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書籍『勝つための7つの理論 ふ~ど流10年使える格闘ゲームの攻略』特別企画“ふ~ど×かずのこ対談”抜粋。SFL2025 GFで激突した2人に当時を振り返ってもらった

文:電撃オンライン

公開日時:

 REJECT所属のプロゲーマー・ふ~ど選手の書籍『勝つための7つの理論 ふ~ど流10年使える格闘ゲームの攻略』が8月27日に発売されます。

書籍『勝つための7つの理論 ふ~ど流10年使える格闘ゲームの攻略』特別企画“ふ~ど×かずのこ”対談。SFL2025 GFで激突した2人に当時を振り返ってもらった

 本書には特別企画として、ふ~ど選手とCrazy Raccoon所属のかずのこ選手との対談を収録しています。本記事では、その対談から一部を抜粋してお届けします。

かずのこ1988年生まれ。Crazy Raccoon(CR)の『ストリートファイター』部門所属のプロゲーマー。『ウルトラストリートファイター4』&『ドラゴンボール ファイターズ』の世界王者でもある。もともと『ギルティギア』の強豪プレイヤーとしても知られる。

ふ~ど1985年生まれ。REJECT所属のプロゲーマー。メインタイトルは『ストリートファイター6』。過去に国内外の大型大会などでの優勝経験多数。『バーチャファイター』や『ガンスリンガー ストラトス』のトッププレイヤーとしても知られる。

書籍『勝つための7つの理論 ふ~ど流10年使える格闘ゲームの攻略』特別企画“ふ~ど×かずのこ”対談。SFL2025 GFで激突した2人に当時を振り返ってもらった
▲かずのこ選手(写真左)、ふ~ど選手(写真右)。
※対談は2026年5月末に実施されたものです。

SFL2025 グランドファイナルで激突したふ~ど(エド)VSかずのこ(ヴァイパー)の舞台裏


――SFL2025のグランドファイナルでは、直接対決が実現しました。対戦当時のお互いの印象を教えてください。

ふ~ど
SFL2025のグランドファイナルで当たったとき、CFNにはかずのこがほかのキャラを使っている履歴があったけど、本番では絶対に使わないって思っていた。ヴァイパーはそんな舐めた使い方ができるキャラじゃないからね。

かずのこ
一応ギリギリまで悩んではいました。お互い手の内を隠しているから、それをぶつけ合ったときに、どちらかが思いっきり負ける可能性があるじゃないですか。そうなったときのために、もう1キャラ用意するべきなのかは考えていました。

 CRでは、エド戦の勝率はShutoと俺が圧倒的に高かったんで、さすがに1キャラに絞ってエド対策をしていたんですが、結果は想定外でしたね……。

ふ~ど
1巡目と3巡目で2回闘ったけど、ぴょんぴょん戦術(※)がハマったね。

※ぴょんぴょん戦術:SFL2025のグランドファイナルで、ふ~どがかずのこのヴァイパーに対して持ち込んだ秘策。空中バーニングキックなど、上からの攻撃が強いヴァイパーへの対策として、逆にジャンプを増やして空対空で迎え撃ち、自由に飛ばせないようにする戦術。結果としてふ~どはかずのこに2勝し、優勝に大きく貢献した。
かずのこ
ジャンプだけを見ていればたぶんなんとかなるんですけど、ジャンプを見始めたときに生ラッシュがくるとか、コブラパンチ(エドの前進しながら相手を殴る攻撃)がくるとか、そのあたりのバランスが絶妙でキツかったですね。

ふ~ど
もし飛びが落とされても、最後までジャンプ攻撃を打つ気だった。俺は地上戦をしたら絶対にエドが勝つと思っていたから、地上戦をするために飛びまくったんだけど、たぶんこの意図には気づかれないだろうなって思った。

