Level InfiniteがSHIFT UPと手を組んで制作したiOS/Android/PC向けガンガールRPG『勝利の女神:NIKKE(メガニケ)』のプレイ日記をお届けします。

最後に星たちの喜びだけが残った3.5周年イベント《STAR ANIS》、面白かったですね!
アニスの悲痛な半生や全てが報われた引退ライブなど、見どころはたくさんありましたが、個人的には“テトラライン”CEO・マスタングの過去の物語が刺さりました。
まさか、ミラーボールを背負った陽気なおじさんに泣かされるなんて……エンターテイメント!

じつは、2026年にはもう一人のCEOの過去が明かされることがインタビューで語られています。
その人物こそが、アークのテクノロジーを支配する“ミシリス・インダストリー”のCEO・シュエンです。メインストーリーの序盤から登場した彼女は、いわゆる“憎まれ役”で、いろいろな意味で強烈なインパクトを残してきました。
今回は、シュエンの過去が公式に語られる前に、彼女の3.5年間を振り返っていきます。
シュエンの初登場はChapter.02「怪物」で、第一印象は決して良いものではありませんでした。というより、シュエンの第一印象が良い指揮官はいないんじゃないでしょうか?

なにせ初登場からニケを“鉄くず”呼ばわりしたり、主人公を足蹴にしたり、ミハラの能力“感覚交換”で拳銃に撃たれた痛みだけ与えてきたり、とにかくやりたい放題。後にラピが回し蹴りをかます場面でスカッとした人は多かったはずです。
序盤のシュエンは、ミシリスCEOの立場を利用して主人公が率いる“カウンターズ”を個人的な目的で利用しようとします。そのためなら主人公に「テロリストの冤罪を被せてやる」と脅迫する場面もあり、そんな彼女のワガママのせいでラピやミハラが記憶消去される事態も起きました。もちろん、シュエンは「ただの兵器じゃん」と一切悪びれません。
筆者もシュエンが出てくるだけでげんなりとする時期があり、憎まれ役としてはこの上なくよくできたキャラだと思います。

一方、『NIKKE』最初のクリスマスイベント《MIRACLE SNOW》では、不正を働いた部下を処罰し、詐欺に遭ったNの母を手厚くフォローするなど、普段からは想像もできない善人らしい振る舞いをしたことも。
一部の指揮官から“劇場版シュエン”と呼ばれたりもしましたが、あれはクリスマスの奇跡だったのかもしれません。
ミシリス最強の“メティス”を造ったニケ製造の天才

なんだか長所がないように思えるシュエンですが、彼女はニケ製造においてはずば抜けた天才だったりします。
ミシリス最強のヒーロー部隊“メティス”を作りあげた功績で若くしてCEOの座を確固たるものにした経緯があり、プロジェクトを成功に導いたメティスのリーダー、ラプラスには並々ならぬ想いを抱いているようです。

自分を救ったヒーローであるラプラスのためなら、シュエンは手段を選びません。
Chapter.18では、アークのヒーローとしての立場を失ったメティスのために、ラプチャーの大軍をわざとアーク付近に呼びこむ暴挙に出ます。アーク存亡の危機をメティスが救うことで、彼女たちの地位を上げようとしたわけです。
この一件はラプラスのおかげで事なきを得ましたが、一歩間違えればアークが襲われる大惨事になっていたでしょう。人類を滅ぼしかけたと言ってもいいシュエンですが、ミシリスCEOの立場もあり、この時は処罰されずに終わりました。
そう、“この時”は。
最近は“憎さ余って可愛さ100倍”に?
「憎まれっ子世に憚(はばか)る」を貫いてきたシュエンですが、Chapter.22から始まった“アークテロ事件”をきっかけに、彼女の立場は大きく変わっていきます。

先の自作自演だけでなく、クロウやユニといったミシリスのニケがテロを実行した責任を追及されたシュエンは、アークの統括AI・エニックに「ニケになるか、カウンターズを全面的に支援するか」の二択を迫られます。
シュエンは今までの態度を一変させ、主人公に媚びへつらってカウンターズを支援させてほしいと懇願するようになります。さらに、アークテロ事件でユニから受けた暴行の後遺症で、常に激しい頭痛に苛まれるようにもなりました。
Chapter.25で涙ながらに主人公に懇願するスチルを見ると、因果応報という言葉を思い出しますね。あんなにイライラさせられたシュエンだったのに、急転落すぎてかわいそうな気すらしました。

彼女の転換点となったChapter.25は2023年11月に実装されたのですが、それ以降のシュエンはひとりの人間として内面を掘り下げられるようになります。
サイドストーリー《WORDLESS》では、メインストーリーで“鉄くず”と罵ったミハラやユニにかつては期待していた過去が描かれ、決別後にはミハラに新しいボディを贈っています。

さらに、シュエンの腹違いの姉・ジエンが登場し、研究機関“M.M.R.”で過激な研究を行っていることが明かされました。
Chapter.45でイングリッドに「「兄に勝る弟なし」とは誰の言葉だったかな」と嫌味を言われたシーンでは、ジエンに対してコンプレックスを抱いているような反応を見せています。少なくとも、穏便な仲良し姉妹ではないようです。
最近のシュエンは、単なる憎まれ役から、なんとなく憎みきれないキャラになってきた印象があります。
今までの報いをしっかり受けた上で、なぜあんな性格になってしまったのかの一端が描かれたからでしょうか。これこそ“かわいさ余って憎さ100倍”の逆、“憎さ余ってかわいさ100倍”、なのかも?
ラプチャー相手に大活躍(?)したエイプリルフール

シュエンで忘れてはいけないのが、期間限定のプレイアブルキャラになった2024年のエイプリルフールイベント《Liar's End》です。いろいろな感情をこめて「シュエンをニケにしたい」と言っていた指揮官は多かったですが、その望みが意外な形で叶い(?)ました。

イベントストーリーでは、エイプリルフールでテンションがおかしくなった主人公にシュエンが巻き込まれ、地上で銃を片手にラプチャーと戦うことに。命中率が極端に悪い射撃、アメコミ風の濃い顔なメティスが登場するバーストスキル、なにより泣き叫ぶ射撃ポーズが面白すぎました。
シュエンにフラストレーションを抱いている方は、ぜひアーカイブから遊んでみてください。
最新章では落ち着いた感じ。過去編や今後はどうなる?

シュエンが歩んできた3.5年間をまとめてきました。
4月に公開された最新章では落ち着いた様子を見せ、あれだけ媚びていた主人公にも「好きなだけ財布扱いしてちょうだい」と軽口をたたく関係になっています。踏んづけてきたあの頃からは想像できない姿ですね。
ただヘイトを溜めるだけの存在ではなく、ちゃんと痛い目にあったりかわいいところを見せたりするシュエンは、なんやかんや『NIKKE』に欠かせない名物キャラです。
今後のイベントやメインストーリーでは、さらに想像できない意外な一面を見せてくれるのでしょうか?



