初報から音沙汰がないまま、突然のプレイヤブル出展! 大胆なプロモーションでファンを驚かせたのは、今冬発売が予定されている『信長の野望・飛翔』だ。20分間ほぼ自由に遊べるTGS試遊バージョンでは、あまりの情報量に遊びきれないユーザーも続出。
さまざまな新要素の初出しに、情報追いきれずでメディア側もてんてこまいである。さて、そんな本作について、会場の一角でミニインタビューを敢行! プロモーションからゲームデザインまで、劉プロデューサーにその意図をお聞きした。
さまざまな新要素の初出しに、情報追いきれずでメディア側もてんてこまいである。さて、そんな本作について、会場の一角でミニインタビューを敢行! プロモーションからゲームデザインまで、劉プロデューサーにその意図をお聞きした。

新作『信長の野望・飛翔』あえて情報を隠した意図とは? 劉プロデューサーインタビュー
みんなで語って盛り上がって欲しい、「全部公開」と同時に「あえて隠す」というプロモ-ション戦略の狙い
――初報以来、続報が全然なかったなかでのプレイアブル出展で驚きました。しかも全部触れるという大胆な方策ですよね。
従来の試遊版というと、「ここを攻略しましょう」というように一部だけを遊べるものが多かったと思います。でも今回は、そこを全部とっぱらって現状のすべてを見せることにしました。
――そう、全部で驚きました。情報量が多すぎて20分の試遊では逆に何もわからない。僕はメディアということで、メディア用試遊台で長めにプレイさせていただきましたが、数時間遊んだくらいでは気になることが増えるばかりで、それでもわからない。
そこは狙いでもあって、みんなで「俺はここを見た」「こういうところがあった」と断片的な情報を持ち寄って盛り上がって欲しいです(笑)。ユーザーのみなさんで、SNSなどであれこれと論議していただきたい。それもあって、情報一覧など意図して一部の情報機能を使えなくしています。
――ああ、なるほど! 僕も最初に触ったとき、真っ先に全国の武将一覧や大義名分一覧を見ようとして見られなかったのですが、そういう意図だったわけですね。今回、イベントなどそういった意図して外した部分を除けば全部触れるわけですが、もしかしてもうほとんど完成されています?
いえ、ここからの調整が本番です。シミュレーションゲームってシステムがすべてできても、それで完成じゃないですから。バランス面をもっともっとブラッシュアップしていかなければならなくて、今それに取り組んでいる時期ですね。

“大義名分”に“志”、ユーザーが脳内で遊んでいたものをシステム化した新要素
――今回の試遊でやはり一番注目集まったのは“大義名分”だと思います。ユーザー間で一番盛り上がっているところでもあり、どの勢力がどんな大義名分を持っているのか、チェックをしてるだけであっという間にプレイ時間が溶けました……。
その期待の大きさは我々も認識していたので、TGSのステージでは新たに“御家再興”を紹介させていただきました。
――ステージでは“山内上杉家再興”が確認できましたね。これは、その大義名分をもって領土を獲得したあと、従属国として復帰させるような形ですか?
そうですね。じつは今回、客将という身分が追加されています。滅んだ大名が、御家を復興させて欲しいという“志”を持っていた場合に発生する大義名分で、その望みを叶えることができれば従属勢力になる……という形です。
――すごく面白そうな要素ですね! 試遊版でいろいろ見させていただきましたが、武田家の原虎胤が房総の方に“先祖ゆかりの地”の大義名分を持っていたり、毛利が奥州の地位を持っていたりとかなり細かく設定されていますよね。
じつは現在さすがにちょっと多く入れすぎた状態でして……。例えば今回の試遊版では遊べませんが、1582年の織田家で始めるとものすごい数の大義名分がずらっと並ぶ。もう、無茶苦茶な数になっています(笑)。ちょっと整理が必要な部分で減らそうとは思っていますが、やっぱり歴史ファンのみなさんが「あ、ここ拾ってくれたんだ」という部分は残したいとも思っています。
――先ほどの志といえば、大名家選択の際に各大名に中間クリア目標となる志が表示されますよね。高位の官職を得るものや、弱小家の存続を図るものなど、大名によって異なるプレイを目指せるのは大変良い試みに感じました。
御家の存続なんかは、開発スタッフでのテストプレイがすごく盛り上がっていますね。ゲーム的なルールとして従属は不可、3城以下のまま10年間存続するのが目標になりますが、小さな勢力のままどうやったら生き残れるのかと(笑)。
――チャレンジとしていいお題ですよね。
大義名分も志も、これまでユーザーのみなさんが脳内で補完しながら遊んでいたものをシステム化したもので、そういうところもぜひ楽しんでいただければと思っています。

