2014年1月28日(火)
アークシステムワークスが4月に発売するPS3/PS Vita用ソフト、『魔都紅色幽撃隊(まとくれないゆうげきたい)』。今回は、本作に登場する山河虎次郎(声:浜田賢二)について、キャストインタビュー付きで紹介していく。
『魔都紅色幽撃隊』は、今井秋芳監督が手掛ける『學園ジュヴナイル伝奇』シリーズの最新作で、『東京魔人學園伝奇』『九龍妖魔學園紀』と世界観を共有する學園ジュヴナイル伝奇アドベンチャー+RPG。プロデューサーは金沢十三男さん、キャラクターデザインは倉花千夏さん、音楽はThe Key Project、OP曲は植松伸夫さんが担当している。
なお、キャストインタビュー中には、通りすがった今井監督や金沢プロデューサーから補足やツッコミ(!?)が入ることも。まだオフィシャルには公開されていない裏情報が語られていることもあるので、ぜひ開発スタッフのコメントにも注目してほしい。
「漢なら命を懸けてみな」
江戸川区の任侠組織“火暮会(ひぐらしかい)”の有能な若頭。幽霊や超常現象を信じていなかったが、夕隙社の除霊に立ち会ったことで夕隙社に出入りするようになる。
リボルバーを持ち、弾装に霊にダメージを与える弾丸を込めて戦う。また、いつも薄荷(はっか)の菓子をくわえている。
●得意科目:体育
●出身地:山口県 ●血液型:O型
●誕生日:4月12日 ●年齢:18歳 ●身長:180cm
「夕隙社ってのはここか?」
「その命(タマ)、貰ったァッ!!」
「お前に俺の命、預けるぜ」
◆浜田賢二(はまだ けんじ) プロフィール
マウスプロモーション所属の男性声優。『デュエル・マスターズ』の切札勝利、『機動戦士ガンダム00』のパトリック・コーラサワー、『黒子のバスケ』の木吉鉄平など、さまざまなアニメやゲームに出演している他、洋画の吹き替えも多数担当。
今井監督作品では、『東京魔人學園剣風帖朧綺譚』で来須狩夜、『東京魔人學園外法帖血風録』でトール、『九龍妖魔學園紀』で皆守甲太郎を演じた。
――ご自身が演じた山河虎次郎というキャラに関する第一印象を教えてください。
浜田:正直なところ、イラストを見た段階では、高校生くらいの年齢だとはまったく思っていませんでした。組の若頭だし、手には高校生らしからぬものを持っているし(笑)。
今井監督のゲームは、だいたい高校生がメインになってくるので、「あ、今回は年齢が高いキャラがきたんだな」と思っていたら、そうじゃなかったことに驚きました。
――演じているうちに印象が変わった部分はありましたか?
浜田:ビジュアルというか、絵のイメージからはそんなに離れていなかったので、年齢以外はイメージ通りでしたね。セリフのイメージとキャラクターのイメージがしっかりシンクロしてくる感じだったです。
――任侠的な若頭キャラですが、ご自身と似ている部分や、逆にちょっと真似できないなという部分はありましたか?
浜田:自分の正義というか、自分のラインをしっかり決めて判断していくってことは、この歳になってもなかなかできないものなので。そういう部分がキッチリしている山河虎次郎は気持ちいいと感じる部分がありましたね。
粗暴で乱暴な言葉づかいはありますけど、彼の中の純真さ、正しさが出てきているのはいいと思います。それが若さゆえなのかは、わかりませんけど(笑)。
――ちなみに主人公と仲よくなると口調が変わっていくようですが、若頭だけに、主人公には弟分みたいなスタンスで接するのでしょうか?
今井:上下関係はなく、対等な感じですね。主人公たちと山河は同い年なので、最初はみんな「年上かな?」と思って接するんですけど、歳を聞いてびびるという流れです(笑)。最終的に仲間になるころには、お互いに同等の扱いになるので、呼び方も普通になります。
――かつて演じられた今井監督作品のキャラクターと比べて、今回のキャラはいかがでしたか?
