レビュー:『神之塔』は止め時がわからない沼ゲー系放置ゲーム。キャラじゃなくポジションのレベルを上げられるから育成が捗る!【電撃夏アニメ×ゲーム】
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- 電撃オンライン
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7月26日に配信されたネットマーブルの新作フル3D放置型RPG『神之塔:New World』(開発:Netmarble N2)のレビューをお届けします。
本作は、SIUさんが韓国で10年以上連載されている漫画『神之塔』を原作にしたフル3D放置型RPGです。日本ではLINEマンガなどで連載され、アニメ化もされた作品です。アニメ『神之塔 -Tower of God-』の2期も制作が発表されています。
この記事ではシステムを中心とした感想・レビューをお届けします。
なお、電撃オンラインでは2023年夏おすすめしたいアニメに関連するゲームを特集する“夏だ! アニメだ! ゲームも遊ぼう(電撃夏アニメ×ゲーム)”を展開中。この記事もその企画の一環として、Twitterでのプレゼントキャンペーンを実施中ですので、ぜひご参加ください。
バトルはとにかく属性が大事。多彩なスキルで最強パーティを考えるのが楽しい!
本作は原作の『神之塔』をベースにさまざまな要素などを肉付けしたオリジナルストーリーが展開されます。主人公はオリジナルキャラクターで、ゲーム・物語のナビゲーター的なキャラもいるので、原作漫画やアニメを知らない人でもおいてけぼりにされることはありません。
原作ファンにとってはゲームオリジナルの部分にわくわくできるほか、サイドストーリーはSIUさんと共同で書かれており、こちらでも原作の雰囲気を味わえるのではないでしょうか。
ストーリーはただ文章が表示されて読むだけというわけではなく、キャラクターを操作して会話したり、戦闘を行うことで進められます。このへんはコンシューマライクのRPGのような形ですね。
ストーリーはステージを進めて塔を登っていくことで解放されていきます。ステージをクリアするとストーリーが差し込まれる形ではなく、ホーム画面の“ストーリーモード”からプレイできます。
ストーリーを読むと報酬がもらえますが、読まないと何かが解放されたり、できなかったりすることはありません。なので、自分の好きなタイミングでストーリーを楽しむことができます。まとまった時間が取れるときに一気に読むと、流れなどがつかみやすくておすすめです。
ステージは最大で5対5で行われるセミオートバトルです。攻撃するターゲットの選択や通常攻撃、スキルなどは自動で発動し、手動で操作するのは必殺技の発動のみとなっています。
システムとしては非常に手軽。操作が必要ないので、バトルを有利に進めるために必要なものが事前の準備です。
育成要素は非常に多岐にわたるのですが、それはまたのちほど解説するということで、まずはバトルシステムに関する補足です。
本作で非常に大事になるのが属性の概念です。緑・青・赤の3すくみと黄・紫の対立が存在します。
この属性の影響は非常に大きく、不利属性で攻撃するとダメージが50%ダウンし、有利属性で攻撃するとダメージが100%アップします。これは……不利属性だとどうにもならないことがわかりますね。
黄と紫は互いに攻撃ダメージが100%になりますが、一方の属性が相手よりも多い場合は、相手の有利効果を無効にできます。相手に黄が3人いたら、こちらが紫を4人編成すれば、一方的に有利に戦えるわけです。
さらに、属性についてはパーティに入れた人数によって“属性バフ”がかかることも非常に重要です。
同属性が3人でHP・攻撃力+5%、同属性が3人+2人でHP・攻撃力+10%。同属性4人でHP・攻撃力+13%、同属性5人でHP・攻撃力+15%となります。属性をそろえることがいかに大事か、ご理解いただけたでしょうか。
ちなみにバトルがセミオートとはいえ、移動や攻撃範囲の概念があるので、位置取り&攻撃範囲はかなり大事です。スキルのなかには攻撃範囲が広い(直線状とか円形とか)ものもあり、乱戦でかなり重宝します。
状態異常による妨害やHP回復スキル(攻撃時にHP吸収効果があるものも)など、とにかくいろいろな効果があるので、最強パーティ編成を考えるのは楽しくも悩ましい部分です。
キャラ育成というかポジション育成が簡単すぎて、ついつい遊び続けてしまう……
多くのゲームではレベルをあげる手っ取り早いキャラクターの強化方法だったりしますが、本作にはキャラクターレベルというものはありません。かわりに“神之水リンク”が用意されています。
“神之水リンク”は、キャラクターにセットすることで“神之水リンク”のレベルに応じたボーナスがキャラクターのステータスにかかります。レベルをあげておけば、新しいキャラクターを入手したときにセットすることですぐにでも強化された状態で使用できます。
わかりやすく意訳すると、前衛×3、後衛×2というポジションにレベルやランクが設定されているようなもの。本作は属性による強弱が激しく、パーティメンバーの入れ替えを頻繁に行うことになるため、このシステムは本当にありがたいです! めちゃくちゃ便利!!
(ちなみに、EXPに応じて強くなっていく熟練度も存在。これがある意味、『神之塔』のキャラレベルのようなものですね)
“神之水リンク”は5個あり、編成できるキャラクターが5体まで。なので、5キャラクターを強化するだけで、手持ちのすべてのキャラクターを強化しているというような認識ですかね。
当然ですが、レベルを上げるにはさまざまな素材が必要になります。ステージのクリア時にも素材がもらえますが、効率よく集める方法が“戦利品”のシステムです。
これは、現実の時間が経過するごとにさまざまな素材が貯まっていくものになっています。ゲームを起動しているかに関係なく溜まっていくので、プレイしていない時間も無駄になりません。
ここでもらえる素材の質や量は、メインとなる冒険ステージをクリアすることで高まっていきます。ストーリーを見なくても、冒険ステージをクリアするだけOK。
(余談ですが、バトルの3倍速や各コンテンツも原則的に冒険ステージのクリアで解放されていくので、実際に遊ぶときはまず冒険ステージをガンガン進めていくのがおすすめです)
ステージクリア時にもらえるよりもはるかに効率よく溜まるので、頻繁にチェックしておくのがいいですね。
少しゲームを進めると、メンバーを数時間派遣して報酬を得られる“おつかいセンター”でも素材集めが可能です。これもまた、便利!
