2016年7月28日(木)
7月19日(火)のパッチ3.35で導入された新要素・死者の宮殿(ディープダンジョン)。レベル1からスタートし、武器防具を強化しながら数々のモンスターやトラップが待ち受ける自動生成の迷宮を進んで行く……。今回は、これまでのダンジョンとまったく異なる遊びが盛り込まれた本コンテンツをプレイする際に迷わないよう、戸惑いがちな要素をピックアップして解説していきます。
死者の宮殿は、固定パーティで挑むかマッチングパーティで挑むかを選ぶことができます。固定パーティで挑戦する場合はコンテンツ申請時のパーティメンバー“だけ”で死者の宮殿に突入することになりますが、4人パーティだけでなく1人パーティでも2人パーティでも“固定パーティ”と見なされますので、ソロやペアで挑んでみたい……という方もこちらを選ぶことになりますね。
一方、マッチングパーティで挑む場合は、通常のコンテンツファインダーと同じ形で4人パーティが自動で構成され、その即席メンバーで攻略を進めていくことになります。足りない人員をマッチングで補うやり方ももちろん可能。
死者の宮殿を攻略する際、プレイヤーはもともとのレベルにかかわらずレベル1からスタート。武器防具も専用のものとなり(防具の見た目は外部での姿がそのまま反映)、外部での性能はいっさい発揮されません。レベルや装備は、死者の宮殿内で敵を倒したり宝箱を開けたりすることで、少しずつ強化していくことになります。
死者の宮殿は10階層ごとに区切られており、B10F、B20F……と10の倍数の階層にはボスがいます。見事ボスを倒せれば一段落。進行度をセーブでき、いったんダンジョンを出て休憩地点へ。その後、次の階層に挑むか脱出するかを選ぶことになるわけですね。もちろん、一度外に出ても、セーブデータがあれば次回はその階層からリスタートすることが可能です。ただし、その際の挙動は固定パーティとマッチングパーティでやや異なります。下記に簡単にまとめてみました。
●固定パーティの場合
・前回挑戦時と同じメンバーがそろわないと次階層に突入できない
・魔土器(死者の宮殿専用の便利アイテム)は、セーブデータ更新時の状態のまま次の階層に持ち越せる
●マッチングパーティの場合
・前回挑戦時とパーティメンバーが異なっても次階層に突入可能(同じ進行度のプレイヤーが自動でマッチングされる)
・魔土器の所持状況は、挑戦ごとにリセットされる(必ず何も持っていない状態からのスタートとなる)
・階層によっては武器防具の強化値が一定以上でないと挑むことができない
ちなみに、セーブデータを保存(10階層踏破)する前にパーティが全滅してしまった場合、武器防具の強化度合いや魔土器の所持状況は以前にセーブしたときの状態に戻ってしまいます。
とはいえ、武器防具の強化段階は、一度セーブさえしてしまえば例えそのセーブデータを消しても維持されますので、10階層踏破してセーブデータを消し、再度10階層まで駆け抜け……と繰り返すことで装備の強化を図ることも可能。ただし、装備は今現在の階層に見合った段階までしか強化できないという点は覚えておきたいところ。より強くするためには、先の階層へ挑む必要があります。
“昨日は友人と固定パーティで突入したけれど、今日はメンバーがそろわず突入できない“あるいは”ソロで●階層まで到達したけれど、この先はどうも1人じゃ厳しそうだ……”といった場合は、固定パーティを解散するのも1つの手。固定パーティで挑んだセーブデータを選んでパーティを解散すると、そのセーブデータはマッチングパーティのものにコンバートされ、進行度はそのままにマッチングパーティとして次階層に突入することができます。
ただし、マッチングパーティとして扱われる以上、次階層に挑む際は魔土器がゼロの状態から開始となる点や、一緒に攻略したいプレイヤーを置いて自分だけが先に進んでしまった場合は、両者が再び同じ進行度にならない限り同一パーティでの突入ができない点には注意しておきましょう(同じ進行度であれば、事前にパーティを組んで、マッチングパーティとして一緒に攻略することが可能です)。
さて、ここまでが死者の宮殿の基本のお話。以降では、内部で手に入る魔土器の詳細と、その用途について考察していきましょう。
死者の宮殿内で金色の宝箱を開けると、パーティの共用アイテムとして、何かしらの魔土器を手に入れることができます。いずれも便利な効果を秘めていますので、最大限効果を発揮する場面を見計らって使いたいところ。以降では魔土器の効果と使う場面の簡単な考察をまとめてみました。ちなみに、魔土器は1種類ごとに最大3つまでスタックして持つことができます(4つ目は入手できませんが、魔土器の入った宝箱は消えずに残り続けます)。
A.呪印解除
現在の階層にあるトラップをすべて消去する
B.サイトロ
現在の階層のマップをすべて表示し、トラップも可視化する
どちらも主にトラップを避ける目的で使用することが多い魔土器ですので、新しい階層に着いた直後にどちらか片方を……という形で使うことが多そうです。ちなみに、サイトロはトラップやマップだけでなく宝箱の位置も見えるようになります。
