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レビュー:『無職転生』の世界はアプリ『クロエコ』でさらに広がる。未映像化・オリジナルストーリーも収録されファン必見の作品。アニメとあわせて楽しみたい!

文:電撃オンライン

公開日時:

 GREE Entertainmentより7月27日にサービス開始予定のスマートフォン/PC向けゲーム『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ クロニクル・オブ・エコーズ(クロエコ)』。そのプレイレビューをお届けします。

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『無職転生』のストーリーが詰まったアプリ。それが『クロエコ』

 本作は、7月5日よりTVアニメ第3期の放送がスタートした『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~』の世界を舞台にした作品です。

 作中ではアニメの物語を追体験できるほか、人気キャラクターたちの3Dの姿を楽しめます。ゲームならではの見どころは、本編で描かれなかった原作エピソード、オリジナルエピソードをフルボイスで収録しているところ。原作ファンが楽しめるのはもちろんですが、アニメでしか『無職転生』を見たことがない人にとっても、これはうれしいポイントだと思います。

 ゲーム内オープニングムービーもしっかりと用意されており、アニメや原作とはまた一味違うアプローチで、『無職転生』の世界に触れられるコンテンツといった印象になっています。


 ゲーム冒頭ではいろいろな意味で印象深いマナタイトヒュドラとの戦闘描写からスタートします。その戦闘後のヒトガミとの会話を経て、これまでのルーデウスの人生をたどり直していく形でメインストーリーがスタートします。こういった形でアニメ2期中盤くらいまでのストーリーをなぞれる形です。


 アニメで描かれたストーリー部分はメインストーリーで見られるようになっており、フォトムービー形式で物語を振り返ることができます。


 アプリゲームでムービー形式なのは新鮮で、最初は少し戸惑いましたが、慣れてくると結構便利。閲覧中にスクロールバーを操作してちょっと前の場面に戻ったり、逆にスキップできたり、意外と使い勝手が良い感じです。

 アニメの印象的なカットを見ながら、それにあわせてルーデウスやシルフィたちが自分たちの視点で語りを入れてくれるので、朗読劇を聞いている感覚にもなります。

 中にはロキシーやシルフィ、エリス本人の視点による語りもあり、よりキャラクターたちの心情が言語化されています。その場面でその人物がどういう心境だったのかを改めて知ることができますね。


 『無職転生』は主人公こそルーデウスですが、さまざまなキャラクターたちが複雑に絡むことで生まれてくる壮大な物語が大きな魅力ですので、こういった多角的なキャラクター描写もしっかり入っているのはありがたいです。『無職転生』が好きな人であれば、間違いなく楽しめるポイントのひとつだと思います。

未映像化のストーリーはファン必見

 アニメなどで描かれている本編の裏で起きていた出来事を描く“クロニクルストーリー”。こちらは3Dモデルを使った会話パート中心で描かれます。ここの使い分けは、1つのゲームで2種類の表現を楽しめて満足感を高めてくれるポイントですね。

 ストーリーの内容は、ロキシーが1人で迷宮踏破をする場面や、エリスがギレーヌと出会う場面など、アニメでは経緯を語るといった形でしか描かれていなかった部分が中心になるようです。この辺は、テストプレイで遊んだ範囲の話なので、他にもいろいろな場面が収録されていくのかもしれません。


 経緯を聞くといった形で簡略化されたものと、このゲームのようにしっかりと描いたものとでは、自然とキャラクターへの理解度が変わってきます。各エピソード内ではキャラクターを象徴するような出来事が起きており、「このキャラはこうだよね」とか「こういう対応をするのか」といった具合に解釈が深まります。

 ストーリーを進めると同時にバトルが挟まることもありますが、割合としてはストーリー3つにつき1回のバトルくらいの感覚。ゲームボリュームはかなりストーリーに比重が寄っているように感じました。


 そのため、このバトルとストーリーが交互に発生する形式のゲームでよくある「ストーリーを見たいのにバトルが多くて先が見られない」という事態は低めに感じました。

 バトルの難易度に関しても準備なしで臨むと苦戦しますが、事前にある程度育成用のクエストをクリアしてレベリングしておけば、詰まることもないでしょう。これは序盤だけかもしれませんが、結構サクサク遊べるような感触でした。


 また各種クエストにはスキップ機能も用意されているので、周回のストレスは低めです。こうした機能があるので、普段はあまりゲームをプレイしない人や、遊ぶ時間が確保しづらい人でも気兼ねなく遊べますね。