 対策では、ヴァイパー使いが少なすぎたのがキツかったね。ディビジョン的にヴァイパーがいなかったから、プレイオフの前までにヴァイパー使いとの関係性が構築できていなかった。同じディビジョンにいるキャラは関係性ができているので、「またお願いします!」って感じでスムーズにスパーリングを頼めるんだけど、今回は近いところでたいじさんがやってくれて助かったね……。

かずのこ
こっちは人数を制限して強い人たちとばかり練習しましたね。1キャラにつき2人ぐらいに絞ったら、見事に裏目に出ましたけど(笑)。

ふ~ど
オーダーによっては、かずのこに出ないパターンもあったから、裏目にならない可能性もあったけどね。もしかしたらLeSharのエドとばかり闘うパターンになっていたら、結果も違っていたかも。

かずのこ
LeSharとのほうが、普段の練習通りの闘い方ができましたね。

ふ~ど
そう! LeSharは最後まで飛んでくれなかった。「カッコ悪い」って言って。そのあたり、昔のゲーマーっぽいんだよね。「下がるのは嫌だ」みたいな。

かずのこ
こっち的には、ケンと豪鬼がヴァイパーにきそうだなっていうのも考えていたんですよ。豪鬼の百鬼襲連打もちょっとダルいなとか、ケンに1回つかまって画面端もキツいなとか。想定したことは全部やったけど、結果として予想外のプレイスタイルのエドとばかり闘うハメになって……。

ふ~ど
あれは、俺のほうが展開を予想できたのもいい方向にはたらいた。最初にヴァイパーと対戦したときはバーニングキックがキツくて、「これヤバくね? エドいけるの?」って感じになっていたんだけど、それを超えた先でぴょんぴょん戦術を生み出せたから、すごいよかった。

 CRが誰のエドと対戦しているかもだいたい読めたから、たぶんジャンプはあまり使わないだろうと思っていた。だから、この闘い方はかなり刺さるかも……という確信はあったね。

かずのこ
スパーリング相手が、さはら君、あでりい君、ももちさんだったんですよ。「それは飛ばねえわ」って人ばかりだった(笑)。

ふ~ど
真面目なプレイヤーたちだからね。

かずのこ
1回ぴょんぴょんするスタイルもやってもらったんですけど、普通に2回ぐらい落としちゃうと飛んでこなくなるんですよね。「もう駄目そうです」みたいになって。

ふ~ど
あれは“なんでぴょんぴょんするか”が圧倒的に大事なのよね。あとは、画面端に追い込んでもハイジャンプやバーニングキックで簡単に入れ替えられるから、「画面端に追い込む意味ないよね?」ってことで、バックジャンプ攻撃も超打ちまくった。あくまで地上戦をやるのが目的だから。ジャンプなしで闘ったら、絶対にエドが有利だよね?

かずのこ
今のバージョン(2026年5月時点)はわからないけど、前のバージョン(2025年12月時点)はたぶんエドでしょうね。

ふ~ど
お互いがジャンプしなかったときにどちらが強いか、お互いが地上戦をせずにジャンプしたら……? って考えて、“ジャンプなし”ならエドが有利。それなら地上戦をしたほうが強いから、そういうゲームを作るために作戦を練ったのがヴァイパー戦だったね。

かずのこ
そのコンセプトにまんまとやられた感じですね。こちらは人重視というかキャラ重視で考えて、「こういう追い詰め方をしたら、エドを使っている人はこういう逃げ方をしたくなるよね」みたいな感じで攻略を詰めていきました。

 本当は相手の気持ちを常に察しながら闘いたいんですけど、ふ~どさんのエドのように垂直ジャンプを多用されると、「垂直をなんとかしなきゃ」って焦ってしまう。精神面が自分のスタイルにとって大事なのに、こうして垂直を気にし始めた時点で、自分のプレイスタイルが乱れているんですよ。垂直を見ているぶん地上戦もおろそかになっているので、あまり勝てる要素がなかったですね。このあたりを調整できなかったときは、だいたいぼろ負けします。

書籍『勝つための7つの理論 ふ~ど流10年使える格闘ゲームの攻略』特別企画“ふ~ど×かずのこ”対談。SFL2025 GFで激突した2人に当時を振り返ってもらった
ふ~ど
おもしろいのが、次の日にもう1回やろうってなったら、意外といい勝負になったりするよね。

かずのこ
そうですねー。準備ができていれば……!

