最速で『New ポケモンスナップ』をプレイ! ポケモン好きが感じた1番の魅力とは

終末のバンギア。/市野ルギア
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 いよいよ2021年4月30日(金)に発売になる『New ポケモンスナップ』。本作は1999年3月に発売されたNINTENDO64ソフト『ポケモンスナップ』をベースにして、完全に新作のNintendo Switchソフトとして生まれ変わった作品です。

 そのメディア向けの先行試遊会があるというので、電撃オンラインでは『ポケットモンスター ソード・シールド』のプレイレポートを連載している、ポケモン歴は『ポケットモンスター 赤・緑』から25年、ポケモンが好きすぎてペンネームまでポケモン名になってしまっているという自称:ポケモンおじさんなギターリスト“市野ルギア”がお邪魔してきました!

 そんなポケモン愛がさく裂する私が、短い時間ながらも体験プレイしてみて、シリーズファンならではの観点でその魅力や気になる点などをリポートさせていただきます。

  • ▲こんな感じに、自分の好きなタイミングで写真を撮って加工することもできちゃう本作。いろんな発見があるゲームです。

 ……と、その前に! 訪れた株式会社ポケモンは、ファンにとっては感涙モノの、夢に出て来るような聖地スポットだったので、まずは軽くそちらをレポートせずにはいられません!

『New ポケモンスナップ』試遊会…会場そのものがスナップスポットじゃん!

 レポートの目的を見失ってはいけないので、ここは軽いレポートにさせてください(笑)。試遊会の会場となる株式会社ポケモン。

 いやー……ポケモン愛が最強レベルで、さらに限界突破していますこの場所……。さすが!としか言いようがありません。

 細かくレポートしていくと、それだけで一体どれだけページをスクロールすれば終わるんだよ! というくらいの分量のレポートになってしまいますので、ここはさっくりと写真レポートでかいつまんでお伝えします。

  • ▲エレベーターを降りると、ぴっかぴかに磨かれた床にモンスターボールのマークがお出迎えしてくれます。床に反射しているエレベーターからのライトがまるで集中線のようで、一気に夢心地へ……。
  • ▲エレベーターホールからエントランスへ……。ここでは両サイドに飾られる、“Pokemon fit”シリーズのぬいぐるみと“Pokemon Shirts”シリーズに使われる布生地の展示がお出迎え。ここだけでもずっと見ていられます。博物館なみ!
  • ▲エントランスを抜けると……じゃ~ん!『New ポケモンスナップ』の巨大パッケージが! もう期待が煽られまくります。胸の高鳴りが止まりません!
  • ▲待ち合いスペースには、かっちょいい伝説ポケモン“ミュウツー”のブロンズ像が! もうかっこよすぎて思わず何枚も写真を撮ってしまいました……。
  • ▲そして試遊会の会場は“リザードン”の会議室でした! 株式会社ポケモンの会議室はポケモンの名前が付けられているのは、けっこう有名な話ですね。

 さて、これくらいにして、いよいよ本題へ移りましょう!

『New ポケモンスナップ』ポケモンファンとして感じる一番の魅力は?

 『New ポケモンスナップ』は、『ポケモン ソード・シールド』や『ポケモン GO』などの、いわゆるポケモンを捕まえて集めて、育ててといった従来のシリーズとはひと味も、ふた味も違う内容のゲームです。

 誤解を恐れず、私の言葉でこのゲームの魅力をズバリお伝えするなら、レンティル地方の野生で暮らすポケモンを観察して、その習性を楽しみ、また珍しい仕草を見つけたら、その瞬間を自分のカメラで激写して楽しむゲームです。

  • ▲水辺に暮らすポケモンたち。“スワンナ”と暮らす“コアルヒー”はもとより、“ビッパ”が巣を作りそこでいっしょに暮らしている……。ファンにとっては“やっぱりこうなんだ!”と思い描いていた習性がそこに描かれています。
  • ▲近くの草むらをズームして探してみると、さきほどの“ビッパ”たちが巣に使う枝を集めていたりします。こんな細かい習性を随所で垣間見ることができて、しっかりと描かれているポケモンのゲームは、いままでなかったと思います。

