任天堂から6月25日に発売されるNintendo Switch 2 ソフト『Star Fox(スターフォックス)』。

本作は、1997年にNINTENDO 64で発売した『スターフォックス64』をベースとしたリメイク作品です。当時、各ステージのセリフを暗記し、総撃墜数2000機に迫るほどやり込んだ担当ライターのレビューをお届けします。
普段、シューティングゲームを進んでプレイしていなかった小、中学生時代の自分がとんでもなくハマったタイトル。キャラクターたちが感情豊かにしゃべり、自分の行動にリアクションをしてくれる。空、海、陸、そして宇宙に太陽に砂漠。バラエティ豊かなステージとギミック。ちょっとおマヌケな敵たち。それが『スターフォックス64』の持つ数々の魅力でした。


その『スターフォックス64』のフルリメイクとなるのが本作『スターフォックス』。率直に言って、プレイフィールはあの頃とほぼ変わっていません。あの頃の感覚で動かせますし、あの頃の感覚でチャージショットを撃てばHITS+3もしっかり起こせます。音楽の入りもテンポ感も、なんならボスの攻略法も変わらず。


ただキレイになったリメイクではなく、30年近く前のゲームが当時のプレイヤーの感覚通りに動かせるところに感動しました。そのくらいの完成度であり再現度といってもいいと思います。
そのなかで、大きく変わったのはブリーフィング。いわゆる戦闘前の会話シーンです。『64』版はホログラムによるフォックスとペパー将軍との会話シーンが印象的でしたが、今作ではフルCGとなり各キャラの掛け合いが全ステージ、しかも分岐ルートにも対応しているほど増えています。

これまでは戦闘中の通信でしか各キャラの個性がつかめなかったぶん、ペパー将軍との会話中にフォックスの補佐をするペッピーや、次の惑星への分析をしているスリッピーの姿が見ることができて、めちゃくちゃ新鮮!


また、通信なんか聞く気もない態度のファルコや惑星攻略に合わせたアーウィン以外の乗り物の提案シーンなど、さまざまな描写が細かくなり、よりキャラへの愛着や背景の理解が深まったように感じました。



ちなみに、ステージ中の行動によってルートが分岐するのも『スターフォックス』の魅力の1つですが、そのルート分岐にも会話シーンが対応しているので、さまざまなパターンでの新規会話シーンをついつい見たくなります。ハイスコア以外のやり込み要素が増えたのも嬉しいですね。


会話シーンの追加にあたって、キャラの個性が変わっていたのもポイント。『64』版では真面目な若きリーダーって印象のフォックスでしたが、今作のフォックスはけっこうやんちゃ気質。とあるステージではアカデミーの授業もサボりがちだったことをスリッピーにバラされるなど、少し不真面目な部分が見える若者でありながらも隊をまとめるリーダーとしての責任感も感じられ、また違った『スターフォックス』観が広がりましたね。


キャラの個性が際立ったこともあり、ステージ中のセリフもいくつか変わっていましたが、ゲームのテンポ感は一切変わっていないのがスゴい。通信の入るタイミングも記憶の通りなので、セリフの尺がほぼ変わっていないということでしょう。きっと、すごくこだわった部分なのではないでしょうか。


基本システムを受け継ぎつつも新しい対戦モードも実装【Star Fox(スターフォックス) レビュー】
ゲームシステムは『64』版と変わっておらず、基本はステージに沿って移動するいわゆるレールシュータータイプ。そして、ステージによっては全方向から敵が攻めてくるオールレンジモードに切り替わる2種類のシューティングが楽しめます。

また、ライフ制を採用しており、レーザーのパワーアップや爆風で複数の敵機を巻き込めるチャージショット。ボムによる広範囲攻撃など、STGの基本要素はひと通り揃っています。
ブーストやブレーキ。宙返りなど緩急や立体機動のアクションでステージを攻略しつつ、ローリングで敵弾をはじく独自のシステムも存在。

一番大きいのは、ステージ攻略中に仲間がさまざまな通信で状況を教えてくれたり、ときには敵機に追われてピンチになるドラマティックな要素がある点でしょう。仲間を救助できないと戦線から離脱してしまい、今後の作戦に少し影響がでるのも『スターフォックス』らしさの1つです。

本作ならではの新規要素として1度クリアしたステージを自由に選んでプレイできる“チャレンジモード”が追加されています。このモードでは各ステージごとで異なる複数のお題が課されており、それらの達成を目指して繰り返しプレイ可能。隠されたルートの開拓や特定のルートでしか見られないセリフを見る機会につながっているので、『64』版をやり込んだプレイヤーでも初めて見る要素があるかもしれません。

また、バトルモードも大きく変わりオンライン、オフライン(BOTが各チームに参戦)両方に対応した4対4のチーム戦に進化。スターフォックスかスターウルフのどちらかのチームに所属し、ルールが異なる3つのステージからスコアを競います。


1つ目のルールは相手チームを撃破しながら目標のサテライトタワーを占拠するサテライトアサルト。2つ目は落ちてくる隕石をかわしながらより多くの“エナジークリスタル”を集めるメテオストーム。そしてスペースパイレーツから貨物を奪取し、自陣に運び込むスペースドッグファイトの3つ。






バトルモード限定のパワーアップアイテムも出現し、5発の誘導ミサイルを発射できたり、一定時間バリアが身を包んだりとさまざまな特殊効果で戦えるので、本編のアーウィンとは違った爽快感を楽しめます。

オフラインモードでしかプレイしていませんが、個人的にはスターウルフ視点でスターフォックスと戦えるのが貴重でしたし、かなり新鮮でした!
経験者も安心の要素満載【スターフォックス レビュー】
改めて。当時、目指していた総撃墜数2000機には届きませんでしたが、1900機オーバーを出せるほど遊び、セリフ暗唱できるほどやり込んでいた『スターフォックス64』と遜色ない操作感で遊べる本作のポテンシャル、作り込みというか再現度はかなりものです。
CGによる会話シーンはキャラクター像や『スターフォックス』の世界観をより深めることにつながっていますし、やり込んでいた自分にとって新たなセリフは新鮮そのもの。変わらないセリフも随所にあるのでそこに懐かしさを感じられるのもいい部分です。

個人的には各ステージの音楽が当時の雰囲気がありつつも今風にキレイに仕上がっており、アレンジもほぼなく変わってないところもお気に入りです。とくに曲のかかるタイミングがまったく一緒! スターウルフが参戦して来た瞬間やセクターYのイントロの入り方など、記憶のままで嬉しい。





また、コントローラーのLR同時押しでノーロックチャージショットも撃てるのも変わらず。アイテムの位置やリングの出現パターン、隠しアイテムの取り方も変わっていないと感じたので、ハイスコア狙いの熟練プレイヤーも安心です。

お気に入りのコースはコーネリア→セクターY→アクアス→ゾネス→マクベス→セクターZ→エリア6の陸海軍全部のせルートだったので、本作でもこのコースを遊び尽くしつつ、過去の自分のハイスコアを越えようと思います!
