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「過去作を知らないから」で避けるのは絶対もったいない! 『幻水SP』を遊んだら108人の仲間集めと村の復興に時間泥棒された件【幻想水滸伝 STAR LEAPレビュー⑧シリーズ初見:おすすめ度9点】

文:ハチ

公開日時:

 コナミデジタルエンタテインメント(KONAMI)の新作RPG『幻想水滸伝 STAR LEAP』。そのプレイレポートをお送りします!


 『幻想水滸伝I』は、小学生のときに挑戦したものの当時の自分にとっては、ゲーム難易度が高かったり登場人物が覚えられなかったりで断念……。

 その後、動画やサイト、舞台などでなんとなくのストーリーや「108人の仲間が登場するRPG」という特徴などは把握していますが、実際プレイするのははじめて!

 30年以上続くシリーズということもあり、プレイ前は「やはり過去作をキチンと知らないとストーリーについていけないのでは?」「昔からのファンに向けた作品なのでは?」という不安もありました。


 しかし、実際にプレイしてみると、新たな物語を主人公と一緒に進んでいくので、シリーズ未経験であることが大きな壁になることはありませんでした。

 これまでの『幻想水滸伝』シリーズナンバリング作品と同じ世界、同じ“太陽暦”とのことなのですが、知らなくても大丈夫。

 むしろ、登場人物や土地の歴史を何も知らないからこそ、ひとつひとつの出会いや発見を新鮮に楽しめるのではないでしょうか。

 今回は、そんなシリーズ初心者の視点から、『幻想水滸伝 STAR LEAP』で特に魅力を感じたポイントを5つ紹介します。

『幻想水滸伝』特集サイトはこちら読者レビューに投稿する

※この記事には『幻想水滸伝 STAR LEAP』のネタバレが含まれます。

魅力1:小さな里から始まる壮大な世界観!【おすすめ度:9点】


 本作の物語は、 赤月帝国の東にある湖畔のタイジュの里から始まります。

 主人公は世界を救う英雄として登場するのではなく、里長の息子として家族や幼なじみたちと暮らす、親しみやすい人柄です。


 ところが、穏やかだった里が謎の敵に襲撃され、主人公は仲間たちとともに故郷を復興するための旅へ出ることになります。

 物語はそこから、世界をめぐる問題や歴史の大きな流れへと広がっていきます。

 最初から国同士の関係や複雑な歴史を大量に説明されるのではなく、まずは「大切な故郷を取り戻したい」という分かりやすい目的が提示されるため、シリーズの知識がなくても主人公に感情移入しやすく感じました!


 印象的だったのは、物語の規模が少しずつ大きくなっていく点です。

 最初は自分たちの里を守るための行動だったものが、さまざまな人物と出会うことで、やがて国や歴史を動かすような目的へと変わっていく。

 いきなり英雄の物語を見せられるのではなく、若者が人との出会いを通じて成長していく過程を追えるため“幻想水滸伝の世界を知らない自分”も主人公と同じ目線で物語へ没入することができました。

 過去作の人物も登場しますが、違和感なく自然に受け止められます。シリーズ経験者とは違う見方になるかもしれませんね!

 オデッサやビクトールたちは、過去登場していたらしく活躍が気になるので、知らないから楽しめないというより、過去作を知りたくなる入口になっていると感じますね。

魅力2:仲間集めが、単なるキャラクター収集で終わらない!


 『幻想水滸伝』シリーズを象徴する要素としてよく聞くのが“108星”と呼ばれる仲間たちの存在です。

 舞台「幻想水滸伝」では、108人の名前を呼んでいてびっくりしちゃいました。


 プレイ前は、108人ものキャラクターが登場すると聞いて、正直なところ“一人ひとりを覚えられるのだろうか”と思っていました。

 ですが、仲間が単なる戦闘用のユニットではなく、それぞれが生活や役割を持った人物として描かれているので、個性があって覚えやすい!

 戦闘を得意とする人物だけでなく、商売をする人、料理をする人、鍛冶をする人、農業をする人など、さまざまな背景を持ったキャラクターが登場するんです。

 そのため、新しい仲間との出会いが単純な“数字での戦力が増えた”という数字上の変化だけではなく、“この人が加わったから、自分たちの生活が豊かになった”という実感につながるんです。


 モバイルゲームということで、キャラクターはガチャで仲間にするのかな? と思っていましたが、物語の中心となる108星との出会いはメインストーリーに組み込まれているようで安心!