 このゲームは“野生のポケモンを自由研究”するような、探索型のエデュケーションソフトに、写真を撮る瞬間や構図を考えたり、撮った写真の一部を拡大して加工したりと芸術性を楽しむクリエイティブソフトが合わさっています。

 さらに、自分だけのフォト図鑑を完成させるというコレクション要素も楽しめる、ひとつで二度も三度も……いや、それ以上に楽しめる要素が豊富なポケモンのゲームです。

 また、このゲームでは、ただ単にポケモンを観察して写真を撮るだけではなく、気になるポケモンに対して、“ふわりんご”と呼ばれる果物を投げたり、メロディを鳴らしたりすることができます。

 そうすることによって、普段は見せないような仕草をすることもあり、ただ単に野生の姿を観察するだけでなく、インタラクティブに野生のポケモンに接することができるゲーム性も持ち合わせています。

  • ▲“イルミナオーブ”というどうぐを投げて、“イルミナ現象”と呼ばれる、ポケモンが光を放つ状態にして写真を撮ることもできます。夜だとめちゃくちゃキレイです!

 年季の入ったファン、『ポケモン ソード・シールド』から新しく入ったファン、あるいは復活したファンはもとより、アニメから好きになりました! といったファン。はたまた、はじめて遊ぶポケモンのゲームが『New ポケモンスナップ』といった方にも、十分に楽しめるのが本作の最大のウリだと思います。

従来のファンも唸らせるポケモンフォト図鑑のコレクション性

 本作では、野生のポケモンを観察して写真を撮るだけではなく、従来のポケモンファンも唸らせるのが、ポケモンフォト図鑑を作り上げるという目的。

 従来のポケモンのゲームにある、ポケモンを捕まえて、その地域の図鑑や全国図鑑を完成させるというものではなく、フォト図鑑を自分の撮った写真で埋めていくのがポイントです。

 レンティル地方の各エリアへと調査にでかけ、野生のポケモンを見つけて写真を撮ると、フォト図鑑にポケモンが登録されるだけでなく、自分の撮った写真が登録されます。つまり、プレイヤーによって出来上がるフォト図鑑が違うことになります。

  • ▲はじめて撮影に成功したポケモンは、カガミ博士が教えてくれる。

 また、ポケモンの行動や仕草の珍しさに応じて、写真は星1~星4に分類されます。星4の評価が最高で、かなりレアな行動のようです。見つけるのが難しいので、逆に星4が撮れたときの達成感はハンパないでしょう。

 ポケモンフォト図鑑には、それぞれのポケモンに対して、星1~星4に分類された4枚の写真が登録されていきます。

 1種類のポケモンに対して4枚の星マーク写真。これだけでもかなりコレクション性の高い要素なのですが、プレイヤーごとに撮った写真は違うわけですから、プレイヤーの数だけポケモンフォト図鑑があるということになります。

 本作品ではオンライン機能(※)を使って、写真を投稿したり、ランキングを競うことが可能ですから楽しみは無限大。ご家族や、近くにポケモン仲間がいらっしゃるなら、ポケモンフォト図鑑の写真コレクションを見せ合うだけでも、かなり楽しいと思います。なんせ、自分と同じ図鑑ではないのですから!

※オンラインプレイのご利用には、“Nintendo Switch Online”への加入が必要です(有料)。

  • ▲私が体験プレイをしたときは、星3の写真を撮ったのが最高でした。こうして見ると星1や星2が欲しくなりますし、もちろん星4のレアな行動も撮りたくなります。

 従来のシリーズが好きなプレイヤーさんは、きっとコレクションすることが好きな方々でしょうから、このポケモンフォト図鑑のコレクション性はかなり魅力的な要素になっていると思います。

ゲーム好きならやはりやり込み要素も見逃せない!

