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【ブルリフ カルテット】『BLUE REFLECTION SUN/燦』レビュー。灰の降る世界で紡がれた少女たちの物語が、ふたたび追体験できる喜び!

文:編集O

公開日時:

 Nintendo Switch 2、Nintendo Switch、PS5、PC(Steam)で好評発売中の、コーエーテクモゲームス(ガストブランド)が贈る『BLUE REFLECTION Quartet: 少女たちのキセキ』(以下、カルテット)。

 本作は『BLUE REFLECTION』シリーズの関連4タイトル(『BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣』『BLUE REFLECTION RAY/澪』『BLUE REFLECTION SUN/燦』『BLUE REFLECTION TIE/帝』)を1本に集約し、データベースや関連イラストなども楽しめるファン待望のタイトルとなっています。

 今回レビューをお届けする『BLUE REFLECTION SUN/燦』(以下、燦)は、もともとスマートフォン/PC向けに配信されていたタイトルです(現在はサービス終了)。オリジナル版はアプリで配信されていたタイトルで、キャラクターの収集などガチャを中心としたゲーム性でした。


 そんな『燦』が、オフラインのコンシューマ向けタイトルとしてどのように生まれ変わったのか。アプリ版をプレイしていた目線から、変更点や実際に触れてわかったプレイ感をお伝えします。

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ストーリーへの没入感はアップ! 一方で“ダイジェスト感”も?


 まずは『燦』の設定的な概要から解説すると、本作はシリーズでの時系列的な位置づけは3作目になります。舞台となるのは“灰”の出現によって人々が病に侵され、灰から生まれた怪物“異灰(テスタ)”により人類が滅亡の危機にある世界。

 そんな状況に対抗するため人類は日本各地に対テスタ部隊を結成。灰を吸い込んで灰病を発症した際、特殊な能力に目覚めた“イローデッド”となった少女たちを中心に、厳しい戦いを強いられていました。

 物語の主人公(男)は戦闘能力を持ちませんが、“イローデッド”となった少女たちの能力を増幅・安定させる希少な才能を持っており、広島地区の異灰を殲滅した実績を買われ、“史上最弱の特殊部隊”と揶揄された、日ノ杜学園に部隊のリーダーとして赴任。


 協調性が皆無だった部隊でしたが、主人公が1人1人に寄り添い、トラウマなどを解決していくことでまとまりが生まれ、やがて大きな力を生み出すことになっていくのです。


 と、このような展開の物語はオリジナル版がアプリという仕様上、アップデートで章が追加されていく仕様でした。各章は女の子それぞれにスポットが当たる形でガッツリ掘り下げていますが、ストーリーを読み進めるには戦闘ステージのクリアが必要で、ある程度戦力アップのために育成で足止めをされる感もあったんですね。

 ですが『カルテット』に収録されている『燦』は、ストーリーを読み進めることを主軸に置き、バトルはあくまで重要なシーンでのみ発生するスタイルに変更されています。そのため、物語に集中できるようになり、世界観への没入感が高まった印象を受けました。

 ただし、オリジナル版ほど女の子それぞれを深堀するまでのボリュームではなく、ダイジェスト感はあるのも事実。そのため、アプリ版を未プレイの人だと、一部で展開の早さや説明不足を感じる場面があるかもしれません。

 でも、女の子たちが戦う理由や心のトラウマなど、語るべきところはしっかり押さえられているので、きっと好きになる女の子が見つかるはずですよ。

 なお、オリジナル版にあった“おでかけ”などの交流要素は廃止されていますが、キャラクターごとの新規の個別イベントがしっかり収録されています。

 メインストーリーで補いきれなかった少女たちの素顔やバックボーンは、ここで知ることが可能なので、ぜひすべてチェックしながら進めてみてください。なんと、ボイスも新録となっています。イベントが発生している女の子が誰かひと目でわかる仕様ですし、直接移動できるのでストレスは感じませんから。

シンプルになった育成とゲーム性。あくまでストーリー補完タイトルと捉えるべき!?


