9月17日~20日に千葉県・幕張メッセで開催された“東京ゲームショウ2026(TGS2026)”において、新作ホラー『ノロイあやし』を発表した新川宗平氏へのインタビューをお届けします。
TGS2026の特集はこちら『ノロイあやし』インタビュー。新川宗平氏が押切蓮介氏との出会いとホラー作品としての魅力を語る
『魔界戦記ディスガイア』をはじめとした多くのゲーム制作を手掛け、喜多山浪漫名義で小説も執筆する新川宗平氏。電撃オンラインではインタビュー連載“スーパーニッチの流儀”も展開中です。
そんな新川氏が世に贈る新作ホラー『ノロイあやし』は、キャラクターデザインに漫画家の押切蓮介氏を起用していることでも大きな注目を集めています。このインタビューでは『ノロイあやし』の詳細や押切氏との出会いなど、気になる部分について聞いてきました!
※インタビュー中は敬称略ホラーものはライフワークの1つ。そのための押切蓮介氏の起用
──新川さんは以前のインタビューで、ファンタジー、ダークコメディー、ホラーの3つがライフワークとおっしゃられていました。『ノロイあやし』はそのうちの1つであるホラー作品なわけですが、本作を無事発表できた今のお気持ちをお願いします。
新川
素直に嬉しいですね。会社(日本一ソフトウェア)を辞めてちょうど4年ぐらいになるんですけども、そこからファンタジーの『エトランジュオーヴァーロード』、ダークコメディファンタジーの『デモンズナイトフィーバー』と作ってきて、今日『ノロイあやし』も発表できました。

ホラー作品ですと、コナミデジタルエンタテインメントさんの放送で発表し、メビウスさんと組んで開発する『魔法捜査官』も発表させていただきましたが、あちらは警察ものという色が強く『ノロイあやし』のほうがよりホラーですね。もうガチの、学校ホラーみたいなものになっています。
──『ノロイあやし』の発表で一番のサプライズと言えば、やはり押切蓮介先生の参加だと思うのですが、押切先生とはどういった経緯で知り合ったのでしょうか?
新川
単純に、私がもともと押切先生のファンだったんですね。押切先生のファンの方って『ハイスコアガール』(※1990年代の格闘ゲームブームをモチーフにしたラブコメディ)から入った人も多いと思うんですけれども、私の場合はホラーだったんですよ。『ミスミソウ』(※いじめをきっかけに家族を殺害された少女の復讐劇)とか『サユリ』(※怪奇現象に襲われる呪われた家に引っ越してきた家族を描いたホラー)とか。

──押切先生はホラーにも定評がありますね。
新川
『ノロイあやし』は私がストーリーを書き、ゲーム性もセットで考えているのですが、そんな作品のキャラクターデザインは誰が最適なのかを考えたときに、私の中では押切先生一択だったんですよ。
それで押切先生にお願いすることを決めたものの、そのときは知り合いではなくて。ただ、私と押切先生の共通の知り合いにミカド(※高田馬場や池袋で営業している老舗のゲームセンター。有名なeスポーツプレイヤーを多数輩出しており、世界的な知名度もある)の店長がおりまして。その方にお願いして、押切先生を紹介してもらいました(笑)。
一度一緒にご飯を食べて、そこからはLINEとかで直接やり取りをして、またご飯を食べに行って。そうやって少しずつ交流(縁)を深めていきました。そのあとで「こういうもの作りたいんで協力してもらえませんか?」とお願いをして、「いいよ」と引き受けていただいた、という経緯ですね。
──そんな経緯とは……まったくの想定外でした(笑)。
それで押切先生にお願いすることを決めたものの、そのときは知り合いではなくて。ただ、私と押切先生の共通の知り合いにミカド(※高田馬場や池袋で営業している老舗のゲームセンター。有名なeスポーツプレイヤーを多数輩出しており、世界的な知名度もある)の店長がおりまして。その方にお願いして、押切先生を紹介してもらいました(笑)。
一度一緒にご飯を食べて、そこからはLINEとかで直接やり取りをして、またご飯を食べに行って。そうやって少しずつ交流(縁)を深めていきました。そのあとで「こういうもの作りたいんで協力してもらえませんか?」とお願いをして、「いいよ」と引き受けていただいた、という経緯ですね。
──そんな経緯とは……まったくの想定外でした(笑)。
新川
先に「押切先生にお願いしたい」ということを決めていたので。どんなルートを使ってでも絶対に押切先生に会おうと思い、なんとか実現させることができました。
──ホラー作品ですし、押切先生にはキャラクターデザイン以外に、何かしらアイデア出しなどもしてもらっているのでしょうか?
新川:まだその段階ではないですね。ストーリー自体はもう、私が完全に仕上げているということもあり、そこからキャラクターを洗い出して書いてもらいました。今は設定資料などをお渡しして、「ゲームではこんな感じになりそうです」みたいな話をしながら、最終的にはテストプレイをしっかりしてもらおうと思ってるんですよ。
──ホラー作品ですし、押切先生にはキャラクターデザイン以外に、何かしらアイデア出しなどもしてもらっているのでしょうか?
新川:まだその段階ではないですね。ストーリー自体はもう、私が完全に仕上げているということもあり、そこからキャラクターを洗い出して書いてもらいました。今は設定資料などをお渡しして、「ゲームではこんな感じになりそうです」みたいな話をしながら、最終的にはテストプレイをしっかりしてもらおうと思ってるんですよ。

