往年の名作RPG『Wizardry(ウィザードリィ)』シリーズの系譜を受け継ぐ、3DダンジョンRPG『Wizardry Variants Daphne(ウィザードリィ ヴァリアンツ ダフネ)』。
2024年10月15日のサービス開始以来アップデートを重ねており、2026年7月30日から『ファイナルファンタジーXI(FF11)』とのコラボも実施されるなど、ゲームファンからの注目を集めています。
2024年10月15日のサービス開始以来アップデートを重ねており、2026年7月30日から『ファイナルファンタジーXI(FF11)』とのコラボも実施されるなど、ゲームファンからの注目を集めています。
『ウィズダフネ』特集ページはこちら本記事では、今回のコラボを機に初見プレイに挑んだシリーズ未経験ライターのプレイインプレッション(PC版で3時間プレイ)をお届けします。
初見プレイヤーにも容赦なし!? シリーズ未経験者が3時間で味わった“死の恐怖”と“冒険している感”
『Wizardry』といえば、高難度と硬派な世界観で知られる名作RPGシリーズです。本作は、そんな『Wizardry』を現代のスマートフォン/PC向けゲームとして再構築した最新作となります。
筆者にとっては、本作がシリーズ初体験。“一人称視点の迷宮探索”、“容赦ないキャラロスト”、“プレイヤーの想像力で冒険を補う作品”というイメージ(先入観?)を持っていました。令和の最新作は、どのようなゲームに仕上がっているのでしょうか?
いきなり死亡!? “逆転の右手”が導く物語に引き込まれる
ゲームは、記憶を失った主人公が、わけも分からないまま暗いダンジョンに放り出されている場面から始まります。状況を把握できていない主人公と初見プレイヤーの立場が重なり、自然と感情移入できる導入です。
ダンジョンをさまよっていると、悪魔のような外見をした、見るからに強そうな敵が出現。戦ってはいけないと直感し、逃げるように先へ進みました。
ところが、少し離れた場所で様子を見ていると、敵がじわじわとこちらへ近づいてきます。
筆者がプレイしたことのある某3DダンジョンRPGでは、プレイヤーが1マス移動するとマップ上の敵も1マス動く仕組みでした。しかし本作では、こちらが立ち止まって考えているあいだにも敵が移動するようです。
「もしかして、時間が経つだけでも近づいてくるのか?」と気づいたときには、すでに手遅れ。接触して戦闘が始まってしまいました。
戦闘は、王道のターン制コマンドバトルを採用しています。ただし、目の前の強敵はチュートリアルだからと手加減してくれません。こちらの攻撃で与えられるダメージは微々たるもの。逆に敵の攻撃を受けると、一撃でやられてしまいました。
主人公があえなく敗北すると、その死体が無残にも朽ち果てていくムービーが流れます。肉が腐り、崩れていく描写は思いのほか生々しく、ゲーム開始直後から“死”を強く意識させられました。
タイトル画面から再びゲームを始めると、先ほどのムービーが逆回しで流れ、骨になったはずの主人公が再生していきます。先ほどの“死”は、ゲームの厳しさを示すだけでなく、主人公の特殊能力を印象づける“前フリ”だったのです。
「なぜ時間を逆転できるのか?」「この能力で何ができるのか?」と疑問が次々に浮かび、筆者は一気に本作の世界観に引き込まれました。
再び目を覚ました主人公は、中途半端に肉が戻ったゾンビのような姿でした。やみくもにダンジョンを歩き回るなかで出会ったのが、金髪の美少女の亡霊・ルルナーデです。
プレイ前は、海外生まれの硬派なRPGだけに、登場人物も重厚で渋い雰囲気だろうと想像していました。しかし、ルルナーデは表情豊かで、デザインも想像以上にかわいらしいもの。
主人公へ辛辣な言葉を投げかけながら、その裏には優しさが見え隠れする彼女とのやり取りも、続きを遊びたくなる理由になりました。
そして、ルルナーデとともにダンジョンを探索していくなかで、主人公が壊れた石像や装備品の時間を巻き戻し、元の状態へ戻すことができる不思議な力=“逆転の右手”を持っていることが判明します。
一度死んだ主人公を再生させたのも、この力のようです。本作のカギを握る重要な設定だとみて間違いないでしょう。やがて上層への階段を発見し、ふたりはダンジョンを脱出して町へ向かいます。
町では、先ほどのダンジョン“はじまりの奈落”でこの国の王が行方不明になったことが判明。主人公は冒険者ギルドに登録し、王を救出する任務を帯びることになります。
遺骸から仲間を蘇らせる! 6人パーティづくりが楽しい
町では、宿屋で回復したり道具を買ったりして、冒険の準備を整えられます。なかでも興味を引かれたのが、冒険者を仲間にする方法です。
主人公は奈落で拾った遺骸を持ち、町外れのひとけのない“廃屋”へ。そこで“逆転の右手”を使うと、なんと遺骸の時間が巻き戻り、冒険者が人間の姿で蘇ったではありませんか!
