『ロックマン&フォルテ』マジックマンが倒せない。弱点武器のテングブレードを使っても高速移動に翻弄されて大苦戦したボス【メモリの無駄づかい】

スズタク
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 三つ子の魂百までと言われますが、幼少期に限らず、ゲームを遊んだ思い出は脳に深く刻まれるもの。

 何年、何十年たっても、「なんでオレ、こんなこと覚えてるんだろ…」と愕然とするような記憶が残りがちでして。

 そんな脳のメモリ(記憶・容量)を無駄づかいしている例を語ります! 今回は、SFC(スーパーファミコン)の『ロックマン&フォルテ』についてご紹介。

『ロックマン&フォルテ』とは

 アクションゲーム『ロックマン』シリーズの番外編として、1998年に発売された作品。ロックマンのライバルであるフォルテがプレイアブル化し、タイトルどおりロックマンとフォルテの2キャラで遊べたのが最大の特徴です。

 おなじみのチャージショットとスライディングで戦うロックマンに対し、フォルテは多方向に撃ち分けられる連射ショットや2段ジャンプなどを駆使。手触りがまったく異なる2体の主人公で、バラエティ豊かなステージやボスに挑戦できました。

 また、ステージ中にはいたるところに“CD”が隠されており、入手することで歴代シリーズのキャラデータを鑑賞可能。全100枚のCDを集めるには知恵とテクニックが必要で、やり込みがいのあるコレクション要素となっていました。

弱点武器を使っても“マジックマン”が強すぎた……!

 『ロックマン&フォルテ』に登場する8大ボスの1体“マジックマン”。手品師風のデザインで、お世辞にもパッと見は強そうに思えないボスですが、本作をプレイしていた当時やたら苦しめられた記憶があります。

 そもそも『ロックマン』シリーズのボスには基本的に弱点となる武器があり、それを使っていれば有利に戦えるのが恒例。弱点武器を当てるとひるむボスも多く、行動をパターン化させてカンタンに勝利できることがほとんどです。通常ショットだけで戦うと難しいが、弱点さえ見つければ楽勝。これぞ『ロックマン』の醍醐味!

 マジックマンにももちろん弱点武器は存在し、テングマンを倒すと使える“テングブレード”がそれに当たります。しかし、この武器を使えばラクに勝てたかというとそうでもなく……。

 テングブレードは正面に真空の刃を飛ばすほか、スライディングorダッシュが攻撃判定をともなう移動技に変化する武器。離れた位置から真空の刃を当て続ければ安全に戦えると思いきや、マジックマンが飛ばす弾と真空の刃が相殺してしまうため、なかなかうまく事は運びません。

 それならばダッシュ斬りを使おうとなりますが、こちらは敵とすれ違うように体当たりする必要があるので、距離感を見誤ると相手と接触してダメージを受けます。一応、攻撃時に無敵時間はありますが、マジックマンの至近距離から使わないといけないので難易度が高めでした。

 このように弱点武器を当てるのが難しめだったことにくわえ、マジックマン自身がステージをひんぱんに往復移動するのもキツかったところ。『ロックマン』プレイヤーなら共感してくれると思うのですが、なんだかんだボスの一番嫌らしい行動って高速で動き回ることなんですよね。

 全体的に被ダメージが大きく設定されており、ダッシュ斬りのミスによる接触ダメージなどもあって、マジックマン戦は弱点武器を使ってもピンチになることがしばしば……。まさかワイリーでもキングでもなく、肩にトランプくっつけた手品師に大苦戦するなんて誰が予想しただろうか!

 「『ロックマン』の8大ボスは弱点武器を使ってれば余裕」。この通説を覆した強敵として、マジックマンはこれからも僕の心に生き続けるでしょう。



スズタク:RPGとアクションをこよなく愛するライター。近年、シミュレーションRPGのおもしろさに気づき始める。


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