『ヘブバン』を今からでも遊んで欲しい3つの理由。麻枝 准さんのストーリーの見どころは? ゲームシステムはどう進化した?【ヘブンバーンズレッド2周年】

カワチ
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 iOS/Android/PC(Steam)用ドラマチックRPG『ヘブンバーンズレッド(ヘブバン)』の特別企画をお届け。2月10日にリリース2周年を迎えた本作の魅力を、サービス初日からプレイしている作品ファンがお伝えします。

  • ▲2周年記念で『Angel Beats!』コラボ第2弾も開催。さらに盛り上がる本作の魅力をお届け!

『ヘブバン』の魅力1:『AIR』『CLANNAD』などを手がけた麻枝 准さんの今がここにある

 『ヘブバン』の魅力を語るうえで外せないものとして、Keyの名作である『AIR』や『CLANNAD』などを手掛けた麻枝 准さんの最新シナリオを楽しめることがあります。

 アニメなどの脚本は書かれていたものの、麻枝さんによる新作ゲームは15年ぶり。プレイしたユーザーは“麻枝節”のギャグや泣けるシナリオ、それに付随する珠玉の音楽に歓喜しました。

 『ヘブバン』自体、スタッフの方々が麻枝さんの作り出す極上のシナリオをいかに効果的にユーザーのもとに届けるかを考えて作られているそうで、とくにシナリオ部分に力を入れているのかが分かります。

 『ヘブバン』は基本プレイ無料のスマートフォン&PC(Steam)向けゲームであるものの、フルボイスで展開されるシナリオのクオリティ、およびバトルやライブシーンをはじめとしたゲームの演出はフルプライスの作品と遜色ないものになっています。

 本作の世界観を改めて紹介すると、謎の生命体であるキャンサーに襲われた地球を舞台に、キャンサーに効果的な打撃を与えることができるセラフを持った“セラフ部隊”の活躍を描くというもの。

 セラフ部隊は主人公の茅森月歌が所属している第31A部隊をはじめとして、多彩な部隊が登場。多くの激戦を生き抜いた先輩たちで構成された第30G部隊や、六つ子で組まれている第31E部隊など、個性豊かです。

 本作にはメインストーリー以外に、ストーリーイベントも存在。こちらは各キャラクターの過去や魅力を掘り下げるものが多く、キャラクターたちのことがより好きになる作りです。

 各ストーリーは個別でも楽しめますが、過去のイベントのネタもさりげなく組み込まれていたりするので、ゲームを遊べば遊ぶほどキャラクターたちに愛着が湧きます。

 ストーリーイベントに関しては“エーデルワイス”というアイテムを消費することで、過去のイベントも解放することが可能。エーデルワイスはイベント交換所でメダル300枚と交換でき、すべてのイベント交換所で手に入るので全イベントをいつでもプレイすることができます。

 現在、シナリオに力を入れているスマートフォンゲームは増えてきていますが、本作は麻枝 准さんの手がけるシナリオを楽しめるという点で唯一無二。コントのようなギャグのテンポ感や、後半に一気に押し寄せる感動のシナリオなどは本作でしか味わえないものとなっています。

 『AIR』や『CLANNAD』を遊んでいたユーザーは当時の感動がよみがえってくると思いますし、まだ麻枝さんの作品を遊んだことがないという人はぜひその真髄を確かめて見て欲しいですね。

 そして、なんといっても注目なのはメインストーリー。まだ本作をプレイしていない方もいると思うのでネタバレは控えておきますが、ほかのスマートフォンゲームが出来なかったこと、やれなかったことにも挑戦しています。

 これまで命の儚さや尊さをシナリオで描いてきた麻枝さんですが、まさかスマートフォンゲームでもやってくれるとは思いませんでした。この部分に関しては麻枝さんはもちろん、実装した運営スタッフもすごいですし、ゲームを破綻させないように作られることにも感心します。スマートフォンゲームの枠組みを超えてきた本作のシナリオをぜひ体験してみて欲しいです。

 『ヘブバン』を勧めるときの常套句に「第二章までやってみて」というものがありますが、その言葉に偽りはなく、この間に『ヘブバン』の真髄が詰まっているので、ぜひ遊んでみてください。

 また、シナリオとともに注目してもらいたいのが圧倒的な演出。強大な敵が出現したときの絶望感や、そんな敵に立ち向かっていく仲間たちの勇ましい姿は、圧倒的なビジュアル表現や声優陣の芝居によってとても盛り上げてくれます。

 劇中の楽曲もポイントで、本作は音楽プロデュースも麻枝さんが担当しており、多数のボーカル曲が使用されています。イベントごとに新曲が披露されているので、そこも注目して欲しいです。

 曲に関しては“麻枝 准×やなぎなぎ”名義の曲と、茅森月歌(声優:楠木ともり、歌唱:XAI)と朝倉可憐(声優:芹澤優、歌唱:鈴木このみ、スクリーム:Ayumu)を中心に第31A部隊で結成された劇中バンド“She is Legend”名義の曲があり、サブスクでも配信されています。本編で気に入ったら、ぜひ曲についてもチェックを。

 さらに! 今アツいのが、2月4日から配信されている『Angel Beats!』とのコラボ第2弾“Beautiful the Blood”です。『Angel Beats!』も麻枝 准さんが手掛けた作品の1つで、アニメを皮切りに漫画化、ゲーム化などもなされた人気作。

 1周年の際に開催された『Angel Beats!』コラボ第1弾にも登場した仲村ゆりと立華かなでが登場。さらに、“Girls Dead Monster(ガルデモ)”のリードギターであるひさ子が新たに登場しています。

