『スーパーボンバーマン2』の3面ボスは今見ても怖すぎる。お願いだから、そんな顔で追いかけてこないで…【メモリの無駄づかい】

スズタク
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 三つ子の魂百までと言われますが、幼少期に限らず、ゲームを遊んだ思い出は脳に深く刻まれるもの。

 何年、何十年たっても、「なんでオレ、こんなこと覚えてるんだろ…」と愕然とするような記憶が残りがちでして。

 そんな脳のメモリ(記憶・容量)を無駄づかいしている例を語ります! 今回は、SFC(スーパーファミコン)の『スーパーボンバーマン2』についてご紹介。

『スーパーボンバーマン2』とは

 爆弾を置いてステージ上のブロックや敵を倒していく、人気パズルアクション『ボンバーマン』シリーズ。そのSFC用2作目として発売されたのが本作です。

 突如襲来した“凶悪ボンバー5人衆”に立ち向かうシングルモード、最大4人のプレイヤーで楽しめる対戦モードはどちらも遊びごたえ満点。シンプルなルールで、1人でもみんなでも大いに満喫できる作品でした。

濃ゆい顔つきと表情に恐怖心を覚えた3面ボス“マスクチェンジ”

 『スーパーボンバーマン2』は友だち同士で対戦モードで何度も遊びましたが、それ以上に1人用のシングルモードを長くやり込んだ記憶があります。ステージごとにガラッと変わる特徴、豊富なギミック、思わず地団駄を踏みたくなる初見殺しの数々など、歯ごたえを感じさせつつ夢中になれるステージが満載でした。

 そして、各ステージの最後には“凶悪ボンバー5人衆”と、彼らが乗る大型マシンがボスとして登場。どれも個性的なキャラなのですが、なかでも3面(ステージ3)のボス“マスクチェンジ”は今でも忘れられません……。

 3面は、それまでのステージとは雰囲気がうって変わってメルヘンチックな遊園地が舞台となっており、最奥に待ち受けるプリティボンバーもキュートな紅一点のキャラ。ボスとしての強さも大したことはなく、ダメージを受けると泣くようなモーションを見せることもあって、とてものほほんとしたバトルが味わえます。

 「こんなプリティボンバーが乗る大型マシンはさぞ可愛らしいことだろう」と想像していたら、出てきたのは巨大な太陽に顔がくっついているボス。しかも、その顔つきがやたら濃ゆい!

 ……え? これがプリティボンバーのマシン? てっきり女児アニメに出てくるようなピンク満載の可愛さ全振りボスだろうと思っていただけに、ギャップがすさまじかったです。ちなみに、当時は名前がわからなかったので単に“太陽のボス”と覚えていましたが、正式には“マスクチェンジ”という名前のようです。

 マスクチェンジは攻撃時や被弾時にも表情が変わり、そのどれもが濃い……というか怖い! 極めつけは敵が飛ばしたハートの弾を破壊したときで、顔が怒りの形相に変貌します。おまけにその表情のままこちらを高速で追いかけてくるようになるので、生理的恐怖感がハンパない。

 あらためて考えても、子どもが見たらトラウマ必至の恐ろしいボスだったなぁとしみじみ。

 もしどこかでマスクチェンジの画像を見る機会がありましたら、筆者が数十年たっても忘れられないワケが、きっと理解いただけるかと思います。



スズタク:RPGとアクションをこよなく愛するライター。近年、シミュレーションRPGのおもしろさに気づき始める。


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