 そして、今回の体験プレイで感じたもうひとつのこと、ゲーム好きにはたまらないやり込み要素も本作ではきっちり抑えてあると感じました。上記のポケモンフォト図鑑の写真を埋めていくのもかなりやり込み甲斐のある要素なのですが、さらにこだわりたいのは、付いた星の色です。

 この星の色は、撮った写真の評価スコアの合計で決まります。合計スコアによって、銅、銀、金、ダイヤモンドの4つの色に区分されます。ポケモンフォト図鑑に登録される写真は、どんな星の色でも登録されます。どうせなら、最高カラーのダイヤモンドの写真を登録したくなるのは人の性(さが)w

 星1~星4の写真をダイヤモンドで揃えるとなると、そこそこやり込みが必要になると思われ、揃うころにはスーパーカメラマン顔負けの腕になっているのではないかと……。

  • ▲これは体験プレイ中に私が撮った星2つのダイヤモンド写真。高得点を狙うにはポーズや被写体の写った大きさ、向きや位置などを上手く狙うといいようです。

 スコア評価は、各エリアの決まったルートを調査したあとで、そのときに撮った写真をカガミ博士が評価してくれます。この決まったルートを調査するというのがちょっとしたポイントで、主人公は調査用ポッド“ネオワン号”に乗り込んで調査します。

 “ネオワン号”は自動で航行しますので、自分で運転をする必要はありません。なので、調査終了地点まで、存分に写真撮影と調査に集中できます。なんども同じルートに挑戦すれば、だいたいどの場所にどのポケモンがいるのかが分かってきますので、そのポケモンの行動や写真に写る位置などを気にしながら、シャッターをバシバシ切るだけ。

 調査が終了したら、撮った写真のなかからどれを評価してもらうか選ぶことができるので、見つけたポケモンの写真を1枚だけ撮るというスタイルよりも、連続してシャッターを切ったほうがいいのではないかと思います。いっぱい撮った写真の中から、ベストショットだ!と思うものを評価してもらえばいいのです。

  • ▲各ルートは何度でも調査できるので、これだ!と思ったらバシバシとシャッターを切っちゃいましょう!

 このようにゲームをやり込みたい派の人にもバッチリ響く本作。もうひとつ言うなら、開発が定評ある株式会社バンダイナムコスタジオの『ポッ拳 POKKÉN TOURNAMENT DX』を作ったチームというところが、ゲーム好きには大きなポイントです。細部までこだわって作り込まれているところが“さすが!”と言わさざるを得ませんでした!

 さて! 今回の体験会レポートいかがでしたでしょう? 私も発売日が来ましたら、さっそくゲームを購入して、ウルトラスーパーなポケモンカメラおじさんなギターリスト! を目指そうと思います。

 私の執筆している『ポケットモンスター ソード・シールド』の連載プレイレポートも、気になりましたら読んでいただけると嬉しいです。

 最後にもう一枚! どうしても見せたい写真が!

  • ▲なんと!エレベーターを呼ぶボタンまでモンスターボール! 感動!

 最後まで読んでいただきありがとうございます!

市野ルギア『ポケモン剣盾』連載記事

“市野ルギア”プロフィール

 フリーのミュージシャンで編集記者。ポケモン歴は“初代”の発売日から。元『週刊ファミ通』の“ポケモンふぁみちゅう団”として『ファイヤーレッド・リーフグリーン』と『エメラルド』の記事を担当。

 自身のペンネーム&ハンドルネームである“ルギア”は当然、ポケモンのそれから拝借。音楽は自身のユニット“終末のバンギア”で活動中。

©2021 Pokémon. ©1995-2021 Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.
©1999 Nintendo/HAL Laboratory, Inc.Developed by BANDAI NAMCO Studios Inc.ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。
Nintendo Switchのロゴ・Nintendo Switchは任天堂の商標です。
※画面は開発中のものです。

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