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【ブルリフ カルテット】『BLUE REFLECTION RAY/澪』レビュー。ゲームで紐解くきらめく想いをつなぐ物語はやはり尊かった!

文:編集O

公開日時:

 Nintendo Switch 2、Nintendo Switch、PS5、PC(Steam)で好評発売中の、コーエーテクモゲームス(ガストブランド)が贈る『BLUE REFLECTION Quartet: 少女たちのキセキ』(以下、カルテット)。

 本作は『BLUE REFLECTION』シリーズの関連4タイトル(『BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣』『BLUE REFLECTION RAY/澪』『BLUE REFLECTION SUN/燦』『BLUE REFLECTION TIE/帝』)を1本に集約し、データベースや関連イラストなども楽しめるファン待望のタイトルとなっています。

 今回レビューをお届けする『BLUE REFLECTION RAY/澪』(以下、澪)は、『ブルリフ』プロジェクトの一環として、2021年4月から9月にかけて全24話が放送されたTVアニメです。


 そんなアニメというメディアの『澪』が、どのような形でゲームとしてアプローチを果たしたのか、アニメを全話視聴済みの目線でお伝えします。

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受動的に物語を楽しむスタイルから能動的に楽しむスタイルへ


 まずは『澪』の設定的な概要から解説すると、本作の主人公は月ノ宮女子高等学校の寮で同室となった平原陽桜莉と、学校に転校してきた羽成瑠夏の2人。

 常に前向きで困っている人を放っておけない陽桜莉と、人と接するのが不器用な瑠夏は、異なる経緯ながらも同じ不思議な指輪を手に入れます。


 その後、同級生の感情が暴走する事件の際に2人が抱いた“誰かを助けたい”という想いに指輪が共鳴。“リフレクター”となった2人は、感情の結晶“フラグメント”や人々の想いが交錯する世界で、相反する信念を抱えた少女たちとぶつかり合い、絆を深めていくことになるのでした。


 『カルテット』に収録された『澪』は、そのアニメ版の物語をベースに新たなアプローチで追体験できる内容へとアップデート。

 具体的にはアニメ最終盤のストーリーをベースにしつつも、単なる映像のダイジェストではなく、3Dで表現されたキャラクターとコモン(集合的無意識の世界)を探索する内容へ再構成されています。

 プレイヤーが操作するのは陽桜莉と瑠夏で、失われた記憶をフラグメントを回収して取り戻しつつ、コモンの最奥に待つ紫乃のもとを目指すことに。


 その際、フィールド上に散らばった“記憶の欠片”を集めることで、アニメ本編をより深く楽しめる補完テキストを解放可能です。また、プロローグとエピローグが追加され、シリーズ他作品との連携がより強調されているもポイントです。

アニメの追体験としてのアプローチと、ファンディスクとしての手触り


 実際にプレイしてみてまず感じたのは、“アニメの物語を陽桜莉と瑠夏を自分で操作しながら能動的に追いかける”というゲームデザインへの落としどころの上手さです。

 アニメという映像メディアだった物語を、自分の足で進めていくプレイ感に変換したアプローチ自体は非常に好印象。


 ですが、アニメ版を知っている視点で語ると、“すでに最後の結末にたどり着いた状態から記憶喪失になり、過去を遡って思い出していく”という構成をとっているため、完全に初見で本作から触れるプレイヤーには正直ややわかりづらさがあるかもしれません。

 登場人物や背景情報をある程度知っていないと「?」となりやすく、基本的には“アニメ版をすでに観たファンのための記憶保管・補完作品”という側面が強い印象を受けます。でも逆に言うと、アニメを知っているコアファンならば、これほど心に刺さるファンアイテムはないと思いますよ。


 また、ゲーム要素の1つであるフィールドギミックは、一本道を平均台のように慎重に渡っていくようなアスレチック的な要素が用意されています。ですが、全体としてアクションやパズルのようなゲーム性が突出して高いわけではありません。


