オーディオ機器? いや、PCです。STORMの新型ゲーミングPC『影界2』は配線レス×魅せる筐体の斬新なデザイン【TGS2026】

文:澤田真一

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 2026年9月17日~21日に千葉県・幕張メッセで開催中の“東京ゲームショウ2026(TGS2026)”。この展示会では、ゲームソフトだけでなく、ゲーミングPCをはじめとするハードウェアも数多く出展されています。

 その中で今回取り上げるのは、株式会社アイティーシーが展開するブランド、STORMのゲーミングPCです。

 デスクトップ型のゲーミングPCと聞いて、多くの人が思い浮かべるのは、縦長の箱型筐体を採用した製品ではないでしょうか。

 しかし、STORMは従来のタワー型とは異なる構造を持つ製品の開発にも取り組んでいます。いったいどのようなPCが作られているのか、実際にブースを訪れて見ていきましょう。

※本記事はアイティーシーの提供でお送りします。TGS2026の特集はこちら

メモリやSSDなどのPCパーツの販売代理業務も担う株式会社アイティーシー


 ここは幕張メッセの展示ホール8(08-C11)に設けられたアイティーシーのブースです。

 STORMは、強化ガラスを採用したピラーレスケースや、好きな画像・動画、PCの動作状況などを表示できる液晶ディスプレイ付きCPUクーラーを採用した、外観にも特徴のあるゲーミングPCを展開しています。

 このあたりは詳しく後述しますが、アイティーシーが手掛けているのはPC本体の企画・製造・販売だけではありません。メモリやSSDをはじめとするPCパーツの国内正規代理店業務にも携わっています。

 今回のTGSブースには、同社が取り扱うLexarとBIWINの製品も展示されていました。PCパーツの安定供給が求められる中、アイティーシーはPCメーカーや販売店へのパーツ供給を通じて、国内のPC市場を支えています。


 また、ゲームをプレイしながら配信や動画編集などを並行して行う場合は、32GB以上のメモリも選択肢になります。こうした需要に応えるメモリなどの流通・供給も、同社の重要な事業のひとつです。

“配線を見せない”ゲーミングPC


 さて、ここからはこのブースの主役とも言えるゲーミングPCの紹介です。

 STORMはこれまで、『流界』『幻界』『新界』『風域』などの製品シリーズを送り出してきました。そのラインナップには、強化ガラスを採用したピラーレスケースや、背面コネクタ設計を取り入れたモデルがあります。

 なかでも、筆者が以前レビュー記事を掲載した『幻界2』は、主要なケーブルが表側から目立ちにくい“ケーブルレス風デザイン”が特徴です。ケース内部がすっきりと整えられ、搭載されたパーツやライティングが映える外観に仕上がっています。


 こうした内部構造やパーツの見せ方へのこだわりは、現在のSTORM製品を特徴づける要素のひとつです。

 そして、今年のTGSで参考出展された新製品「影界2」には、従来のタワー型ケースとは異なる構造が採用されています。

オーディオ機器を思わせる独特のデザイン


 『影界2』は、筆者にはオーディオ機器を思わせる独特の外観に感じられました。

 採用されているのは、Phanteks製PCケース『EX5』です。270°強化ガラスを採用した従来の「影界」とは異なり、主要なパーツを区画ごとに配置するチャンバー式構造を採用しています。


 CPUやマザーボード周辺、グラフィックボードなどのパーツを区画ごとに配置し、それぞれに外気を送り込みやすくしていることが特徴です。冷却のための構造そのものが、個性的な外観にもつながっています。

 ブースには、構成の異なる2台の「影界2」が展示されていました。まず、ミニディスプレイを搭載した展示機の主な仕様は以下の通りです。

  • CPU:AMD Ryzen 7 7800X3D
  • CPUクーラー:Phanteks製簡易水冷CPUクーラー
  • マザーボード:AMD B850チップセット搭載モデル
  • メモリ:DDR5 32GB
  • ストレージ:NVMe SSD 1TB
  • 電源ユニット:850W/80 PLUS Gold
  • GPU:NVIDIA GeForce RTX 5070
  • PCケース:Phanteks EX5
  • OS:Windows 11 Home

 ケース背面側には、マザーボード周辺へ直接風を送る大型ファンも確認できます。このファンはCPUだけを冷却するものではなく、CPUソケット周辺やVRM、メモリなどへの送風を行いながら、ケース内の排熱を助ける役割を担っています。


 このほか、ミニディスプレイを搭載せず、CPUとGPUを強化した上位構成の展示機も用意されていました。主な仕様は以下の通りです。

  • CPU:AMD Ryzen 7 9800X3D
  • CPUクーラー:Phanteks製簡易水冷CPUクーラー
  • マザーボード:AMD B850チップセット搭載モデル
  • メモリ:DDR5 32GB
  • ストレージ:NVMe SSD 1TB
  • 電源ユニット:1,200W/80 PLUS Gold
  • GPU:NVIDIA GeForce RTX 5080
  • PCケース:Phanteks EX5
  • OS:Windows 11 Home

 今回展示された『影界2』は、この2台です。ほかの構成の有無や価格、発売時期などについては、今後の発表を待つ必要があります。

独創的な構造だからこそ生まれるデザイン


 『影界2』の発売日などはまだ発表されていませんが、展示機からは、冷却のための構造を外観の個性にもつなげようとする設計が見て取れます。

 主要なパーツを区画ごとに配置した姿は、従来のタワー型ゲーミングPCとは異なる印象を与えます。PCとしての冷却性能を追求しながら、室内に置いた際の見え方にも配慮したデザインと言えるでしょう。


 一般的な箱型ケースとは異なる、意欲的な方向性を選択した『影界2』。各パーツへ効率よく外気を送るためのチャンバー式構造が、そのまま独創的な外観につながっている点が、この製品の大きな特徴です。

 現時点ではまだ参考展示の段階にある『影界2』。正式な製品化に向けて、仕様やラインナップがどのように仕上げられるのかにも注目です。こうした開発中の製品を間近で観察できることも、TGSの醍醐味と言えるでしょう。

“東京ゲームショウ2026”開催概要

■会場
千葉県・幕張メッセ(展示ホール1-11、国際会議場)/TKP東京ベイ幕張ホール

■日程
2026年9月17日(木):ビジネスデイ10:00~17:00
2026年9月18日(金):ビジネスデイ10:00~17:00
2026年9月19日(土):一般公開日9:30~17:00
2026年9月20日(日):一般公開日9:30~17:00
2026年9月21日(月・祝):一般公開日9:30~16:00

※ビジネスデイと一般公開日では開場時間が異なります。
※一般公開日は、状況により開場時間が30分早まる場合があります。

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