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「ダンガンロンパ ORCHESTRA CONCERT -希望と絶望の調べ-」現地レポート:絶望と希望が交差する物語を彩る楽曲の数々が豪華オーケストラ編成で再解釈・再構築!

文:カワチ

公開日時:

 2025年11月にシリーズ15周年を迎えた『ダンガンロンパ』シリーズ。その記念すべき節目に、1日限りの豪華オーケストラコンサート「ダンガンロンパ ORCHESTRA CONCERT -希望と絶望の調べ-」が、8月11日に“LINE CUBE SHIBUYA”で開催されました。ここでは現地参加したライターのレポートをお届けします。


 なお、記事では『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』を『1』、『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』を『2』、『ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期』を『V3』、『絶対絶望少女 ダンガンロンパ Another Episode』を『絶対絶望少女』と表記しています。

コンサートは王馬小吉によるアナウンスでスタート!


 『ダンガンロンパ』シリーズ初のオーケストラコンサートということで多くのファンが駆けつけた今回のイベント。開演前には下野紘さんの演じる王馬小吉によるアナウンスが入りました。王馬らしくウソ泣きなどを交えた内容で、久しぶりの新録の王馬ボイスが、さっそくファンを楽しませてくれました。

 コンサートは“ようこそ絶望学園”から幕開けし、『ダンガンロンパ』シリーズらしい不穏な雰囲気でスタート。


 続いて“Beautiful Days”、“Beautiful Ruin(Summer Salt)”、“Beautiful Lie”という『1』、『2』、『V3』の日常の明るい雰囲気の曲が演奏され、同じく楽しい空気感の流れる“Welcome DANGAN IsLand!!”で最初のパートは締められました。

 『ダンガンロンパ』シリーズといえばモノクマの登場するシーンや学級裁判のシーンで流れる曲が印象に残りますが、改めてオーケストラで日常の曲を聴くとどれも名曲であることが分かりますね。また、『ダンガンロンパ』シリーズの作曲家である高田雅史さんは、『ダンガンロンパ』はオーケストラにできないような打ち込み音楽ならではのアプローチで作曲したそうで、そんな曲を見事にオーケストラへとアレンジしていることに驚かされました。

 『1』はサイコポップ、『2』はサイコトロピカル、『V3』はサイコクールというテーマですが、それぞれの日常曲を聴くことで、それぞれがテーマに沿ってしっかり特色が分かれていることが伝わってきました。オーケストラになることで“Beautiful Ruin(Summer Salt)”の打楽器の音がより主張されていたり、“Beautiful Lie”の弦楽器によるクールな演出がより強化されていたりと、それぞれの曲の持ち味がより浮き彫りになっていました。

 最初のパートが終わると、シリーズで苗木誠、狛枝凪斗、召使いを演じた緒方恵美さんが登壇。高田雅史さんを呼び込んでトークを展開しました。緒方さんが『ダンガンロンパ』だけはオケコンになるとは思わなかったと伝えると高田さんも「ですよね」と同意。

 本作が初めて発売された当時、ゲーム業界ではハードの進化も相まって、フォトリアルなゲームが増え、ゲーム音楽もリッチな生オケの曲も増えていくなかで、『ダンガンロンパ』シリーズは逆張りをして生オケにならないような曲を作ったことを明かしました。

 そんな高田さんはもともと学生のころはオーケストレーションも学んでいたそうで、今回のコンサートにあたり、久々にオーケストラのフルスコアを読んだそうです。


 その後は、“モノクマ先生の授業”、“モノミ先生の教育実習”、“おはっくまー!”とモノクマやモノミ、モノクマーズを想起する曲がフォーカスされ、戸惑う登場人物たちの心情が、演奏を通して思い起こされるようなパートへ続きます。

 それから死体発見の「ピンポンパンポーン」のチャイム音がビブラフォンで再現されると、『2』の“磯の香りのデッドエンド”へ。舞台の照明も温かい暖色系の色から青い色へと変わり、サスペンスな雰囲気へとガラリと変わりました。そのまま、『1』の“BOX 15”、『2』の“スグイコロシア”が演奏され、捜査パートを彷彿とさせるような構成になっていました。