変化したCPUの戦略、大義名分と威風のメリハリ
――試遊版の1560年シナリオを少し進めた感触ですが、前作『新生』と比較してCPUが即座に戦争に動くことがなくなったように感じました。これはプレイヤー同様に、侵攻する大義名分を貯めようとしている……という動きでしょうか?
そうですね、貯めています。守護とか強い大義名分を持っている勢力は比較的早く動き出すと思いますが、『新生』とはだいぶ戦略が違います。
――北条家は古河足利の大義名分を持っていましたが、短い時間のプレイではその古河より北に動かない印象を受けました。
そこから新しい大義名分を得られればさらに領土を拡大していくことになりますが、どうなるかはAIの動き方によってだいぶ変わってきますね。基本的にじっくり腰を据えて動く戦略を取りますが、それもあっての威風システムの続投になります。動き出すまでの戦略が長くなる仕様なので、ちゃんと準備して、戦って、威風でどんと一気に広げる。そういうメリハリのあるテンポですね。
ストーリーモードはただのチュートリアルに非ず。注入されたRPGのエッセンス
――ストーリーモードも箱庭内政を教えてもらえる2章近辺まで遊ばせていただいたのですが、既存作品のチュートリアルと明らかに雰囲気が違いますよね。冒頭にOPムービーが流れたり、ガッツリ会話劇が描かれたりと、従来の“ストーリー要素つきチュートリアル”とはまったく別物の“ストーリーモード”で新鮮でした。
そうですね、そこはシリーズ初心者が本当の意味で入りやすくなるように、RPG的なエッセンスをだいぶ入れています。いきなり合戦シーンから入って、そこから3年前に話が巻き戻って……と、RPG作品の冒頭のようですよね(笑)。例えばイベント合戦なんかもかなりの数が入っているわけですけど、従来はもう盤面が決まっている状態で決まった手駒で戦うわけですけど、本作では自分でちゃんと内政して、そこにたどり着いて戦うという、レベルアップしてからボスに挑むような作りになっています。
――ボス戦! ただのチュートリアルにはならないというわけですね。
今ちょうどスタッフがテストプレイしていて、「1章の途中で勝てなかった」なんて話もあります。チュートリアルとしての役割ももちろんありますが、ちゃんと遊びごたえのあるものにもしています。

城と紐づけされない郡仕様。武将と知行地の新たな関係
――今回、郡が城と紐づけられていないですよね。個々の郡を知行地として与える関係上、城主を務める城から遠くの土地を与えられたりしますが、その狙いは?
例えば史実の明智光秀は近江の坂本城の城主を務めながら知行地として丹波をもらっていますよね。そういう歴史の再現と、郡を与えるほど多くの兵力を従えるようになりますので、最初の重臣たちが勢力の大事な存在になっていくという大名としてのロールプレイの部分です。基本的に郡や知行地は一度家臣に与えたものは、取り上げたりをせずにもうそれで終了という形にしたかったというのがあります。
――城主にその城から離れた郡を与えられるのなら、戦力の集中がやりやすそうですね。
基本的にはあまり付け替えを考えずに、どんどん与えていけると思っています。それと、例えば金山町など上位集落のある郡を与えると、特殊な施設を建てられるようになります。つまり遠くの上位集落のある郡を与えて、その城を強化するなんてこともできますね。
試遊版からの改善点。大義名分の効果をどう整えるか――
――現状の試遊版から改善していきたい部分はありますか?
大義名分の効果の調整ですね。現状の効果って、シンプルに能力が上がるものが多すぎるのかなと。それだと結局一番強いものをただ選ぶだけになってしまって、取捨選択にならないわけです。今も決してそればかりというわけではないのですが、能力が上がるものが多いという印象になっています。
――濃姫が有する“美濃譲り状”は、美濃での調略効果が上がるというものでした。そういうテクニカルなものを増やす感じでしょうか。
そうですね、あとは外交姿勢が上がるとか。単純に強いものを選ぶだけだと、それが大義名分でやりたかったことじゃないよねというのは思っています。今後のスケジュールとの兼ね合いもありますが、今後はもっと選び甲斐のあるものに仕上げていきたいと思っています。

好きな大名で大義名分を体験して欲しい
――もう残り少ない期間ですが、これから本作を試遊してみようという方に一言!
シリーズ従来のファンのみなさんには、自分の好きな大名がどんな大義を持っているのかぜひ確認していただきたいです。そしてそれを実際にプレイして、戦国の雰囲気を味わってみてください。逆に今回初めてシリーズを触ってみるという方は、ぜひストーリーモードを遊んでみてください。「あ、こういうゲームなんだ」「これだったら自分にもできそうだな」という内容にちゃんと仕上がっているので、これを機会に『信長の野望』というものを知ってもらいたいなと思っています。
――劉P、ありがとうございました。
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■会場
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■日程
2026年9月17日(木):ビジネスデイ10:00~17:00
2026年9月18日(金):ビジネスデイ10:00~17:00
2026年9月19日(土):一般公開日9:30~17:00
2026年9月20日(日):一般公開日9:30~17:00
2026年9月21日(月・祝):一般公開日9:30~16:30 ※開催中止
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