  • ▲仲村ゆりの新SSスタイル
  • ▲立華かなでの新SSスタイル
  • ▲Sスタイルの渕田ひさ子

 コラボ第1弾はガルデモのドラマーである入江みゆきがメインとなる“コスモスが咲き続けた場所”が開催されましたが、こちらのシナリオはコラボでありながら『Angel Beats!』の本編の続きと言っても差し支えのないような内容でした。

 このガルデモは『Angel Beats!』に登場するバンドで、ゆりたちがとある作戦を進めるにあたり、巻き添えで犠牲者を出さないために、彼女たちのオペレーションと同時刻にゲリラライブを開いて学園の生徒を一箇所に集める役割を担っています。

 ボーカル&リズムギターの岩沢や、ある理由でガルデモの新メンバーになったユイはアニメ本編で深く描かれますが、そのほかのキャラクターは描写が少なかったので、『ヘブバン』で掘り下げられるのはうれしいですね。

 なお、第1弾の復刻イベントも3月8日の10時59分まで開催されているので、新イベントと合わせてぜひ遊んでみてください。前半はゆり、かなで、入江との交流をメインに描きつつ、後半では入江がなぜ死んでしまったのか、『Angel Beats!』で明かされなかった部分が描かれることに。

 ネタバレになるので詳しい内容は明かしませんが、感動するものになっているのでぜひチェックしてみてください。筆者はこのコラボシナリオをプレイするまで「そういえば、ガルデモに入江なんていうキャラクターもいたなぁ」というぐらいのイメージでしたが(失礼!)、シナリオをクリアしてからはとても好きなキャラクターになりました。

 なぜこのキャラクターが今になってピックアップされることになったのか分かっていませんでしたが、クリアしたあとは入江のことを掘り下げ、そして救ってくれてありがとうという気持ちになりました。

 第2弾でひさ子がどのように掘り下げられているかは……ぜひ実際に遊んで確かめてください。

『ヘブバン』の魅力2:日々進化を続けて遊びやすくなっているバトル

 バトルに関しては、ストーリーに合わせて敵が強く設定されています。ただ、かつては最高までレベルを上げて装備も揃えなければいけなかったものが、1周年以降のアップデートで大幅に緩和。とくに一部のボス戦では難易度を下げてのリトライが可能となっており、最大3回までリトライするたびに難易度を下げられるようになっています。

 そのため、ストーリーが気になるけど、先に進めなくなるという状況は圧倒的に減りました。もちろん、難易度を下げるかどうかはプレイヤーの自由なので今まで通り挑むこともできます。

 キャラクター育成の要素も多彩なものが用意されていますが、とくにレベル上限が上がったことが大きく、AスタイルやSスタイルも使いやすくなりました。

 また、キャラクターごとのレベル以外にスタイルレベルという要素も新登場。こちらは最高レアのSSスタイルのみに用意されている育成要素で、キャラクターレべルに加え、スタイルごとにレベルを最大10まで上げられます。

 例えば、現在のSSスタイルのキャラクターレベル上限は、最大まで限界突破すると160なのですが、スタイルレベルを上げることで+10、合算で170まで育成できる、といったような形です。

 本作にはスキルの進化や専用スキルをほかのスタイルで使用できるようにする“ジェネライズ”、アクセサリの“錬成”などやり込める要素はたくさんありますが、メインストーリーをクリアするだけなら、そこまでやり込み要素を意識しなくてもクリアできます。

 もちろん、決められた制限ターン以内で攻略する“時計塔”や、高スコアを目指す“スコアアタック”など、より高みを目指せる要素も豊富に用意されており、どこまでも楽しめます。

『ヘブバン』の魅力3:リズムゲームやジオラマなど、拡張を続けるゲームパート

 メインとなるゲーム部分以外もアップデートによって多彩な遊び方が追加されている『ヘブバン』。大きなところでは2023年2月24日に“ライブモード”が追加。前述した通り、本作には麻枝さんの手がける素晴らしい楽曲が多数収録されているのですが、この“ライブモード”はその楽曲で音ゲーを楽しめるというもの。本格的な作りで別のアプリとしてリリースしたほうがよかったのではないかと思えるほど。

 こちらはアリーナの省電力周回モード中でも遊べることもあり、いつでもプレイできるのが魅力。楽曲も次々に追加されているのでぜひチェックしてみて欲しいですね。

 また、3Dキャラクターや背景を組み合わせてジオラマを作ることができる新機能“ジオラマ”では、自分だけの特別なジオラマを作成することができます。

 つい先日、2024年2月4日に行われたアップデートではイラスト、ステッカー、テキストを配置できる機能が新たに追加され、より個性的なジオラマが作成可能に! クリエイト的な要素が好きな方は、ジオラマだけでもずっと遊んでいられるかも?

 シェアボタンから撮影したスクリーンショットをSNSに共有することも可能なので、自慢のジオラマを紹介することができます。現在は『ヘブバン』を語り合う場として、公式Discordサーバーもあるので、そこでジオラマを見てもらうのもいいかもしれませんね。


 ストーリーがとにかく素晴らしい『ヘブバン』ですが、日々のアップデートを重ねてバトル部分のやり込みやそれ以外の要素も進化中。2周年記念の生放送で発表された、カードゲーム要素を取り入れた新コンテンツ“アーツバトル”も2024年2月16日に実装されます。

 2024年2月23日には待望のメインストーリー第五章前編も開幕。これから始めようかなという方はもちろん、現在休止している方もぜひ遊んでみてください!


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