9月17日より開催中の東京ゲームショウ2026(TGS)では、ファン待望の『タッグフォース』リメイク作『遊戯王 TAG FORCE GX』の試遊台が出展されており、3Dとなって帰ってきた遊城十代らデュエリストの姿を見ることができます。

今回は開発発表後初となる試遊機会の場で、ディレクターを務める松村祐志氏にお話をうかがうことができました。
リメイク元となる『タッグフォース3』が発売された当時は、OCGで「友達の【次元帝】や【ライトロード】にボコボコにされた経験がある」と語る、根っからの『遊戯王』好きの松村氏。令和に『タッグフォース』を復活させるに至った思いや、現代向けに変えた部分・あえて残した部分について聞いてきました。(※インタビュー中は敬称略)
索引
閉じるGX20周年という契機と、根強い人気――この時期にリメイクを決めた理由
――『タッグフォース』がコンシューマーゲームとして復活することをうれしく感じています。まず、なぜこのタイミングで『タッグフォース3』のリメイクになったのでしょうか。松村さん自身にとっても思い出の強いタイトルなのでしょうか?
松村
思い出はかなり強いですね。私自身も『GX』を見て、『タッグフォース』をプレイして育ってきた世代です。『GX』20周年という節目に加え、『タッグフォース』シリーズに根強い人気があることも認識していたため、これを機に『GX』の『タッグフォース』を出そうと考えました。
『1』『2』『3』をまとめることも考えましたが、ボリュームが大きくなりすぎるため、『GX』と銘打って1つ出すのであれば、『3』をリメイクしようと思った次第です。
なお、『1』『2』のストーリーを閲覧できるギャラリー機能を搭載しています。
――『3』当時はプレイヤーでしたか? それともすでに開発に関わられていましたか?
『1』『2』『3』をまとめることも考えましたが、ボリュームが大きくなりすぎるため、『GX』と銘打って1つ出すのであれば、『3』をリメイクしようと思った次第です。
なお、『1』『2』のストーリーを閲覧できるギャラリー機能を搭載しています。
――『3』当時はプレイヤーでしたか? それともすでに開発に関わられていましたか?
松村
当時はまだ働ける年齢ではなかったので(笑)。紙のカードで友達の【次元帝】や【ライトロード】にボコボコにされた経験があります(笑)。
当時はOCG化されていなかったアニメカードも追加――約200種類の追加カードの意図
――今回『遊戯王 TAG FORCE GX』になるにあたり、約200種類の追加カードがあるとのことですが、カードをチョイスした経緯や目的をお聞かせください。
松村
一番の理由は、当時アニメで使われていたものの、OCG化されていなかったカードが多々あったことです。【機械天使】やジムの【化石】カードなどは、『タッグフォース3』当時はあまり使えませんでした。今回の約200枚は、そういったカードをメインに入れた形となります。
――基本的には当時OCG化されていなかったアニメのカードが追加され、かつてのゲームオリジナルカードも、後にOCG化されたものはOCG版に置き換わっているという形でしょうか?
松村
はい。基本的にはOCGとして発売されたものに関しては、OCGのカードに置き換える形になっています。
――現在もOCG化されていないゲームオリジナルカードは収録されているのでしょうか?
――現在もOCG化されていないゲームオリジナルカードは収録されているのでしょうか?
松村
当時オリジナルカードだったもので、まだOCG化されていないものは、そのままオリジナルカードとして入っています。例えば、【アルカナフォース】に関わる罠カードなどは、そのまま収録されています。
最新ルールには準拠しない――『タッグフォース』独自の環境を守ることの意味
――今回、カードゲームのルールがあえて最新のものではなく、リメイク元の当時のルールをベースに作られているように思います。その意図を教えてください。
松村
ルールに限らずですが、今回はあくまで『タッグフォース3』のリメイクという形を取っています。むやみにすべてを最新化するよりは、当時のままの方がいい部分もあると考え、カードやルールのバランスを見ながら調整しています。
――海外展開も見据えた作品かと思いますが、リメイク元を知らない海外ファンが“現実のカードゲームとルールが違う”と感じることについては、どのように考えていますか?
――海外展開も見据えた作品かと思いますが、リメイク元を知らない海外ファンが“現実のカードゲームとルールが違う”と感じることについては、どのように考えていますか?
