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2014年11月4日(火)

『軌跡』シリーズの原点『英雄伝説V 海の檻歌』15周年記念。開発裏話や設定画を公開【周年連載】

文:そみん

 あの名作の発売から、5年、10年、20年……。そんな名作への感謝を込めた電撃オンライン独自のお祝い企画として、“周年連載”を展開中。連載第8回は、1999年12月9日に日本ファルコムから発売されたPC用RPG『英雄伝説V 海の檻歌(うみのおりうた)』の15周年を記念する記事をお届けします。

『英雄伝説V 海の檻歌』

 日本ファルコムのRPGといえば、今年は『軌跡』シリーズ10周年ということで『空の軌跡』の思い出も語りたくて仕方がないのですが、まずは順番ということで。以前に掲載した『白き魔女』20周年記事に続いて、今回は『海の檻歌』の15周年をお祝いしようと思います。


【『白き魔女』20周年記念記事はこちら】『英雄伝説III 白き魔女』20周年! 『閃の軌跡II』のルーツとなる日本ファルコムの名作RPGを大量の画面写真でプレイバック


 というわけでここでは、『日本ファルコム30周年公式記念本 Falcom Chronicle』に掲載したストーリープレイバック部分を再掲載しつつ、『英雄伝説V 海の檻歌』のメイン開発スタッフでもあった近藤季洋社長へのインタビューもお届けします!

→近藤社長へのインタビューはこちら

 ちなみに本作のオリジナル版を今遊ぼうとするのは大変なので、興味がある方はPSP版を遊ぶのがオススメです。個人的には、PSP版には序盤のザコ戦BGM『魔獣が出てきてさぁ大変!』やPC版の神がかったオープニングアニメが収録されていない部分は残念ですが、ストーリー自体はPC版をかなり再現しているので、物語のよさは十分に堪能できると思います。

『英雄伝説V 海の檻歌』
▲当時の広告。キャッチコピーは“さあ、物語を奏でよう”。

■世界の謎がここに収束する、『ガガーブトリロジー』完結編!

 『海の檻歌』は『ガガーブトリロジー』の3作目にして、『白き魔女』で明らかにされなかった魔女やガガーブ歴の謎について明かされる完結編。前作『朱紅い雫』から約7年後の世界が舞台となる。

 作品のキーワードは“音楽”で、音楽を用いた共鳴魔法や世界を救うメロディーの存在など、システムとシナリオの両方に深くかかわっている。

『英雄伝説V 海の檻歌』
▲本作で初登場したのが、戦闘コマンドを円形のリングから選択する方式。これは『空の軌跡』シリーズにも受け継がれ、次代の『英雄伝説』の基本インターフェースとなりました。
『英雄伝説V 海の檻歌』
『英雄伝説V 海の檻歌』
▲どこにでもいるような少年少女が、やがて大きな物語に巻き込まれていくという王道ストーリーが展開。その中で紡がれていく恋模様もまた素晴らしく王道です。

●『英雄伝説V 海の檻歌』データ
・発売日:1999年12月9日 ・機種:Windows95/98
・ジャンル:RPG ・価格:10,800円(5%税込)
[備考]・PSPに移植された(発売元はバンダイ)


【プロローグ】

 音を力に変える秘術で栄えた水底の民は、やがて歴史から消えていった。時が経ち、レオーネ・F・リヒターの手により古のメロディーが再現されたものの、それすらも消えた現代。多くの旅の演奏家が世界を巡るこの大陸の片隅で、ある一座の物語が始まる。

『英雄伝説V 海の檻歌』
『英雄伝説V 海の檻歌』
『英雄伝説V 海の檻歌』
『英雄伝説V 海の檻歌』
▲オープニングームービーのアニメは、音楽とのシンクロとも相まって秀逸な出来。初めて見た瞬間に鳥肌が立ちました。

[01]旅の予感

『英雄伝説V 海の檻歌』

 マクベインは、尊敬するレオーネ・F・リヒターの“水底のメロディー”を演奏することが長年の夢だった。そんなおり、彼のもとに1冊の本が届けられる。そこには“水底のメロディー”に関するヒントが記されており、マクベインは旅立ちの決意をする。


