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2014年3月18日(火)

『魔都紅色幽撃隊』キャラ名鑑+インタビュー:華山竹(声:坪井智浩)&梅(声:浜田賢二)。オカマでマッチョな双子のツインエンジェル

文:長雨

 アークシステムワークスが4月10日に発売するPS3/PS Vita用ソフト、『魔都紅色幽撃隊(まとくれないゆうげきたい)』。今回は、本作に登場する華山竹(声:坪井智浩)&梅(声:浜田賢二)について、キャストインタビュー付きで紹介していく。

『魔都紅色幽撃隊』

 『魔都紅色幽撃隊』は、今井秋芳監督が手掛ける『學園ジュヴナイル伝奇』シリーズの最新作で、『東京魔人學園伝奇』『九龍妖魔學園紀』と世界観を共有する學園ジュヴナイル伝奇アドベンチャー+RPG。プロデューサーは金沢十三男さん、キャラクターデザインは倉花千夏さん、音楽はThe Key Project、OP曲は植松伸夫さんが担当している。

 なお、キャストインタビュー中には、通りすがった今井監督や金沢プロデューサーから補足やツッコミ(!?)が入ることも。まだオフィシャルには公開されていない裏情報が語られていることもあるので、ぜひ開発スタッフのコメントにも注目してほしい。


【右:華山竹(かやま たけ)/声:坪井智浩】
【左:華山梅(かやま うめ)/声:浜田賢二】

「アナタのハートはアタシたちのものよ」

『魔都紅色幽撃隊』

――オカマでマッチョな双子のツインエンジェル――

 大田区の美容専門学校の2年生、双子の筋肉兄弟。高校を3年留年しており、オカマっぽいところがある。

 一番上に松(まつ)という気性の荒い男勝りの長女がいるせいか、性格は2人とも穏やかで優しい。

 夜は大田区にあるオカマバーを手伝っている。車の運転に長け、A級ライセンスを所持している。

【ボイスの試聴】

『魔都紅色幽撃隊』 『魔都紅色幽撃隊』

◆華山竹 プロフィール

●得意科目:家庭科 ●部活:水球部
●出身地:神奈川県 ●血液型:O型
●誕生日:4月6日 ●年齢:20歳 ●身長:185cm

◆華山梅 プロフィール

●得意科目:家庭科 ●部活:水球部
●出身地:神奈川県 ●血液型:O型
●誕生日:4月6日 ●年齢:20歳 ●身長:185cm

『魔都紅色幽撃隊』

◆華山竹&梅のセリフの例

「あら、逢いたかったわ」

「いやん、髪型が乱れちゃったわ」

「行くわよ。愛のダブルタイフーンッ!!」


■坪井智浩さんインタビュー:オカマと言えば坪井さん!? 浜田賢二をオカマ役に巻き込んだ経緯とは?


『魔都紅色幽撃隊』
▲ご自身が演じた華山兄弟のポーズをとる坪井さん。

◆坪井智浩(つぼい ともひろ) プロフィール

 81プロデュース所属の男性声優。『戦国BASARA』の前田利家、『薄桜鬼』の永倉新八など、多数のアニメやゲームに出演。今井監督作品では『東京魔人學園剣風帖』で御門晴明、犬神杜人、阿師谷伊周、『東京魔人學園外法帖』で支奴洒門、嵐王、榊茂保衛門など、『九龍妖魔學園紀』で朱堂茂美、トトを演じた。


――ご自身が演じた華山竹というキャラに関する第一印象を教えてください。

坪井:このキャラクターのイラストのポーズなどを見て、かわいくやろうと思っていたんですが、今井監督からの指示では、筋肉質なところや力強さを出してほしいということでした。

 基本的には二丁目チックなオカマ言葉なんですけど、それを演じる際に力強さを意識した感じでしたね。双子の兄でもありますし、車の運転をしている時なんかは、ナヨナヨしたイメージは全然ないですね。

――坪井さんは『魔人學園』の阿師谷伊周や『九龍妖魔學園紀』の朱堂茂美など、いくつものオカマキャラを演じてきましたが、華山竹は彼らとはまた違ったタイプのキャラでしたか?