C.自己強化
使用者に、与ダメージ上昇と回復魔法効果上昇のバフを与える。上昇率は約30%
D.防御強化
使用者に被ダメージ低下のバフを与える。減少率は約40%
いずれも“使用者に”バフがつきますので、自己強化は主にDPSやヒーラー、防御強化はタンクが使うことが多くなりそうです。効果時間はどちらも約8分と長め。
E.宝箱増加
次の階層に配置される宝箱が増える
F.敵排除
次の階層に初期配置されている敵が若干減る
どちらも、今いる階層の次の階に変化をもたらす魔土器。併用すれば“敵が少なく宝箱は多い”といううれしい階層を作ることができます。ただし、敵排除の効果はあくまで初期配置されている敵にのみ影響を与えるものですので、時間経過での敵の出現には注意が必要。ちなみに、ボス階層の直前に使っても何の効果もありません。
G.敵変化
次の階層にいる一部の敵を、ピグマイオイかミミックに変化させる
次の階層の一部の敵を、一撃で倒せるうえに経験値が非常に多い(倒れる際、周囲にスタン効果の音波を発する)ピグマイオイか、強敵であるミミックのどちらかに変化させる効果の魔土器。敵排除と同じく次の階層の敵に変化をもたらす効果ですが、こちらはいずれか1つの部屋内にいる敵だけが対象である様子。ピグマイオイならラッキー、ミミックならアンラッキー、といった意識で、手に入れたらすぐ使ってしまうのも手ですね。
H.解呪
呪詛のデバフを解除する
呪詛のデバフは、ミミックの特殊技“怨念”などを受けるとつくもので、与ダメージが低下し、HPが自然回復しなくなり、さらにHPが少しずつ減っていくという効果。効果時間は10分間と長いので、呪詛を受けたらすぐこれを使って解除したいところ。
I.運気上昇
今いる階層の敵を倒した際、宝箱をドロップする確率が上がる
敵を倒してはじめて効果が発揮されるだけに、周囲を一掃しつつその階層を隅まで探索する……といった場合に使っておきたいところ。自己強化などと併用して殲滅速度を上げるのもよさそうです。
J.形態変化
使用者の周囲の敵を、30秒間カエル、カッパ、ニワトリのいずれかの状態にする。各状態となった敵はオートアタック以外の特殊攻撃を使用できず、オートアタックのダメージも低下する。ちなみに、変身時のオートアタックダメージは敵の姿に応じて異なり、カエルが最も低く、カッパが最も高くなる
周囲の敵の戦力を一気に下げられるので、誘引のトラップなどを踏んで敵に囲まれた際や、多数の敵がいる部屋に乗り込む際などに使いたいところです。ちなみに、まだ気づかれてない敵を形態変化で変身させても敵対したことにはなりませんので、気兼ねなく使ってOK。
K.魔法効果解除
現在の階層の魔法効果を消去する
たまにフロア全体に特殊な効果が発生している階層がありますが、その特殊効果をすべて解除できるのがこの魔土器。HP/MPダウンや与ダメージダウンなどの不利な効果がついていたら、これを使って解除しましょう。ちなみにB41F以降は敵が強く、不利な効果が発生している階層も多いので、固定パーティの場合はB41F以降に挑むときのために温存しておくのも手です。
L.マンティコア化
使用者自身が60秒間マンティコアに変身する。マンティコアは一撃で敵を倒せるが、階層にノックバック無効の効果が発動している場合や、ボスを相手にした場合は即死させられず、500ダメージを与えるだけとなる
M.サキュバス化
使用者自身が60秒間サキュバスに変身する。サキュバスは“ヴォイド・ファイラ”のアクションのみ使用可能。ヴォイド・ファイラは円範囲の敵に300の固定ダメージを与え、さらに1発撃つごとに、敵に被ダメージ上昇のデバフを最大5まで蓄積させていく。デバフが1蓄積するごとに、敵の被ダメージは約10%上昇。デバフの効果時間は約2分
どちらもモンスターに変身して特殊なアクションを使えるようになる効果。マンティコアはザコ敵を一撃で倒せるので、通常階層での探索やレベル上げの際に使うのが効果的です。
一方、サキュバス化はヴォイド・ファイラ自体のダメージは低いものの、ほかの味方の範囲攻撃と連携したまとめ狩りや、ボス戦時などに大きな効果を発揮するはずです。特にソロでボスに挑む際は開幕サキュバス化して敵のデバフを5にしてから解除して戦闘……とすると戦いを優位に進められます。ちなみに、変身中はトードトラップなどの変身効果は無効化されます。
魔土器の解説は以上のとおり。最下段の右から3つに該当する魔土器は現状まだ手に入らないようなので、今後階層が追加された際に登場するのかもしれませんね。
さて、今回解説したのは、ディープダンジョンのあくまでも基本部分。さらに詳細な情報は8月10日発売の電撃PSや今後の電撃の旅団冒険録にて紹介予定ですので、ご興味ございましたらぜひご覧ください。
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