[02]新生マクベイン一座結成

『英雄伝説V 海の檻歌』

 フォルトたちは、ラコスパルマの灯台で“水底のメロディー”のヒントとなる共鳴石の所在を示す魔法の地図を入手する。フォルトは、演奏の修行も兼ねてマクベインと一緒に旅をすることに。さらに幼なじみのウーナを加え、新生マクベイン一座が結成される。


[03]盗賊ジリ

『英雄伝説V 海の檻歌』

 グレイスール共和国へわたるため、ファゴットに到着したマクベイン一座。そこで、盗賊ジリに旅行手帳を盗まれてしまう。なんとか倉庫地下を隠れ家にしていた盗賊を倒して、旅行手帳をとり返した一行は、無事に連絡船に乗ることができ、ストマック号でトリムを目指す。


[04]ガレンノ大使との出会い

『英雄伝説V 海の檻歌』

 ブロデイン王国の大使ガレンノが船酔いで苦しむのを見て、演奏会を開くことに。見事、船酔いを紛らわせることに成功する。ガレンノはリュトム島で開かれるパーティーのオーディションに推薦することを約束し、一行はその申し出を快く引き受ける。


[05]スイング団

『英雄伝説V 海の檻歌』

 最近グレイスールでは、スイング団という旅芸人に扮した盗賊団が出現するという。そのため、マクベイン一座に対する町の人々の反応も厳しい。マクベインの旧知であるシャオと出会った一行は、演奏会を開くことで町の人々の心を開かせようとする。


[06]発表会への飛び入り参加

『英雄伝説V 海の檻歌』

 カントスの音楽学校に立ち寄り、発表会に参加することになったマクベイン一座。そこへ、スイング団が学校にある宝を狙い襲撃するが、フォルトたちはその撃退に成功して、発表会は再開。初代校長のレイゼンから審査員特別賞として共鳴石をもらうのだった。


[07]アルトスとの再会

『英雄伝説V 海の檻歌』

 ボザールへ到着した一行は、フォルトが参加したビンゼルの独奏会の優勝者アルトスと再会する。彼はパン屋で働くかたわら、行方知れずの姉を捜すために演奏を続けていた。一行は、ボザールの西の採掘場に共鳴石らしきものがあることを知り、そこへ向かう。


[08]スイング団捕縛

『英雄伝説V 海の檻歌』

 一行は共鳴石を手に入れるがスイング団に奪われてしまい、ルブシャ女史が率いる討伐隊とともに、彼らの隠れ家である旧採掘場へ向かう。マクベイン一座の活躍もあってスイング団は壊滅するが、みんなの説得もあって改心し、石工として働くこととなった。


[09]エグール子爵の頼み

『英雄伝説V 海の檻歌』

 ドカーナに到着した一行は、町の周辺に魔獣が多数出没すると聞く。そんな中、町を治めるエグール子爵が単身で魔獣退治に向かったと聞き、助けに向かう。領主のペニソラ公爵が警備を怠っていることが原因らしく、エグールから手紙をわたすよう頼まれる。


[10]幼き日の思い出

『英雄伝説V 海の檻歌』

 ペニソラ公爵は、リッシュとつき合い始めてから態度が豹変したとのこと。最初は手紙をわたせなかったが、一度エグールのもとに引き返して、幼き日の思い出の品であるビー玉とともに公爵に届けたところ、公爵は改心して、リッシュと縁を切ると約束する。


[11]リュトム島のオーディション

『英雄伝説V 海の檻歌』

 マクベイン一座は、ようやくリュトム島へ到着する。オーディションで見事に優勝したマクベイン一座だったが、悪徳商人として名高いリッシュが素直に船上パーティーを開くはずがない。マクベインは、リッシュの真の姿を暴いてやろうと息巻く。


[12]リッシュたちの陰謀

『英雄伝説V 海の檻歌』

 フォルトたちは、リッシュ、ブレガー、ラモンの密談を聞き、彼らが海賊に襲われたふりをして船上パーティーに参加した要人の身代金をせしめようとしている計画を知る。シャオやレイチェルたちと別れた一行は、バンケット号に乗り込むのであった。


[13]海賊ラモン登場

『英雄伝説V 海の檻歌』

 バンケット号で演奏するマクベイン一座の前に、海賊ラモンの黒竜号が迫る。ブレガーとリッシュは、すでにフォルトたちにバレていることも知らずに猿芝居で被害者を演じる。マクベイン一座は、スレイドと示し合わせた通り、ローランド救出に向かう。


