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『ウルトラマン パズルシュワッチ!!』レビュー:「ウルトラセブン」のアイスラッガーや「ババルウ星人」の変身能力をパズルで再現!? スマホで暴れる怪獣たちにファン歴50年のライター大興奮

文:うま

公開日時:

 メタフィールドとStudioZが共同開発した、新作スマートフォン向けアプリゲーム『ウルトラマン パズルシュワッチ!!』。『ウルトラマン』シリーズをモチーフとした久しぶりの完全新作となる本作のレビューを、50年以上ウルトラヒーローたちの活躍を応援し続けてきたライターがお届けします。

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簡単な3マッチパズルだからゲーム初心者でも安心して楽しめる【ウルトラマン パズルシュワッチ!!】

 リアルタイムで『ウルトラマンT(タロウ)』を見て以来、半世紀に渡ってウルトラマンシリーズを見続けている、ライターのうまです。仕事机にウルトラレプリカのエボルトラスターを飾り、ギリギリまでがんばってどうにもならないときに「あきらめるな!」のボイスを聞くぐらい、今もハマり続けています。

 そんな筆者だけに、『ウルトラマン パズルシュワッチ!!』が先行プレイできると聞いて、(映画『ウルトラマンサーガ』の)ハイパーゼットン(イマーゴ)戦のウルトラマンサーガなみの速さで飛びつきました。

 本作は、巨大な怪獣たちが棲む惑星ミラノスが舞台のパズルゲームです。謎の侵略軍団から惑星を守るため、プレイヤーはMGTの隊員となって仲間の怪獣やウルトラヒーローと力を合わせ、侵略軍団によって操られた怪獣たちと戦います。

 この世界観、「ウルトラマンゼロ」が初登場した映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』みたいで、さっそくテンションが上がりました。

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 怪獣との戦いは、ピースを3つ以上並べて消す“3マッチパズル”で行われます。ピースを消すことで怪獣に攻撃し、体力を0にすれば勝ちというルールで、パズルゲームとしてはかなりシンプルというか、定番のものです。

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 ピースを4つ以上並べた場合、並べた形ごとに障害物を破壊できるブーメランや、ピースの色を変えられるサークルなどのアイテムが出現します。ほかにも各ステージごとに設定された“赤いピースを●個消す”といった目標を達成することでも、アイテムが出現します。

 シンプルで定番と言いつつも……実は筆者はパズルゲームが得意ではありません。それでもいざプレイしてみると、ちゃんと怪獣を倒せました。

 というのも“設定”でヒントをONにすると、どのピースが消せるのかが表示されるから。しかもこのヒントはすぐに表示されるのではなく、「どれが消せるんだ!?」と軽く迷ったぐらいのタイミングで表示されるので、ちゃんと自分で考える時間もあるのがいい感じ。

 「表示されたヒント通りにパズルを解く」といった単純な作業にはならず、かといってゲーム初心者でも詰まってしまうわけでもない。ほどよい調整で、筆者のようなパズルが苦手なユーザー、そして小さい子まで幅広く楽しめそうでした。

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 また、アイテムを使えばたくさんのピースを消せるのですが、ボム系のアイテムをつなげると効果がアップ! お手軽により多くのピースを消せるのです。これもまたいいスパイスになっていて、飽きさせません。気づけばスマホを持つ手が疲れてしまうくらい、結構な時間遊んでしまいました(笑)。

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 ほかにも、キャラごとに決まった色のピースを一定数消すことで、敵に直接ダメージを与えたり、仲間の攻撃力をアップさせる効果などを持つ、強力な必殺技も使えます。

 この必殺技も、ボム系アイテムと同様にピースをつなげれば、より強力なコンビネーション攻撃にパワーアップ! ピースがどこに発生するか次第ですが、演出もしっかりとウルトラマンシリーズが好きな人向けの演出となっていて、決まったときの爽快感は格別です。

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▲「ウルトラセブン」+「マグマ星人」でも「コンビネーション攻撃」が発動します! 惑星ミラノスでは、怪獣や宇宙人も力を合わせて「侵略軍団」に立ち向かっていくのです。

 爽快感もすごいのですが、ゲームとしてのやり込み要素も十分にありました。ストーリーを進める以外にも、キャラクターの育成や基地の強化・アイテムの生成など、やれることが盛りだくさんでした。

 ほかにもMGTの隊員任務として“瓦礫撤去”などのサブクエストも充実していて、ついついプレイが止まりません。『ウルトラマンA(エース)』の北斗隊員なみに「本当です、信じてください!」と力強くおもしろさをプッシュしたいですね。

ウルトラヒーローや怪獣のほか、ウルトラメカも登場。コレクションする楽しみがやばい【ウルトラマン パズルシュワッチ!!】

 本作の魅力で外せないのは、やはりウルトラヒーローや怪獣といったキャラを集めること。ウルトラマンはもちろん、平成ウルトラマンシリーズ作品よりウルトラマンティガや、令和ニュージェネレーションウルトラマンからは最新ヒーローのウルトラマンオメガまで、幅広い作品からキャラクターが選ばれているので、きっと好きなキャラが登場していることでしょう。

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 また、本作では最初に、レアリティ◇◇◇◇のなかから自由に1体選べるなど、非常に親切! そのうえ、ゲームを進めることで、キャラのガチャに使う“願いの印”が手に入りやすいので、思ったよりもキャラが入手しやすくて助かります。

