水墨画調のジャンプアクション『点睛』をプレイ。ニューロン・エイジのブースで滝を登る鯉のように、ひたすら無心になって飛んできました【TGS2023】

まさん
公開日時

 9月21日~24日にかけて、千葉県・幕張メッセで開催中の“東京ゲームショウ2023(TGS2023)”より、ニューロン・エイジ(09-E93インディーゲームコーナー) で展示されていた『点睛(TENSEI)』のレポートをお届けします。

水墨画の蛙や鯉となって、ひたすら上を目指す。シビアなようで緩さのある不思議な体験

 大阪に居を構え、さまざまな大作に携わってきた株式会社ニューロン・エイジ。名前を聞けば誰もが知るようなあんな超大作からこんな名作まで、さまざまな作品のモーション、スクリプト、背景データなどを手掛けてきた縁の下の力持ちと言える会社なのですが、じつはインディーゲームを作っているのはご存じでしょうか?

 2年前に『PLAY DOG PLAY TAG』というアクションが配信されているのですが、そちらがニューロン・エイジの社内インディー開発チームのProject Pegasusが手掛けた作品です。犬になって飼い主を武器にして戦うという1発ネタのような設定なのですが、しっかり作られているゲームだったりします。

 そんなニューロン・エイジが、忙しい受託開発の合間をぬって開発しているのが『点睛』です。タイトルは画竜点睛という四字熟語の“点睛”から来ているのですが、主人公もそのまんま瞳のような球体。漢字の“睛”には瞳という意味があるので、まさに主人公そのものです。

 そんな瞳を操作して、ひたすら上を目指す。本作の目的はこれだけです。最大3段までできるジャンプを使って、空中に点在する足場に乗り、ただただ上を目指すだけ。

 高所から落下したり、赤い足場に触ると力尽きてしまうので、必ず足場へ着地できるように3段ジャンプの回数を計算して飛んでいく必要はありますが、基本は緩い。緩いけれど、それだけではなくアクション性もある作品ですね。

 下降のふわっとした感覚と合わせてリカバーも利きやすく、割と雑に落下してもピタッと岩場にくっつくのでそこまでシビアじゃありません。赤い足場に向かい、ジャンプからのドロップ攻撃をすれば浄化して安全地帯にもできますし、割となんとかなるんですよ。そうした感覚も相まって、なんだか癒されますし、あえてちょっと無茶をして登るのも楽しい。

 ちなみに、リングをくぐったり、赤い足場を消したりしてゲージを溜めると、しばらく無限ジャンプができるモードに変化します。水墨画をなぞるようにふわっと飛んでいるのが普段の状況なら、こちらは絵筆で一気になぞるように無限に登っていけるので快感です。無心に遊びながらも、無意識にそうした要素を意識して足場選びをしている自分に気がつくことも。

 単純に見えて滑らかに生成されていく水墨画風の背景や、一瞬で切り替わる主人公の見た目。飛ぶかどうかの駆け引きがある主人公の絶妙な跳躍力。シンプルなルールのなかに確立した遊びがあり、実際にプレイしてみるとエンドレスでボーっと遊べてしまいそうなゲームでした。

東京ゲームショウ2023開催概要

【開催期間】
 ビジネスデイ……9月21日~22日 各日10:00~17:00
 一般公開日……9月23日~24日 各日10:00~17:00
【会場】幕張メッセ
【入場料】一般(中学生以上)2,300円(税込)
※小学生以下は無料

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