 育成面は戦闘でキャラクターのレベルを上げるだけという、非常にシンプルなシステムに統合されました。アプリ版にあった武器の作成・強化や、ガチャによる衣装収集といったやり込み要素はオミットされています。

 個人的にはゲーム的な攻略の歯ごたえという面で少し物足りなさを感じましたが、本作は“あくまでストーリーやキャラクターの補完タイトル”という位置づけと割り切って楽しむのがよさそうです。

 バトルについても同様で、あくまでイローデッドたちの魅力を伝えるスパイスの1つという印象です。物語の山場にあたる重要シーンで発生し、乗り越えるのに必要な強さに自然とレベルアップしていくため、アプリ版のように勝てないから進めない……、というジレンマも感じませんでした。


 なお、戦闘システムは『帝』のシステムをベースに再構築されており、攻撃をつなげてコンボを稼ぎ、ギアを上げることで少女たちがイローデッドへと変身します。


 アプリ版ではガチャで引き当てないと体験できなかったイローデッド要素ですが、今作では誰でも平等に変身の強さと演出の気持ちよさを味わえるようになっています。これはうれしい調整ですね。

 あとはアプリ版にはなかった、日ノ杜学園の校内を自由に歩き回って女の子たちと会話する過程が新鮮でした。主人公と少女たちの身長差がひと目でわかり、「あ、この子は意外と背が高いんだな」といった新たな発見も(笑)。

『カルテット』全体で感じたデータベース“REFLECTION”のもどかしさ


 最後にこれは『カルテット』全体を通してですが、用語や設定を確認できるデータベース“REFLECTION”へのアクセスが、一度ゲームを終了してメインメニューに戻らないとできない仕様なのがもったいないなと感じましたね。


 独特の世界観や用語が多く、作品をまたいで人物が絡むシリーズだからこそ、プレイ中にサッと確認できる辞書機能のような作りにしてほしかった……というのが正直なところです。


 というわけで、『カルテット』に収録されている『燦』について、アプリ版をプレイ済みのファン目線でレビューをお届けしましたが、いかがだったでしょうか?

 ゲーム的なやり込み要素こそ削ぎ落とされたものの、シナリオ重視かつ『帝』に準拠したバトルシステムで、物語への没入感がアップしているのは間違いありません。

 アプリ版のサービス終了で物語を追い切れなかった方は物語の補完作品としてピッタリですし、『カルテット』で1作目『幻』からスタートした人も『燦』の世界観をバッチリ理解できる内容となっています。

 ぜひ時系列順に『燦』をプレイして、『ブルリフ』シリーズで少女たちが織りなす切なくも美しい世界に浸ってみてください。

タイトル概要


タイトル名
BLUE REFLECTIONQ uartet: 少女たちのキセキ
(ブルーリフレクション カルテット ショウジョタチノキセキ)

対応機種
PlayStation 5、Nintendo Switch、Nintendo Switch2(ダウンロードのみ)、Steam

ジャンル
ヒロイックRPG

発売日
発売中(7月30日発売)

価格
通常版:7,480円(税込)
プレミアムボックス:11,330円(税込)
スペシャルコレクションボックス:24,200円(税込)
ダウンロード版:7,480円(税込)

プレイ人数
1人

CERO
C

プレミアムボックス
①時系列を解説!「ヒストリカルチャート」付きキャラクタービジュアルブック
②描き下ろしイラストB3布ポスター
③先行配信衣装「制服(バディな世界Ver.)」ダウンロードシリアル
④『BLUE REFLECTION Quartet: 少女たちのキセキ』ゲームソフト
※プレミアムボックスの同梱物の内容および名称は予告なく変更する場合があります。
※先行配信衣装「制服( バディな世界Ver.) 」は、後日無料配信予定です。

スペシャルコレクションボックス
①描き下ろしイラストA1タペストリー
②日替わりヒロイン日めくり万年カレンダー
③インスタントフォト風カード18種セット
④繰り返し使える!クリアメモボード&マーカーセット
+プレミアムボックス同梱物
※スペシャルコレクションボックスはガストショップ/GAMECITY/Amazon.co.jp/ソフマップ/あみあみ限定販売です。
※スペシャルコレクションボックスの同梱物の内容および名称は予告なく変更する場合があります。

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担当者プロフィール

  • 編集O

    編集O

    多くのゲームプレイ経験で得た“自分なりの物差し”には自信あり。 ゲーム歴はファミコン創成期から現在に至るまでと、激動のハード戦争をリアルタイムに見守ってきた超古参ゲーマー。編集・ライター歴は25年以上とそれなりで、電撃系やファミ通などの紙媒体やWebメディアを中心に活動中です。 おもにRPGやSLGが好みですが、おもしろければ何でも手を出す雑食系。物語やキャラの魅力を考察したり、システム面でイチオシ要素を探したりするのが得意です。ゲーム歴が長いだけに人気シリーズはほぼリアルタイムでプレイ済みで、RPGのシリーズ系ならば『DQ』、『FF』、『テイルズ オブ』、『軌跡』、『ペルソナ』、『アトリエ』、『幻想水滸伝』、『ゼノブレイド』、『龍が如く』……と、枚挙にいとまがありません。

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