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『幻水SP』シャプール(声優:佐藤拓也)が沼の気配。元将軍で重い過去持ちの“バカ執事”…好きになる要素しかない【幻想水滸伝 STAR LEAPレビュー⑤『I』クリア済:おすすめ度:9点】

文:江波戸るく

公開日時:

最終更新:

 コナミデジタルエンタテインメント(KONAMI)が手がけるRPG『幻想水滸伝』シリーズの完全新作『幻想水滸伝 STAR LEAP』が、8月7日に日本国内向けにリリースされました。

※海外モバイル版・PC版の配信は未定。


 本作は『幻想水滸伝V』と、シリーズの原点である『幻想水滸伝I』の間となる“太陽暦453年”から始まる物語が展開。歴代キャラクターはもちろん、本作からの新たなキャラクターたちも登場します。

 本記事ではその中のひとりである“シャプール”を軸とした、プレイレポートをお届けします。

読者レビューに投稿する※この記事には『幻想水滸伝 STAR LEAP』、及び『幻想水滸伝I』のネタバレが含まれます。
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この執事…もしかして沼なのでは?


 歴代キャラクターも多数登場するということでも話題を集めている本作ですが、新たな“108星”が登場します。ただでさえ歴代の個性的なキャラクターが揃っているのに、さらに108人も増える……絶対好きなキャラクターが1人は見つかるのでは? と、つい思ってしまいます。

 そんな『幻想水滸伝 STAR LEAP』ですが、リリースに先駆けてコミカライズ企画が進んでいます。

 『幻想水滸伝III』のコミックを担当されたことでファンにはなじみ深い、志水アキ先生が手がける月刊フラッパーで連載中の「幻想水滸伝 STAR LEAP ~星々の軌跡~」は、本作から登場する人物のひとり“シャプール”の過去から始まります。


 シャプールは『幻想水滸伝 STAR LEAP』の時点では、主人公の父親であるホウの執事として登場。主人公の師匠を担えるほど槍術に長けており、元々はある国で将軍を務めていた、という経歴を持つ人物です。

 コミカライズ「幻想水滸伝 STAR LEAP ~星々の軌跡~」はシャプールが将軍であった頃にも触れられており、そのような立場であった彼が、なぜホウの執事となったのかも分かります。


 幼い頃から抱いてきたまっすぐな夢を抱いて進んだ結果、現実との差に苦しむこととなる……。コツコツと努力し実力を身につけ、騎士見習いとして入団するも異教徒と謗られ、理不尽な目に遭っても折れることのなかったシャプールですが、騎士となったきっかけの戦いの末、笑顔を失ってしまいます。

 その後の戦いのあとに凱旋し、“蒼槍のシャプール”と呼ばれて民からは持て囃されても、彼の心に暗い影を落とすものがなくなることはありませんでした。

 描写されている範囲だけでもシャプールの葛藤が伝わってきますが、そのあとに『幻想水滸伝 STAR LEAP』に触れると、ホウとの出会いはまさに運命だったのだなと思わざるを得ません。本当に同じ人なのか……? とさえ思えてしまいます。

 戦をしている国ならではの泥沼っぷりが伝わる場面が描かれている中で、突き抜けていていっそ心地いいとすら言えるホウのよさは、『幻想水滸伝 STAR LEAP』の序盤でも感じ取ることができます。


 この執事、なんだか“沼”の気配がするぞ……となったわけですが、今後どうなるのでしょうか。

 本作をプレイする予定がある方はぜひ、事前にこのコミカライズを読んでおくことをオススメします。

「幻想水滸伝 STAR LEAP ~星々の軌跡~」第1話はこちら

 なお、そんなシャプールは序盤に訪れるグレッグミンスターで加入してくれます。プレイ時間で言うと、サクサク進めればだいたいゲーム開始から2~3時間ほどです。


 自分がグレッグミンスターに到達したときは、主人公たちのレベルは軒並みLv5~6あたりでしたが、パーティに加入したシャプールはLv12……まさかの倍以上のレベルです。つい二度見しました。

 もしかしてもうちょっとレベル上げが必要だったのかな? と、思わず編成画面で唸ることに。確かに、ここに来るまでのボスがちょっと硬かったような……。

 ここで加入するシャプールのレベルが主人公たちのレベルによって変動するのかは分かりませんが、頼もしい存在だと感じられました。相談先として主人公たちが選び、里からグレッグミンスターまで遠出して探しに行くことにしたのも納得です。

 ステータスもグレッグミンスター時点での主人公たちより高めの印象です。また、技Bとして“蒼き槍の紋章”というものがあるのですが、攻撃しつつ自身を回復する技となっています。序盤は回復手段がそう多くはないので、これで回復できるのはありがたいところですね。

 そして本作の重要な要素である里の復興を進める中で、シャプールは“指南所”の運営を担ってくれます。


 ここではスキルの習得などを行うことができるので、攻略を進めていくうえでは欠かせない施設です。こまめに通っておきたいところ。

▲ここでも仲の良さが伝わるやり取りが。

 ちなみにリリース初期のガチャではシャプールのSSRがピックアップされており、こちらもなんとかお迎えしたいところですが……リリース後に引けることに期待です!