[14]プラネトスII世号の救援

『英雄伝説V 海の檻歌』

 ローランドを無事救出したマクベイン一座だったが、ラモンの黒竜号の砲撃をしかけようとしたその時、プラネトスII世号が救援に駆けつける。状況は一変し、リッシュとラモンは慌てて逃げ出すのであった。一行はそのまま、バンケット号でポルカを目指す。


[15]メルヘローズへ

『英雄伝説V 海の檻歌』

 リューム島でのリッシュたちの陰謀を防いだマクベイン一座。スレイドの操船でメルへローズのポルカまで送ってもらう。メルへローズは、芸術の都と呼ばれる大都市カヴァロがある国だ。フォルトたちは、初めて訪れる地に期待で胸を膨らませるのであった。


[16]本物のスレイド外交官

『英雄伝説V 海の檻歌』

 フォルトたちは、共鳴石を探しながらカヴァロを目指していく。その道中、ならず者に襲われた男を助ける。その男は自分が外交官のスレイドであると名乗る。では、リューム島で助けてくれたスレイド外交官は一体何者だったのかと疑問に思うことに。


[17]パルマンとの出会い

『英雄伝説V 海の檻歌』

 フォルトたちは、カヴァロに向かう道中にあるエーデル村に立ち寄る。そこでは、ならず者たちが暴れまわっていた。一行はならず者たちを退け、そのあとを追う。するとパルマンが率いるヌメロス帝国兵が現れ、ならず者たちを捕らえている場面に遭遇する。


[18]美声を持つ謎の女性

『英雄伝説V 海の檻歌』

 ウィオリナ湖を訪れたフォルトたちは、きれいな歌声の女性を見かける。現実感のない存在に、初めは幽霊か精霊ではないかと勘ぐる一行だったが、宿屋の主人によるとれっきとした人間であるようだ。そこで共鳴石を手に入れた一行は、カヴァロを目指す。


[19]芸術の都カヴァロ

『英雄伝説V 海の檻歌』

 カヴァロを訪れたフォルトとウーナは、いったんマクベインと別れ、2人きりで町を散策する。ウーナは告白のチャンスと気負うが、タイミングが悪く告白できない。結局、チャンスを生かせないまま、2人きりの時間を終えてしまい、がっかりするウーナであった。


[20]パルマンとの再会

『英雄伝説V 海の檻歌』

 共鳴石があるという祠を目指すフォルトたちは、途中でヌメロスの兵士たちにとり囲まれる。彼らは、黒髪の女性を追っていたパルマンの部隊だった。表向きはヌメロス帝国の寄港地の調査という話だが、真の目的が黒髪の女性であることは明らかであった。


[21]アルトスとの再会

『英雄伝説V 海の檻歌』

 フォルトたちは共鳴石があるという湿地帯に向かうが、落雷が激しく思うように進めない。いったんカヴァロに引き返し、かつて落雷を切り抜けたことがあるパン屋のマシュー親方を尋ねる。そこでアルトスと再会し、彼の助力も得て共鳴石を手に入れる。


[22]ゼノン司令登場

『英雄伝説V 海の檻歌』

 ヌメロス帝国軍の最高責任者であるゼノン司令は、カヴァロの実力者であるデミール市長とメリトス女史を仲違いさせようと画策する。フォルトたちの情報で、すでにヌメロス帝国の動きを見抜いていた2人は、帝国の真意を探ってほしいとフォルトたちに頼む。


[23]ヌメロスの目的

『英雄伝説V 海の檻歌』

 ヌメロス帝国の陰謀を探るべく、話のわかりそうなパルマンのもとを訪れるフォルトたち。彼の話によると、ゼノンはカヴァロを侵略の足がかりするつもりらしい。また、水の民の末裔であるアリアを捕らえ、その力を侵略戦争に利用しようともくろんでいるという。


[24]カヴァロ占領

『英雄伝説V 海の檻歌』

 フォルトたちがカヴァロに戻ると、すでに町にはヌメロス兵で埋まっていた。ゼノンは木人兵討伐を名目に、カヴァロへ兵士を送り込み、あっという間に占拠してしまったのだ。さらに、アリアに対して木人兵を操ったという濡れ衣を着せ、強引に捕らえてしまう。


