みなさんこんにちは。電撃オンライン編集部のてけおんです。現在公開中の映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』の感想をお届けしたいと思います。

結論から言いますね。スパイダーマンの映画として大満足の1本だったと思います。
前作『ノー・ウェイ・ホーム』がサッドエンド(バッドエンドではないものの、ピーターにとっては悲しい終わり方)だったので、「今回こそはハッピーエンドになってくれ……!」と思いながら見に行きました。で、見に行ってよかったと思います。本当に。
ヒーローとして、自身の新たな力との付き合い方に苦労しつつも、より成長した姿をしっかりとしたアクションを含めて見せてくれたこと。他者を守ろうとして孤独を選んだ青年が、新たな決意とともに一歩を踏み出す姿を描いてくれたこと。
完全な大団円……というにはあと数歩を残した形で終わっていますが、ピーターにとってきっと明るい方向に向かっていくんだろうなとしっかり示唆した終わり方。
何気ないニューヨークの風景――ピーターが守っているもの――とともに、ゆったりとしたエンディング曲『Oh Yeah?』が流れ、そこでタイトルが出るという……ジーンとしみいるような終わり方でした。曲の歌詞も、どこかピーターへのエールになっているように思うので、興味がある人は探してみてください。
何よりも本作でびっくりしたのがジーン・グレイの登場。『X-MEN』のメインキャラクターが登場しましたが、こんな形での登場とは……!!
本作ではヒーローではなく、力を持つゆえに狙われ、さらわれた姉を救うために手段を選ばず立ち向かう少女という立ち位置になっていました。
目的のために関係ない人たちを巻き込んでいったせいでピーターと衝突する形になりましたし、障害と認識したピーターに、ある意味なによりも残酷な仕打ちをしましたが……屋上のあれはエッグい。
“他人の意識をハックしていく”能力の見せ方もよかったですが、彼女のより大きな力が覚醒するシーンもなかなかに絶望感があってよかったです。
クライマックスでのメイおばさんとの会話もとても印象的でした。「あなたは特別な力があるから素晴らしいのではなく、あなたはあなただから素晴らしい」という、メイおばさんらしい優しさに満ちたメッセージ。
あれはメイおばさん自身ではなく「メイおばさんならこういうだろう」というピーターの言葉だとは思うのですが、メイおばさんあってこその言葉なわけで……。あそこは本当に心温まるシーンでした。今後、ジーンもまた登場してくるだろうとは思うのですが、いったいどういう形で登場するのか……。非常に楽しみです。
話は変わって、パニッシャーことフランク・キャッスルについて。本作で彼はかなりマイルドになっていましたね。フランクがメインの『パニッシャー:ワン・ラスト・キル』などとはまったく違うアプローチになっていて、いい意味でビックリしました。
劇中でMJに向かって「こうなりたくてなったと思うか?」と言うシーンがありますが……そうなんですよね。『パニッシャー:ワン・ラスト・キル』では娘であるリサの幻を見て慟哭する姿がありましたし、『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』終盤では、ピーターとの病室でのやりとりで笑顔を見せることもありました。
これらの描写でもわかるように、そもそもは誰かを愛することができる人間なのです。その側面を出してくれた本作は、フランクのキャラクターにより深い味を与えてくれたと思います。そして、そういう一面もあるからこそ、フランクは敵認定した相手に容赦しないんだろうなと。
前作『ノー・ウェイ・ホーム』がサッドエンド(バッドエンドではないものの、ピーターにとっては悲しい終わり方)だったので、「今回こそはハッピーエンドになってくれ……!」と思いながら見に行きました。で、見に行ってよかったと思います。本当に。
ヒーローとして、自身の新たな力との付き合い方に苦労しつつも、より成長した姿をしっかりとしたアクションを含めて見せてくれたこと。他者を守ろうとして孤独を選んだ青年が、新たな決意とともに一歩を踏み出す姿を描いてくれたこと。
完全な大団円……というにはあと数歩を残した形で終わっていますが、ピーターにとってきっと明るい方向に向かっていくんだろうなとしっかり示唆した終わり方。
何気ないニューヨークの風景――ピーターが守っているもの――とともに、ゆったりとしたエンディング曲『Oh Yeah?』が流れ、そこでタイトルが出るという……ジーンとしみいるような終わり方でした。曲の歌詞も、どこかピーターへのエールになっているように思うので、興味がある人は探してみてください。
何よりも本作でびっくりしたのがジーン・グレイの登場。『X-MEN』のメインキャラクターが登場しましたが、こんな形での登場とは……!!