『無職転生』作中のワンシーンを描いた美麗ビジュアルがうれしい

 作中であったであろうワンシーンを切り抜いた、美麗なビジュアルが楽しめるのも本作の魅力のひとつです。


 そのキャラクターの魅力をプッシュするビジュアルもあれば、日常のふとした一瞬を切り抜いたものもあり、キャラクターのいろいろな面が表現されたものとなっていました。


 キャラクターに関しては、ルーデウスたち主要キャラクターをはじめ、「このキャラプレイアブルにする!?」というニッチなキャラクターまで採用されています。リストを見て「これはここで登場したキャラか~」的な楽しみ方もできるかもしれません。……ちょいマニアックな楽しみ方かもしれませんが。

シルフィやロキシー、エリスといったヒロインたちとの“触れ合い”も可能

 仲間に加えたキャラクターはマイルームや街でコミュニケーションできます。同じキャラクターでも、獲得した種類に応じて衣装を変更できるカスタム要素もありました。お気に入りのキャラクターとの交流を楽しんでみましょう。


 触れ合いは会話だけに留まらず、お姫様抱っこ添い寝など、ルーデウス視点でヒロインたちと息遣いを感じられそうな距離感になることも可能。寝起きの彼女たちの姿と声を聞けたならば、それはそれは……音声作品とも言えるほどの癒しになること間違いなしです。

▲アニメ3期3話の冒頭を媒体でできうる限りの形で再現。

バトルは“ルーン”を起動させる編成が鍵

 バトルはターン制のコマンドバトルで、攻撃に加えて2種類のスキルと必殺技を交えて戦うシステムです。普段からアプリゲームを遊ぶことが多い方であれば、とっつきやすいと思います。


 特徴的な要素としては、一部のキャラクターが“ルーン”という状態を敵に付与できるところ。付与された敵に続けて攻撃を行うと、その“ルーン”の属性に応じた追加ダメージを与えられます。

 これが無視できないダメージ量となっており、チーム編成には“ルーンを付与できるキャラクター”と“ルーンを起動させるメインアタッカー”を入れると、キャラクターの強さを掛け算で発揮できるわけです。このへんがバトルのコツと言えそうです。


 “ルーン”を起動させる際に、そのキャラクターの対応ルーンを起動させるとダメージがアップ。これを意識してキャラクターの編成を考えるのが楽しいですね。やり甲斐あるポイントと言えるでしょう。

 プレイした印象では、ルーデウスとシルフィ、ギレーヌとギースのように、ストーリーでゆかりのあるキャラクター同士で対応する“ルーン”の組み合わせを発動させやすくなっているような印象。「『無職転生』ならこんな組み合わせも……」みたいに考えつつ組んでいくと意外と楽に強い編成ができたりするかもしれません。

 ゲージが溜まれば派手な演出とともに強力な技が発動します。スキルや攻撃とは別枠で動ける貴重なアクションかつ、戦闘の鍵である“ルーン”の発動のトリガーになるため、この必殺技をどれだけ多く、ベストタイミングで使えるかが大切だと感じました。


 バトルには“討伐戦”という、ランキング表示のある高難易度ボスに挑戦できるコンテンツも用意されており、育てたキャラクターと編成の腕試しもできます。


 どちらかと言えばストーリーを読んだりキャラクターを愛でたりして楽しむことにウエイトが置かれているように感じましたが、しっかりと育てたキャラクターを活躍させる場もあるのは嬉しいですね。

 育成はレベルアップ、装備、重なったキャラクターの覚醒などが用意されています。テスト版をプレイした印象では、レアリティの低いキャラクターは覚醒しやすく、強くなりやすいため、序盤攻略の柱になりました。

 低レアリティのキャラクターも高レアリティのキャラクターが集まったらお役御免とはならず、本作のバトルを象徴する“ルーン”の相性を重視して採用する場面もあるため、あらゆるキャラクターが必要とされる場面があると感じました。

あなたの日常をさらに『無職転生』で染めてくれる作品

 本作は言うなれば、“好きなときに『無職転生』に触れられる窓口の1つ”という印象です。ゲームはしっかりと完成させつつもシンプルで、やり込みまくってフルコンプするというよりも、遊びたいときに遊べて『無職転生』のアニメでは描かれていない部分などをより楽しめるという印象です。

 恐らく『無職転生』のファンのみなさんは、放送中のアニメ3期をガッツリと楽しんでいることでしょう。そしてアニメを毎週楽しみにしているからこそ生まれる、放送を見終えた後の「あと1週間待たないといけないのか……!」というあの寂しさや物足りなさに似た感覚。そんな感覚にバッチリハマるのがこの『クロエコ』になると思うのです。


 ヒロインたちとの会話を楽しめる。改めて見たい場面を振り返る。戦闘でさらにルーデウスたちの戦う姿を見る。アニメとは違った角度で『無職転生』を楽しめるような作品だなと思いました。

 ゲームを組み合わせることで『無職転生』の世界にさらにどっぷりと浸かれること間違いなし。ぜひアニメとともに『クロエコ』を楽しんでみてください!
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