーシステムを選択可能。これらは使用に制限があるものの、さまざまな効果で敵を攻撃したり、状況を有利にしたりできます。これらを使いこなして、困難なステージを突破していきましょう。

多様なプレイモードで遊びの幅も十分【紅魔城レミリアII 妖幻の鎮魂歌:レビュー】

 前作では博麗霊夢が主人公となっていましたが、本作でも彼女をプレイアブルキャラクターとして遊べるモードも搭載しています。

 博麗霊夢はムチ型の近接武器、遠距離攻撃のお札、固有アクションのスライディングなど、十六夜咲夜にはないアクションを使用可能。

 十六夜咲夜でゲームをクリアした後は、博麗霊夢でのクリアを目指して、1つの作品で何度も楽しめる点は本作の嬉しいポイントの1つです。

 他にもさまざまなプレイモードが用意されています。

 “ボスラッシュ”では、本作で登場するボスを連続で相手していきます。ボス戦は道中のステージとは異なる面白さがあり、より弾幕ゲームの色も濃くなっているので「激しい弾幕アクションを中心に楽しみたい!」という方にオススメです。

 前作から用意されている、アクションゲーム初心者向けの“エクストライージー・モード”は、本作では体力や攻撃力も変わるように。こちらはゲーム開始時から選択できるので、アクションに自身がない方も安心です。

 さらに新要素として、さまざまな課題に挑む“チャレンジ”。イベントやCGを振り返れるコレクションなど、さまざまなモードでゲームそのものはもちろん、作品の世界観全体までたっぷり味わえる作りとなっています。

電撃ゲームライブで『紅魔城レミリアII 妖幻の鎮魂歌』を紹介

 12月14日(木)に配信されたゲーム情報&実況番組「電撃ゲームライブ2023年末スペシャル第2夜」#118にて、『紅魔城レミリアII 妖幻の鎮魂歌』を紹介しています。

 MCの赤尾ひかるさんと、篠原侑さんが本作をプレイしながら魅力を解説しているので、ぜひともチェックしてみてください。

■『紅魔城レミリア II 妖幻の鎮魂歌』東方ゴシックホラーアクションで絶叫が響く!!【MC:赤尾ひかる、篠原侑】

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