主人公との距離感が微笑ましい。どうかこのままでいてほしい


 『幻想水滸伝I』でぼっちゃんとグレミオの関係性がかなり好みだったのですが、主人公とシャプールのやり取りには、なんとなく彼らを思い出させる雰囲気があります。そのあたりの観葉植物にでもなって、思わず見守っていたくなる感じです。


 主人公は選択肢次第ではだいぶお茶目な(?)一面も披露することとなるのですが、その中にはシャプールをいじるようなものも。彼らの親しさが伝わります。

▲好奇心に負けて下を選択しましたが、そ、そんな顔をさせたかったわけでは! ごめんシャプール! と、かすかな罪悪感。

 が、『幻想水滸伝I』をプレイした方ならばご存知の通り、グレミオは……。

 大事だからこそ信じて手を離す、ということをグレミオが離脱するイベントからは強く感じたのを覚えています(その場面については、ここで話すと長くなってしまうのでまたどこかで機会があれば)。

▲ちなみに、事前情報で少し出ていた通り、グレッグミンスターではぼっちゃんたちの姿が見られます。

 身近な人物を失うというのは、キャラクターの成長に繋がる描写として物語に差し込まれていることも多い印象です。『幻想水滸伝I』でも時折そういった場面がありました。

 と、立場などは微妙に違えど、シャプールを見ているとグレミオをほんのりと思い出す中、真っ先に感じたことがひとつ。

 
シャプール、大丈夫かな……。このまま、たまに様子のおかしいよき執事兼、師匠でいてほしい。

 なぜ私はまだリリースされていないゲームの人物の離脱を案じているのか、と我ながら思ってしまいますが、シャプールには残っていただきたい……! まだ序盤をプレイしただけですが、結構切実な願いです。

▲さらりとこんなことを言う場面も。怖いよこの人(褒めてます)。

 あと、残るとはいえ裏切るということもありませんように。

 コミック内でホウに見せた穏やかな表情は間違いなく本物だと思うので、そのあたりはあまり心配はしていないのですが。


 シーリーンに「バカ執事」と言われているようなところも好きです。グレッグミンスターでのイベントで「なるほど、そういうことか」と分からされるわけですが、そんな一面があっても“強い”のが反則ですね。

 一部の台詞を見ている限り、意図的にとぼけているのか、本当に素なのか判断ができませんが、それもまた魅力。

 大きなギャップをぶつけられると温度差で風邪をひきそうになりますが、キャラクターの沼はこういうところから始まるんですよね。描写が上手い。

▲シーリーンに殴りかかられてもあっさりと避けています。だからこそ、逆に彼女に火がついてしまいそう?

 主人公、ヒスイ、シーリーン、シャプールの関係性もいいものです。性格のバランスがいい、と表現するのがよいのでしょうか。

 とある事件が起こったことで、4人は里の復興に向けて動いていくこととなりますが、いつか元通りになった里の中で、ホウも含めてみんなでのんびりお茶を飲んでいるところが見たくなります。

 シャプールは先述した通り主人公の師匠でもあるので、公式Xで修行中の様子が描かれたイラストが公開されていたこともありました。この先、こういった場面が見られる時もあるといいな……。


 先行プレイで見ることができたのは1章の途中までですが、この時点で、彼らの旅路を追っていきたいと強く思いました。

 『幻想水滸伝』ならではの個性的な仲間の多さ、より進化したバトルをじっくりと楽しみながら進めていきたいですね。

▲ちなみに、歴代キャラクターだとお気に入りはビッキー。かなり早い段階から登場してくれて嬉しい。

 なお、うわさによると、2章ではシャプールが学園の先生(副担任)になるのだとか……?


 元女王騎士のおじいちゃん学園長や、である口調の堅物教師、ドワーフ幼女の天才先生、妖艶でけだるげなお姉さんなどと混ざったクセモノだらけの先生陣といっしょになって、主人公たちに教鞭をとるそうで……!? こちらも含めて楽しみです!

▲台詞は真面目ですがお召し物が色々と気になるガレオン(帽子が大きい!)、小さくて愛らしいけどれっきとした教師のひとりのエンラなど、ここでも続々と新キャラクターが登場。キャラが濃いなあ……と思いつつ、シャプールも十分濃い性格をしているので、きっと上手くやっていけるでしょう。

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