『遊戯王』光の護封剣の思い出。遊戯の愛用するザ・防御カード【メモリの無駄づかい】

ライオン松本
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 三つ子の魂百までと言われますが、幼少期に限らず、ゲームを遊んだ思い出は脳に深く刻まれるもの。

 何年、何十年たっても、「なんでオレ、こんなこと覚えてるんだろ……」と愕然とするような記憶が残りがちでして。

 そんな脳のメモリ(記憶・容量)を無駄づかいしている例を語ります!

 さて、幼少期、特に小学生から高校生にかけて男子なら一度は興味が惹かれる、謎の魔力を持ったホビー“トレーディングカードゲーム(以下、TCG)”。あの頃に夢中で遊んだ僕たち、私たちの大切なカードたちは思い出とともに永遠に胸に刻まれるもの。

 そんな誰しもがハマってしまった経験があるだろうTCGというジャンルから色々な昔話をお届け。本稿では『遊戯王』から“光の護封剣”の思い出を語っていきます。

城之内くんの防御カードがスケープ・ゴートなら、遊戯は光の護封剣!

 本稿で紹介する光の護封剣というカードは、前回の記事でお話ししたスケープ・ゴートと少し似た役割でした。どちらもアニメアニメ、漫画の『遊戯王』に登場するキャラが使ったもので、スケープ・ゴートはライバルである城之内くん、そして光の護封剣は遊戯が使用したことで有名です。

 そんな光の護封剣の知名度はかなり高いんですが、やっぱりそれはアニメ第1話“戦慄のブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン”での登場が印象的だったのではないのかなーと思います。ブルーアイズからの猛攻を防ぐ、あの3ターンからのエグゾディアは痺れましたよねぇ……。

 さてここまではアニメでの思い出でしたが、ここからはカードゲーム、いわゆるOCGでのお話です。実際にカード化されて収録されたのは、1999年に発売された第1期のパックであるVol.2。他の有名なカードをあげると死者蘇生なんかが入っていたパックですね。

 『遊戯王』の魔法カードは通常から速攻や永続など、さまざまな種類がありますが光の護封剣は場に残る通常魔法という、少し特殊なカードです。基本的には場に残り続けるのは永続魔法ですが、このカードは自身の効果でフィールドに残り続けます。

 効果はまさに防御に特化したもので、以下の通り。

 このカードは発動後、フィールドに残り続け、相手ターンで数えて3ターン後の相手エンドフェイズに破壊される。

1・このカードの発動時の効果処理として、相手フィールドに裏側表示モンスターが存在する場合、そのモンスターを全て表側表示にする。
2・このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、相手モンスターは攻撃宣言できない。

 上記の効果は、まだモンスターでの殴り合いが普通だった初期の頃。当時では発動されるだけで、3ターンは耐えられてしまうかもしれなかったわけです。もちろん、サイクロン等の除去カードで処理してあげればいい話ですが、通れば強いことに変わりなく、多くの人がお世話になっていたと思います。

 その結果、発売されて1年ちょっとで制限に指定されたことも。一度は準制限まで緩和されたりしたんですが、その後は強力すぎた弊害で約8年ほど制限になった後に、現在では3枚使えるようになりました。

 またちょっとした小ネタですが、光の護封剣には派生カードもあったりします。対になるような名前の闇の護封剣から始まり、炎の護封剣、光の護封壁、光の護封霊剣などがカード化されているんです。効果はそれぞれ結構違うんですが、共通点としてどれも防御に寄ったカードが多めとなっています。

 ということで、今回は光の護封剣の思い出話でした。初期から遊戯が使っていたということもあって、かなり有名な一枚でしたが、その有名さに負けることなく、現実でもしっかり強かった時代があった、という昔話でした。

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