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『バットマン:アーカム・シティ』でカウンターを決めた瞬間、俺はバットマンになれた【メモリの無駄づかい】

文:とら

公開日時:

最終更新:

 三つ子の魂百までと言われますが、幼少期に限らず、ゲームを遊んだ思い出は脳に深く刻まれるもの。

 何年、何十年たっても、「なんでオレ、こんなこと覚えてるんだろ…」と愕然とするような記憶が残りがちでして。

 そんな脳のメモリ(記憶・容量)を無駄づかいしている例を語ります! 今回は、2011年に登場したオープンワールド・ヒーローアクションの金字塔、『バットマン:アーカム・シティ』を紹介します。

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衝撃のホットスタートだった『バットマン:アーカム・シティ』


 本作は、PS3などで発売された『バットマン:アーカム』シリーズの第2作。第1作『バットマン:アーカム・アサイラム』が、凶悪犯罪者たちを収監するアーカム精神病院を舞台としたアクション・アドベンチャーだったのに対し、本作では、犯罪者たちが支配する巨大な隔離区域“アーカム・シティ”をオープンワールドとして探索し、自由に飛び回れるようになりました。

 発売は2011年11月。当時は、クリストファー・ノーラン監督による映画『ダークナイト』3部作が大ヒットしていた時期でもあります。2008年に第2作『ダークナイト』が公開され、第3作の公開を待ちわびるなか、ちょっと捻くれたオタク男子たちはこぞって『バットマン』のアメコミやグッズを買い漁っていた記憶があります。バットマンを擁するDC派と、スパイダーマンやアイアンマンを擁するマーベル派で、喧々諤々の論争を繰り広げたのも良い思い出です(笑)。

 とにかく、バットマン派だった私は、シリーズ第2作である本作から遅ればせながら、PS3『バットマン:アーカム』シリーズの世界へ入門することになりました。


 ゲーム開始早々、ムービーに驚かされました。なんと、ブルース・ウェイン(バットマンの表の顔である大富豪)が武装した警備部隊に捕まり、犯罪者たちが支配する街、アーカム・シティ内の牢獄へ連行されるのです。

 そして、そのムービーの勢いそのままに、ゲーム本編が始まります。手足を拘束され、牢獄に閉じ込められたブルース。乱暴な看守が入ってきて、彼を蹴ろうとしますが、画面には“△:カウンター”の表示が!

 タイミングを合わせて△ボタンを押すと、ブルースは手錠を付けられた手で蹴りを受け止め、頭突きをお見舞いします。「バットマン強えぇ!」と、思わず手に汗を握りました。

 そこからは、流れるように物語の世界へ没入していきます。牢獄を抜け出し、犯罪者たちが支配する魔都となったアーカム・シティを、漆黒の翼で自由に飛び回るのです。

 特に記憶に残っているのが、前述の“カウンター”を駆使した戦闘システム。いわゆる“パリィ”に近いシステムで、敵の攻撃にタイミングを合わせてボタンを押すと、強烈な反撃を繰り出せます。

 特殊能力に頼らず、鍛え上げた肉体と技術、冷静な判断で悪党を制圧するのがバットマンです。本作のカウンターは、敵の動きを見切り、その攻撃を逆手に取って主導権を奪うという“バットマンらしい戦い方”を自分の手で体験させてくれました。

 街中をマントで飛翔中、怪しげな集団を発見。急降下で降り立つも、そこは周囲360度を敵に囲まれた危険地帯。そんなとき、慌ててこちらから手を出してはいけません。

 迂闊な愚か者が1人だけ飛び出して殴りかかってくるのを待ち構えて……カウンター! 吹き飛ばした敵を他の敵にぶつけることもできるので、そこから戦況を有利に運んでいきます。うまくカウンターを決めたときは、「俺は今、バットマンだ!!」という気分になれました。

 “バットマンを操作する”のではなく、“バットマンになる”。あの瞬間に味わった爽快感は、今も忘れられません。

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