『魔都紅色幽撃隊』 『魔都紅色幽撃隊』

坪井:すどりん(朱堂茂美)はもうアレは……顔と身体のバランスがおかしいですからね(笑)。これまで演じたオカマと比べて、今回は双子ですし、マッチョですし、新しいタイプのキャラだったと思います。

 そういえば華山ブラザースも高校生なんですけど、あの歳であんなに車の運転がうまくていいもんなんですかね?

今井:大丈夫です。彼らは留年しているという設定ですから、同学年の高校生よりも車の運転に慣れているんです。

――今井監督の作品の中では坪井さん=オカマキャラというイメージが強いですが、坪井さん的にはいかがですか?

坪井:今井監督的には、オカマキャラ=僕という感じがあるみたいですね。水戸黄門と言いますか、東京土産と言いますか、もはや定番的なポジションになりましたね(笑)。ネットとかでも、オカマキャラが発表された時点で声が僕だというのはバレてました(笑)。

 ただ、今回はね……浜ちゃん(浜田賢二)を巻き込んだんです(笑)。今井監督に「双子のオカマを浜ちゃんとやりたい」とフリを入れておいたら、ラジオ番組でそういう流れになりまして。なので、今回、浜ちゃんがオカマを演じているのは、僕の策略です(笑)。

――演じていて、苦労した部分などはありましたか?

坪井:特に苦労はありませんでしたね。個人的な反省としては、もっとキャラでいろいろと遊んだりふざけたりした部分も仕込みたかった気がします。

金沢:とはいえ、例の「お・も・て・な・し」を意識したセリフをアドリブで入れ込んでくるなど、さすがは坪井さんといった感じでしたが(笑)。

『魔都紅色幽撃隊』 『魔都紅色幽撃隊』

坪井:マジメなキャラで遊び過ぎると怒られちゃいますけど、オカマキャラは比較的、何をやっても許される部分があるので、演じていて楽しいですね。

 とはいえ、これまではオカマ+普通のキャラのセットで出演してきたのに、今回はオカマオンリーとなってしまったのは、少し問題ですけど(笑)。

金沢:まだ発表はできませんけど、実は坪井さんには華山竹だけでなく、とある重要なキャラを演じてもらっています。こちらも、発売後に人気が出そうなキャラだと思っています。

■クリスマスのスタジオで起こった、ちょっぴり怖い(?)事件とは?

――『魔人學園』や『九龍妖魔學園紀』に関して、思い出深いエピソードがあれば教えてください。

坪井:『九龍妖魔學園紀』のトトの時は、収録する当日の現場でアラビア語の音声データを聞かされて、「こんな感じでやってください」と今井監督に言われたことを覚えています(笑)。あまりに急だったので、耳コピをしながら演じました。

 『東京魔人學園剣風帖』については、最初のPS版の時に遊んだんですけど、僕の選択肢が悪かったのか、仲間が全然増えなくって……。攻略本を見ながら、がんばってプレイしたことを覚えています。

『魔都紅色幽撃隊』 『魔都紅色幽撃隊』

――ゲームの舞台が夕隙社というオカルト系出版社ということにちなんだ質問ですが、身の回りでオカルト的な出来事に出会ったことはありますか?

