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【FF14名言集:ヒエン】ドマとは、城にあらず。民が生きれば、城などまた建て直せよう。(ネタバレあり)

文:ハチミツ

公開日時:

 スクウェア・エニックスが運営するオンラインRPG『ファイナルファンタジーXIV(以下、FF14)』。本企画では、ヒカセン兼ライターが膨大なプレイ時間をかけて旅する中で出会った、『FF14』の“好きなクエスト”や“好きな台詞”を振り返りつつ紹介していきます。


 第7回の『FF14』振り返り記事では、パッチ4.0『紅蓮のリベレーター』のメインクエストより、ヒエンの台詞をお届けします。

※物語のネタバレを含みますので、ご注意ください。 ※本記事内の記述はライター個人の解釈によるものです。 ※本記事内の画像はグラフィックスアップデート前のものです。

「ドマとは、城にあらず。民が生きれば、城などまた建て直せよう。」(ヒエン)


●メインクエストLv67“最後の余白”(パッチ4.0『紅蓮のリベレーター』)

『ファイナルファンタジーXIV(FF14)』

 『紅蓮のリベレーター』の主人公は“光の戦士”ではないと思います。

 もちろん操作キャラは他ならぬヒカセンなのですが、真の主人公はガレマール帝国に祖国を奪われた人々ではないでしょうか。

 ヒカセンや彼/彼女を操作するプレイヤーは、それを手伝う助っ人のように感じます。

『ファイナルファンタジーXIV(FF14)』

 今回の名言を口にするヒエンは、『紅蓮のリベレーター』におけるドマ編の主人公と呼ぶべき登場人物です。

 ドマはオサード小大陸で栄え、東アジアを思わせる街並みや文化が特徴的な都市国家でした。ヒエンはそのドマの君主、いわゆる「お殿様」になれる血筋の人物なのですが、ガレマール帝国によるドマ侵攻で彼の人生は大きく変わってしまいます。

 ドマは第六星歴と第七星暦に帝国と戦いましたが、いずれも敗北し、ヒエンの父親である当代君主カイエンを含む多くの民が命を落とす悲惨な結果を迎えます。

 ヒエン自身はアジムステップに逃れ、「ドマの民が再び決起を望むなら将として戻る」「民が望まないなら自分の首を帝国に差し出す」という2択を胸に、信頼できる家臣を待ち続けました。民に望まれるなら戦いも死も受け入れる度量たるや。これこそが生粋のお殿様の器なのでしょう。

 今思えば、まだ彼の顔も見ていない頃から私はヒエンというキャラが好きだった気がします。

『ファイナルファンタジーXIV(FF14)』

 そんなヒエンがプレイヤーの前に姿を現すのは、メインクエスト「風駆けるアジムステップ」でのことです。

 信頼できる家臣ことゴウセツとユウギリに連れられたヒカセンは、丘の上で雄大な自然を眺めるヒエンと出会います。

「この首と刀、どちらを求めにきた?」

 この問いかけにゴウセツとユウギリから「刀」、すなわち帝国への反乱を望むと返されたヒエンは応えるように降り向きました。

『ファイナルファンタジーXIV(FF14)』

「民がデカい夢も見られんようでは、主君など、いる意味もないからな!」

 祖国を帝国に奪われている現状でも快活に笑うのがヒエンという男です。器が大きく、人情味があり、何より民を深く想っている。

 なんとも気持ちのいい快男児なヒエンこそ、ドマ編における主人公といえるのではないでしょうか。初見プレイ時は「この男をドマのお殿様に返り咲かせてやる!」と、まるで忠臣みたいな気持ちになったものです。

『ファイナルファンタジーXIV(FF14)』
▲ドマ解放の前に、命を助けてくれたモル族への恩返しに“終節の合戦”に協力する義理堅さも忘れられません。「義を果たせぬ不埒者は、人の将たる資格なし!」これも読者の皆さんにぜひ思い出してほしい名言です!
『ファイナルファンタジーXIV(FF14)』

 “終節の合戦”で、見事モル族への恩返しとアウラ族への協力要請を成功させたヒエンとヒカセンは、満を持して「烈士庵」の反乱軍と合流します。反乱の準備にヒカセンがいつも通りのお使いをこなす中、メインクエスト「もののふ、今はなく」では、ドマ城を眺めるヒエンと遭遇します。