[25]カヴァロ脱出

『英雄伝説V 海の檻歌』

 演奏会でヌメロス兵が出払っている隙をついて、アリア救出に成功するフォルトたち。パルマンの協力のもと、高架水路を伝って町の外へ脱出を図る。途中、敵に襲われたが謎の2人組の男に救われ、ヌメロスの追手をまいてアリアをカヴァロから脱出させる。


[26]草原の結界

『英雄伝説V 海の檻歌』

 アリアに言われるまま、大蛇の背骨と呼ばれる山脈へ向かう一行。北の草原の石碑の前で謎の言葉を残し、姿を消すアリア。どうやらアリアの里に入るためには、自分たちの力だけで到達しなくてはならないらしい。仕掛けを解きながら、アリアの隠れ里を目指す。


[27]隠れ里シュルフ

『英雄伝説V 海の檻歌』

 フォルトたちは、アリアのあとを追ってシュルフへとたどりつく。そこは、水の民の末裔が暮らす隠れ里だった。アリアのもとを訪れるが、族長のオラトリオは彼女が瞑想に入ったため会えないという。一行はアリアが目覚めるのを待つ間、里の人々の話を聞くことに。


[28]謎の男ミッシェル

『英雄伝説V 海の檻歌』

 シュルフを散策するフォルトたち。そこで、ミッシェルと名乗る謎の男と出会う。その男は、この世界はガガーブという裂け目によって3つの世界に分けられているという。どうやら彼は、ある人物からフォルトたちのことを聞いているようだが、不意に姿を消してしまう。


[29]共鳴魔法の脅威

『英雄伝説V 海の檻歌』

 目覚めたアリアのもとを訪れた一行は、共鳴魔法を使う時に発せられる悪しき力の“害周波”が世界を滅ぼしかねないという話を聞かされる。マクベインは共鳴石集めを断念しかけるが、逆にその力が解放される前に共鳴石をすべて集めてほしいと依頼される。


[30]元気少女のアイーダ登場

『英雄伝説V 海の檻歌』

 隠れ里シュルフをあとにしたフォルトたちは、いったんマルチャの村へ戻る。そこで、町の人と言い争いをしている少女のアイーダを見かける。どうやら村で木人兵が暴れたらしく、人形作りの職人である彼女の祖父が疑われて怒っていた。フォルトたちは、その仲裁に入る。


[31]マクベインとロゼットの再会

『英雄伝説V 海の檻歌』

 アイーダに連れられて、フォルトたちはマクベインの旧友であるロゼットのもとを訪れる。旧交を暖めあうマクベインとロゼット。ちょうど最高傑作であるという人形のカプリが完成したところで、カプリはアイーダの巧みな操り技術で大岩を砕いてみせる。


[32]エキュルでの興行

『英雄伝説V 海の檻歌』

 シャオに誘われ、一緒に興行を行うことになったマクベイン一座。アイーダの呼び込みもあり、興行は成功を収める。そんな中、1人の少女がクマのぬいぐるみをなくしたと困っていた。アイーダはぬいぐるみを探すと約束し、フォルトたちも手伝うことに。


[33]怪しい黒衣の老人

『英雄伝説V 海の檻歌』

 結局、クマのぬいぐるみは見つからず、レイチェルが作ることとなった。フォルトたちはいったんロゼットの工房に戻るが、ロゼットのもとに怪しい客が来ていた。ネクロスと名乗るその老人は、ロゼットが作ったカプリを売るように要求してくるのだった。


[34]奪われた共鳴石とカプリ

『英雄伝説V 海の檻歌』

 ネクロスの脅しを気にしながらも、フォルトたちはジラフの風窟へ共鳴石を探しに向かう。だが、共鳴石は何者かにより持ち去られていた。風窟を出た一行は、ブレガーとネクロスがロゼットのもとへ兵士を送ったと聞いて急いで戻るが、カプリを奪われてしまう。


[35]カプリ奪還

『英雄伝説V 海の檻歌』

 ブレガーとネクロスを追い、ジラフ灯台へと向かう一行。2人を退けることには成功するが、あと一歩のところで逃げられ、カプリは奪い去られてしまう。さらに彼らが大量に置いていった木人兵によって窮地に追い込まれるが、アイーダが助けに来てくれる。


