『神之塔:New World』レビュー。いきなりユリ対マスチェーニで激熱。自由なチーム編成&3Dバトルを楽しめる極上のキャラゲー【電撃夏アニメ×ゲーム】

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 7月26日(水)より正式サービス開始予定のネットマーブルの新作フル3D放置型RPG『神之塔:New World』(開発:Netmarble N2)の先行プレイレビューをお届けします。

 本作は、SIUさんが韓国で10年以上連載されているウェブトゥーン(漫画)作品『神之塔』を原作にしたスマホ用ゲームです。『神之塔』は日本でもLINEマンガなどで連載され、アニメ版『神之塔 -Tower of God-』が2020年に放送され、第2期の制作も発表されています。

 この記事では原作ファンの視点から、世界観やキャラクターを中心とした感想を語っていきたいと思います。

 なお、電撃オンラインでは2023年夏おすすめしたいアニメに関連するゲームを特集する“夏だ! アニメだ! ゲームも遊ぼう(電撃夏アニメ×ゲーム)”を展開中。この記事もその企画の一環として、X(Twitter)でのプレゼントキャンペーンを実施中ですので、ぜひご参加ください。

独特の魅力を放つ『神之塔』の世界をゲームアプリで完全再現

 人気ウェブトゥーン『神之塔』をベースに、その世界観とゲームならではのイベントやバトルを楽しめる本作。世界的に人気のある作品なので、原作ファンである方も多いと思いますが、読んだことがなくても十分楽しむことが可能です。

 まず最初に『神之塔』のあらすじをおさらいしておくと、長年暗い洞窟で暮らしてきた少年“夜”(二十五日の夜)が、大切な女の子である“ラヘル”を探すために伝説の塔に入り込み、最上階を目指します。

  • ▲洞窟らしき場所を走る少年と少女。
  • ▲少年は少女に追いつき、必死に押し留めようとするものの……。
  • ▲突如地面が光り、巨大な“門”が出現。
  • ▲別れの言葉を告げ、少女は消えるのだった。

 塔で夜はさまざまな仲間やライバルたちと出会い、階層ごとの過酷な試練をクリアしていくことで、大きく成長していきます。夜を取り巻く登場人物たちの駆け引きや戦いなど、さまざまなドラマを織りなしながら進む壮大なストーリーが魅力となっています。

 ともあれ、主人公の夜はラヘルという女の子を探していて(彼女もプレイアブルキャラクターとして仲間にできますが)、試練をクリアしながら塔の最上階を目指している、それだけ分かっていればゲームを始める準備はOKです。

 2人の関係はゲーム冒頭のイベントでもハイクオリティのアニメムービー付きで説明されるので、『神之塔』初心者の方もご安心ください!

  • ▲プレイヤーは夜、ラヘルに続いて塔を訪れた第3の“非選別者”という設定。
  • ▲本作のオリジナルキャラクター“リン”の導きで、塔の頂点を目指すことになる。

夜、クン、ラーク、ザハードの姫、etc.……約70名の個性派キャラが一挙参戦!

 本作は“新作フル3D放置型RPG”と銘打っているとおり、放置=時間経過で得られる報酬でキャラクターを育て、塔を攻略していくことになります。

 前述の夜やラヘルをはじめ、『神之塔』には非常に多くのキャラクターが登場しますが、本作にも多数の人気キャラクターの参戦が決定しています。

  • ▲夜、クン、エンドロシなど、おなじみのキャラクターたちが『神之塔:New World』にも登場!

 だいたいはアニメ化もされている原作第1部からの出演ですが、最高レアリティであるSSR+には、クン・マスチェーニやカラカ、エヴァンケル、そしてザハード(データ)など、原作第2部からの先出し的な立ち位置で、物語の重要キャラクターたちが名を連ねています。

 原作ファンなら「おおっ」とニヤけるラインナップ……未読者には「???」かもしれませんが、最初はそれで問題ありません。設定的に“クン”や“ザハード”(ザハードの姫)の名前を持つキャラクターは、なんかすごい家柄、くらいに考えておけば問題ありません。

  • ▲このお方は……!?
  • ▲ザハードの姫の1人であるユリ・ザハード(SSR[赤いバラ]真田ユリ)は、ゲーム冒頭のチュートリアルで入手可能。タンク役として頼れる姉御です!

