【遊戯王OCG:異次元の女戦士】2004年頃のビート環境の要。高め攻撃力と除外という最強の除去能力はザ・汎用【メモリの無駄づかい】

ライオン松本
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 三つ子の魂百までと言われますが、幼少期に限らず、ゲームを遊んだ思い出は脳に深く刻まれるもの。

 何年、何十年たっても、「なんでオレ、こんなこと覚えてるんだろ……」と愕然とするような記憶が残りがちでして。

 そんな脳のメモリ(記憶・容量)を無駄づかいしている例を語ります!

 さて、幼少期、特に小学生から高校生にかけて男子なら一度は興味が惹かれる、謎の魔力を持ったホビー“トレーディングカードゲーム(以下、TCG)”。あの頃に夢中で遊んだ僕たち、私たちの大切なカードたちは思い出とともに永遠に胸に刻まれるもの。

 そんな誰しもがハマってしまった経験があるだろうTCGというジャンルから色々な昔話をお届け。本稿では『遊戯王』から“異次元の女戦士”の思い出を語っていきます。

 今回、紹介していく異次元の女戦士というカードは、前回の記事で紹介した魂を削る死霊を同じ環境で長く活躍したモンスター。アニメや漫画といったコンテンツでは見かけることは、ほぼないカードではあるものの、昔のOCGを遊んでいた人には深く馴染みのある1枚だと思います。

 このカード自体が登場したのは、2002年に発売されたパック“ガーディアンの力”。同期としては、今なお強力な効果を発揮するスキル・ドレイン、海馬といえばなカイザー・グライダーや亜空間物質転送装置が収録されていたパックです。これだけのパワーカードが一気に収録されたセットなわけですから、異次元の女戦士ももちろん強かったです。

 そんな異次元の女戦士について語っていく前に、まずは効果のおさらいからして行きましょう。

“異次元の女戦士”

星3:光属性:戦士族:攻1500:守1600
1:このカードが相手モンスターと戦闘を行ったダメージ計算後に発動できる。その戦闘を行ったそれぞれのモンスターを除外する。

 めちゃくちゃシンプルな効果ですよね。ステータスも今の環境から見ると低めに見えますが、当時からするとかなり高め。ステータスが高い=効果のない通常モンスターだった時代に、こんなカードが出れば、まぁ……みんな使います。

 昔の『遊戯王』の基本は、モンスターセットと魔法、トラップを使って相手のリソース(手札)を削って有意にゲームを進めていくのが主流でした。なので、高ステータスのモンスターで壁を作って時間を稼いだり、逆にせめてライフを削ったりしてゆっくりとデュエルを進めていくんですね。

 そんな環境で高ステータスで、必ず相手のモンスターを除去できる効果を持ったモンスターが出てきたら、と考えればこのカードの強さも少し伝わるかなと思います。それこそ、当時暴れていた“カオス・ソルジャー 開闢の使者”を除去できるカードという大きな採用理由があったので、多数デッキに入れている人も珍しくありませんでした。

 そのため、発売されてから半年経たずくらいで1度、制限カードにも指定された過去があったりもします。ほぼ無条件で1対1で馬のモンスターを交換することができるアタッカーですから、1枚しか使えなくなってしまうのもしょうがないです。

 ただ1枚になっても増援を使用すれば即座にサーチ可能ですし、例え除外できずに破壊されて墓地に行っても光属性というカオスモンスターのコストにできるなど、多くのメリットがあったのでその後も環境で活躍していたのを覚えています。

 その後、シンクロ召喚という新しい召喚ギミックが登場したことで、カードパワーが落ち始めて2009年には解除され、3枚使えるようになります。

 今では全く見かけないカードですが、魂を削る死霊の記事でも紹介した2004年環境を模したミラーマッチのゲームでは、その強さを遺憾なく発揮しています。もしこの昔話で興味が出たら、ぜひ一度調べてみてください!

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