【ヘブバン感想】とてつもなく重い緋雨っちの過去…。ここまでユーザーの心をえぐるシナリオを描いてくるとは!【ヘブンバーンズレッド日記#108】

カワチ
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 iOS/Android/PC(Steam)用ドラマチックRPG『ヘブンバーンズレッド(ヘブバン)』のプレイ日記をお届けします。

※本記事内には物語のネタバレを含む表現がありますので、ご注意ください。

こんなに重いものを背負っていたなんて!

 どうも! ライターのカワチです! 11月3日より新ストーリーイベント“緋に染まる袖時雨”がスタートしました。……いやぁ、すごいイベントでしたね! 新スタイルで追加された緋雨っちがケモミミ姿だったので、ギャグシナリオなのかなーと思ってプレイしてみましたが、とんでもない! これまでのシナリオのなかでもトップレベルにシリアスな物語でした!

 シナリオを読み終わったときは思わず放心してしまいましたよ……。ここでは致命的なネタバレは避けつつ、このイベントの魅力を紹介していきたいと思います!

 なお、今回のイベントは“進めちびっ子大作戦 U140”と“セラフ剣刀武術祭”の内容を含んでおり、このイベントをクリアしているかどうかで感動はぜんぜん違います。必ずこのふたつをプレイしてから進めていきましょう!

 イベントは“進めちびっ子大作戦 U140”で活躍したメンバーが再集結してふたたび臨時部隊として活動するという内容。前回のイベントから時が経ち、彼女たちの仲が深まっているのを感じられるのがとてもよかったです。

 いっしょに食事をするシーンなどは息ピッタリの会話が繰り広げられますし、まるちゃんもリーダーとして頼りになりつつあるのがうれしいし、とても和みましたね。

 ただ、それだけにぶんちゃんの背負っているものを考えるとツラいのですが、ぶんちゃんにしつけ(?)をする天然ちゃんもおもしろかったですし、重くなってはいませんでしたね。終盤には「おっ」と思える描写もありましたし。いつかぶんちゃんがもとに戻ってくれるといいなぁと感じます。

 ストーリーは“進めちびっ子大作戦 U140”で独断をした彼女たちが懲罰として基地の清掃をさせられるところからスタート。ちなみに、やなぎんも一緒にいたはずですが、彼女はドローンのカメラに映らないように行動していたとのこと。さすが抜かりがない(笑)。執事凄いな!

 清掃の途中で30G部隊のメンバーたちと出会い、かつて緋雨っちは懲罰の常習犯であったことが明かされます。ギャグシーンのように描かれますが、とても重要な意味を持っており、後半で伏線が回収される内容になっています。なぜ緋雨っちが懲罰を受けていたのか……後半で語られるのでぜひチェックしてみてください。

 その後に手塚から呼び出されたまるちゃんたちは、房総半島の山奥に出現したキャンサーの討伐に向かうことに。しかし、そこは緋雨っちの故郷であり、彼女の忘れられない過去が眠る場所でした。

 少しだけストーリーの内容を明かしてしまうと、緋雨っちは緋刀流のという剣術の流派の伝承者で、討伐対象のキャンサーは彼女の仇となります。ここまではオーソドックスなストーリーですが、緋刀流に隠された秘密など、次々に明かされる真実は衝撃的なものばかり。

 緋雨っちの過去に関しては、もしかしたら今回のイベントストーリーを読んで嫌いになってしまう人もいるのではないかと感じてしまうぐらい、これまでのイメージが覆るものでした。ただ、ここまで深く描いてくれるからこその『ヘブバン』だということも思えました。ぜひ、最後までストーリーを追ってみて欲しいです。

 つらい過去を背負い、その過去と向き合っていく緋雨っちですが、そんな彼女の支えとなってくれるのが、30G部隊のメンバーと、“進めちびっ子大作戦 U140”のときからの付き合いである“丸山(遊撃)部隊”のメンバー、そして弟子であるいのりんといった面々。

 ともに戦ってきた仲間たちの言葉は心に響きますが、なかでもアツかったのがまるちゃん。演じている河野ひよりさんが迫真の芝居をしているので、ぜひ音声付きで観てもらいたいです。

 総じてクオリティの高い『ヘブバン』のシナリオですが、今回はとくに心に刺さりました。ぜひみなさんもプレイしてみてください!


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