ふ~ど
そんなもんなんだよね。1日あればひっくり返る。でも、SFLは本番までに死ぬほど練習するから、持ち込んだ対策がダメだったからといって、対応を諦めたプレイをするのは少しイヤじゃん(笑)。

 これがトーナメントで、対戦経験の少ないキャラに1本取られたあととかだったら、対応を諦めて攻めまくってみるという方針にも切り替えやすい。SFLのグランドファイナルともなると、「1カ月みっちりやって、最終的にそれでいいの?」という気持ちが判断を迷わせるのよね。「そのまま納得して負けていきたい」という気持ちは痛いほどわかってしまう。

かずのこ
立川にインターバルで言われたんですよ。「さすがにもっと生ラッシュ使いましょう」とか、「もうちょいセイスモ打って、前ジャンプしてきたらまた考えましょう」とか。でも、「練習でやってないなあ」と思ってしまって、通す自信もなかったんですよね。

ふ~ど
コーチもたいへんだよね。試合内容の反省だけじゃなくて、それまでの練習の過程の反省もあるからね。

かずのこ
そうですね。もっとお互いに寄り添って、選手側の気持ちとコーチ側の気持ちをすり合わせられたら、柔軟に対応できたのかな……。

『勝つための7つの理論 ふ~ど流10年使える格闘ゲームの攻略』について


 本書は、短期戦・長期戦ともに長年高い勝率を誇る格闘ゲーム界のトッププレイヤー“ふ~ど”選手による“今後10年使える格闘ゲームの攻略論”というコンセプトで制作。

 格闘ゲームにおけるキャラクター選びから始まり、練習や攻め、守り、立ち回り、対戦の深淵ともいえる“人読み”までの思考を“ふ~ど”選手ならではの視点で述べていきます。さらに、格闘ゲームとともに生きてきた“ふ~ど”選手のこれまでを振り返る人生攻略も収録。

 また、特別企画として“ふ~ど”選手と旧知の間柄であるCrazy Raccoon所属の“かずのこ”選手との対談も収録。最前線を長らく走り続けてきた2人のベテランが導き出した“攻略が伸びる仮説”にもご注目ください。

『勝つための7つの理論 ふ~ど流10年使える格闘ゲームの攻略』目次

  • 第1章:勝つためのキャラ選び 最強プレイヤーが持つ答えと強キャラの条件
  • 第2章:勝つための練習 負け方の変化が自分を進化させる
  • 第3章:勝つための攻め 投げ択を仕掛けた回数が勝利へとつながる
  • 第4章:勝つための守り 技の理解度と意識配分の重要性
  • 第5章:勝つための立ち回りと考え方 上級者の思考に近づくための一歩とコンセプトを持つこと
  • 第6章:勝つためのゲームとの向き合い方 長く続ける秘訣と強くなるための環境構築
  • 第7章:勝つためにやるべきこと 10年使える格闘ゲームの攻略
  • 人生攻略論:すべてを遊び、楽しく生きるために
  • 特別企画:かずのこ×ふ~ど格闘ゲーマー対談

概要

  • 書名:勝つための7つの理論 ふ~ど流10年使える格闘ゲームの攻略
  • 著者:ふ~ど、栗田親方
  • 発売日:2026年8月27日(木)
  • 定価:2,310円(2,100円+税)
  • 仕様:A5判、176ページ
  • 発行:KADOKAWA Game Linkage
  • 発売:KADOKAWA

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