松村
検討のなかで、そういった意見もありました。しかし、本作の特徴であるタッグデュエルやオリジナルカードの存在など、すでに現行のOCGやTCGと違う部分があります。無理に最新ルールに合わせるよりは、『タッグフォース』独自の環境を作った方がお客様に楽しんでいただけると考えました。
――禁止・制限カードについても、『タッグフォース3』当時のものをそのまま使用しているのでしょうか?
松村
細かい部分は調整しています。例えば、当時は無制限だった“ブラック・ローズ・ドラゴン”にリミットをかけるなど、追加カードを含めた全体を見て独自に調整しています。
100名以上のキャラクターをフル3D化――現代に蘇る『タッグフォース』のキャラクター表現
――『タッグフォース』の魅力としてキャラクターの多さが挙げられますが、当時のキャラクターシナリオはほぼそのまま楽しめるという認識でいいでしょうか?
松村
基本的には当時のものを収録していますが、現代にそぐわない表現などには調整をかけています。
――キャラクターの魅力は当時のまま楽しめるということですね。
――キャラクターの魅力は当時のまま楽しめるということですね。
松村
はい。特に根強い人気があるオリジナルキャラクターたちについては、より魅力が伝わるようにキャラ付けを少し調整しています。
――キャラクターが100名以上登場するとのことですが、これだけの数を3D化するのは大変だったのではないでしょうか?
松村
キャラクターは現在100名以上とお伝えしており、『タッグフォース3』をベースに調整しています。当時2Dだった部分をモーションも含めて3D化するにあたり、『遊戯王』特有の独特な髪型の再現などは大変でしたが、お客様が見たい部分だと考え、頑張って制作しました。
CPUは18年分の知見で刷新――UIには『デュエルリンクス』『マスターデュエル』のノウハウも
――CPUの思考ルーチンについて伺います。『遊戯王』のコンピューターゲームでは、対戦相手やパートナーが最善手を取ってくれないともどかしく感じることがありますが、今回は『タッグフォース3』のものをそのまま使っていますか? それとも新しく制作されましたか?
松村
新しく制作しています。現代に世に出すうえでアップデートが必要だと考え、この18年間の知見を活かしました。上級プレイヤーから見て常に最善手かは状況によりますが、初心者や久々にプレイする方には、お手本になるようなCPUの思考になっています。
――今作から難易度に“カジュアル”が追加されていますが、どのような調整がされているのでしょうか?
――今作から難易度に“カジュアル”が追加されていますが、どのような調整がされているのでしょうか?
松村
“カジュアル”は、本作で初めて『遊戯王』に触れる方に向けたモードです。大きくアドバンテージを稼ぐ強力なカードを減らし、デッキのコンセプトは残す形で調整しています。
――難易度を“カジュアル”にすると、タッグパートナーの思考もやさしくなるのでしょうか?
――難易度を“カジュアル”にすると、タッグパートナーの思考もやさしくなるのでしょうか?
松村
キャラクターとのデュエルを通じて遊び方を学んでほしいという思いがあるため、基本的にはどのキャラクターもお手本になるような動きを目指しています。
――ゲームUIについて伺います。全体的なUIに、『デュエルリンクス』や『マスターデュエル』のような要素が見て取れますが、UIまわりのこだわりを教えてください。
――ゲームUIについて伺います。全体的なUIに、『デュエルリンクス』や『マスターデュエル』のような要素が見て取れますが、UIまわりのこだわりを教えてください。
松村
今風に遊びやすくするため、『デュエルリンクス』や『マスターデュエル』など、これまでのゲームで改善を重ねてきた知見を活かしています。両タイトルのいいところを本作にも搭載しました。
――モンスターの召喚演出や攻撃演出も一新されていますね。こだわりのポイントや、松村さん個人としてイチオシのモンスターを教えてください。
――モンスターの召喚演出や攻撃演出も一新されていますね。こだわりのポイントや、松村さん個人としてイチオシのモンスターを教えてください。
松村
デュエルではテンポ感も大事ですので、抑えるところは抑えて、メリハリよく見せることにこだわりました。個人的なイチオシは“究極宝玉神 レインボー・ドラゴン”と“ユベル”です。
――発売が非常に楽しみです。本日はありがとうございました。
――発売が非常に楽しみです。本日はありがとうございました。
『遊戯王 TAG FORCE GX』製品概要
- タイトル:遊戯王 TAG FORCE GX
- 発売日:2027年2月16日
- 希望小売価格:4,950円 (税込)
- 対応機種:Nintendo Switch 2/Nintendo Switch/Steam
- ジャンル:デュエルRPG




