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『デモンキルデモン』レビュー:エクスペリエンスが贈る王道ハクスラ最新作。尖った世界観はハマればドロ沼!!【おすすめ度:8点/電撃インディー#1399】

文:電撃オンライン

公開日時:

 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、Switchの最新ダンジョンRPG『デモンキルデモン ~黄泉1984~』を紹介します。


 なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!

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繰り返し作業が心地よいダンジョンRPGの超正統派!【おすすめ度:8点】


 本作は、これまで数々の3DダンジョンRPGをリリースしてきたエクスペリエンスが贈る最新のダンジョン探索RPGです。

 システムは、ダンジョンを探索しながらキャラの育成と装備の充実を計り、物語に沿ってさまざまなダンジョンを攻略していく、正統派スタイル。そこにさまざまな現代的システムを搭載して遊びやすくし、エクスペリエンスらしさをたっぷり加えて完成した最新作です。

 今回は、5月28日に発売されたばかりのDL版をSwitchでプレイしてレビュー。なお筆者は、こうした探索系のゲームが大好きで、本作とは世界観を同じくする『黄泉ヲ裂ク華』もプレイ済みです。

延々とプレイし続ける中毒性のあるプレイスタイル


 ゲームは基本的に3DRPGの基本ともいうべきストイックなシステムで、ひたすらダンジョンに潜り、経験値を稼ぎ、装備を見つけ、キャラクターを強くしていく、そんな繰り返しとなります。


 戦闘、収集、育成という流れが心地よく、いつまでも続けていられるという中毒性の高さが大きな魅力となっています。

キャラクター作りから異質のディストピア世界


 プレイスタイルは古くからのダンジョンRPGを継承している本作ですが、世界観はかなり尖っています。

 前作『黄泉ヲ裂ク華』と同じく、ディストピア世界となっており、時は架空の1984年。“黄泉”と呼ばれる謎の空間から、“アルゲン”と呼ばれるエネルギーを持ち帰る“地下探行士”という職業が人気となった世界が舞台となります。


 日本にある“探行士”になるための学校に通う主人公が、突如教室ごと黄泉へと転移されたところから、物語は始まります。

 そして突然の大虐殺シーン。クラスメイトが次々と無残に殺戮されていく壮絶な場面が続き、いきなり世界の絶望感を味わうことになります。

 そしてこの手のゲームではお約束のキャラクターメイキングも、主人公以外は、原型が残っているクラスメイトの死体を持ち帰って蘇生するというもの!


 主人公以外は自由に作れるのではなく、持って帰ってきた死体(重要アイテム)の数だけ作れるわけです。最初は1人で開始し、クラスメイトの死体を見つけるごとに仲間の数が増えていくというのは、なかなか衝撃的でした。

 とはいえ、仲間のキャラクターメイキング自体は、主人公と同様、自由度の高いもの。職業やステータス、ポートレイトなどを自由に決めることができるので、そこは安心。

 それに、死体は6人以上見つかるので、色々なキャラクターを作れるのも嬉しい。また、職業などはあとで変更可能なので、あまり悩まずに作れるのもポイントです!


 そんなわけで、仲間については設定的に没個性です。しかしそれだけに、妄想も捗るというもの。経歴のフレーバーテキストも編集できますし、ポートレイト(外見)も豊富に用意されています。この辺こだわり始めたら、かなりの時間を取られそう(笑)。

 そこを追求しているとレビューにならないので、ひとまずデフォルトのまま進めていますが、ある程度育成したら、ガッツリ手を入れようかなと思っています!

サクサクと展開する快適なバトル!


 バトルはダンジョンRPGではお馴染みのコマンドバトル。攻撃や道具を使うほか、職業ごとの職能(術や技)を使って戦っていくのですが、これがとても快適!


 ハクスラの最重要部分ですが、テンポよくサクサク進み、自動リピートや全員攻撃といったコマンドもあり、さらに高速戦闘ではものすごい勢いでバトルが展開。ひたすら繰り返すことになるザコ戦闘が苦にならないのです。

 もちろん、弱点を突くなど戦略性も高いので、ボス戦では、じっくり熟考しながら戦うこともできます。


 さらに、本作ならではの“スイッチブースト”も戦闘に深い戦略性を加えてくれます。これは、3つの状態を切り替えながら戦うシステムで、消費MPがなくなる“超電”、敵からのダメージが半減する“耐電”、すばやさが上がる“神電”を切り替えながら戦えるというもの。


 それぞれ持続は1ターンだけで、もう一度同じ効果を使うには、何も強化されない“充電”ターンが必要という制限はありますが、これこそまさにボス戦の肝で、例えば強力な攻撃がきそうなときは“耐電”で凌ぐなど、状況にあわせた切り替えが重要となってくるのです。うまく使って強敵を倒した時の爽快感も、本作の魅力の1つといえるでしょう。

飽きさせない作りのダンジョン探索


 物語に沿って行けるダンジョンも増えていくのですが、ダンジョン探索では、オートマッピングはもちろん、固定の敵が最初から見えていたり、マップから行きたい場所を指定するだけで自動的に移動してくれる機能なども備わり、これまた超快適!


 閉ざされた扉を開けることでショートカットできるようになるなど、探索が進むことで移動も楽になっていくバランス感覚も見事。あのショートカット扉を開けてから帰ろうといった、探索の目標にもなってくれます。

 また、アイテムを使ってあらかじめ決められた場所に扉や梯子を作ったり、拠点と繋ぐゲートや回復ポイントなどを自由に設置できる“ダンジョンビルド”システムも探索のスパイスになっています。探索を飽きさせない工夫も、しっかり行き届いている印象です。

自由度の高いキャラクタービルドにハマる!


 キャラクターの育成もかなり奥深く、レベルアップのほか、スキルポイントで職業ごとの技や術を覚えたり、チップと呼ばれるアイテムの装備でほかの職業の職能を使えたりと、とても自由度が高くなっています。


 しかもスキルポイントは再振り分けが可能なので、特定のボスの前に相手の弱点属性に切り替えるなど、柔軟に変更できるのも強み。装備品の作成や強化といった要素もあり、多方面からの強化が可能なので、徐々に強くなっていくことを実感できます。

面白さは折り紙付きだけど、世界観は人を選ぶかも!?


 総合的に、ダンジョンRPGとしては満点の出来で、これまで多くのダンジョンRPGを生み出してきたエクスペリエンスらしい、初心者からベテランまで楽しめる手堅い作りの作品です。

 一方、世界観的には荒廃したディストピア風で、物語も重く、先の見えない絶望感が全編に渡って醸し出されています。そういうものが苦手だとちょっぴり厳しそうということで8点にしました。逆に前作に相当する『黄泉ヲ裂ク華』が好きなら、100%満足できる内容といえます。


 なお、本作は本編となる“転移編”に加えて、クリア後の世界を描いた“復讐編”という追加DLCが存在します。パッケージ版は両方入ってますが、DL版では、それぞれ個別で購入することが可能。ダンジョンRPGに不慣れな人は、まずはDL版の“転移編”を遊んでみるのもありでしょう。

 また、アップデートパッチが6月11日に配信され、“復讐編“クリア後も探索できる追加要素が実装されています。もし本作にハマったなら、こちらにも注目ですよ!



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