 先行プレイ時に確認できたキャラクター数は、SSRが39人(うち、SSR+は6人)、SRが15人、Rが15人の合計69人です。お気に入りキャラがSSRじゃない!というファンの方もいるかもしれませんが、SRおよびRのキャラは育てればレアリティを一段階上げることが可能です(SR⇒SSR、R⇒SR)。

 約70人といえば多い気もしますが、原作で活躍しているキャラクターはもっと多いため、正式サービスが開始されたら、順次追加されると思います。

  • ▲多数のキャラクターが登場する本作ですが、希望するキャラ5人をピックアップ枠に設定し、出現率をアップさせることもできるので、仲間集めは比較的容易かと。
  • ▲さらにボーナスチケットや“SSRボーナス”で好きなSSRキャラを1人選べるチャンスもあるので、お気に入りキャラは優先的にゲット可能です。

ハイクオリティな3Dアニメでオリジナル展開も!? 必殺技の演出も必見!

 本作には塔を1Fから順番に攻略していく“冒険”(ほぼ戦闘オンリーのモード)に加えて、冒険を進めることで順次物語が開放されていく“ストーリーモード”が用意されています。

 後者は原作の物語を体験できる内容で、主人公の夜だけでなくクンやエンドロシといったさまざまなキャラクターを操作して、会話イベントやフィールド探索などを行うことになります。

 これらのモードをプレイしてまず最初に感じたのが、イベントシーンや戦闘時の必殺技演出などで流れる映像のクオリティの高さ。ほぼアニメと言っても過言ではない美しい映像が、フルボイスで楽しめます。

  • ▲まるでアニメそのままのクオリティで展開されるイベントシーン。動きもなめらかで、不自然さは感じられません。スゴイ!

 これらの映像は基本的に原作ストーリーを忠実に再現していますが、なんとオリジナル展開も。ゲーム冒頭、夜がユリ&エヴァンと出会う直前に、彼女たちがクン・マスチェーニと遭遇……ユリとマスチェーニの対決シーンが描かれます。

 ともに実力者として知られるこの2人の対決は、まだ原作でも描かれていないのでファン必見! こういったオリジナル展開や演出は大好物なので、今後もガンガン採用して欲しいと思います。

  • ▲拳で打ち合い、お互いに魔法を放つユリとマスチェーニ。同じ“ザハードの姫”である2人の対決、はたして勝者は……!?
  • ▲余談ですが、ユリはもちろん、クンやユリから“おばさん”呼ばわりされているマスチェーニ様も、ゲームではお美しいグラフィックに。イイと思います!

 このシーンに限らず、3Dで再現されたリアル等身の美しいキャラクターたちが画面狭しと飛び回る様は、まさに圧巻のひとこと。さらに戦闘シーンでは、各キャラクターの代表的な技が“必殺技”として再現されており、その迫力の演出は一見の価値あり! 原作を知っている方ほど「こう再現したのか!」と感動すると思います。

 個人的なお気に入りは、エンドロシの必殺技“シフォンソード”とユハンの必殺技“落水天轟”。意外性のある演出、かつ美しい映像で再現されており、戦闘で発動したときは、つい魅入ってしまいます。

  • ▲エンドロシの必殺技“シフォンソード”の演出。
  • ▲ユハンの必殺技“落水天轟”の演出。

 また、全キャラクターが3D化されているため、前後左右から鑑賞できるのもポイント。“図鑑”モードやホーム画面で任意のキャラクターをくるくる回して観られるため、ぜひお試しください(さらに放置するといろいろポーズをとってくれます!)。

