2014年7月16日(水)
7月12日に行われた『魔都紅色幽撃隊サウンドトラックアルバム』の発売記念イベントのレポートをお届けする。
『魔都紅色幽撃隊サウンドトラックアルバム』は、アークシステムワークスから好評発売中のPS3/PS Vita用ソフト『魔都紅色幽撃隊(まとくれないゆうげきたい)』のサントラCD。CDの他にDVDとブックレットも同梱されている。
イベントに出演したのは、本作の開発スタッフである今井秋芳監督とプロデューサーの金沢十三男氏、声優の沢城千春さんと遠藤ゆりかさん。スタッフへの質問コーナーや遠藤ゆりかさんによるエンディングテーマ『黄昏ジュヴナイル』のライブなどが行われた。
▲開発スタッフや出演声優がイベントに出演。ちなみに今井監督はブラジルから国際電話をかけてきたという設定で、声だけでの参加となった。 |
▲沢城千春さんが声を演じた支我正宗。 | ▲遠藤ゆりかさんが声を演じた曳目てい。 |
イベントが始まると、まずは遠藤さんが壇上に登場。支我役の沢城さんを呼び込むために会場のファンと一緒に「支我くーん!」との掛け声をかけると、ゲームでおなじみの「オレがサポートする」というセリフとともに、なんとメガネ&学生服という支我風の姿で沢城さんが登場した。
沢城さんによると、今井監督からの話で制服を着てイベントに参加することになったため、家を探して自前の学生服を出してきたという。「ボタンがなくなっちゃいまして」という発言に、会場は卒業式で誰かにあげたのかとざわめいたが、実際は「クリーニングに出す時になくしちゃいました」とのこと。
トークコーナーでは金沢プロデューサーも壇上にあがり、ゲームの紹介や、ファンから募集した質問に壇上のスタッフが答えていくことに。以下、トーク中の主な発言を抜粋してお届けする。
――ゲームの開発時期について
金沢:3年ほど前に今井監督と話した時点で、もう十数キャラの設定が血液型レベルまで固まっていました。
今井:『魔都紅色幽撃隊』の構想期間は長くて、それこそ『九龍妖魔學園紀』の開発が終わった直後に、『魔都紅色幽撃隊』と『アーカムレポート』と2本のゲームの構想があって、金沢さんと話した結果、『魔都紅色幽撃隊』のほうを作ることにしたという経緯があります。
ただ、構想自体は長かったのですが、実際に開発を始めて要素を固めて作っていった期間は8カ月ほどだったので、いろいろと大変でした。
――好きなキャラについて
遠藤:私は久伎千草くんが好きなんですけど、ゲーム中に久伎君がていちゃんを助けるシーンがあって、きゅんきゅんしちゃいました!
沢城:僕は小菅春吉が好きですね。夕隙社に出社しようとしたら“ライブ”って書いてあって、出社していないことがあるんですよ(笑)。
金沢:自分はオカマの双子が印象に残ってますね。
今井:華山兄弟は、先に坪井智浩さんに演じてもらい、それを聞きながら浜田賢二さんにあわせてもらったんですが、坪井さんのアドリブがすごくって。浜田さんには、自分が先に収録したかったと言われましたね(笑)。
――キャラクターソングについて
遠藤:打ち合わせの際に今井監督から、「ここでちょっと歌ってみてください」と言われて、ビックリしながら歌ったら、1番が終わったところで「もういいですよ」と言われまして。これはダメだったかなと思ったら、エンディングテーマに採用していただけて、うれしかったです。
今井:自分はだいたい、ちょっと歌や声を聞いたくらいで決めることが多いんですよ。それにしても、遠藤さんは歌唱力が高くて驚きました。
沢城:もし続編とかがあった時には、ぜひ僕も歌いたいです!
今井:自分はいわゆるキャラクターソングはあまりやらないので、もし千春君が本当に歌いたいなら、歌唱力で勝負してほしいですね。
▲イベント中には、遠藤さんのPV撮影風景のメイキング写真も披露された。今井監督いわく、「遠藤さんがめちゃくちゃ忙しくて、ちょっと疲れた顔をしていた時期」とのこと。 |
――制作中に一番笑った出来事は?
金沢:千春君のキャラクター性には、とにかく笑顔にさせてもらいました。
今井:印象に残っていることですが、名古屋でロケ取材をした時に金沢さんとケンカをしたことは、我ながら大人気がなかったなと思いました。
金沢:何が理由だったかは忘れましたけど、あの時は確かかき氷屋で変な空気になって、お互いに無口で別行動をとりましたね。その夜にホテルで合流した時には、お互いに機嫌が直ってましたけど(笑)。
今井:今だからこそ笑えるエピソードといった感じですね。
――収録中に楽しかったエピソードは?
遠藤:ゲームのパートボイスを収録するのは初めての経験だったので、1人でブースに入ってひと言ずつ収録していくことが新鮮でした。短期間でいろいろな感情を演じ分ける部分は、とても勉強になりました。
あとは、女性のゴースト役も演じさせていただいたのが楽しかったです。
沢城:自分はもう、収録中はびくびくしていて、楽しんではいられませんでした(笑)。
楽しかったことと言えば、僕の誕生日が近い時期の収録の時、サプライズで今井監督がケーキをプレゼントしてくれたことがうれしかったですね。
今井:ちなみに支我の誕生日は、千春君の誕生日と同じ日に設定しています。
ちなみにイベント中にはファンからのお願いで、エンディングのワンシーンを丸ごと遠藤さんや沢城さんが演じる場面もあった。遠藤さんは曳目ていらしく、おしとやかな演技を披露。「あの……その……好きです。心から、あなただけを」といった告白シーンも熱を込めて演じられ、会場からは大きな拍手が上がっていた。
一方の沢城さんは、しゃべり始めた途端に今井監督から「声が高すぎ」とツッコミが入り、会場からは大きな笑いが起こった。沢城さん自身も「漢字が難しいので、ふりがなをお願いします!」と笑いを誘い、沢城さんのキャラクター性が生かされた演技が披露されていた。
その後、サイン入りポスターのプレゼントコーナーを経て、遠藤ゆりかさんのライブが展開。エンディングテーマ『黄昏ジュヴナイル』が熱唱され、会場は大いに盛り上がっていた。
▲ポスターやサイン色紙といった普通のプレゼントだけでなく、ゲーム中の除霊にちなんだ伊勢の“盛り塩”や、沢城さんが着用していたメガネのプレゼントまで行われた。 |
▲『黄昏ジュヴナイル』の熱唱にあわせて会場から大きな手拍子が起こり、一体感があるライブとなっていた。 |
なお、イベントの最後には、『魔都紅色幽撃隊』の今後に関する気になるコメントもあった。
金沢:続編を期待する声は、今井監督や僕のところにもたくさん届いています。なんらかの形で答えられればと思っています。
今井:今は北米やヨーロッパに向けた海外版を作りつつ、バトルなどが遊びやすくなるアップデートパッチを作っています。その先は……まだ何も言えませんが、『幽撃隊』の物語はまだ始まったばかりです。その続きをお見せできるよう、これからもがんばっていきます。
▲『魔都紅色幽撃隊サウンドトラックアルバム』はポニーキャニオンから好評発売中。 |
■『魔都紅色幽撃隊サウンドトラックアルバム』概要
【発売日】2014年6月4日
【価格】3,500円+税
【発売元】ポニーキャニオン
【仕様】CD2枚組+DVD+ブックレット
▼『魔都紅色幽撃隊』キャラ名鑑:ページリンク▼ |
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