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レビュー:『レイヴン2』の美麗なグラフィックで描かれるダークなストーリーに引き込まれた。ステータスで個性を出せて自分だけの物語を作れるのが魅力的!

文:電撃オンライン

公開日時:

 ネットマーブルが韓国や台湾、香港などでサービス中のMMORPG『レイヴン2(RAVEN2)』(開発:Netmarble Monster Inc.)。2015年にリリースされた前作『レイヴン』の正式な続編で美しいグラフィックと壮大なストーリーが楽しめるタイトルです。

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 2024年に韓国などでリリースされた本作が2025年に日本でも正式リリース決定。現在、事前登録を受付中の本作のPC版の先行プレイレビューをお届けします。

『レイヴン2』はダークな世界で始まる特務隊の物語


 爽快なアクションが楽しめる前作『レイヴン』がMMORPGとなって進化して帰ってきました。『レイヴン2』は前作の世界観を引き継ぎ、本作もダークファンタジーの世界が舞台となります。プレイヤーは王命を受けた特殊な力を持つ特務隊の新入隊員として、危険な事件の調査に乗り出します。

 もちろん、その新入隊員……プレイヤーはキャラメイク可能。武器やスキルなどがまったく違う7つのクラスを選び、そこから外見を変更していきます。

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  • ディヴァインキャスター
  • バーサーカー
  • ナイトレンジャー
  • ヴァンガード
  • エレメンタリスト
  • デストロイヤーアサシン

 ちなみに、先行プレイ時は未実装でしたが、4月23日に公開された特別番組では、日本での正式サービスと同時に8番目の新クラス“デスブリンガー”が登場することが発表されました。


 どのクラスも特徴があるのは当然ですが、男性ならかっこいいし、女性ならかわいいですね。物語が始まり、広い世界を見る前から美麗なグラフィックが楽しめます。

 見た目で決めてもいいですが、キャラメイクができるのならば、やっぱり性能を重視して選びたい。見た目はキャラメイクで好みに近づければいいですから。ということで選んだのはアサシンです。

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▲選んだ理由はいちばん動きが速そうだから。基本的にパワーよりスピードが好きなんですよね。
 クラスごとに男性か女性のどちらかしか表示されないので、性別は固定……なんてことはなく、自由に設定できます。

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 いざキャラメイク。と意気込んだものの、自分の求めているものに近づけるのは難しい。ランダムでキャラメイクできる機能があるので、求めているものに近いものをランダムで作ってからパーツごとに見た目やサイズを調整して微調整する方がいいかもしれません。

 というか、筆者はそうしました。0から作れる人には尊敬の気持ちしかありません。

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▲ポーズや衣装も変更できるので、いろいろな角度から観察してキャラメイクに活かせます。
 ランダムの生成機能を駆使して、ようやくキャラメイク完了。はたして、どんな物語が待っているのだろうか。そんな疑問を思いつつプレイ開始します。

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 いきなり、何者かに襲撃されているところから始まるのはダークな世界感ならでは。

 キャラクターを操作して脱出を目指すことになりますが、事前のムービーもあってかなりハラハラする展開。ちなみに本作は19歳以上を対象にしたタイトルなので、血が吹き出したり、体が欠損するようなグロテスクな描写もあるので、苦手な方は注意してください。

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 ストーリーに話を戻しまして。いきなりの展開でしたが、ここからは操作しながら進めることになります。立ちふさがる敵を倒しながら逃げ続け、たどり着いたのは聖堂。道中には襲撃で亡くなった人の姿もあり、悲惨さが感じられます。

 ただ、それも生きているからこそ感じられることで、逃げなければ自分もその一因になってしまうことは間違いありません。

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 聖堂にはほかにも逃げ延びた人々がいて一安心……だったのも束の間。聖堂も襲撃されてしまいます。一度乗り越えたくらいではピンチから完全に抜け出すことはできないのですね。

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 あまりネタバレしてもどうかと思うのですが、いろいろありつつも主人公は生還できました。ここから、特務隊として主人公のストーリーが進んでいきます。

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 ストーリーは悲惨な始まり方をしましたが、ゲーム的にいうとチュートリアルを兼ねた部分なので、操作に迷うことなく、ストーリーを進められます。

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 その操作も複雑ではないですし、アイテムやスキルの使用をオートにできるので、苦戦することはありませんでした。オートで使用するアイテムやスキルを個別に設定でき、オートにしたいものだけを選べるので、全オートにして必要なときにスキルが発動できない、アイテムがない、なんてことが起きにくいのは助かりますね。

 敵が強くて負けてしまったときは、つぎはがんばろうという気持ちになりますが、リソース管理が原因で負けるとやる気が削がれてしまうのでこの仕様はありがたい。

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▲アイテムやスキルの枠上部に白線が表示されているとオート発動がON。
 実際の操作感としては、複雑ではないのでプレイしやすく、とっつきやすいです。操作が苦手ならアイテムやスキルをオートで使用するようにすれば解決。

 あまりオートにしすぎると見ている時間が多くなり、楽しさが減ると思うかもしれませんが、エフェクトが派手で美麗なグラフィックということもあり、見ているだけでも楽しいです。

