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アニメ『MFゴースト』2nd Season(2期)4話感想。ナンバープレート“1-717”なセブンティーンコンプレックス・沢渡光輝とベッケンバウアーのバトルが激アツ!(ネタバレあり)

文:タダツグ

公開日時:

 2023年秋に放送され、大きな話題を呼んだTVアニメ『MFゴースト』。その待望の続編となる2nd Seasonが現在絶賛放送中です。今回は2nd Seasonの第4回目である第16話“鬼神!! 沢渡 光輝”が放送されましたので、視聴してみての感想をお届けします。
【注意】ここからは記事の構成上『MFゴースト』の物語に関する記述が多々含まれます。ネタバレが気になる方は本編をご覧になってから読むことを強くオススメします。[IMAGE]

TVアニメ『MFゴースト』2nd Season 第4回“鬼神!! 沢渡 光輝”感想(通算16話)

 どこまでおもしろいんだ、この『MFゴースト』というアニメは! あまりにも最高過ぎた16話に触発され、思わずPCを立ち上げてしまいました。今日はすでに10時間以上働いており、ぶっちゃけ身体はくたくた。原稿を書くにしても仮眠してからだな……そう思っていたのに、完全に計算外ですよ。心が滾って眠れやしない! だったらもう、この勢いを原稿にぶつけるしかッ! そう決意してしまうほど、最高におもしろいエピソードでした。

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 ……そんなこの16話では、降りしきる雨がまだ止みそうもない“芦ノ湖GT”の戦いが全3周のうちの2周目へと突入! 濡れた路面がズルズルで最悪のコンディションのなか、片桐カナタのハチロクと、セブンティーンコンプレックスの男・沢渡光輝のアルピーヌが躍動します。

 見せ場は間違いなく、沢渡とミハイル・ベッケンバウアーのトップ争い。この第2戦からの参加である沢渡が、よりにもよって火山灰が降り積もるデスエリア“スリッピートラップ”で、首位を行くベッケンバウアーに渾身のオーバーテイクを仕掛けます。

 黙っていればイケメンなのに、17歳の女の子への愛を拗らせている沢渡。正直僕は、かませ犬的なポジションだと勝手に思い込んでいたのですが……。その考えは今回のエピソードで完全に吹き飛ばされましたね。何コイツ、ドライビングテクニックが半端じゃないし、何よりメンタル面のキマリっぷりがヤバすぎィ! 

 レースに関してはマジのガチ勢で、クルマの接触すらいとわない闘争心むき出しの走りには本当にアツくなってしまいました。

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 そんな沢渡を迎え撃つベッケンバウアーもお見事! 両者一歩も引かないサイド・バイ・サイドには、本気で拳を握りましたからね。あえて言いますが、この接近戦は間違いなく『MFゴースト』屈指の名バトル。……個人的には、カナタですらここまでカッコいい名勝負は見せてくれていない気がします(まだ今のところは)。心から震えました。

 演出面も気合が入り過ぎててヤバかった……凄すぎる! この攻防の素晴らしさについては、この後の“名ゼリフ紹介コーナー”でじっくり語らせてもらいたいところです。

 とにもかくにも! 沢渡とベッケンバウアーがスペシャルな走りを見せてくれた本エピソード。さしもの主人公・カナタも、今回ばかりは存在感を発揮できないか……と思った矢先に、これまた鳥肌モノの激エモなドライビングテクニックを披露して、順位を上げていく彼に戦慄することになったんですよね。見ているこちらとしては、感情の乱高下が気持ちよすぎ!

 なんというか、走りの演出が対照的なのが最高なんですよね。沢渡たちのドッグファイトが激アツの“ヒートアップ”だとすれば、カナタのドライブは真逆の“クール”そのもの。その温度差には完全にシビレましたぜ。か、かっけええええええええ! 

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 このシチュエーションで、1周目では封印してきた“ソレ”を見せてくれるの? という、伝家の宝刀の使いどころが秀逸。カナタのドライビングには本当に華があって魅入られてしまいます。

 これ以上を言葉にするのはヤボというか、みなまで語る気はありませんので。未見の方はコラムを読み終えたら今すぐ見てほしい! そうとしか言えない第16話でございました……。

TVアニメ『MFゴースト』2nd Season第4回(通算第16話)で印象に残ったセリフはこれ!


 このコラムでは、毎エピソードごとに自分が気になったセリフをピックアップして紹介してきましたが、今回はもう1つしかないです。それがこちら!

「……(沢渡光輝、ミハイル・ベッケンバウアー)」

 はい、無言。まさかの無言ですッ! いや、手抜きではないんですよ。むしろこんなのチョイスしていいのかって自分でも思います。けど、本当にこれしかない。ご覧になられた方には絶対に理解してもらえる自信がある(笑)。 

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 念のため、まだご覧になられていない方に向けて補足しておきますと。沢渡とベッケンバウアーが“スリッピートラップ”に突入してから、2人のアツいドッグファイトが決着するまでの時間はおよそ2分37秒。その間、沢渡もベッケンバウアーもいっさいの言葉を発さずに、熾烈なバトルを繰り広げるんですよ。まるで2人だけの世界……これがもう究極にカッコいい! 

 もはや言葉を口にする余裕すらない極限集中を見せてくれたこの名シーン。クルマが合計3回も接触するほどの意地と意地のぶつかり合いは、縦横無尽のカメラワークも手伝って、こちらとしても言葉にするのを躊躇してしまう、そんなクオリティの出来栄えでした。絵コンテが……神すぎるんだ……。

 本気で何度でも見たくなりますし、実際今もテキストを書きながらそのシーンをリプレイ中(笑)。そして何度でも褒めますが、このシーンには本当にときめきを隠せません。歴代レースアニメのなかでも最高峰のカッコよさじゃあないですかね。鳥肌モノのすさまじさしか感じない2分37秒、心の底から眼福でした。ごちそうさまでございます。

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 なお、今回は沢渡の駆るアルピーヌに強烈にスポットライトが当たる回ということで、当然ながら彼のクルマが描写される時間が長いのですが。どうしたって目が行くんですよね、そのナンバープレート。

 気になるナンバーはまさかの“1-717”って、コイツ……。まさかこんなところで“いーな、17歳”というツッコミ待ちを披露してきやがるとは、どういうことだッ!

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 ハンドルを握っている姿は最高にカッコいいクセに独特の味があるこの沢渡という男。ちょっと悔しさもあるんですけど、僕は一気に好きになってしまいました。これも一種のギャップ萌えなのかもしれない(笑)。

 さておき、まだまだ中盤なのにここまで盛り上げてしまっていいのか? なんて余計なお世話が心にムクムクと浮かび上がってきたりもした16話。そんな心配はご無用と言わんばかりに、終盤ではカナタのハチロクが躍動を始めまてワクテカものです。絶妙な緩急も感じられ、むしろレースはここからが本番なのかもしれない……そう思わせてくれる壮絶なラストシーンに期待は膨らむばかりでした。

 皆さんと同様、僕も次回の17話を今から心待ちにしております。マジで楽しみですよね。17話ってことは、また沢渡にスポットが当たったりするのでしょうか(笑)。気になって仕方ないところですが……、今回はこのへんで!

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