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▲筆者は3分ほど迷って、「ウルトラマンオーブ オーブオリジン」に決めました。(TVシリーズの)第17話「復活の聖剣」を見直したばかりなので。
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▲「ウルトラセブン」+カプセル怪獣なんて編成も! 1枠余るので、『帰ってきたウルトラマン』でウルトラセブンが客演する時エピソードの登場怪獣、「ベムスター」を加えてみました。

 また、特定の組み合わせでキャラを手に入れると、ミッションの“コレクション”の項目をクリアできるのですが、その組み合わせとネーミングがたまらないのです。

 「アギラ」+「ウインダム」+「ミクラス」で“カプセル怪獣”のようなものから、「ウルトラマンゼロ」+「ウルトラマンジャック」で“ブレスレットの使い手”といった、ファンならニヤリとするものまでさまざま。

 個人的には、「ウルトラマンA(エース)」+「ウルトラマンゼット オリジナル」の組み合わせ、“その名に込めた願い”がグッときました。2人が共闘した『ウルトラマンZ(ゼット)』第19話「最後の勇者」は、ウルトラ熱いエピソードでございますよね!

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▲「グドン」+「ツインテール」で“捕食者とその獲物”という組み合わせなども。

 ちなみに、キャラだけではなく、ジェットビートルやウルトラホーク1号などのウルトラメカも登場、コレクションできます。ウルトラメカは、出撃ゲートに編成してアビリティポイントを一定以上ためると、ポイントアビリティが発動するので、ウルトラヒーローたちをウルトラメカで補佐する、というシチュエーションが楽しめました。

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手のひらで怪獣たちが大暴れ。ウルトラファンが注目した、本作の再現ポイントは?【ウルトラマン パズルシュワッチ!!】

 個人的に本作で注目したのが、怪獣の出現シーンです。まず、音がいいんですよ。戦闘開始時には怪獣たちの鳴き声がするので、聞こえた瞬間の没入感がすごかったです。「ゴモラ」の鳴き声なんて、最新作の『ウルトラマンオメガ』第7話で聞いたばかりなので、一気にテンションが上がりました。

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 また、振動機能をONにしていると、登場時にスマホがブルっと震えるのもたまりません。怪獣の鳴き声+振動のダブルパンチで、スマホの上に怪獣が出現したかのような気持ちになれました。

 ちなみに必殺技発動時にも振動するので、スペシウム光線発射中にブルブル震えるスマホに、思わず興奮するはず! 目だけでなく、耳と手でもウルトラマンシリーズの世界に浸れるのはいいですね。

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▲「ウルトラマンオーブ オーブオリジン」の必殺技は“オーブスプリームカリバー”。光線が出ているあいだは、スマホが振動し続けます。
 そうそう、本作では必殺技の再現もイメージどおりに、うまくパズルゲームのシステムに落とし込まれていてビックリしました。

 では、実際にどのように再現されているのか、筆者が気になったキャラと必殺技をいくつかピックアップしていきます。

「ウルトラセブン」

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 まずは、1967年に放送された『ウルトラセブン』から、「ウルトラセブン」を紹介します。

 本作での必殺技は宇宙ブーメランの“アイスラッガー”で、まっすぐ飛んで攻撃しつつ、アイテムのブーメランを生成する能力を持っています。

 注目ポイントはエフェクトで、投げたアイスラッガーがちゃんと戻ってきます!

「ババルウ星人」

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 『ウルトラマンレオ』で初登場した「ババルウ星人」も本作に登場。「ババルウ星人」と言えば、変身能力が特徴的。最初は「アストラ」に化け、『ウルトラマンオーブ』第9話の「ニセモノのブルース」でもその能力を使ったお話が素敵でしたよね!

 そんな「ババルウ星人」は、ゲームでも“変身能力”が使えるのです。青ピースを自分の属性ピースに変換するという、パズルゲーム向けに見事なアレンジがされています。

「ガラオン」

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 『ウルトラマンダイナ』からは、「ガラオン」が登場。「ミジー星人」が地球に少しずつ材料を持ち込んで組み立てた、ロボット怪獣です。

 「ガラオン」の必殺技は3つの顔から出す、赤・青・黄の“三色の破壊光線”です。なかでも、リング状のエフェクトが特徴的な黄色の破壊光線が劇中通りのデザインになっていることに驚かされました。

まとめ:パズルゲームとしても怪獣データベースとしても楽しめる本作で、親子の会話も盛り上がるはず!【ウルトラマン パズルシュワッチ!!】

 さまざまなウルトラヒーローと怪獣が登場する本作では、先行プレイの時点で60体以上のウルトラヒーローや怪獣を確認できました。

 一目でどの怪獣かわかる絶妙なデフォルメデザインとなっているので、ガチャの結果を見た瞬間に「ネロンガ引けた!」とか「デマーガ来た!」と、すぐにわかってテンションが上がることまちがいなしです。

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▲一部の作品の怪獣に偏ってませんか!? レオ、君の番!
 まだ見たことがない作品のキャラはもちろん、“見覚えがあるけどこの怪獣は……”となっても大丈夫。ゲームのキャラとしてのデータのほかに、劇中でのプロフィール情報まで閲覧できるようになっているのです。このプロフィールを見ながら親子で会話したら、きっと盛り上がるはず!

 また、データのページからは円谷プロの公式サブスク“TSUBURAYA IMAGINATION”の公式サイトに飛べるので、気になるキャラの活躍をすぐに動画で見られるようになっています。

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 パズルゲームとしても楽しめるうえ、怪獣データベースとしても楽しめる本作。ウルトラマンシリーズが好きならば、ぜひプレイしてみてはいかがでしょうか?

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