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 序盤こそ、使用できるスキルが少ないですが、増えてくると戦い方の幅が広がってさらに楽しくなってきます。

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 先行プレイではほかのプレイヤーとの協力プレイができなかったので、楽しみは正式リリースまで取っておきます。大人数になると、どれくらいの迫力があるのでしょうか。

 個人的には美麗なグラフィックと派手なエフェクトが飛び交う大規模戦闘に自分のPCが耐えられるのかも気になるところ。せっかくなら最高のグラフィックで楽しみたいですからね。

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▲最序盤から行ったことがある場所にワープできます。細かいけどこういった機能は便利。

豊富だけど複雑すぎないシステムでキャラを育成


 いくらアクションやストーリーが楽しいといっても、本作はMMORPG。操作するキャラが弱ければ進めることもままなりません。とはいえ、世界にはとてつもなくアクションがうまく、キャラを強化しなくても大丈夫な人もいるにはいますが、ごく少数なので、多くのプレイヤーは強化しながら進めていくことになるでしょう。

 そんなキャラを強化するシステムはかなり豊富に用意されています。個人的にとくに重要というか、重視したいのは聖衣。簡単に言うとキャラの衣装を変えられます。

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 衣装なので着用するとステータスが上昇すると思いきや、一部の聖衣は所持しているだけでもステータスが上昇します。効果はそのままに外見だけを好きな聖衣に変えられるので、見た目は好きでも弱いから使えないなんてこともありません。

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▲せっかくキャラメイクした以上、衣装も好きなものにしたいです。
 キャラの後をついてくる使い魔もいます。飛んでいる目玉や二足歩行のカエルなど不思議で不気味なものから、人の形をした神々しいものまで、使い魔の種類は豊富。聖衣とセットで変更すれば、見た目でほかのプレイヤーと差別化して個性が出せますね。

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▲使い魔が思ったより小さくてかわいい。聖衣とおなじように使い魔も外見を変えられます。
 さらに特定の種類を集めればコレクションが揃い、追加でステータスが強化されます。見た目を変えるために個性あふれる聖衣や使い魔を集めていたら、ステータスも強化されるなんてお得です。まさに一石二鳥。

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 ちなみにアイテムにもコレクション要素がありますが、こちらは入手するだけではなく、登録しなければ効果が発動しません。登録するとアイテムが失われてしまうので、いらなくなったり、同じものを入手したときに登録すると良さそうです。

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▲いろいろと試しているときに間違えて所持している中で最強の武器を登録してしまったときはへこみました。
 ほかにも“刻印の精髄”というアイテムを使用して、刻印を強化する聖痕があります。刻印は方向性を定めるようなもので、闘志なら攻撃力、集中なら防御力を中心にステータスを強化できます。見た目だけではなく、ステータスでも独自の方向性を求めるなら忘れずに強化しておきたいところ。

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 もちろん、RPGの定番、レベルアップや装備での強化もありますよ。

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 そして、重視したいのは聖衣ですが、おもしろいのは特務隊教範です。名前からはどういったものか想像がつきにくいかもしれませんが、これもステータスを強化するもの。というか、主人公が特務隊の一員だからそれに関係するものですね。

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 強化するための条件というのが、特務隊の階級を上げること。本作ではストーリーを進めるメインクエストやキャラを深掘りするようなサブクエストのほか、特務隊クエストがあります。特務隊クエストをこなしていくとレベルが上がり、見習い隊員から正式隊員、精鋭隊員と昇進していきます。

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 特務隊クエストは指定された敵を一定数倒すといった内容。治安維持のための部隊といったところでしょうか。それにしても、ちゃんと敵を倒してクエストを達成すれば、昇進していくなんて、『レイヴン2』の世界は評価制度がしっかりしていますね。

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 強化手段こそ豊富で複雑そうに見えますが、ひとつひとつは気軽に試せるものなので、見た目より簡単にキャラを強化できます。いろいろあるからこそ、個性が出しやすくなっているのかもしれません。頑張れば頑張るほど変わるところで、大変ですが個性を出せるのがおもしろいです。

『レイヴン』の雰囲気を引き継いだ正式続編


 『レイヴン』の正式な続編で美しいグラフィックと壮大なストーリーが楽しめる『レイヴン2』。当然ながら、グラフィックが進化しているので、キャラが話したり、動いているところを見るだけでも楽しいです。ストーリーも最初からダークな雰囲気で進むので、個人的に刺さりました。

 システム面も基本的なものを中心に個性を出せるようなものが用意されているので、ほかのプレイヤーとの差を出しやすいのはうれしいところ。MMORPGは多くのプレイヤーと同時にプレイすることが多いです。似たようなプレイヤーを見るとうれしい反面、個性を出したくなるので、運営がお膳立てしてくれているように感じます。

 今回はソロでのプレイでしたが、正式リリースされたらMMORPGのおもしろいところである協力プレイを満喫したいと思います!

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  • タイトル:レイヴン2(RAVEN2)
  • ジャンル:ダークファンタジーMMORPG
  • 提供元:Netmarble Corp.
  • 開発元:Netmarble Monster Inc.
  • 対応OS:iOS/Android/PC ※クロスプレイ対応
  • 価格:基本無料(アプリ内課金あり)
  • サービス開始日:2025年上期

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