  • ▲衣装の背面や細かいところまで確認できるのは嬉しいポイント。放置ポーズもいろいろな角度から鑑賞できます。

個別のレベル上げは不要!? キャラ数の多さに配慮した独自の育成システム

 『神之塔』の豊富なストーリーや多彩なキャラクターは、システム面でもうまく再現されています。原作でも夜たちは仲間と協力してチーム戦を繰り広げますが、それを受けて本作では最大5人対5人のチームバトルを採用。各々のポジション(職業)やスキルに応じて自動的に戦う、セミオートバトル(ゲージが貯まると使用できる必殺技の発動タイミングだけ操作可能)が採用されています。

  • ▲戦闘前に5人のキャラクターを配置して……。
  • ▲戦闘が始まったら、自動的にバトルが進む。

 そのため、事前のチーム編成が勝敗を分ける最大の要素となっており、赤・青・緑の三すくみ関係や、黄⇔紫の対立関係など、キャラクターごとの色=属性を考慮して、敵に合わせたメンバーを揃えるのが重要になります。

 最初は筆者も原作を再現したパーティで進めていましたが(夜、クン、ラーク+α)、しばらく進めて強敵にぶつかったため、属性基準でパーティを組み直した結果、あっさり勝利して先に進むことができました。

 そもそも設定や敵味方に関係なく、好きなキャラクターで自由にパーティを組めるのがゲーム版の魅力だと気付き、それ以降はボス戦ごとに積極的にメンバーを入れ替えることに!

 その場合、レベル上げなどの育成が大変になりそうですが、本作にはキャラクター個別のレベルが存在せず、パーティ内の位置ごとにレベルを上げていく仕様のため、手に入れたばかりのキャラクターを即組み込んでも問題なく戦えます(キャラ別の育成要素がないわけではなく、好感度や熟練度が個別に設定されています)。

  • ▲“神之水リンク”システムにより、配置場所のレベルを上げ、それが置いたキャラのレベルに。いちいち全員のレベルを上げる必要はありません。

 属性の影響も、有利⇒不利の攻撃だとダメージが倍に、逆に受けるダメージは半分になるなど、普通のゲームと比べて極端に大きいため、どのキャラクターにも活躍の場がある(仲間にしたけど使えないというキャラが存在しない)のもポイントですね。“召喚”で次々と新しいキャラクターが仲間に加わるのは単純に嬉しいし、そのぶんストレートに戦力が充実していくので、キャラクターを集めていく楽しさがあります。

 また、“相関図グループ”なる設定も用意されており、原作で関係が深いキャラクター(同じ勢力やチーム等)を仲間にしたり育てると、相関図に応じたバフを受けてパラメータをアップさせることができます。

 まさに夜が仲間との絆を育み、試練を乗り越えている様を再現しているようで、ファンには嬉しいシステムとなっています。

  • ▲相関図のキャラを仲間にしたり育てると、所属キャラ全員にかかるバフが強化されていく。相関図にはまだゲームに未登場のキャラも……!?

 なお、原作再現といえば、各キャラクターの“ポジション”も忠実に再現されています。その名称や役割が独特なため、初心者は最初戸惑うかもしれません。別途設定されている“役割”(ウォーリア、ウィザード、タンク、サポーター、アサシン、マークスマン)さえ把握しておけば問題なく編成可能ですが、せっかく『神之塔』に挑むのだから、各ポジションの意味も知っておきたいもの。以下で、5つ+αのポジションを簡単に解説します。

槍使い

 戦闘で槍を使うポジション。いわゆるアタッカーで、槍は遠距離から投擲できるため、遠近に関係なく戦えます。【代表的なキャラクター】ラーク、パラキュル、ほか

波使い

 “神之水”(魔力の源のようなもの)を使って戦うポジション。敵に強力な攻撃を叩き込んだり、仲間を強化してサポートするなど、“魔法使い”のイメージで問題有りません。【代表的なキャラクター】夜、ユハン、ホー、ほか

釣り師

 一対一の戦いに特化したポジション。敵を引き付けるなど、戦闘の中核となります。単独行動できるオールラウンダーが多い印象。【代表的なキャラクター】ユリ、エンドロシ、アナク、ほか