ちなみに神之水リンクだけを見ると育成がシンプルに見えるかもしれませんが、実際はその他にも多くの育成要素が存在します。
(なかには、かなりゲームを遊びこまないと解放されないものもありますが)
序盤から登場するものだけでも、好感度、熟練度、限界突破、スキル育成、装備(&装備強化)とたくさんあるので、敵に勝てないときはさまざまな形での育成・強化を行うことができます。
そういう要素でも苦戦するような強敵との戦いに突入したころには、ポジションタイプごとにステータス強化をできる“三色エッセンス”といった新たな強化要素もオープンするわけで……遊び続けていくと、どんどんキャラが強くなっていく沼ゲーっぷりを味わえます!
ちなみにもうひとつ、“アーカイブス”という特殊なバフ要素もプッシュしておきます。こちらはキャラを獲得すると埋まっていく人物相関図的な要素で、ゲームオリジナルのストーリーを楽しめるという原作ファン歓喜のナイスな要素なのですが、それだけでなく、その人物相関図に関連するキャラにバフがかかるというおまけ付き。
育成ゲーム視点では、このバフもなかなかバカにできないものとなっており、新キャラを獲得できた時の喜びが倍増することになります!
……余談ですが、本作は初期から非常にキャラ数が多いので、お目当ての仲間をお迎えするのが大変な部分もありますが、ガチャのピックアップキャラを任意で設定できたり、任意のSSRキャラをお迎えできるガチャチケットなども用意されているので、意外と推しキャラをお迎えしやすい仕組みになっています。
(ミッション達成でSSRユリを何度も仲間にできたり、任意のSSR獲得チケットをログインボーナスなどでもらえたりと、かなり大盤振る舞いなのもうれしいところ)
遊び方が違うコンテンツが豊富に用意
ステージをクリアして解放されたストーリーを楽しむのが本作のメインの楽しみ方ですが、それ以外にも遊び方が違うコンテンツがいくつも用意されています。
これらのコンテンツは“遠征”のタブにまとめられています。まずは“占領戦”です。これは、いくつかのマスで作られたマップを進み、最後のマップにいるボスの討伐を目指すものです。シミュレーションゲームの要素が入っており、敵味方が交互に行動していてターンが進んでいきます。
マップにはさまざまな素材などが落ちており、回収しながら進んでもいいし、一定ターン内にクリアすると追加の報酬がもらえるので、わき目をふらずに進んでも大丈夫です。
遊び方も違いますがそれ以外にも大きな違いがあり、バトル時に味方を強化するバフを選ぶことができます。バフはマップの特定の場所やバトル後などに入手できます。つまり寄り道したり、多くの敵と戦うことでその後のバトルが有利になるということです。
ただ、“占領戦”の挑戦中はキャラクターのHPが回復しません。回復方法はキャラクターのスキルやバフの効果でのみとなっているので、バフ欲しさに多くの敵と戦うとHPが少なくなって危険な状態にもなるので、取捨選択のバランスが重要になりますね。
ほかにも、一定時間の間に与えたダメージに応じてもらえる素材が増えていく、“模擬戦闘室”、特定の敵と戦って勝利するとさまざまな素材が入手できる“混沌の試練”、ほかのプレイヤーと対戦する“アリーナ”などがあります。
フレンドとユニオン(いわゆるギルド)を組んで、ユニオンを育てたり、特殊なイベントに挑んだりできるマルチプレイ要素があるのもうれしいところ。メインはソロプレイのゲームですが、ゆるめのマルチでおいしい報酬&気軽な交流をできるのは楽しいですからね。
どのコンテンツもメインとなる冒険ステージをクリアしていくことで解放されていきますが、序盤のステージで解放されるので早くからプレイできるのもうれしいです。
『神之塔』をベースに新しい要素を追加したオリジナルストーリーや遊び方が違うさまざまなコンテンツが用意されている『神之塔:NEW WORLD』。原作を知らないとストーリーがわからないことはなく、基本のバトルなどはシンプルで手軽なシステムになっているので、誰でも簡単に遊べる作品です。
何より、放置ゲーム的な要素が多くて手軽に育成素材が集まっていくこと&神之水リンクで育成をしやすくなっているところがたまりません。
メインとなる冒険ステージの難易度もイイ感じで、ところどころ苦戦することになるんですが、そこでパーティ編成や育成要素を見直すのがまた楽しくって!
勝てないときは一晩寝かせて、放置ゲーム要素で集めた素材で育成をすることで勝てるようになることも多く、本当にずぶずぶと遊び続けてしまう沼ゲーです(苦笑)。
「12時間ぶっ続けで遊んじゃった!」というタイプではありませんが(序盤は数時間遊び続けちゃいましたが。笑)、気が付くと毎日5~10分×数回遊んでしまうというか、起床直後と寝る前にプレイ習慣がついてしまう危険な(?)ゲームです。
原作を知らなくてもがっつり楽しめますので、まずは気軽に遊んでみて、沼にハマってみませんか?
最後に、フレンド機能関連に出てくる夜たちのちびキャラがあまりにかわいかったので、原作ファンの方へおすそわけしておきます。
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