[36]新たな仲間アイーダ

『英雄伝説V 海の檻歌』

 ヌメロス帝国により奪われたカプリ。ロゼットはマクベインにカプリをとり戻すよう頼む。万が一、帝国に悪用されていたら、破壊しても構わないという。一方、アイーダはカプリを奪われて意気消沈しているかと思われたが、旅に同行することを明るく願い出る。


[37]自由の民が暮らすオースタン

『英雄伝説V 海の檻歌』

 オースタンにたどりついたフォルトたち。魔法の地図によると、オースタンには3つの共鳴石がある。しかし、最初に訪れた湖底洞窟の共鳴石を手に入れるためには、他の共鳴石が必要であった。そこで一行はグリム橋をあとにし、まずはオアシスを目指すことに。


[38]悪しき力、闇の太陽

『英雄伝説V 海の檻歌』

 共鳴石を求めてセルバードへ到着した一行。試練を乗り越えて共鳴石を入手するが、その最深部で、かつて水の民が封じた悪しき力である闇の太陽を見つける。オデッサ族長によると、セルバードの民もまた水の民の末裔で、封印を守っていたのだった。


[39]マクベインの記憶

『英雄伝説V 海の檻歌』

 オアシスでかつての友人ガートンと会い、50年前の記憶がよみがえるマクベイン。少年だったマクベインは、囚われて護送中のレオーネと出会い、共鳴石を託されていたのだ。かつて自分の家があった場所に向かうと、そこで地下に隠した共鳴石“闇”を見つける。


[40]オースタン最後の共鳴石

『英雄伝説V 海の檻歌』

 “炎”、“水”、“風”、“大地”、“光”、“闇”の6つの共鳴石を手に入れたフォルトたち。これらを使い、湖底洞窟にある共鳴石“精霊”も手にしたことで、オースタンでの共鳴石がすべて集まった。次なる目的地のヌメロス帝国へ向かうため、一行はエネド港に向かう。


[41]セルバードの危機

『英雄伝説V 海の檻歌』

 共鳴石“精霊”を手に入れたフォルトたちがオアシスに戻ると、ヌメロス帝国兵がセルバードに向かったと聞く。そこにはゼノンとネクロスの姿があり、闇の太陽を狙ってやってきたのだ。彼らの手によって、地下に眠っていたはずの闇の太陽が地上に姿を現す。


[42]卑劣なゼノン

『英雄伝説V 海の檻歌』

 闇の太陽の封印を解除するように命令するゼノン。その危険な力はフォルトたちだけでなく、ゼノンやネクロスも襲う。だが、そこへやってきたアリアの力で闇の太陽の力は抑えられる。ところがゼノンは、助けてくれた彼女を人質に、闇の太陽を奪い去ってしまう。


[43]キャプテン・トーマス

『英雄伝説V 海の檻歌』

 帝国の木人兵によって窮地に追い込まれるフォルトたち。そこへプラネトスII世号が駆けつけ、砲撃で木人兵をあっという間に片づけてしまう。フロードの正体は、キャプテン・トーマスだったのだ。一行は、プラネトスII世号でヌメロス軍艦を追いかける。


[44]ヌメロス帝国の圧政

『英雄伝説V 海の檻歌』

 闇の太陽を奪い、アリアを連れ去ったゼノン。フォルトたちはゼノンを追って、ヌメロス帝国のゲザルグへ。そこには木人工場での強制労働に家族を連行され、苦しむ民の姿があった。フォルトたちは、村の人々から工場の様子を見てきてほしいと頼まれる。


[45]パルマンの正体

『英雄伝説V 海の檻歌』

 帝国は家族を人質にして民を使い、クルダで強制的に木人兵を開発させているらしい。フォルトたちがクルダに潜入すると、そこにはパルマンの姿があった。ゲザルグで聞いたエクトル王子とはパルマンのことで、彼もまた民を救おうとクルダに潜入していた。


[46]カプリとの悲しい再会

『英雄伝説V 海の檻歌』

 木人工場の制御室の破壊に成功したフォルトたちは、ロゼットが作ったカプリを見つける。工場をしきるブレガーを倒してカプリを奪還しようとするが、すでにカプリは帝国によって作り変えられていた。カプリはペドロと刺し違えて、機能を停止するのだった。


[47]首都プカサスへの潜入

『英雄伝説V 海の檻歌』

 ヌメロス帝国の首都プカサスへ潜入したフォルトたちは、志願兵に扮してアリアを救う機会をうかがう。共鳴石をとってくることで信頼を得たフォルトたちは、アリアの牢番になることに成功。そこへゼノンが、アリアに見せたいものがあるとやってくる。