坪井:僕はね、霊感はまったくないです! 昔、お墓の近くにスタジオがあって、「あそこには霊が出るらしいよ」なんて噂もあったんですけど、僕自身はまったく不思議な現象に出会いませんでした。

 クリスマスの日に収録をしていたら、近くからバタバタとたくさんの足音が聞こえてきたんですけど、その正体はお寺でのクリスマスパーティに集まってきた近所の子どもたちでした(笑)。

――怖い話かと思ったら、オチがつきましたね(笑)。

坪井:本当に怖かったのは、その足音の振動がすごすぎて、リテイクするより本番を録りなおしたほうが早いと、本番をやりなおしになったことですね(笑)。

――ご自身が演じたキャラクター以外で気になるキャラクターについて教えてください。

『魔都紅色幽撃隊』
▲左戸井法酔(声:田尻浩章)。

坪井:夕隙社の編集部には黒猫が棲んでいるようなので、そういう仲間にはならないサブキャラや隠しキャラ的なものを演じてみたい気がしますね(笑)。

 外見的には、左戸井法酔が気になりますね。渋くてかっこいいイメージなので。オカマだけでなく、こういう普通のキャラもやりたかったなあ。

――本作に期待するユーザーに向けて、メッセージをお願いします。

坪井:今回は、我々のように初代『魔人學園』から今井監督作品に出演している古株の他、新しい俳優や声優も多数参加しています。そういった新しい声が、古くからのファンにとって新鮮な風になればいいなと思っています。

『魔都紅色幽撃隊』 『魔都紅色幽撃隊』

――余談ですが、次の今井監督作品にもオカマキャラがいたら、また坪井さんが演じていそうな気がします。

坪井:僕が「無理!」と言っても、オカマキャラが来ると思います(笑)。だから、今回はあらかじめ双子にして浜ちゃんを巻き込んだように、早い段階で今井監督に主張をして、どんなオカマキャラを演じさせてもらうかコントロールをしようと思います。


■浜田賢二さんインタビュー:初めてオカマキャラに挑戦した感想は?


『魔都紅色幽撃隊』

◆浜田賢二(はまだ けんじ) プロフィール

 マウスプロモーション所属の男性声優。『デュエル・マスターズ』の切札勝利、『機動戦士ガンダム00』のパトリック・コーラサワー、『黒子のバスケ』の木吉鉄平など、さまざまなアニメやゲームに出演している他、洋画の吹き替えも多数担当。

 今井監督作品では、『東京魔人學園剣風帖朧綺譚』で来須狩夜、『東京魔人學園外法帖血風録』でトール、『九龍妖魔學園紀』で皆守甲太郎を演じた。


――ご自身が演じた華山梅というキャラに関する第一印象を教えてください。

『魔都紅色幽撃隊』
▲山河虎次郎(声:浜田賢二)。

浜田:実は最初に資料をもらった時、山河のセリフを見ながら華山のイラストを見ていたんですよ。だから「なんなんだコレは?」と混乱したんですが、よくよく見たら2キャラを演じるということで納得しました(笑)。

 ただ、華山梅を見た後も、「オカマってことかな?」、「双子で2人いるんだけど、自分が2人分をやるのかな?」と、状況がよく飲み込めませんでした。でも、ちゃんと相方もいるので、1人分演じればいいのでよかったなと思いきや、その相方が坪井さんだったので、「この役は大変そうだな……」と、いろいろとドタバタした第一印象でしたね(笑)。

――オカマキャラということで、演じてみた感想はいかがでしたか?

浜田:これまで今井監督作品で演じてきた、来栖や皆守といった流れからの梅ちゃん(笑)。僕自身も、こういう役をやることがあまりないんですよね。女性言葉を使うシーンはたまにあるんですが、ここまで明らかなオネエ系は演じる機会がなかったものですから、今回は僕なりの引き出しをいろいろとひっくり返しながら頑張りました。

