アニメ『ゾン100』5話感想。ゾンビ鮫vsヒーローなりきり一般人! ボス戦感が半端ないこの展開、面白くないわけがない

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 TVアニメ『ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』第5話“ヒーロー オブ ザ デッド”の感想をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』第5話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことを強くオススメします。

正義のヒーロー・アキライガー登場!

 前回手に入れた大型テレビでゲームを楽しむアキラ(天道 輝)と、芸人になるという夢に向けて髪を金髪に染めるケンチョ(竜崎憲一朗)。

 ゾンビまみれの世界を受け入れて生きる2人の、楽しそうとすら思える屋上生活はまだ続いているようです(日本は全国的にやばいっぽいですが)。

 そして、今回アキラが掲げた“ゾンビになるまでにしたい100のこと”は“スーパーヒーロー”になること!

 この手の世界観でヒーロー願望を叶えようとするキャラは早死にしそうなイメージがぼんやりありますが、それは主人公以外の場合……のはず。

 それに何といっても本作の主人公は、一般人ながら超人的な精神力でピンチを乗り越えてきたアキラです。まぁ大丈夫でしょう! ……大丈夫、ですよね?

 とおうわけで、夢を叶えるためにアキラたちがやってきたのは水族館。ここでとある強力な防具を手に入れたアキラは、スーパーヒーロー・アキライガーに変身!

 いい感じに安直で奇跡のバイオアーマーっぽいネーミングになっていますが、ビジュアルは親愛なる隣人系でした。

 ゾンビに噛まれても感染しないというこの世界ではチート級の防御力を手に入れたものの、感染しないだけで噛まれたら痛いし、攻撃力は上がらないので結局のところ強さはアキラの身体能力次第です。

 早めにゾンビではなく研究所のクモに噛まれたほうが良さそうです。

 そんな、強いのか強くないのか微妙なアキライガーの初仕事は思いのほか早くやってきます……。

リスクヘッジお姉さんとの再会。しかし……

 変身もつかの間、アキラたちがいる水族館に向かって逃げてくる生存者の姿が!

 さっそくアキライガーは生存者をゾンビから救出します。特殊能力とかはないので泥臭い感じで。

 救出した生存者の中にはなんと、以前コンビニで出会ったリスクヘッジお姉さんことシズカ(三日月 閑)の姿が。

 奇跡的な再会を果たした2人。アキラはお近づきになりたいようですが、残念ながらシズカはアキラの危険を顧みない行動をよく思っていないので、あまりいい雰囲気にはなりません。ヒーロー願望についても一方的にボコボコに言い負かされてしまい……哀れ、アキラっ!

 「お前にアキラの何がわかるんだ! すごいんだぞアキラは!」と言い返したくもなりますが、シズカの言葉は的外れとも言えず、アキラとしても思うところがある様子。この辺りは今回のエピソードの重要な要素になってきます。

ゾンビ×鮫=……なんだこれは!?

 水族館でゾンビをやり過ごしてみんな仲良く生還しました! とはならないのがゾンビ・アポカリプス世界の常。しっかりピンチがやってきました……。

 ゾンビ蔓延る世界の水族館で直面するピンチですから、もちろん(?)みんな大好きゾンビ鮫の登場です!

 しかもこのゾンビ鮫、ただのゾンビ鮫じゃありません。……ただのゾンビ鮫とは? かなりヤバイ代物なので、まだ見ていない方はぜひ実際にその目で確かめてみてください。

 “無理を通せば道理が引っ込む”の権化みたいなヤバいやつです。ひとつだけいうと、陸を“走行”可能です。

 そして、極限状態に陥った人間の怖さを体感させてくれる、この手の作品の花形シーンもしっかりこなしつつ、シズカ&アキライガーvsゾンビ鮫の激アツな構図が出来上がります。

 さて、どうあがいても絶望なバトルが始まったわけですが、果たしてふたりはゾンビ鮫を攻略できるのでしょうか。

 それにしても、水族館という特殊な地形やゾンビ鮫のボスキャラ感、ダイナミックなカメラワークがマッチして、ホラーアクションゲームのボス戦感がハンパないですね。ワクワクします。

 「円柱状の柱を回りながら逃げるとゾンビ鮫とうまく距離がとれるぞ!」みたいな、存在しない攻略情報が呼び覚まされます。

 途中で起こるイベントにもバトル中に挿入されるムービーっぽさを感じて、QTEを空目したり……。

 こういう思考回路だとガスボンベとかグレネードをゾンビ鮫に飲み込ませたくなりますが、残念ながら本作の主人公は特殊部隊の隊員とかではないので、都合よくそんなものは持っていません。

 シズカと協力して機転と根性を利かせた戦略で立ち向かうのですが、ここからシズカの意外な一面も見えてきます。

 また、ピンチの先にはうれしいイベントも……? お見逃しなく!


©麻生羽呂・高田康太郎・小学館/「ゾン100」製作委員会

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