 今は帝国に占拠されているドマ城は反乱における重要拠点で、城を攻めて占拠する「ドマ攻城戦」の成否が、そのまま戦の勝敗を左右します。ヒエンは、その下見をしていたようですね。

 すっかり寂れた城下町から、今は帝国に牛耳られているドマ城を眺めるヒエンはどこか寂しそうでした。

 ドマが栄えていた頃をよく知るヒエンにとっては、再建されないまま放置された町や民が圧政に苦しむ現状は、身を裂かれるようなものなのでしょう。

『ファイナルファンタジーXIV(FF14)』

 ヒカセンと共にドマ城を眺めるヒエンは、城の天守閣から領地を眺めた思い出を語りだします。

 帝国に奪われる前から、決して広くはなかったのがドマです。高い天守閣から見た世界はあまりにも狭く、長い歴史から見れば自分たちの戦いも小さいものでしかない。それでも、民は俯瞰すればちっぽけでしかない人生を懸命に生きている……そんな彼らの在り方に命を懸けたいのだと、ヒエンは語ります。

 プレイヤーと出会った「風駆けるアジムステップ」の時から民を想う心を語っていたヒエンですが、そのルーツがここで明かされるのです。

『ファイナルファンタジーXIV(FF14)』

 ヒカセンとの会話の中でヒエンはドマ攻城戦に役立つ必勝の策を思いついたと言い出し、メインクエスト「最後の余白」で、その策を説明するために家臣や「暁の血盟」を含む同志を集めます。

『ファイナルファンタジーXIV(FF14)』

 「ドマ城を、水没させてくれ」

 必勝の策とは、ドマ城を水攻めにする作戦でした。これが成功すれば帝国軍の戦力を大幅に減らした上で代理総督のヨツユを追い詰められます。

『ファイナルファンタジーXIV(FF14)』

 ヒエンの提案に、ゴウセツは異を唱えます。ドマ城は国の象徴であり、それを自ら水没させるとなれば当然です。

 なにより、長年ドマの君主に仕えてきたゴウセツは、ヒエンや亡きカイエンにとって、ドマ城が大事な場所であることもよく知っていました。プレイヤーも、ヒエン自身の口から城への思い入れを聞いたばかりです。

 忠君の異議に、ヒエンは今回選んだ名言を返します。

『ファイナルファンタジーXIV(FF14)』

 「ドマとは、城にあらず」
 「民が生きれば、城などまた建て直せよう」

 確かに、ヒエンにはドマ城に忘れられない思い出があります。しかし、その思い出で大事なのは城そのものではなく、城の天守閣から眺めた狭い領地、そしてそこで懸命に日々を生きる民の尊さに気づけたことです。彼が奪還しようとしている「ドマ」という国は、そこで生きる人々そのもの。どんな時でも民を第一に考えるヒエンの在り方を象徴する名言を、今回は選ばせていただきました。

『ファイナルファンタジーXIV(FF14)』
▲この直後のセリフ「ゆえに、今は民とともに、この戦を勝ち残ることのみ考えよ。わしらの国が何かを失うのは、これで最後だ」も好きなセリフです。領地も人命も多く失ってきたドマの戦いに終止符を打とうとする気概が伝わってきます。今回の名言と、どちらを紹介するかすごく悩みました……!


 電撃オンラインでは、好きなクエストや名言などにフォーカスした『FF14』に関する企画記事をこれからも不定期で展開していく予定です。次回もお楽しみに!
『FF14』まとめページはこちら

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担当者プロフィール

  • ハチミツ

    ハチミツ

    話題の新作もレトロタイトルも大好物! ハマったコンテンツの深掘り考察&思い出語りがライフワークです。 2019年よりWebライターとして活動を開始、オタク分野だけで400本以上の記事を執筆。有名出版社運営のWebメディア案件を中心に、新作ゲームレビューからレトロゲーム思い出コラムまで、年代ジャンルを問わずに書いてきました。『FGO』を好き勝手に語るコラムを連載していたことも。最近は個人運営のnoteで名作の初見感想記事をたくさん書いています。 ゲーム歴はかれこれ25年以上。ジャンルにこだわりはなく、ストーリーやキャラが性癖に刺さるゲームが大好きです。強いて好みを挙げるならRPG(『ポケモン』シリーズ、『FF14』、『NIKKE』)、ADV(TYPE-MOON作品、『ひぐらしのなく頃に』、『都市伝説解体センター』)。いつも世界観やキャラに注目して遊んでおり、考察でもキャラの感情や名言の意味を深掘るのが得意です。

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