[48]闇の太陽の暴走

『英雄伝説V 海の檻歌』

 湖の生物と闇の太陽を融合させ、生物兵器を生み出したヌメロス帝国。しかし、闇の太陽を制御できず、その力によってラウゼン皇帝を始め、次々と権力者が消し去られてしまう。生物兵器はフォルトたちがなんとか倒すものの、闇の太陽は天空へと飛び去っていった。


[49]ヌメロス帝国の復興

『英雄伝説V 海の檻歌』

 闇の太陽により、ラウゼンやゼノン、ネクロスといった負の想念に囚われた者たちはすべて死んだ。ナレサは、パルマンの父である先代の皇帝から預かっていた共鳴石をパルマンにわたす。パルマンはそれをマクベインに託して、ヌメロス帝国の復興を約束する。


[50]デュオール王子を救出

『英雄伝説V 海の檻歌』

 パルマンと別れたフォルトたちは、ミッシェルの知人であるアヴィンやマイルを加えて、ブロデイン王国へ。水の民の末裔と思われるデュオール王子に面会を求めるが、王子は単身木人を倒すため、バドル洞窟へ向かったと聞く。一行はあとを追い、彼の窮地を救う。


[51]地下に眠る器となる遺跡

『英雄伝説V 海の檻歌』

 デュオールを救出したフォルトたちは、ミッシェルたちと合流する。彼の調べによると、ブロデインには、闇の太陽を消滅させるための器となる遺跡が存在するという。また、それを使用するには“水底のメロディー”を完成させる必要があるとも語る。


[52]最後の共鳴石の手がかり

『英雄伝説V 海の檻歌』

 かつてレオーネが囚人として送られたというレクト島。残された2つの共鳴石の手がかりを求めて、フォルトたちは島を探索。そして、共鳴石“隠者”を入手する。さらにグラバドル城の暦の間では、アリアの力により最後の共鳴石が異界にあることを知る。


[53]いざ、異界へ

『英雄伝説V 海の檻歌』

 レオーネとともに異界へとわたった最後の共鳴石を求め、レクト島の時空の歪みから異界を目指すフォルトたち。プラネトスII世号で異界へ向かうが、そこには950年前に転送された闇の太陽が存在した。一行は、水の民の末裔に会うべく、近くの村へ上陸する。


[54]レオーネを捜し求めて

『英雄伝説V 海の檻歌』

 異界の女王メルヴィールから、レオーネは常夜の地にいると聞いたフォルトたち。レオーネは殺される運命にあった次期女王候補の1人を助け、王宮から去って姿を隠しているらしい。フォルトたちはレオーネに会うべく、異形の月で汚染された常夜の地へ向かう。


[55]レオーネとの対面

『英雄伝説V 海の檻歌』

 レオーネとの対面を果たしたフォルトたち。レオーネは銀髪の少女の予知能力によって、フォルトたちの来訪を予見していた。レオーネに協力を求めて、共鳴石“誕生”の在り処を聞くフォルトたちだったが、レオーネは敵対するレバス13世に託したと語る。


[56]レオーネの決意

『英雄伝説V 海の檻歌』

 フォルトたちは、レバス13世がレオーネへと放った刺客を退ける。考えの違いから対立するレオーネとレバス13世だが、異界を異形の月から守りたいという気持ちは同じ。レオーネは王宮には戻らず、銀髪の少女とともに異界の行く末を見守ることを決意していた。


[57]レオーネの頼み

『英雄伝説V 海の檻歌』

 レオーネからレバス13世が最後の共鳴石を持つことを聞いたフォルトたちは、いったんエスフィンへ戻ることに。別れ際、レオーネは闇の太陽を消し去ったら、共鳴石を封印するようミッシェルへ頼む。ミッシェルはそれを約束し、フォルトたちは常夜の地をあとにする。


[58]最後の共鳴石

『英雄伝説V 海の檻歌』

 フォルトたちは、異形の月の影響で魔物と化したレバス14世を救う。レオーネとの約束を思い出したレバス13世は、フォルトたちに最後の共鳴石“誕生”を託す。レバス13世は、レオーネに手を出さないことを約束し、フォルトたちは異界をあとにするのだった。