捜索者

 最前線で敵の動向を探るポジション。先行して情報収集を行い、灯台守りに報告したり釣り師をサポートする役割です。【代表的なキャラクター】シビス、ハツ、クォント、ほか

灯台守り

 宙に浮く立方体のキューブ“灯台”で戦況を把握し、味方を指揮するポジション。原作では司令塔・軍師としての印象でしたが、本作ではバフ・デバフを行い、仲間をサポートしてくれます。【代表的なキャラクター】クン、ラヘル、レロ・ロー、ほか

道案内

 塔の道を案内し、運命を読み取るポジション。上記の5つと比較するとやや特殊で、現時点で登場しているのはSSR+のエヴァンのみ。【代表的なキャラクター】エヴァン、ほか

操り師

 “神海魚”や動物を使役するポジション。“波使い”を細分化したポジションの1つで、神之水を使用して神海魚や動物、果ては人間まで操れるという。現時点で登場しているのはSSRのナレのみ。【代表的なキャラクター】ナレ、ほか

 なんとなく、漁業に関係した名称が多いですね。チーム内での役割をイメージすれば分かりやすいかと。チームを編成する際は、できるだけ多くのポジションを組み込むのが理想ですが、前述のように属性を優先させたほうがいい場合も多いため、いろいろ試行錯誤できる楽しみがあります。

メディアを超えて世界に広がる『神之塔』への第一歩を踏み出そう

 このように、原作『神之塔』の魅力を十二分に再現している本作。また、『神之塔』を未体験のプレイヤーにとっても、独自の世界観やドラマ性豊かなストーリーにドップリはまれるため、『神之塔』への入門用にも適していると思います。

 “放置ゲーム”としては非常にシンプルかつ王道で、手軽にプレイできるのが最大の魅力。“放置”して得た報酬を使ってレベルを上げる必要があるため、集中的にプレイしてゲームを攻略することはできません。ですが、チョコチョコと毎日遊べば大きく稼げる&物語を進められるため、いつのまにかハマってしまう“沼”のような魅力があります。

 原作付きの作品だからと気後れしたりせず、ぜひ気軽に遊んでみてください!

  • ▲どのキャラも極上のクオリティで3D化。とくにエンドロシはよりアイドルらしいモーションでかわいさ8割増し!
  • ▲試練を巡る戦いだけでなく、複雑な人間模様を描くドラマも『神之塔』の魅力。何気ないセリフや行動が、後々重要な伏線に……。
  • ▲原作では100階以上あるとされている塔。とりあえず24階まであるのは確認できますが、サービス開始されたらどんどん追加されそう!?、

 もちろんこの機会に、原作ウェブトゥーンからガッツリ『神之塔』を“履修”するのもオススメです。

 現在LINEマンガのWEBサイトやアプリでは、第一部(77話まで)が無料配信中。無料で一気に読めるので、ぜひチェックしておきましょう。

■『LINEマンガ』アプリ

 また、本作の公式Twitterや公式youTubeチャンネルでは、ゲームの配信開始に先駆けて、ストーリーおさらい動画が公開されています。韓国語の動画ですが、日本語字幕があるので(※字幕をONにして視聴してください)、ゲームの予習として大まか物語を知っておきたい方は必見です!

■[字幕ON必須]ラヘルを追って塔に入った夜!? 内気な夜に塔で友達ができる|ストーリーおさらい第1弾

■[字幕ON必須]どこかで会ったことがありませんか? もしかして僕の探しているラヘル…?|ストーリーおさらい第2弾

■[字幕ON必須]急成長を遂げる夜! ホーに怪しい手紙を送った人物は…?|ストーリーおさらい第3弾

■[字幕ON必須]神之塔ストーリーおさらい第4弾

■[字幕ON必須]ラヘルと一緒に塔にのぼるため絆を深める夜、クン、ラーク!|神之塔ストーリーおさらい第5弾

 そして、Amazon prime videoやU-NEXT、DMM TVなどではアニメ版『神之塔 -Tower of God-』(全13話)の見放題配信も実施中なので、ぜひこれらのサービスに加入して、視聴しておきましょう。

  • ▲制作決定が発表されたアニメ第2期のキービジュアル。こちらの放送も楽しみ!

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