本作ではヒーローではなく、力を持つゆえに狙われ、さらわれた姉を救うために手段を選ばず立ち向かう少女という立ち位置になっていました。
目的のために関係ない人たちを巻き込んでいったせいでピーターと衝突する形になりましたし、障害と認識したピーターに、ある意味なによりも残酷な仕打ちをしましたが……屋上のあれはエッグい。
“他人の意識をハックしていく”能力の見せ方もよかったですが、彼女のより大きな力が覚醒するシーンもなかなかに絶望感があってよかったです。
クライマックスでのメイおばさんとの会話もとても印象的でした。「あなたは特別な力があるから素晴らしいのではなく、あなたはあなただから素晴らしい」という、メイおばさんらしい優しさに満ちたメッセージ。
あれはメイおばさん自身ではなく「メイおばさんならこういうだろう」というピーターの言葉だとは思うのですが、メイおばさんあってこその言葉なわけで……。あそこは本当に心温まるシーンでした。今後、ジーンもまた登場してくるだろうとは思うのですが、いったいどういう形で登場するのか……。非常に楽しみです。
話は変わって、パニッシャーことフランク・キャッスルについて。本作で彼はかなりマイルドになっていましたね。フランクがメインの『パニッシャー:ワン・ラスト・キル』などとはまったく違うアプローチになっていて、いい意味でビックリしました。
劇中でMJに向かって「こうなりたくてなったと思うか?」と言うシーンがありますが……そうなんですよね。『パニッシャー:ワン・ラスト・キル』では娘であるリサの幻を見て慟哭する姿がありましたし、『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』終盤では、ピーターとの病室でのやりとりで笑顔を見せることもありました。
これらの描写でもわかるように、そもそもは誰かを愛することができる人間なのです。その側面を出してくれた本作は、フランクのキャラクターにより深い味を与えてくれたと思います。そして、そういう一面もあるからこそ、フランクは敵認定した相手に容赦しないんだろうなと。
『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』を見て、特に心を動かされたシーン
その他、『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』を見て「ここがよかった!」というシーンをいくつか挙げていきたいと思います。
その1:ピーターと、精神をのっとられたMJがハグするシーン
『ノー・ウェイ・ホーム』でピーターのことを忘れたMJですが、そこで記憶を思い出す…かと思いきや! のどんでん返しが見事でした。
私は「ピーターよかったね、MJがピーターのことを思い出してくれたじゃん」という思いととともに、うっすらと「こんな簡単に記憶を取り戻すの? 前作あんなにドラマチックに記憶を奪ったのに!?」という思いの“心がふたつある~”状態だったので、「実はMJが操られていた!」という展開には「やられた! すごい!!」となってしまいました。
ここまでピーターを打ちのめすのかい! とも思いましたが、一方で幸せじゃないからこそ「幸せに“なってほしい”」という状態でいられるというか。最後の最後には幸せになってほしいと心から思っているんですよ……。
私は「ピーターよかったね、MJがピーターのことを思い出してくれたじゃん」という思いととともに、うっすらと「こんな簡単に記憶を取り戻すの? 前作あんなにドラマチックに記憶を奪ったのに!?」という思いの“心がふたつある~”状態だったので、「実はMJが操られていた!」という展開には「やられた! すごい!!」となってしまいました。
ここまでピーターを打ちのめすのかい! とも思いましたが、一方で幸せじゃないからこそ「幸せに“なってほしい”」という状態でいられるというか。最後の最後には幸せになってほしいと心から思っているんですよ……。
その2:追い詰められたピーターがヒーローとして成長し、逆転するシーン
