大正5年(1916年)に図案屋として創業し、2026年に110周年を迎えた工画堂スタジオ。グラフィックデザインを根幹に、玩具やゲーム、イラスト制作など、時代に応じて事業の幅を広げてきました。この節目を記念して、電撃オンラインでは、四代目の代表取締役・谷逸平氏が会社の歴史と受け継がれてきた考え方を語るインタビューコラムを連載します。

第1回となる今回は、110年にわたって会社が続いてきた理由と、「工画堂」という社名の由来についてお聞きしました。「先人がみんな真面目だった。それに尽きる」――谷社長が語る、百年企業の原点にご注目ください!
谷逸平:株式会社工画堂スタジオ四代目代表取締役社長。大正5年(1916年)に図案屋として創業した同社を牽引する。祖父である初代から受け継ぐグラフィックデザインを根幹に据えつつ、ゲームやイラスト制作など時代に合わせた事業を展開。110年続く企業の秘訣を「先人たちの真面目さ」と「人々の人間力」と語る。
「先人がみんな真面目だった。それに尽きる」――110年存続の最大要因【工画堂スタジオ110周年連載】
――まずは簡単な自己紹介をお願いします。
谷
株式会社工画堂スタジオ代表取締役の谷逸平です。四代目です。街で会ったら、四代目って呼んでください(笑)。
――大正時代に図案屋として創業し、現在に至るまで110年もの間、会社が存続・発展し続けてきた一番の要因は何だとお考えでしょうか。
――大正時代に図案屋として創業し、現在に至るまで110年もの間、会社が存続・発展し続けてきた一番の要因は何だとお考えでしょうか。
谷
一言で言ってしまうと、先人たちがみんな「真面目だった」ということだと思うんです。もう、そこに尽きると思います。
結局、企業って人がやるじゃないですか。会社の中にいる人たちがよくなければ、結果もよくならないんですよね。
――「人の力」が大きかったということでしょうか。
結局、企業って人がやるじゃないですか。会社の中にいる人たちがよくなければ、結果もよくならないんですよね。
――「人の力」が大きかったということでしょうか。
谷
そうですね。ただ、「人の力」と言ってしまうと、単に営業成績が高ければいいという意味にも受け取れてしまいます。どれだけ優れた数字を残していても、人として問題のあることをしていたら、それでいいとは言えませんよね。
ですから、「人の力」というよりも、「人間がいい」ということになるのかなと思います。結果論ではありますが、その時代ごとに、いい人たちが集まっていたんじゃないでしょうか。
ですから、「人の力」というよりも、「人間がいい」ということになるのかなと思います。結果論ではありますが、その時代ごとに、いい人たちが集まっていたんじゃないでしょうか。
図案屋の職人から生まれた「工画堂」という社名
――工画堂スタジオという社名の由来についてもお聞かせください。ゲーム業界の中でも少し変わった社名だと思いますが。
谷
確かに、イベントの出展者リストを見ると、ほとんどの会社がカタカナ社名ですが、工画堂はちょっと変わっていますよね。
そもそも、初代――僕のおじいさんにあたるんですけれど――が創業した当時は、図案屋さんだったんです。図案屋というのは、今でいうところのグラフィックデザイン屋さんです。
当時は石版印刷の時代で、石版石に版を手描きで起こしていました。その手描きした版そのものがデザインだったんですね。製版とデザインが混在していた時代です。
その手描き製版を担う職人のことを「画工」と呼んでいたんです。その「画工」をひっくり返し、「図案と版画 谷工畫堂」としてスタートしたのが工画堂の歴史です。
――では、ずっとグラフィックデザインが根幹にあったということですね。
そもそも、初代――僕のおじいさんにあたるんですけれど――が創業した当時は、図案屋さんだったんです。図案屋というのは、今でいうところのグラフィックデザイン屋さんです。
当時は石版印刷の時代で、石版石に版を手描きで起こしていました。その手描きした版そのものがデザインだったんですね。製版とデザインが混在していた時代です。
その手描き製版を担う職人のことを「画工」と呼んでいたんです。その「画工」をひっくり返し、「図案と版画 谷工畫堂」としてスタートしたのが工画堂の歴史です。
――では、ずっとグラフィックデザインが根幹にあったということですね。
谷
そうですね。もう根幹ですよ、グラフィックデザインはね。
初代のおじいさんが事業を起こし、二代目の親父が継いで法人化し、三代目のいとこが受け継ぎ、そして僕が四代目という流れです。その間ずっと、グラフィックデザインが会社の軸として流れています。
初代のおじいさんが事業を起こし、二代目の親父が継いで法人化し、三代目のいとこが受け継ぎ、そして僕が四代目という流れです。その間ずっと、グラフィックデザインが会社の軸として流れています。