[59]いざ、ビオラリュームへ

『英雄伝説V 海の檻歌』

 マクベインのもとにパルマンやアイーダが助けに駆けつけ、ともにビオラリュームを目指す。途中、デュオールと別れつつ、なんとか最深部へと到達するものの、敵に囲まれ窮地に追い込まれる。そこへ、異界から戻ったフォルトたちが合流する。


[60]ビオラリュームが浮上

『英雄伝説V 海の檻歌』

 共鳴石による数々の試練を乗り越えたフォルトたちは、ついにビオラリュームのもとへとたどりつく。碑文には“水底のメロディー”の曲構成が刻まれており、長年の夢がかなったマクベインは感慨にふける。そして演奏が始まり、ビオラリュームは地上へと浮上する。


[61]デュオールの裏切り

『英雄伝説V 海の檻歌』

 フォルトたちの前にデュオールが現れ、ビオラリュームを支配下に治める。そのためにわざと共鳴石の情報を流し、ヌメロス帝国や盗賊を裏で操っていたのだ。さらに、将来こちらの世界に攻めてくるかもしれない異界の民を滅ぼそうともくろんでいたという。


[62]スティグマの真意

『英雄伝説V 海の檻歌』

 世界を救うためと信じて、異界に闇の太陽を送り込もうとするデュオールだが、みんなの説得により改心しかける。だがその時、かつてのレバス家の末裔であるスティグマが登場。異界に闇の太陽を送り込み、そこに住む人々を抹殺して復讐を果たそうとする。


[63]闇の太陽にとり込まれるスティグマ

『英雄伝説V 海の檻歌』

 スティグマを退けたフォルトたちだったが、闇の太陽がスティグマの邪悪な想念と融合して、その闘争本能が異形な姿のドグマとして具現化する。苦戦しながらもフォルトたちは、ドグマを討ち果たすことに成功。残るはビオラリュームを発動させるのみとなった。


[64]沈むビオラリューム

『英雄伝説V 海の檻歌』

 ビオラリュームの結界を突破し、演奏を開始するフォルト。フォルトたちの想いが1つとなった時、ビオラリュームは制御可能となった。ビオラリュームは発動し、闇の太陽の消滅に成功する。役目を終えたビオラリュームは、海深くへと沈んでいった。この後のエンディングは、30周年記念本や実際のゲームで確認してほしい。


■近藤社長へインタビュー。15年前の開発秘話も!

――近藤社長は『海の檻歌』の開発に携わっていたとのことですが、具体的にはどのような部分を担当したのでしょうか?

近藤:まだ新人も同然でしたが、とにかくいろいろなことを経験させてもらいました。ゲームシステム全体の見直しや強化、プロジェクト全体のスケジュール管理、シナリオ、イベントのスクリプト入力を主に行いましたね。シナリオはすでに先輩たちが参加していましたが、噛み合っていない部分を直したり、まだ担当が決まっていなかった箇所を担当しました。

『英雄伝説V 海の檻歌』

――開発中、もっとも思い出に残っているエピソードはなんですか?

近藤:エキュルの町で住人たちが大集合して皆で踊り出すイベントがあります。すごいキャラの数なのに輪になって広がったりととにかく制御が大変で、スクリプトも複雑な部分です。先輩の力作だったんですね。

 それをサーバーのトラブルで消してしまったんです。ファイルの途中からバッサリ消えていました。幸いバックアップを取った後だったのであまりロスなく復旧できました。でも、その瞬間は顔面蒼白でしたね。

――思い出深いゲーム中のイベントやセリフについて教えてください。

近藤:銀髪の少女の「ありがとう。だいじょうぶだよ。」です。イベント内の台詞ではなく、イベントが終わった後に自分から話しかけると聞ける台詞だったと思いますが、後の『白き魔女』の展開を考えるとこの台詞にいろいろなものが詰まっている気がします。

――『軌跡』シリーズに登場する十三工房の元ネタは、『海の檻歌』の『人形の騎士』なのでしょうか? ということは、今後の『軌跡』シリーズにカプリやハーレクインといった人形が出てくる可能性も!?

近藤:正式につながっているわけではないです。でも、ある程度設定を引っ張ってきています。カプリやハーレクインが出てくるかはまだわかりません。

『英雄伝説V 海の檻歌』

――ゲーム中では明確に“海の檻歌”という単語の説明はなかったかと思いますが、海は水底の民(青の民)を示し、檻はラウアールの波を封じ込めた場所=異界の月を監視するために一部の人々がとどまった“異界”のことを指すのでしょうか?