押切先生自身ゲームがお好きな方ですし、やっぱり先生の名前が少なからず、いや多大な影響をもたらしているゲームですから。ちゃんと押切先生に遊んでいただいて「これはおもしろい」って言ってもらわないと、ファンとしても申し訳が立たないので。
タイムループにRTAにステルスアクション。カオスなジャンルに秘められた思いとは?
──そんな『ノロイあやし』ですが、ジャンルが何かすごいことになってますよね。
新川
私が独立してから作っているタイトルは、ジャンル名が全部おかしいので(笑)。正式にはタイムループホラーRTAステルスアクションアドベンチャーですね。

RTAと入っているのは、時間を巻き戻しながら何度も何度も死に戻りしながらクリアしていく形式だからです。そこでヒントとかコツとかを把握すれば、次から迷わずに一直線で行けるようになって、どんどんプレイの繰り返しのスピードが速くなるという作りにしているので。
──そのあたりがコンセプトと言えるところなのでしょうか。
新川
そうですね。コンセプトはすごく大事にしていて。ホラーにすることは決めていたんですけれど、やっぱりホラー作品ってそこかしこにあふれているじゃないですか、ゲームにしても何にしても。
最近だと、映画などでもけっこうギミックの効いた作品が増えているので、そういったものにも負けないように考えたんですよね。それで、ゲームならではの遊び方をしっかり考慮しつつ、ほかでは体感できないようなホラーゲームにしたいという思いから、このコンセプトに至りました。
──フィールドを探索してヒントを見つける、という形式にした理由についてもお願いします。
最近だと、映画などでもけっこうギミックの効いた作品が増えているので、そういったものにも負けないように考えたんですよね。それで、ゲームならではの遊び方をしっかり考慮しつつ、ほかでは体感できないようなホラーゲームにしたいという思いから、このコンセプトに至りました。
──フィールドを探索してヒントを見つける、という形式にした理由についてもお願いします。
新川
やっぱりお化けって、怖いもんであるべきと思っています。人知が及ばない、人の力ではなんともできないっていうベースがないと怖くないんですね。キャラクターを育てれば倒せるようなお化けって、もう怖くないじゃないですか。なので、基本は逃げたりとか、お化けが近づかないように対策したりとか、そのお化けの弱点を理解して封印したりとか、そういうやり方になりますね。


たとえば学園七不思議みたいなものがあって。七不思議にはそれぞれ、背景があるんですけれども、その背景を探っていくことによって「この七不思議はこれが苦手みたいだから試してみよう」みたいに、攻略方法を見つけていく感じですね。
──ホラーの定番である七不思議や都市伝説系のものは、どの程度ゲームに取り入れているのでしょうか?
新川
まず定番の七不思議に加えて、「この学校にはもう1つの七不思議がある」という設定を入れています。七不思議ならぬ八不思議ですね。これは呪いの人形のアヤというものが存在し、その人形に「誰かを呪いで殺してほしい」っていう呪文を唱えると、実際に相手を呪いを殺してくれるという伝説でして。この呪いが実際に起きてしまうというところから物語が始まります。

具体例を挙げると、七不思議では“トイレの花子さん”は出てきます。都市伝説系ですと“口裂け女”が出ますね。本作の舞台は岐阜県で、じつは“口裂け女”は岐阜が発祥の地なんですよ。
──そうなんですか! それは知らなかった。
新川
鶯谷トンネルっていうのがあって、そこが発祥の地とされています。ゲーム内では“Uトンネル”という名前で出てくるんですけども、そこに“口裂け女”が出てくるわけですね。

ちなみに七不思議にしても都市伝説系にしても、攻略法を1つだけには絶対しないようにしていくつもりです。いくつかの方法をちゃんと持たせてあげたいなと思っていて。「これじゃないとダメ」というふうに工夫する余地がないようにしちゃうと、おもしろみがないかなと思うので。そこに選択肢を持たせるために現在調整中です。
──PVでアイテムリストのような場面が映っていましたが、コレクション要素のようなものはあるのでしょうか?
新川
アイテムについては攻略に必要なものがまずあって。その攻略自体に選択肢を持たせようと思っているので、1つの謎を解くためのアイテムもいろいろ増えると思います。