 そして、空気を変えるようにミニゲームの楽曲から『2』の“DIVE DRIVE”と『V3』の“BRAIN DRIVER”がはじまると、徐々に演奏のテンポも速まっていきます。
オーケストラによってより壮大かつ大胆に生まれ変わりながらも、疾走感のある2曲が続き、客席のワクワクも一気に高まっていきました。


 続いて、ふたたび緒方さんと高田さんが舞台へ。高田さんは今回のイベントにあたり、毎週オーケストラのアレンジャー陣(=通称:アレンジャーズ)のみなさんとミーティングをしてオーケストラにするにあたりどのようにアレンジしていくか意見交換を重ねたそうです。

 緒方さんからはゲームプレイ当時、ストーリーを知ったうえでゲームに挑んだものの、いざプレイしてみると正解の選択肢が分からなかったり、言弾(コトダマ)を当てるのが難しくて苦戦していたことなど裏話を明かしました。

 いよいよコンサートも後半戦に差し掛かると、学級裁判パートで使われる曲へと移り、オーケストラの演奏もさらに盛り上がっていくのですが、なんと『V3』の“V3議論 -SCRUM-”と『1』の“議論 -HEAT UP-”はメドレーアレンジで続けざまに披露。

 『V3』の議論スクラムの曲から『1』の議論が白熱するときに流れる曲につなげることにより、ぶつかり合う議論を想起させるような構成でした。

 続いてモノクマの不気味な解説やブラックジョークが入るシーンで流れる“モノクマ先生の課外授業”が演奏され、学級裁判が終盤であることが分かるような演出に。


 『1』の“ニュー・ワールド・オーダー”、『V3』の“クライマックス推理V3”が演奏され、コンサートがラストスパートに向かっていることが分かるような楽曲構成になっていました。そしてテーマ曲である『1』の“DANGANRONPA”が披露され、壮大に締めくくられました。

 その後は緒方さんが登壇。緒方さんが『絶対絶望少女』の“Wonderful dead”の演奏にスキャットで参加するという豪華なアレンジが披露されました。

 そして、ここからは高田さんが登場。緒方さんとお互いに「すごいですね」「すごいとしか言いようがない」と、今回のコンサートの率直な感想を語りました。また、高田さんは人に演奏してもらったものを聴くことで、改めて『ダンガンロンパ』シリーズの曲を「いい曲だな」と感じたそうです。


 プレゼントコーナーを挟み、高田さんとともに『ダンガンロンパ』シリーズの効果音やギターを手がける福田淳さんも登壇。高田さんがキーボード、福田さんがギターで参加し、緒方さんが『2』のエンディングテーマである“出航 -departure-”と『1』のエンディングテーマである“再生 -rebuild-”を披露。大盛り上がりのまま、コンサートは終了しました。


 ラストは花澤香菜さんの演じる七海千秋によるアナウンスも。最後まで作品ファンに嬉しい演出たっぷりで、場内ははち切れんばかりの拍手に包まれました。

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【アーカイヴ期間】~9月11日(金)23:59まで
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【応募期間】2026年9月11日(金)23:59まで

【応募方法】
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担当者プロフィール

  • カワチ

    カワチ

    「スーパーファミコンのRPGやゼロ年代の美少女ゲームを愛するライター」 1981年生まれ。東京都出身。2000年よりゲーム雑誌のアルバイトを経て、フリーライターとしての活動を開始する。執筆実績は『レイジングループ完全読本』(ホビージャパン)や『CHAOS;CHILD 公式資料集 Here Without You』(KADOKAWA)など多数。 アドベンチャーゲームやRPGなどのジャンルを好み、オールタイムベストは『東京魔人學園剣風帖』。ほかに思い入れのあるゲームは『かまいたちの夜』『月姫』『CROSS†CHANNEL』など。ゲーム歴:37年。知識:スーパーファミコン時代のRPGやゼロ年代美少女ゲームへの造詣が深い。

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