近藤:そういう解釈もできますね。元々“檻歌”は“幻のメロディー”そのものを指すと聞いています。名前の由来は流刑になったレオーネが獄中で作った歌だからだそうです。

 “海”については『白き魔女』『朱紅い雫』と続き、本作のイメージが“青”であったことや、海を舞台にしているからだと聞いています。

――今だからこそ話せるガガーブ3部作の裏設定などはありますか? もしくは、意外と知られていない小ネタ的な設定などがありましたら、教えてください。

近藤:ある日の夜遅くに先輩がふらりとやって来て、『白き魔女』に登場するステラの目が赤いのは彼女が“赤の部族”の末裔だからという話を始めました。これはどこにも掲載されていない“裏設定”です。

 この話が妙に唐突で印象的だったので、どこかで“赤の部族”の話をやりたいと思いました。“赤の部族”はティラスイールへ侵攻した、エル・フィルディンの先住民族です。それでWindows版『朱紅い雫』の劇中小説として実現しました。

 それとよく『白き魔女』に登場するフォルトは『海の檻歌』のフォルト本人なのかとよく聞かれますが、これは『海の檻歌』チーム内でも「そうなのかもしれない」という認識で確定はしていません(笑)。

――最後に、『海の檻歌』を含めた『英雄伝説』シリーズのファンへメッセージをお願いします。

近藤:『海の檻歌』は『ガガーブ』のラストであり、また『軌跡』シリーズのスタート地点だったと改めて思います。制作時はとにかく一生懸命やり切り、多くのことを学びました。また今見返してみるともっとこうすればよかったと思うところも多く、今それらをすべて『軌跡』シリーズにぶつけています。

 『英雄伝説』シリーズ、『軌跡』シリーズはライフワークだと思っていますので、皆さんに応援し続けてもらえるよう今後も頑張っていきたいですね。

『英雄伝説V 海の檻歌』 『英雄伝説V 海の檻歌』

【おまけ】秘蔵のキャラクター初期設定画を掲載!

『英雄伝説V 海の檻歌』
▲フォルトの設定画。完成版よりも男らしい顔つきかも。
『英雄伝説V 海の檻歌』
▲ウーナの設定画。髪の色などは違うものの、活発そうに見えるところは完成版と共通しています。
『英雄伝説V 海の檻歌』
▲マクベインの設定画。元気なおじいさんというイメージは完成版にも踏襲された模様。
『英雄伝説V 海の檻歌』
▲ジャン&リックの設定画。リックがトビネズミだということがよくわかります。
『英雄伝説V 海の檻歌』
▲シャオの設定画。かなり優しそうな顔立ちとなっています。
『英雄伝説V 海の檻歌』
▲レイチェルの設定画。完成版よりもお姉さんっぽい感じを受けます。
『英雄伝説V 海の檻歌』
▲アイーダの設定画。ちょっぴりはかなげで、個人的には『白き魔女』のフィリーっぽいかも。お転婆っぽい感じが強い完成版のイラストも大好きです。
『英雄伝説V 海の檻歌』
▲アリアの設定画。顔が隠れていて、ちょっぴりミステリアス。
『英雄伝説V 海の檻歌』
▲デュオールの設定画。初期案では名前が違ったようです。
『英雄伝説V 海の檻歌』
▲デュオールの設定画。城にいる時はマントはしないようですね。
『英雄伝説V 海の檻歌』
▲マクベイン一座がそろった設定画。キタラやピッコロもしっかり描かれています。
『英雄伝説V 海の檻歌』
▲こちらもマクベイン一座の設定画。“最初のパーティ”となっていますが、リックが仲間になるタイミングは少し後ですね。
『英雄伝説V 海の檻歌』
▲キャラクターが立ち並んだ対比図。意外とマクベインとジャンが大きい印象を受けます。

(C)1999 Nihon Falcom Corporation. All rights reserved.

データ

▼『日本ファルコム30周年公式記念本 Falcom Chronicle』
■プロデュース:アスキー・メディアワークス
■発行:株式会社KADOKAWA
■発売日:2011年11月8日
■定価:本体4,700円+税
※B5判640ページ
 
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Amazon.co.jp

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