本作でピーターは、戦いの中でピンチに陥ったところで「あなたはピーター・パーカーなの? それともスパイダーマン?」と質問をぶつけられます。
そこでピーターは「両方だ」と宣言します。そのあと、振り回されていた自分の力をしっかりとコントロールし、苦戦していた相手を一蹴! あの一連のシーンはメチャクチャよかったです。
話は少し飛びますが、『アイアンマン3』で主人公トニーはハーレー少年に「トニーはメカニックでしょ? だったら別の作れば?」と言われます。自分の本質が“作るもの”にある⇒自分が何者なのか認識し、トニーの表情がみるみる変わっていくシーンがフラッシュバックしました。
『アイアンマン3』のラストでトニーはアーマーのことを「僕を包む繭(まゆ)だった」だと言います。で、『アイアンマン3』はその繭をトニーが破り、「I am IronMan(私がアイアンマンだ)」というまでの物語です。
ここに相似を感じてしまい、ちょっとたまらないものがありました。
そこでピーターは「両方だ」と宣言します。そのあと、振り回されていた自分の力をしっかりとコントロールし、苦戦していた相手を一蹴! あの一連のシーンはメチャクチャよかったです。
話は少し飛びますが、『アイアンマン3』で主人公トニーはハーレー少年に「トニーはメカニックでしょ? だったら別の作れば?」と言われます。自分の本質が“作るもの”にある⇒自分が何者なのか認識し、トニーの表情がみるみる変わっていくシーンがフラッシュバックしました。
『アイアンマン3』のラストでトニーはアーマーのことを「僕を包む繭(まゆ)だった」だと言います。で、『アイアンマン3』はその繭をトニーが破り、「I am IronMan(私がアイアンマンだ)」というまでの物語です。
ここに相似を感じてしまい、ちょっとたまらないものがありました。
その3:ネッドとハンドサインを交わすシーン
本作のラストでピーターは、これまで引いていた一線を、自分から破りにいきました。
ピーターは「他人を巻き込まないために孤独を選択する」形で4年にわたって大いなる力を持つものの責任を背負ってきましたが、そうじゃなくても責任は背負えるよね、と気付き、責任の背負い方を変えたんだなと思わせてくれる終わり方でした。タイトルの『ブランド・ニュー・デイ』にふさわしい、前向きで希望に満ちた終わり方だったと思います。
ピーターは「他人を巻き込まないために孤独を選択する」形で4年にわたって大いなる力を持つものの責任を背負ってきましたが、そうじゃなくても責任は背負えるよね、と気付き、責任の背負い方を変えたんだなと思わせてくれる終わり方でした。タイトルの『ブランド・ニュー・デイ』にふさわしい、前向きで希望に満ちた終わり方だったと思います。
『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』で気になった点
続いてここからは、『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』を見て筆者が、気になったポイントについていくつか考えてみたいと思います。
気になったこと1:ピーターが開発した汎用遺伝子制御装置
ダメージコントロールの局長であるウィリアム“ビル”メッツガーが行方をくらましたという部分と合わせて、今後いろいろなところに影響を及ぼしそうな気がビンビンします。
ブルースがピーターに言っていた「遺伝子の善悪は誰が判断する?」という問いは、今後いろいろなところで物語のポイントになっていくんじゃないかと思います。
……書いていて思い出しましたけど、『アイアンマン3』でトニーの話を聞いていたのもブルースでしたね。寝てたけど。細かい部分ですがトニーとピーターの共通点に1つ気付けたので、この感想を書いてよかったなってなりました。
ブルースがピーターに言っていた「遺伝子の善悪は誰が判断する?」という問いは、今後いろいろなところで物語のポイントになっていくんじゃないかと思います。
