テニスなのにKO勝ち!? PS2『テニスの王子様 最強チームを結成せよ!』神ゲー説【メモリの無駄づかい】

びえ
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 三つ子の魂百までと言われますが、幼少期に限らず、ゲームを遊んだ思い出は脳に深く刻まれるもの。

 何年、何十年たっても、「なんでオレ(私)、こんなこと覚えてるんだろ…」と愕然とするような記憶が残りがちでして。

 そんな脳のメモリ(記憶・容量)を無駄づかいしている例を語ります! 今回は、PS2向けに発売された『テニスの王子様 最強チームを結成せよ!』について紹介します。

『テニスの王子様 最強チームを結成せよ!』とは

 『テニスの王子様』は、週刊少年ジャンプで連載されていたテニス漫画です(現在はジャンプSQ.にて『新テニスの王子様』が連載中)。通称は“テニプリ”。

 テニスの名門中学校である“青春学園中等部”に入学した越前リョーマが、全国大会優勝を目指して団体戦を勝ち抜いていくというストーリーです。

 大会となれば、当然ながらライバル校がたくさん登場してきます。本作は、なんとその学校の垣根を越えて、好きなキャラクターを揃えてチームが組めるという、ファンからしてみればまさに夢のような作品となっています。神ゲー!

 設定として“関東地区のレベルアップを目指す”というのがあるため、登場校は関東地方に限られますが、それでも青学・氷帝・立海大を含む全7校が揃っており、なかなか壮観です。なかには隠しキャラもいて、ちょっとしたやりこみ要素も。

 さらに、チームメンバーを好きに組めるだけでなく、彼らが持つ人間離れした技も好きに覚えることができるという、夢に夢が重なった作品なのです。

 “零式ドロップ”を覚えた跡部様や、“破滅への輪舞曲”を覚えた手塚でチームを組んだ経験のあるプレイヤーは、筆者だけではないはず。一部の技には専用台詞もあるため、それを聞くために覚えさせたこともありました。油断せずに行こう!

 後生だから『新テニスの王子様』のキャラクターを含めた続編を出してくれ! と願ってやまないものですなぁ。

テニスなのにKO勝ち!? 体力の大切さを教えてくれたゲームシステム

 好きなキャラクターを揃えてチームを組んだら、さっそく試合に臨むわけですが、ここで大切なのはルールを確認すること。

 テニスといえば、ネットを隔てた両側からボールを打ち合って得点を競うという基本ルールがあり、本作にはそれと併せてKO勝ちのルールがあります。

 試合中にコートの中を走ったり、技を使ったりすると、当然のことながら体力を消耗していきます。この体力がゼロになると、キャラクターは無防備な状態になってしまうのです。

 そこへうっかりボールが体に当たってしまうと、その場でKOされ、試合続行不可能に。なんとボールを当てた側がKO勝ちとして、試合途中にも関わらず勝利してしまうのです。

 スポーツゲームなのに、なんだか格闘技のようなこのルール。ひとつの時短テクニックと言いますか、手っ取り早く試合に勝つ方法として、筆者はよく利用していました。

 「御免!」と言って相手の首の後ろに手刀を打ち込み、気絶させる武士のような気持ちで……実際に、やっていることはほぼこれと同じです。

 これを防ぐには、とにかく体力をつけるしかありません。体力さえあれば、少なくともKO負けにはなりません。やっぱりスポーツには体力って大事なんだなと、当時の筆者に教えてくれた作品となりました。

© 許斐剛 TK WORKS/集英社・テレビ東京・NAS
© 2004 KONAMI

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