2013年4月12日(金)
日本一ソフトウェアから3月20日に発売されたPS3用S・RPG『ディスガイア D2(ディメンションツー)』。その開発に携わったスタッフへのスペシャルインタビューをお届けする。
『ディスガイア D2』は、初代『魔界戦記ディスガイア』の正統な続編として、ラハール、エトナ、フロンの3人がメインで活躍するS・RPG。ドタバタコメディ風の波乱に富んだストーリーや、レベル9,999の超育成といった歯ごたえのあるシステムが、熱狂的な人気の理由となっているタイトルだ。
今回のインタビューでお話をうかがったのは、プロデューサーの小酒井省吾さんとディレクターの松田岳久さん、さらに日本一ソフトウェアの代表取締役社長を務める新川宗平さんの計3人。ソフトの発売後ということで、突っ込んだ内容についてもお聞きした。すでにプレイ中の方も、ぜひチェックしておいてもらいたい。
▲左から、小酒井プロデューサー、新川社長、松田ディレクター。 |
――『ディスガイア D2』で、再びラハール、エトナ、フロンの3人が主人公として登場することになった経緯について教えてください。
小酒井省吾氏(以下、敬称略):今年で『魔界戦記ディスガイア』が10周年を迎えるということで、この記念の年にもう一度、ラハール、エトナ、フロンの3人をフィーチャーしたいと思ったからです。初代『魔界戦記ディスガイア』は今までのタイトルの中でも特にキャラクター人気が高く、ファンの方たちにも「続編は出ないんですか?」といった言葉を数多くいただいていたので、よい機会になったかなと思います。
新川宗平氏(以下、敬称略):そうですね。ディスガイア10周年を迎えるに当たり、「ファンの方たちにいちばん喜んでいただけることは何だろう?」と考えた時に真っ先に思いついたのが、いまだ人気が根強く、ファン投票でもトップクラスのラハール、エトナ、フロンの3人組を復活させることでした。すべてはそこから始まりました。
――タイトル名を『魔界戦記ディスガイア5』ではなく、『ディスガイア D2』としたのはなぜでしょう?
小酒井:ナンバリングタイトルって、どんどん新しいシステムを上積みしていくじゃないですか。今回の『ディスガイア D2』でももちろん、新しいチャレンジをやってはいるんですが、今までのシステムをより遊びやすく手直して、“遊びやすいゲームを目指す”ということを第1目標にしているんです。ナンバリングではないものの、外伝やスピンオフとも違う『ディスガイア』シリーズの新しい形ということで、『ディスガイア D2』という名称にしました。
――初代『魔界戦記ディスガイア』の続編制作というところで、気をつかった部分はありましたか?
小酒井:初代『魔界戦記ディスガイア』って、ちょっとシリアスなところがありながら、基本はおバカな3人がドタバタするといった感じじゃないですか。その雰囲気を崩さないようにストーリー展開を考えるというのが、苦労しつつも、おもしろい部分でした。
松田岳久氏(以下、敬称略):僕は、初代『魔界戦記ディスガイア』との整合性という部分でとても悩んで、社長の新川に相談したりもしたんですが、「そもそも『ディスガイア』は整合性を取るようなシリーズじゃないから、好きにしたらいいよ」と言われて、すごく気が楽になりました。その後はスムーズに作業できましたね。
小酒井:『魔界戦記ディスガイア』との整合性という面に関しては、イラストの原田たけひとさんもすごく悩んでました。『ディスガイア D2』は、初代の3年後の話なんですが、魔界って何千歳って人がひしめいているじゃないですか。ラハールたちもああ見えて、1,000歳を越えてますし(笑)。
そう考えると、魔界の3年なんてあっという間なんですよ。そういった中で、「何かしらラハールたちの成長が見られるようなイラストをお願いします」と依頼していたので、あれは無茶振りだったなぁと思いました。最終的に今のような素晴らしいデザインを上げていただけたので、とてもうれしいです。
→個性あふれる新キャラクターの魅力とは?
ラハールの女性化の秘密も!(2ページ目へ)
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※画面は開発中のもの。
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