 手応えとしては、うまくいったと思いたいんですけど、何せ坪井さんという高い壁があったので、なかなか(苦笑)。

『魔都紅色幽撃隊』 『魔都紅色幽撃隊』

――たしかに、今井監督作品でのオカマキャラと聞くと、『魔人學園』の阿師谷伊周や『九龍』の朱堂茂美などを演じた坪井智浩さんの印象が強いですからね(笑)。

浜田:しかも今回は、先に坪井さんが収録を終えていて、その声にかぶせるような流れで収録を行いました。ベースとして坪井さんの声があるので、ちょっと邪魔だなと(笑)。

 実際のところ、坪井さんのオカマキャラの演技は、独特なうねりのようなものがあるので、そのニュアンスをつかんで演技するのは大変でした。

 あと、ぶっちゃけ、坪井さんの演技が自由すぎて困りました(笑)。同じ台本を使っているはずなのに、坪井さんのアドリブでセリフが変わった部分とかもありましたし。

『魔都紅色幽撃隊』
▲坪井さん同様、浜田さんにも華山兄弟を意識したポーズをしていただきました!

――正直なところ、「浜田さんがオカマを演じるの!?」と不思議な感じもあったのですが、実際に演じているところを見たら、かなりマッチしていておもしろかったです。

浜田:そういった「ん? ん?」って思いを、できるだけいい方向に転嫁していだけるように頑張っています。なんにせよ今回は、オカマの先輩である坪井さんに直々に指導していただけるという光栄な立ち位置をいただけましたので、次回作にもうまくつなげたいと思います(笑)。

――ご自身が演じたキャラクター以外で気になるキャラクターについて教えてください。

浜田:僕が演じた山河も高校生に見えませんけど、この小菅くんも高校生なんですね。あ、学校を中退しているから高校生ではないのか。ううん、人生はいろいろありますね。

金沢:なんで中退したかというと、かっこいいからなんです。大物ロッカーたるもの、学校を中退すべきだという考え方のもと、本当に中退してしまったという(笑)。

浜田:わずらってますねえ、青春をわずらってますねえ(苦笑)。

 それにしても、あいかわらず高校生離れしたキャラが多いですね。アイドルオタク(浅間萌市)や巫女さん(曳目てい)とか、いろいろと気になりますけど、やっぱり一番気になるのは高校を中退した小菅くんの動向ですね。

『魔都紅色幽撃隊』 『魔都紅色幽撃隊』 『魔都紅色幽撃隊』
▲小菅春吉(声:関口英司)。▲浅間萌市(声:川鍋雅樹)。▲曳目てい(声:遠藤ゆりか)。

金沢:彼はゲームの序盤、実家の青森県に帰省していて夕隙社を休んでいるんですけど、周りにはロックの本場のイギリスに行ってきたと大口を叩くんですよ。でも、深舟さゆりに一瞬でウソがバレてメタメタにされるようなキャラですね。

浜田:早くゲームを遊んで、そのシーンを見てみたいですね(笑)。

――最後に、本作に期待するユーザーに向けてメッセージをお願いします。

浜田:個人的な見どころとしては、自分が初めてオカマの役をやったところですね(笑)。ぜひ、ゲームを遊んで僕のオカマ声を楽しんでください。

『魔都紅色幽撃隊』 『魔都紅色幽撃隊』

金沢:主人公に告白するセリフとかもありますしね。女の子たちよりも華山兄弟と仲よくしていけば、彼らのエンディングにもたどりつけるはずです(笑)。

浜田:このゲームを遊んだ皆さんが、オカマに告白されるトラップに引っ掛かることを楽しみにしつつ、インタビューをしめさせてもらいます(笑)。

(C) ARC SYSTEM WORKS/TOYBOX Inc.

データ

▼『魔都紅色幽撃隊』
■メーカー:アークシステムワークス
■対応機種:PS3
■ジャンル:AVG
■発売日:2014年4月10日
■価格:6,800円(税別)
 
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▼『魔都紅色幽撃隊』
■メーカー:アークシステムワークス
■対応機種:PS Vita
■ジャンル:AVG
■発売日:2014年4月10日
■価格:6,800円(税別)
 
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▼『アークシステムワークス25周年記念 公式キャラクターコレクション』
■プロデュース:アスキー・メディアワークス
■発行:株式会社KADOKAWA
■発売日:2013年10月24日
■定価:本体3,200円+税
※B5判256ページ(フルカラー)
 
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