浜田:皆守は『九龍妖魔學園紀』だけに登場していますが、自分としても長くかかわったキャラクターなので、うまくキャラを作っていきながら付き合うという意味ではすごく楽しめました。逆に『魔人』の来栖とかは少し駆け足で、かかわった時間が短かったので、それらと比べると今回の山河虎次郎は2人の間をうまくとったようなバランスですね。
皆守の場合は、いつもとぼけているというか、会話的にうまくかわしていくやり取りが多かったのですが、山河虎次郎はストレートにやっていけるので、長く付き合えるキャラになればいいなと思っています。
――ちなみに、今井監督との付き合いも長いと思いますが、何か思い出深いエピソードはありますか?
浜田:それは言いにくいですね(笑)。
今井:あっ。俺の悪口を言ってる?(笑)
――いえいえ! 今井監督はけっこう厳しい方という印象もありますが?
浜田:厳しいということは真剣ということでもあります。物を作るってことに関しては特にそうなんですけど、厳しいことがいいとか悪いとか、好きとか嫌いとかではない気がしますね。
今井監督は、おもしろいものを作って提供したいという気持ちが強い人だと思うので、そういう部分ではシビアで厳しい部分もあると思いますが、そこはプロとして当然の心構えかなと思います。
――ご自身が演じたキャラクター以外で気になるキャラクターについて教えてください。
▲小菅春吉(声:関口英司)。 |
浜田:僕が演じた山河も高校生に見えませんけど、この小菅くんも高校生なんですね。あ、学校を中退しているから高校生ではないのか。ううん、人生はいろいろありますね。
金沢:なんで中退したかというと、かっこいいからなんです。大物ロッカーたるもの、学校を中退すべきだという考え方のもと、本当に中退してしまったという(笑)。
浜田:わずらってますねえ、青春をわずらってますねえ(苦笑)。
それにしても、あいかわらず高校生離れしたキャラが多いですね。アイドルオタク(浅間萌市)や巫女さん(曳目てい)とか、いろいろと気になりますけど、やっぱり一番気になるのは高校を中退した小菅くんの動向ですね。
▲浅間萌市(声:川鍋雅樹)。 | ▲曳目てい(声:遠藤ゆりか)。 |
金沢:彼はゲームの序盤、実家の青森県に帰省していて夕隙社を休んでいるんですけど、周りにはロックの本場のイギリスに行ってきたと大口を叩くんですよ。でも、深舟さゆりに一瞬でウソがバレてメタメタにされるようなキャラですね。
浜田:早くゲームを遊んで、そのシーンを見てみたいですね(笑)。
――除霊を行うという今回のゲーム内容にちなんで、オカルト的な出来事に出会ったことがあったら教えてください。
浜田:オカルト的な体験と言えるほどじゃありませんが、中学生くらいの時に家で寝ていて、夢を見てたんですね。山を登っている夢だったんですが、すごく大きな岩が前から転がってきて、「ああ、これはやばい!」と思って手で受けようとしたんですよ。
そこでハッと目が覚めたんですが、ちょうどそこに電気スタンドが倒れてきていました。普通だったら頭とかにぶつかっていたと思うんですけど、夢の中で動かしたつもりだった手が実際にも動いていて、電気スタンドを受け止めたおかげで、大事にいたらずにすみました。
――不思議な話ですね。人間の不思議な感覚が働いて、夢にフィードバックされたのかもしれませんね。
金沢:それって、予知夢じゃないですか。うらやましい。
浜田:あんな経験をしたのは、その一度だけですけどね。その力が今もあればよかったのに(笑)。
――最後に、本作に期待するユーザーに向けてメッセージをお願いします。
浜田:山河虎次郎と主人公たちがどのように出会い、からみあっていくのか。そして、物語にどのような影響を与えていくのかが楽しみです。そういう楽しさを、ゲームを遊んでくれた皆さんと共有しながら、自分も楽しんでいけたらと思っています。
学園モノって、いいですよね。自分が年齢を重ねてきたからかもしれませんが、学園モノを遊ぶと、こういう生き方や楽しみ方があったんだなと思い返せちゃうところもあります。別に、あのころに戻りたいとは思わないんですけど、ああいう雰囲気っていいなあと。実際にゲームを遊ぶのは、リアルタイムで学校に通っている学生の人たちも多いと思いますが、学園モノ特有の雰囲気を楽しんでもらえたらと思います。
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山河虎次郎(声:浜田賢二) |
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