──文書という項目も確認できました。
新川
ありますね。ただ、図鑑みたいなものにするというよりも、そのお化けの特徴みたいなものをしっかり参照できる画面を作って、攻略のヒントになるようにはしようかなと思っています。
あとはゲーム内のTIPSとか。攻略に行き詰ってゲームオーバーになったときに「こういうやり方もあるよ」みたいに提示していければと思っています。
──ホラー作品というと、やはりユーザーのみなさんはどのくらい怖いかが気になると思います。新川さんの個人的評価でいいので怖さの度合いを教えてください。
あとはゲーム内のTIPSとか。攻略に行き詰ってゲームオーバーになったときに「こういうやり方もあるよ」みたいに提示していければと思っています。
──ホラー作品というと、やはりユーザーのみなさんはどのくらい怖いかが気になると思います。新川さんの個人的評価でいいので怖さの度合いを教えてください。
新川
おかげさまで動画を出したら、すごいインプレッション数になって。コメントをチェックしてみると、けっこうみなさん怖がってくれているようです。ですが私の中ではそんなに怖くないです(笑)。やっぱりゲームを作る側だと、怖さの判定というのは難しくて。

ただ、シチュエーションとかいろいろなもので怖くしたり驚かせたりすることはできますが、本作ではそれだけに終わらず、たとえば物語を通しで遊んだときにゾワっとするような、そういうものを差し込んでいきたいなと思っています。それがやっぱりホラーとして上質な怖がらせ方だと思うので。
あとは私がホラー好きということもあり、私が遊んでも楽しめるものを目指しています。私がおもしろくないと嫌ですし、押切先生におもしろくないって言われるのも絶対嫌なので。

そういうわけで、なかなかハードルが高いのですが、そのぶんやりがいはありますし、手応えはあるので。しっかり調整していけばおもしろくなるだろう、という見込みは立ってると思います。
『ノロイあやし』のメディアミックスは? 喜多山浪漫名義の活動も進行中
──新川さんは喜多山浪漫名義で『エトランジュオーヴァーロード』などの小説を執筆されていますが、『ノロイあやし』については何か書かれるのでしょうか?
新川
今のところは考えていませんが、もし書くとしたらゲーム中で描かれなかった何かみたいなものを後付けで書く、というパターンはあるかもしれません。
ちなみに『エトランジュオーヴァーロード』は1部と2部が世に出ていて、3部は書きあがっているものの未公開です。かなりえぐい、ゲームに出せなかった描写もあるので何かしらで世に出したいですね。『デモンズナイトフィーバー』も。
──コミカライズなど小説以外のメディアミックスについてはいかがですか?
ちなみに『エトランジュオーヴァーロード』は1部と2部が世に出ていて、3部は書きあがっているものの未公開です。かなりえぐい、ゲームに出せなかった描写もあるので何かしらで世に出したいですね。『デモンズナイトフィーバー』も。
──コミカライズなど小説以外のメディアミックスについてはいかがですか?
新川
コミカライズはぜひしたいですね。残念ながら押切先生は多忙ということで断られてしまいましたが。ただ連載は無理でも、限定版特典のイラストやショートコミックくらいなら何か描いてもらえるかもなので、頼んでみようと思います。何より私が欲しいので(笑)。
──それは押切先生ファンだったら絶対欲しいでしょうね。期待しています! それでは最後に、『ノロイあやし』に注目しているユーザーのみなさんにひとことお願いします。
──それは押切先生ファンだったら絶対欲しいでしょうね。期待しています! それでは最後に、『ノロイあやし』に注目しているユーザーのみなさんにひとことお願いします。
新川
このゲームは押切先生のファンのため、ホラーゲーム好きの人のため、そしてピクセルアートを愛する人のためのものです。この3つのターゲットに当てはまる方、どれか1つでも当てはまる方には刺さるものになると思っていますので、どうぞご期待ください。
それと発売日については、やっぱり夏といえばホラー。ホラーといえば夏なので、来年夏を目標に開発を進めていきます。頑張りますのでお待ちいただければと!
──本日はありがとうございました。
それと発売日については、やっぱり夏といえばホラー。ホラーといえば夏なので、来年夏を目標に開発を進めていきます。頑張りますのでお待ちいただければと!
──本日はありがとうございました。
“東京ゲームショウ2026”開催概要
■会場
千葉県・幕張メッセ(展示ホール1-11、国際会議場)/TKP東京ベイ幕張ホール
■日程
2026年9月17日(木):ビジネスデイ10:00~17:00
2026年9月18日(金):ビジネスデイ10:00~17:00
2026年9月19日(土):一般公開日9:30~17:00
2026年9月20日(日):一般公開日9:30~17:00
2026年9月21日(月・祝):一般公開日9:30~16:00
※ビジネスデイと一般公開日では開場時間が異なります。
※一般公開日は、状況により開場時間が30分早まる場合があります。
千葉県・幕張メッセ(展示ホール1-11、国際会議場)/TKP東京ベイ幕張ホール
■日程
2026年9月17日(木):ビジネスデイ10:00~17:00
2026年9月18日(金):ビジネスデイ10:00~17:00
2026年9月19日(土):一般公開日9:30~17:00
2026年9月20日(日):一般公開日9:30~17:00
2026年9月21日(月・祝):一般公開日9:30~16:00
※ビジネスデイと一般公開日では開場時間が異なります。
※一般公開日は、状況により開場時間が30分早まる場合があります。
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