最初に蘇らせたのは、女盗賊のビビアナ。その後も亡国の王女ラナヴィーユやしゃれこうべを“ドクター”と呼ぶ怪しげな魔術師エカテリーナなど、種族も職業も性格も異なる冒険者が集まります。この遺骸の逆転が、本作のいわゆる“キャラガチャ”となっているようです。

蘇った冒険者のなかには、興味深い過去や経歴を持つ者もいます。新しい仲間を得るたびにプロフィールを読んでいると、それだけで時間が溶けていきます。
冒険者ギルドに登録すると、彼らをパーティへ編成できます。最大人数である6人のメンバーが揃うと、いよいよ本格的な冒険が始まった気分になりました。
ところが編成画面では、仲間から「不穏なパーティ」「仲が悪そう」などと文句を言われます。冒険者には“善”、“中立”、“悪”という性格があり、組み合わせによっては“仲の悪いパーティ”として扱われるようです。
最初なので贅沢は言えず、手持ちのメンバーでパーティを組みましたが、探索や戦闘への影響が気になります。
また、筆者は『Wizardry』シリーズに、プレイヤーが仲間同士の関係性を想像し、自分だけの冒険を作るゲームというイメージを持っていました。本作ではその余地を残しつつ、キャラクター性を際立たせる要素も揃っています。
例えば、戦闘後には仲間同士が喜び合います。無愛想そうに見えたラナヴィーユの笑顔には、不覚にもグラッときました。さらに、宿屋ではメンバーが一堂に会し、ちょっとした会話を交わしたりもします。
戦闘で得た経験値は宿泊して初めてレベルへ反映されるため、どんなに仲が悪くても、宿屋の利用は避けられません。帰還の重要性と冒険者の見せ場を、ひとつのシステムにまとめた発想には舌を巻きました。
こうして町でパーティや装備を整え、主人公はあらためて“はじまりの奈落”へ向かいます。
便利機能があっても油断できない! 緊張感と遊びやすさが同居する探索
ここからは、初回のプレイで感じた探索と戦闘の特徴をまとめます。
ダンジョンは一人称視点で、左右の操作で向きを変え、基本的には正面へ進む形式です。いくつか3DダンジョンRPGを遊んだことがあった筆者はすぐに理解できましたが、同種のゲームが初めてなら、現在の向きを把握するまで少し慣れが必要かもしれません。
一方で、ダンジョン内で歩いた場所は自動でマップに記入されます。マップ上で目的地を設定すれば、そこまで進んでくれる“オート移動”も利用可能。便利さを取り入れつつ、一人称視点で迷宮を歩く感覚は残されていました。
とはいえ、探索自体が簡単なわけではありません。壊れたオブジェクトに“逆転の右手”を使う場面では、タイミングよくボタンを押す必要があります。筆者は一度失敗し、“麻痺”状態になってしまいました。
“麻痺”中はスキルが使えず、戦闘中に行動できないことがあるうえ、探索中も戦闘中もSPが少しずつ減少します。治療手段を持たずに進んでいると、目に見えてSPが減るため、かなり焦らされました。
さらに、ダンジョン内の敵はリアルタイムで移動するため、焦っているうちに戦闘が始まってしまうことも。麻痺した状態で背後からゴブリンに接近され、そのまま戦闘へ突入した際には、最序盤でありながら、「このままでは、また死んでしまうのでは?」という緊張感を味わうことになりました。
通常戦闘には倍速とオート機能があり、6人パーティ結成後は、序盤のゴブリン程度ならオート戦闘に任せられます。ただし、僧侶や魔術師などの後衛の直接攻撃はわずかなダメージしか与えられず、前衛もたびたび攻撃を外しました。便利な機能はあっても、編成や行動を考えずに勝ち続けられるゲームではなさそうです。
操作やシステムを確認しながら“はじまりの奈落”を進んでいくと、壊れた“旅の神ハーケンの祠”を発見。“逆転の右手”で修復すると町へ帰還できるようになり、探索はそこでひと区切りとなりました。危険を承知で先へ進むか、成果を持ち帰るかを考える、ダンジョン探索らしいゲームサイクルが見えてきます。
今回プレイしたのは、“はじまりの奈落”B1Fにある“旅の神ハーケンの祠”を修復し、町へ帰還したところまで。わずか3時間でも、リアルタイムで迫る敵や状態異常の怖さから、事前に想像していた“Wizardryらしい厳しさ”を味わえました。
一方で、親しみやすいキャラクターや“逆転の右手”を巡る先の読めない物語、倍速戦闘や“オート移動”といった遊びやすいシステムには“現代のスマホRPGらしさ”も感じました。シリーズ未経験の筆者でも、続きを遊びたいと思える作品でした。
次に気になるのは、主人公や仲間が再び命を落としたときに、何が起こるのかということ。確かめるのは少し怖いですが、それ以上に、この6人でどこまで奈落の奥へ進めるのか楽しみです。
このように、シリーズ未経験でも非常にスムーズ(?)に遊び始めることができた本作。みなさんの中にも興味を抱かれた方がいたら、ぜひ遊んでみてください!
『ファイナルファンタジーXI』コラボイベントが9月10日(木)まで開催中!
『Wizardry Variants Daphne』にて、『ファイナルファンタジーXI』とのコラボイベントが2026年7月30日(木)~9月10日(木)12:59に開催中です。
『ファイナルファンタジーXI』は、2002年のサービス開始以来、世界中で愛され続け、来年25周年を迎えるMMORPGです。
長きにわたり冒険者たちを魅了してきた『ファイナルファンタジーXI』の世界と、『Wizardry Variants Daphne』の世界が交わる特別なコラボレーションにご期待ください。











