映画『007』シリーズを題材に、若かりし頃のジェームズ・ボンドを描いた作品『007 First Light(007 ファースト・ライト)』が、IO InteractiveからPS5/Xbox Series X|S/Nintendo Switch2/PC(Steam)にて発売されました。

本記事では、映画大好きなライターが本作をプレイして感じた見どころなどを、プレイ日記としてお届けします。
索引
閉じる映画シリーズへのリスペクト。レガシーアイテムの元ネタを探る!|007 First Light
映画シリーズとは異なるオリジナルストーリーの本作ですが、ちゃーんと本家へのリスペクトも忘れてはいません。
本作のジェームズ・ボンドが愛用する銃も、言わずと知れたワルサーPPK。映画によってはPPK/Sを使うこともありますが、今回はウッドグリップを使用したタイプなのが特徴的ですね。ダニエル・クレイグが本銃を構えている姿を想像される方も多いのではないでしょうか。

また本作は銃のスキンを変更でき、そのなかには映画『黄金銃を持つ男』に登場した「黄金銃」も用意されています。

007のゲームシリーズではおなじみの黄金銃。この今にも折れそうなトリガーもそうですが、奇抜な見た目は各パーツがライターや万年筆に分解可能という、隠密性に特化した設定を持っています。ちなみにトリガーはカフスボタンに分離できます。
といった感じで小ネタが豊富なのですが、コレクション要素の一つに「レガシーアイテム」というカテゴリがあり、これがまた映画シリーズを元にしたものばかり。今回はそれらを紹介しようと思います!
"十字型の鍵"
ゲームを始めてすぐ、チャプター01で発見できる最初のレガシーアイテムが、この十字型の鍵。

拾ったボンドも「なにかの目のようだ」と形容しますが、まさにその“目”の鍵。つまり、映画『ゴールデンアイ』を元ネタとする「ゴールデンアイの鍵」です。
ピアース・ブロスナンが5代目のジェームズ・ボンドになって最初の映画ですし、有名ゲームも存在するのでピンときた方も多いはず!
"ダガーシューズ"
Qラボで発見できるダガーシューズは、『ロシアより愛をこめて』に登場する暗殺用の靴。作中で敵の暗殺者が使用したもので、その刃には毒が塗られていました。

1957年の原作小説に登場しており、その後1963年の映画にも登場とのこと。靴の中に刃を仕込むアイデアが50年以上前からあったことに驚きです!!
"チェス選手の伝記"
調べてみると、こちらも『ロシアより愛をこめて』を元ネタとするレガシーアイテムで、映画冒頭でボンドと対局したチェスの試合を示唆しているようです。

ゲーム内の説明文に対戦相手が極秘犯罪組織に属していることが書かれていますが、これがまさに映画内で相対した対戦相手が暗殺者であることを表しています。映画も1963年に公開なので、「60年代の伝記」という説明文とも一致しますね!
ちなみに発見できるチャプターも、チェスの大会に潜入する“時間はいくらでもある”。細かすぎるネタ!

"ATAC装置"
ATAC装置とは、英国国防省が王立海軍のポラリス潜水艦群と通信および運用調整に使用していた装置のことのようです。

こちらのレガシーアイテムは映画『ユア・アイズ・オンリー』にて登場。映画内で完全に破壊されたようですが、本作ではは何十年も沈んでいたかのようにサビています。
ちなみに拾う際、ボンドは「ゲームができそう」とつぶやきます。確かにちょっと古めのPCにも見えなくはないですね。

"コンサートポスター"
このおしゃれなポスターは、映画『リビング・デイライツ』に登場するチェリストの公演を元にしたアイテムのようです。

赤いドレスにミディアムヘアの金髪など、同映画でボンドガールを務めたカーラ・ミロヴィを模しているのが分かりますね。その証拠に、ポスターの上部には「K・M」の文字もちゃんと書かれています。

"ブレードクラブ会員バッジ"
原作小説『ムーンレイカー』をはじめ、数々の映画でも言及されたロンドンの架空の高級社交クラブ“ブレード”が元ネタのアイテム。

ボンドも所属しているようで、会員資格の一つとして紳士的な振る舞いが求められるのだそう。さすが紳士の国イギリス。
"タロットデッキ"
映画『死ぬのは奴らだ』に登場したタロットで、映画内でも象徴的な「ラバーズ(恋人)」のカードが描かれています。

説明文にもあるようにすべてのカードが「恋人/ラバーズ」になっていますが、これは映画内で、正しいカードを引く占い師を相手にボンドが仕掛けたトリックのシーンが元ネタ。
あらかじめ用意した複数枚の「恋人/ラバーズ」のカードにすり替えていた名場面です。1973年の映画なのでリアルタイムでは未視聴という方も多いかもしれませんが、現在でもレプリカが販売されているほどの印象的なシーンだったことが分かります。

"ジョーズ設計図"
『私を愛したスパイ』や『ムーンレイカー』で登場した、鋼鉄の歯を持つ悪役「ジョーズ」を元ネタにしたレガシーアイテムのようです。

本家では鋼鉄の歯を持つ2m越えの大男でしたが、本作ではゲーム内にアンドロイドが登場するのに合わせて、「鋼鉄の歯を持つアンドロイドの設計図」になったようです。

災害対策用との説明文がありますが、「それなら腕に装着したらいいのに」と思わずにはいられません。しかし、ここをあえて頭部にすることで、元ネタのジョーズへのリスペクトを高めているのが素晴らしいですね。
"トリルビー帽"
初期のボンドが愛用していたことで知られるトリルビーハット。つまり中折れ帽です。1960年代の紳士の定番アイテムだったそうですね。

今作の若いボンドが被るには、確かにちょっと若すぎるかも。渋いベテランスパイになってからの方が味が出そうです。
この他にも、Qのラボではイギリスではお馴染みの赤い公衆電話(中から催涙ガスが出てくるようです)を発見。

さらに火炎放射が出るバイクや、雪崩の際に身を守る球体状のエアバッグなど、さまざまなガジェットを見ることができ、これらも映画を元にしたアイテムだったりします。


個人的には、PS5版のトロフィーの名前が『スカイフォール』や『ノー・タイム・トゥ・ダイ』『カジノ・ロワイヤル』など映画のタイトルを元にしているものがあり、こういった所でも「007」への愛を感じられて嬉しいです。
といった感じで、9つのレガシーアイテムを紹介しましたが、どれもかなり古いネタが多く、僕自身も知らないことばかりでした。さすが60年の歴史を持つ映画シリーズ!

まだまだ拾い切れていないネタもありますし、映画を振り返りながらさらに本作の理解を深めていこうと思います!