……書いていて思い出しましたけど、『アイアンマン3』でトニーの話を聞いていたのもブルースでしたね。寝てたけど。細かい部分ですがトニーとピーターの共通点に1つ気付けたので、この感想を書いてよかったなってなりました。
気になったこと2:“V-MAX”について
物語の中で、意味ありげな言葉として頻出していた“V-MAX”。さぞかし大きな何かかな、と思っていたら……。それが明かされたシーンで思わず「そんなオチかい!!」と心の中で突っ込んでしまいました。ですが、サラが伝えたかったことって本当にそれなの? これ絶対そのうちに「V-MAXってこれのことだったの!?」となる瞬間が来る気がします。
気になったこと3:MJの記憶について
これ、劇中のどこかのタイミングで記憶が戻っているような気もするんですよね。フランクのねぐらであの手紙を見たタイミングじゃないかと思っています。(そもそもきちんと戻っていないのかもしれません。このへんは見た人によって考えが大きく違うところでしょう)
この感想では上のタイミングで戻っていたとして……で筆を進めます。ピーターに「自分にはあなたの記憶がない」というふりで返事をすることなんて、MJならたぶんできてしまうような気もします。
フランクのねぐらで遺伝子制御装置を修理していた際、MJは「Mrs.スパイダーマンはいないの?」とたずね、ピーターは「いたけれど離れた。危険にさらさないように」と言いました。今回MJは、ピーターにとって不本意な形で過去のことを知ってしまうわけで……そうしたことを考えると、ピーターの言葉にMJがいい返事をしなかったのもなんとなくうなずけるなと思いますが、皆さんはどうでしょうか?
記憶が戻ったかどうなのかはわかりませんが、エンディングで彼女があの屋上にいたことや、ブラック・ダリアのネックレスを握っていたことなど、どう考えてもピーターのことを思い出していると思うんですよね。気のせいかもしれませんが、屋上にいるMJの口角も少し上がっていたように思いますし。
MJ(とネッド)の記憶が戻ったかどうかについては、戻ったとも戻っていないともどちらにでも解釈できるような形で終わっています。これがまた心ニクいというかなんというか……。終わった後に、一緒に見に行った友人と記憶が戻ったかどうかみたいな話をしていましたが、そういう話をしている時間もまたとっても楽しいわけで。こうした“お土産”を残してくれたことに、制作陣には感謝しきりです。
この感想では上のタイミングで戻っていたとして……で筆を進めます。ピーターに「自分にはあなたの記憶がない」というふりで返事をすることなんて、MJならたぶんできてしまうような気もします。
フランクのねぐらで遺伝子制御装置を修理していた際、MJは「Mrs.スパイダーマンはいないの?」とたずね、ピーターは「いたけれど離れた。危険にさらさないように」と言いました。今回MJは、ピーターにとって不本意な形で過去のことを知ってしまうわけで……そうしたことを考えると、ピーターの言葉にMJがいい返事をしなかったのもなんとなくうなずけるなと思いますが、皆さんはどうでしょうか?
記憶が戻ったかどうなのかはわかりませんが、エンディングで彼女があの屋上にいたことや、ブラック・ダリアのネックレスを握っていたことなど、どう考えてもピーターのことを思い出していると思うんですよね。気のせいかもしれませんが、屋上にいるMJの口角も少し上がっていたように思いますし。
MJ(とネッド)の記憶が戻ったかどうかについては、戻ったとも戻っていないともどちらにでも解釈できるような形で終わっています。これがまた心ニクいというかなんというか……。終わった後に、一緒に見に行った友人と記憶が戻ったかどうかみたいな話をしていましたが、そういう話をしている時間もまたとっても楽しいわけで。こうした“お土産”を残してくれたことに、制作陣には感謝しきりです。
気になったこと4:スタテン島ってなんですか!?
……我々もなかったことにされてしまった記憶があるのでしょうか? SNSを見てもやはりざわついていますね(笑)。いずれ映像化される日が……来たりするのでしょうか? 楽しみに待ってます!