 まだまだ、出会っていないキャラクターたちがいるので、どんな人物がいるのか楽しみですね。
 
 ”数字として強いキャラクターを引けたから使う”のではなく、その人物を知り、力を貸してもらうというのが、個人的にすごく冒険している感がありました。


 そうそう、特に自分が気に入ったキャラクターはリィエンとレイ。

 姉弟のキャラクターなのですが、飄々としていて笑った顔が可愛いリィエンと、しっかり者で聡明で、とにかく顔が好みなレイは刺さりましたね。

 声優さんはなんと、内田雄馬さんと内田真礼さん。

 本当に姉弟じゃないですか! もう……素晴らしいボイスで、良すぎます。

魅力3:里が復興していくことで冒険の成果を実感できる


 個人的に特に惹かれたのが、里を発展させていく要素です。

 一般的なRPGでは、旅を続けて強くなっても、目に見えて変化するのはキャラクターのレベルや装備が中心ですよね。

 ですが、本作では仲間が増えたり、物語が進むにつれて、自分たちの里にも変化が生まれるんです!


 施設が増え、人が集まり、できることが少しずつ広がっていく。

 序盤では襲撃を受けボロボロになってしまった里が、どんどん活気を取り戻していくのはなんだか感動。

 単にメニュー画面から施設のレベルを上げるだけではなく、旅の途中で出会った人物が里に住み、その人物の得意分野を活かしてくれるんです。

 仲間集めと拠点づくりが互いに影響し合っているところに面白さを感じました。


 個人的なお気に入りは、野菜収穫。

 モグラたたきのようなミニゲームでついついプレイしてしまうのと、ハルカというキャラがお気に入りなんです。

 ハルカは大人しそうで可愛らしいお顔にムキムキな肉体を持つギャップにぐっときちゃいましたね。


 RPGはあまり自分の故郷が拠点になっているというイメージがなかったのですが、帰る場所があることで冒険にもメリハリが生まれるんだなぁというのも実感。

 遠くの土地で緊張感のある物語を進めたあと、里へ戻って仲間たちの様子を見たり、新しく増えた施設を確認したりする時間が癒しの時間なんです。

 お盆や年末に実家に帰ったときに、なんだか安心してゆっくりできるあの感じ……。

 “強敵を倒し物語を進める”という目的だけでなく、“里をもっとにぎやかにしたい”という気持ちがプレイの動機になるのは、素敵ですよね。

魅力4:ドット絵が新しくて懐かしい!


 画面を見て最初に目を引かれたのが、ドット絵で描かれたキャラクターと、奥行きのある美しい背景!

 最近ドット絵のゲームはプレイしていなかったのですが、昔のRPGらしい懐かしさがありつつも、ぼかしの背景とキャラクターのコントラストや色の美しさが際立っていて新しい表現になっています。


 キャラクターの歩き方や戦闘中の動き、何気ないしぐさにも個性があり、ドット絵でも性格や感情が伝わってくるのもすごい。

 街や自然の背景にはなんだか、光や空気感みたいなものも感じられるんです。


 まさに、現代のバージョンアップしたドット表現でした。

 カメラも移動可能で、横や少し上からの視点も楽しめるのもポイントです。

▲カメラワークによって、同じ場所でも印象が変わります。

魅力5:オートでもじっくりでも楽しめる奥深いバトル


 戦闘は、RPGに慣れていれば理解しやすい作りになっており、シリーズ初心者でも入りやすい印象。

 キャラクターごとの能力や役割を見ながら編成を考え、状況に応じて技を使っていくため、アクション操作が得意でなくても落ち着いて遊べます。

 一方で、ただ強いキャラクターを並べればよいという単純なものではありません。

 誰を前に置くのか、回復役をどう組み込むのか、どのタイミングで奥義を使うのかなど、パーティーの組み方によって戦い方が変化します。

 仲間の人数が増えるほど選択肢も広がるため、「好きなキャラクターを使いたい」という気持ちと、「戦いやすい組み合わせを作りたい」という戦略性の両方を楽しめました。

 オススメの編成やオススメの攻撃なども教えてくれるので、バトルに苦手意識がある方でも安心ですよ。


 モバイルゲームとしての戦闘を快適に進めるためのオート機能が用意されている一方、編成や育成を考える余地は残されています。

 手軽に進めたいときはテンポよく遊び、強敵に挑むときにはパーティーを見直す。

 その日の気分やプレイ時間に合わせて遊び方を変えやすい点も、長く続けられやすそうだなぁと感じたポイントです。

 攻撃や奥義の演出やモーションもかっこいい!


 ちなみに、初心者ミッションに“心得バトル”と“心得クイズ”のクリアがあるのですが、これは絶対にやってほしい!


 本作のバトルをクイズ形式で、楽しく学べちゃうんです。


 初心者ミッションは第1弾クリアでSSRヒスイをゲットできるので、プレイをはじめたらこのミッションクリアを目指すのがおススメです。



 ということで、『幻想水滸伝 STAR LEAP』は初心者でも楽しめました!

 物語の中心にいるのは新しい主人公と新たに集まる“108星”ですし、モバイルゲームという気軽さも相まって『幻想水滸伝』デビューにはイチオシの作品です!

 確かに、過去作品を知っていれば、より深く楽しめる部分はあると思いますが、「過去作を知らないから」という理由で避けるのはもったいない!

 ぜひ、この機会にプレイしてみてはいかがでしょうか。





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