 あくまで目的は“記憶を取り戻すためのフラグメントの破片を集めること”。欠片自体はマップ上のUIには表示されませんが、マップ構造そのものがコンパクトで、遠くからでもしっかり光って視認できるため、取り逃がして迷ってしまうような心配がないのはストレスフリーです。

 演出面で少し気になったのは、要所で差し込まれるアニメカットが止め絵として処理されている点。せっかくのアニメ素材なので、アニメーションそのものでもう少し動きのある演出で見せてくれれば……というもったいなさは残ります。


 ですが、個人的にはゲーム中の陽桜莉と瑠夏のキャラクターモデルがとてもかわいらしく、そんな不満も帳消しに(笑)。なにより、フィールドを歩いている最中、ふと足を止めると2人が自然と手を握り合う挙動を見せてくれるんですよ。この一瞬の仕草がヤバいぐらいに“尊い”……!


 さらにうれしいポイントとして、ゲーム部分の音声がしっかりと新規収録されている点が挙げられます。キャスト陣の新たな演技によって、想いを巡る少女たちの物語を再びフレッシュな気持ちで味わえるのは、ファンにとって大きな見どころと言えるでしょう。


 というように、アニメを視聴済みのファンからすると、未視聴者にはこのタイトルだけで『澪』の魅力を味わい尽くすのは難しい印象でしたが、この作品で『澪』の物語に興味を持ち、配信サイトなどで作品を追うというような流れが生まれたら、『ブルリフ』ファンの1人としてこれ以上ない喜びです。

タイトル概要


タイトル名
BLUE REFLECTIONQ uartet: 少女たちのキセキ
(ブルーリフレクション カルテット ショウジョタチノキセキ)

対応機種
PlayStation 5、Nintendo Switch、Nintendo Switch2(ダウンロードのみ)、Steam

ジャンル
ヒロイックRPG

発売日
発売中(7月30日発売)

価格
通常版:7,480円(税込)
プレミアムボックス:11,330円(税込)
スペシャルコレクションボックス:24,200円(税込)
ダウンロード版:7,480円(税込)

プレイ人数
1人

CERO
C

プレミアムボックス
①時系列を解説!「ヒストリカルチャート」付きキャラクタービジュアルブック
②描き下ろしイラストB3布ポスター
③先行配信衣装「制服(バディな世界Ver.)」ダウンロードシリアル
④『BLUE REFLECTION Quartet: 少女たちのキセキ』ゲームソフト
※プレミアムボックスの同梱物の内容および名称は予告なく変更する場合があります。
※先行配信衣装「制服( バディな世界Ver.) 」は、後日無料配信予定です。

スペシャルコレクションボックス
①描き下ろしイラストA1タペストリー
②日替わりヒロイン日めくり万年カレンダー
③インスタントフォト風カード18種セット
④繰り返し使える!クリアメモボード&マーカーセット
+プレミアムボックス同梱物
※スペシャルコレクションボックスはガストショップ/GAMECITY/Amazon.co.jp/ソフマップ/あみあみ限定販売です。
※スペシャルコレクションボックスの同梱物の内容および名称は予告なく変更する場合があります。

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担当者プロフィール

  • 編集O

    編集O

    多くのゲームプレイ経験で得た“自分なりの物差し”には自信あり。 ゲーム歴はファミコン創成期から現在に至るまでと、激動のハード戦争をリアルタイムに見守ってきた超古参ゲーマー。編集・ライター歴は25年以上とそれなりで、電撃系やファミ通などの紙媒体やWebメディアを中心に活動中です。 おもにRPGやSLGが好みですが、おもしろければ何でも手を出す雑食系。物語やキャラの魅力を考察したり、システム面でイチオシ要素を探したりするのが得意です。ゲーム歴が長いだけに人気シリーズはほぼリアルタイムでプレイ済みで、RPGのシリーズ系ならば『DQ』、『FF』、『テイルズ オブ』、『軌跡』、『ペルソナ』、『アトリエ』、『幻想水滸伝』、『ゼノブレイド』、『龍が如く』……と、枚挙にいとまがありません。

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